英語で「許す」ってどう言う?シチュエーション別に使い方を解説!

みなさんは英語で「許す」をどのように言うか知っていますか?

誰かが「ごめんなさい」「すみません」と謝ってきたときにそれを受け入れる意味での「許す」だけでなく、誰かの何かの行為に「いいよ」「~したら?」と許可を出す意味での「許す」など、意外にもさまざまな場面でよく使うのが「許す」という表現ではないでしょうか。

そんな「許す」を意味する英語表現は、実に色々なものがあります。そこで今回の記事では、そんな「許す」を意味する単語について、シチュエーション別に使い方をご紹介します。

それぞれ例文とともに解説しますので、ぜひ何度もその例文を口に出して練習してみてくださいね。

許すの英語表現

「許す」を意味する英語表現はとても多くあります。しかし、どれも意味・和訳が「許す」となっており、いまいち使い分けがよくわからない、という方も多いのではないでしょうか。

それぞれの単語には微妙に意味合いやニュアンスが異なります。どのように使い分けていけばよいか、チェックしていきましょう!

謝罪を受け入れる時の「許す」

まずは、誰かの謝罪を受け入れるという意味での「許す」を表す単語を見ていきましょう。日本語では基本的に「許す」という単語が使われていると思いますが、英語ではさまざまな単語があります。

今回は、「forgive」「allow」「excuse」「pardon」「overlook」「compromise」の6つの単語をご紹介します。

forgive / allow / excuse

「forgive」は「許す」を意味する定番の動詞です。「許す」お詫びや謝罪などを思いやりの心や同情の気持ちから受け入れるというニュアンスがあります。「forgive+人+for+物」の形で使われることが多く、「(人)の(物)を許す」という意味になります。

動詞の活用は「forgive-forgave-forgiven」と不規則になりますので、この機会にぜひ覚えてみてください。

「allow」も人の何かの行為・行動を「許す」ときに使われます。

「excuse」は、それほど大きくない間違いや小さな問題を「許す」という意味があります。マナー違反やエチケットを守っていない場合などに対して使われます。ちなみに、ちょっと離席するときや、混んでいる道で通してほしいときに「Excuse me」と言いますが、こちらは「軽く許しを乞う」「相手に嫌な思いをさせないようにする」という表現です。

例文

She was quick to forgive her father.

(彼女はすぐに父親を許しました。)

I'm sorry, please forgive me.

(ごめんなさい、許してください。)

I tried to forgive her for what she said yesterday.

(昨日彼女が言ったたことを許そうとしました。)

I can forgive him, but I'm not sure I can trust him.

(彼を許すことはできても、信用できるかわかりません。)

You should excuse her rude manner. It’s just once.

(彼女の無礼な態度を許してあげるべきです。一度だけですから。)

pardon / overlook / compromise

「pardon」「forgive」や「excuse」よりもフォーマルで、改まった場面で使われる「許す」です。本来は動詞で「罪などを免除する」、名詞で「恩赦」「容赦」という意味があります。特に立場が上の人が下の人を「許してやる」というニュアンスがあります。

なお、相手が言ったことが聞き取れなかったときに「Pardon?(もう一度言ってもらえますか )」と聞き返すことがありますね。

「overlook」は人のミスや失礼な振る舞いなどを「大目に見て許す」「厳しくとがめない」という意味があります。広い心で厳しく追求しないというニュアンスで覚えておくと良いでしょう。なお「overlook」は、見過ごす、見落とすという意味もありますので、どのような意味で使われているか、文脈で判断することが必要です。

「compromise」「妥協する」という意味があります。交渉などで双方が歩み寄り、理不尽な点も「許す」というニュアンスで使われます。これまでご紹介してきた上記の動詞とは意味合いが異なりますので、注意してくださいね。

例文

I beg your pardon.

(もう一度いいですか?)

I hope you will pardon me.

(ご容赦ください。)

She was ready to overlook his faults.

(彼女は彼の欠点を大目に見て許す準備ができていました。)

I’m sorry but I can’t overlook it.

(すみませんが、それは大目に見れません。)

She needs to compromise between herself and her partner.

(彼女は自分とパートナーの間で妥協する必要があります。)

I refused to compromise.

(妥協することを拒みました。)

It was difficult for us to accept their suggestion, but in the end, we compromised.

(彼らの提案を受け入れることは私たちにとって難しかったのですが、最終的には妥協しました。)

許可する時の「許す」

続いて、誰かが何かをするのを「許可する」という意味での「許す」について見ていきましょう。こちらも日本語では「許す」や「許可する」という言葉で表現しますが、英語はさまざまな単語が使われています。

今回は、そのなかから「permit」「admit」「approve」「license」の4つの単語をご紹介します。

permit / admit

「permit」「機会を与える」「許す」という意味があります。特に、法律やルールに基づいて何かを許可する際など、フォーマルな場で使われることが多いです。誰かの行為を邪魔しない、というニュアンスもあります。

「admit」「人がどこかへ入る/参加することを許可する」という意味があります。また、ほかに「認める」という意味もあります。

例文

Do they permit taking pictures here?

(ここでは写真撮影は許可されているのでしょうか?)

You can't work in this country without a work permit.

(労働許可がなければこの国で働くことはできません。)

Mobile phones are not permitted here.

(ここでは、携帯電話は許可されていません。)

I know you want to take pictures, but it’s not permitted in the museum.

(写真を撮りたいのはわかりますが、その博物館では許可されていません。)

He admitted me into the house.

(彼は私を家に入れてくれました。)

We need a ticket to be admitted to the group session.

(グループセッションに入場するにはチケットが必要です。)

approve / license

「approve」「良いと認める」「承認する」という意味があります。公式に計画や提案が許可される場合などに使われます。

「license」「公式に認可・免許・許可を与える」という意味があります。権限を与えたり、何かの資格を満たす人・組織に許可を与える、というニュアンスがあります。

例文

He approved that project.

(彼はそのプロジェクトを認めました。)

They approved the suggestion.

(彼らはその提案を承認しました。)

I’m sorry but I don’t approve of the plan.

(すみませんが、私はその計画に賛同できません。)

They approved the arrangements at the meeting.

(ミーティングで彼らはその手配を承認しました。)

The small shop applied for a license to sell wine.

(その小さなお店は、ワインを販売する認可を申請しました。)

Can I see your driver's license?

(あなたの運転免許証を見せてくれますか?)

You need to have a license to sell alcohol.

(アルコールを販売するためには、認可が必要です。)

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「許す」ということを意味する英語表現について、さまざまな単語を例文とともにご紹介しました。日本語でも「許す」というのは、誰かの謝罪を受け入れるときや、何かを許可するときなど、意外と日常的に多様な場面で使われる言葉ではないでしょうか。それは英語でも同じであり、今回ご紹介したフレーズを自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。

今回ご紹介したフレーズをそれぞれ適切なシーンで使い分けることができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブスピーカーからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。

また、今回学んだ「許す」を意味する英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブスピーカーの感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「許す」の英語表現をさらに練習しても良いですし、ほかにも1つの日本語に対して複数の英語が使われる例があるかどうかを聞いてみるのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

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