「後でするよ」って英語でなんて言う?後回しの英語表現を紹介します!

カジュアルに家族や友達に「それ後でするから」、ビジネスのシーンで「後ほどさせていただきます」と言うようなことがよくあります。

今回の記事ですが、英会話でよく使う後回しの英語「後でするよ」を取りあげましょう。

皆さん、後回しにするときの便利な英語表現を場面別に使えるようにしていきませんか?

「後で」の英語表現

「宿題したの?」
「後でするよ~」
「食事はいつしようか?」
「映画をみた後でしない?」

こんな会話が日常的に行われますね。どちらの短い会話も、今すぐにするのではなく、少し後にすることを意味しています。

ところで、この2つの会話にはちょっとした違いがあります。それが何なのかちょっと想像してみてくださいね。

宿題を後にするよと言った子どもが果たしていつスタートするかは未定、したいことがたくさんある子どもにとってまさしく予定は未定といった感じがありそうです。一方、もう一つの日本語の例はご飯は映画が終わった後にしようと特定しています。

このポイントを押さえ、以下で単語「Afterward」と「Later」の解説に進んでいきましょう。

Afterward

まず、一つ目の後での英語は「afterward」になります。副詞であるafterwardには「その後・後に・以降」という意味があります。

afterwardではなく、afterwardsもありますが、まずは違いに注目しておきましょう。

afterwardとafterwardsには違いはありません。afterwardはアメリカ英語として、afterwardsはイギリスやカナダでより使われているということになります。筆者はイギリス在住ですので、ここから例文などafterwardsを使うことをご了承くださいね。

さて、afterwardsの解説に進みましょう。

afterwardsの使い方

前の項に戻りますが「後で」と言っても、宿題を後でするといってなかなか始めず後回しにする子ども(すべてのお子さんではありませんね!)、映画をみたら食事をしようという明確なプランがある場合との違いを述べました。

afterwardsは後者の場面で使うことができます。

「○○の後」「○○の後で」というのは、○○という特定できるものがあり、その後でやるんだという回答をするときに使うのがafterwardsということになるんですね。

このafterwardsの定義を考えた上で、以下のように使うこともあります。

soon afterwards
shortly afterwards

soonやshortlyという単語を見ても、afterwardsが後でと言った後に放置しない行動に使えるということが分かるのではないでしょうか。

afterwardsの例文

それでは、afterwardsの使い方を例文で確認していきましょう。

afterwardsを文頭に持ってきて冒頭で使うパターン、文末に持ってくるパターン、そしてafterwards+主語+述語のパターンがあります。

Let’s watch the film and have dinner afterwards.
映画を観て、その後で晩ご飯を食べよう。
I’ll take you shopping, but afterwards we’ll clean the house.
買い物に連れていってあげるよ、その後は部屋の掃除をしよう。
You can call me afterwards when you’ve finished your work.
仕事が終わったら電話してください。
どの例文もafterwardsの特徴から、映画を観た後、買い物の後、仕事の後と特定をしていることがつかめたでしょうか?英会話のレッスンの後で友達と会おう、なんていうのも良い例ですね。

Later

次は、英語laterを紹介しましょう。

laterは英語初心者にとっても馴染みのある単語ではないでしょうか。

意味を検索してみると、形容詞として「もっと遅い・より最近の・その後の」に加え、副詞として本記事で取り上げている「後で・その後」とあります。See you later!(またね)というフレーズも使い慣れているかもしれませんね。

laterの使い方

afterwardsに比べて、laterを使って「後で」というときにはどのくらい後でなのかが漠然としています。

See you laterにしても、次にいつ会うのか約束することなく、また後でね!と言っていますね。

基本的には動詞+laterのパターンで使います。do later/call later/check laterといった感じですね。

afterwardsの例文で、その意味を確認してみましょう。

You can call me afterwards when you’ve finished your work.
  ↓
You can call me later after you’ve finished your work.
この場合、仕事が終わったすぐ後でなく、仕事後いつでもいいから電話していいよというニュアンスになります。仕事後ならいつでもいいという漠然とした「後で」になっています。

このニュアンスの違いが分かると「後で」をマスターし、使い分けができるようになります。

ビジネスの場面でも、I’ll send the minutes later.(議事録を後ほど送ります)と伝えたり、We’ll contact you later.(後で連絡します)のようにも使えますね。

laterの例文

I’ll have a look at it later.
後でみてみるね。
The item I ordered will be delivered later.
注文した商品は後で配達されます。
My father will pick me up later.
後で父が私を迎えに来ます。
後で後でと、どの英語例文もlaterと言っています。後で見てみるのはいつなんだろう、配達される時間ははっきりしていない、父が来る時間は聞いていない、だけれどどれも後で発生するということをlaterで表現しています。

他の例文Do it later!(後でしなさい!)をみてみても、この場合もいつまでにやれというわけでもなく、後でちゃんとしなさいという意味合いで使われているでしょう。

その他の「あとで」表現3選

ここからは、さらに「後で」の他の表現を紹介していきます。

後でと言えば聞こえがよいですが、順番を変えて後に遅らせる「後回し」にするという場合の表現も3つみていきましょう。

Put off

まず、put offです。put offは様々な意味を持ちますが、そのなかで今回の記事に使われている「あとで」「後でする」に当たるのが以下になります。

・予定日を後ろにずらす
・延期する
・延ばす
・順延する
・延ばし延ばしにする
・遅らせる
・先送りする
・後回しにする
定義で見れば「to change something to a later time or date synonym postpone, delay.」です。

同義語としてpostponeやdelayがあり、何かをあとの時間または日付に変更することがput offであることが分かります。

put offの例文

我が家の例で恐縮ですが、イギリス人夫が事あるごとに物事をput offします(汗)put offするだけでなく、後でやると言いつつ後回しにするため忘れちゃうから厄介です。

例えば、細かいto doが5つ、大きいto doが一つあるとします。筆者なら、時間のかからない細かい5つのすべきことを終わらせてから大きなものに取り掛かります。

そのほうが大きな方に集中できると思うのですが、夫の場合は違うようです。5つが細かいことだけに後回しにすると忘れ去られる確率が非常に高いです。そのため、Trelloというアプリを使ってto do listを共有することにしました。

A:Can you send an email to Tanaka sensei to say thank you for having us for kendo practice?
B:Ok I’ll do it later.
A:Have you sent the email?
B:Not yet, I’ll do it soon.
A:Have you sent it?
B:I haven’t, sorry.
A:You always put small things off.

A:田中先生に剣道の出稽古をさせてくれてありがとうとメールしてくれる?
B:オッケー、後でやるね。
A:メールした?
B:まだ、すぐにやるよ。
A:送った?
B:まだ、ごめん。
A:いっつも小さいことを後回しにするよね。

同じことでも優先順位は人によって違います。しかし、ちょっとしたことを後回しにすれば物事が溜まっていきます。

Don’t put off what you can do today till tomorrow.という言い方もありますね。

Leave till later

次はleave till laterです。leaveは「~から離れる」「(仕事などを)を辞める」「置きっぱなしにする」などの意味を持ち、そのコアイメージは”あるものをそのままの状態にして、その場を離れる”です。

leave till laterを翻訳すれば、~は後まで残しておくという感じでしょうか。そして後でする、後回しにするという意味で使うことができます。

ちなみに、till(~まで)と似た単語にuntil(~まで・~するときまで)があります。どちらも期限を表しますが違いは特にありません。tillのほうが口語によく使われます。

leave till laterの例文

Do you mind if I leave it till later?
後回しにしてもいいかな?
You shouldn’t leave it till later.
後回しにするべきじゃないよ。
Can you please calculate those first? You can leave making a contract document till later.
まず、それらを計算してくれますか?契約書類の作成は後回しにして大丈夫です。

Procrastinate

Procrastinateは馴染みのない人が多いかもしれません。

発音はプロゥクラスティネイトになります。Procrastinate=put off doing somethingという解釈です。

しかし、特に何かをぐずぐずと後回しにして、やるべきことをするのが遅かったり遅れるときに使う動詞です。

procrastinateの例文

People tend to procrastinate when faced with something they don’t want to do.
やりたくないことに直面すると、人は後回しにする傾向があります。
My boss said I have a deadline on Friday and I really can’t afford to procrastinate.
上司は金曜日に締め切りがあり、後回しにするわけにはいかないと言いました。
気が進まないことってありますね。締め切りが決まっていることもあります。計画的に進められる人をorganised personと呼び、物事をきちんとする人・計画的な人を意味します。

まとめ

本記事では「後でする」「あとで」「後回しにする」の表現を紹介しました。

後回し・先延ばしにしても結局はやらなければならないことであれば、しっかり向き合いこなしていくほうがメンタルにもいいですね。皆さん”英語の学習は後でしよう”はやめましょうね!

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