「RBF」って何の略?日常英会話で使われる略語の意味と使い方をご紹介

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古くはメール、そして現在はSNSやメッセージングアプリなどが広まる中、英語にもさまざまな略語が生まれています。

たとえば、「Thank you」を意味する「ty」「For your information」を意味する「FYI」なんかは、とても有名ですよね。みなさんの中にも使ったことがある人もいるのではないでしょうか。

そんな略語の仲間のひとつが、今回ご紹介する「RBF」です。RBFは前述のtyやFYIほどは有名ではないため、知らない人もいるでしょう。ですが意外と、英語圏では広く知られている表現のひとつなんです。ですから、ネイティブスピーカー同士の会話やネット上でのやりとりで見かけることもあるかもしれません。

この記事ではRBFとは何の略なのか、そしてその意味や使い方をご紹介していきます。自分で使うことはあまりないかもしれませんが、覚えておくと、英会話や英語でのやりとりがもっと楽しくなるかもしれませんよ。

RBFは何の略語でどんな意味?

まずはRBFとは何の略なのかをご紹介しましょう。

実はRBFと略されるものは、かなり種類が多いです。

たとえば、「Revenue-based finance(収益還元型金融)」もRBFと略されますし、「Retirement Benefit Fund(退職給付基金)」もRBFです。また、「Renal Blood Flow(腎血流)」なんて専門用語もRBFと略されているようですよ。

こうして見るとRBFという言葉がとても難しいもののように感じますが、今回ご紹介するRBFは何かの専門用語ではなく、日常英会話の範囲で使われるカジュアルなスラングです。

スラングのRBFは「Resting Bitch Face(レスティング・ビッチ・フェイス)」の略。これをそのまま日本語に直訳すると「休んだビッチの顔」で、ちょっと意味がわかりませんよね。

ですが、本来の意味もその直訳とあまり離れていません。Resting Bitch Faceの意味は、「真顔が不機嫌そうな顔」「リラックスしているときの顔が感じ悪い」といったような意味です。Bitchは女性に使われる単語ですから、このRBFも真顔が感じ悪い女性に対して使われます。

ちなみにケンブリッジの英英辞書では、RBFをこう定義しています。

an unkind, annoyed, or serious expression that someone has on their face when relaxed, without intending to:

(リラックスしたときに現れる、意図をしない不親切な・イライラした・または深刻な表情)

引用元:Cambridge Dictionary(https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/rbf

Bitchの本来の意味とは?

Bitchという単語が出てきたので、ちょっと驚いてしまった人もいるかもしれませんね。日本語だと、ビッチは軽い女性、複数の男性と関係を持つような女性に対して使われるため、下品な言葉だと思っている人もいるでしょう。

もちろん英語のBitchも決してお行儀の良い言葉ではありません。ですが、日本で使われている「ビッチ」とは若干ニュアンスが異なるのです。

英語のスラングである「Bitch」は、性格が悪い女性、なんとなく女性的な意地悪さがある女性、感じが悪い女性などを指しています。Bitch自体には、複数の男性と関係を持っているような軽い女性という意味はありません。ただし、そういう女性の中には意地悪な人や男性を騙すような女性もいるでしょうから、そういう人はBitchと呼ばれることもあるでしょう。

決してお行儀の良い表現ではありませんから、ネイティブスピーカーではない私たちは不用意に使わない方が良い表現です。

ですがネイティブスピーカー同士の会話を見ていると、かなり気心が知れた友達同士で「bitch」と呼び合っている人を見かけることもあります。その場合は、特に相手のことを侮辱しているわけではなく、単純に呼びかけているだけです。

ただ、それもちょっとラフな感じのする表現なので、真似はしないようにしましょう。

このBitchの正しいニュアンスが掴めたら、今回ご紹介する「RBF」および「Resting Bitch Face」の意味も掴めるのではないでしょうか。

RBFというスラングが広まった背景

「真顔が不機嫌そう」なんてちょっと特殊な表現が広まっていることを、不思議に思っている人もいるのではないでしょうか。

これは英語圏の大手メディアなどで、RBFで悩む女性についてとりあげられたことが関係しています。

全く怒っていないのに、表情筋の力を抜いてリラックスさせると、怒ったような、不機嫌そうな顔になってしまうことに悩んでいる女性は、日本にもいるのではないでしょうか。

RBFに悩む女性は、そんなつもりはないのに周囲に不機嫌だというネガティブなイメージを持たれてしまいます。つまりRBFはネガティブな印象のスラングのため、人に対しては使わない方が良いでしょう。

もしも誰かに「あなたはRBFだね」なんて言ってしまうと、「真顔が不機嫌そう」とストレートに言っていることになるため、注意が必要です。

ただし、自分が不機嫌そうな真顔で悩んでいるなら、自分のことについて使うのはOK。何か良いアドバイスがもらえるかもしれませんよ。

RBF (Resting Bitch Face)の使い方

ではここからは、RBF(Resting Bitch Face)どんな風に使われるのか、例文を用いながらご紹介していきます。

例文1

I think I have an RBF.

(私、真顔が不機嫌そうだと思うの)

RBFを使ったフレーズでよく聞かれるのは、これでしょう。英語の略語は口語で「アール・ビー・エフ」のように発音されることは少ないのですが、RBFは日常会話の中でも「アール・ビー・エフ」と言って通じます。

真顔が怖いことで悩んでいる人は、このフレーズを覚えておくと便利ですよ。

例文2

She has got a resting bitch face, but actually, she is really a happy person.

(彼女は不機嫌そうに見えるけど、実はハッピーな人なんだよ)

他人に対してRBFおよびResting bitch faceという表現は基本的に使うべきではありませんが、RBFのせいでネガティブな誤解を受けている人がいたら、こんな感じのフレーズでかばってあげることもできます。

ただし、本人の前では言わない方が良いでしょう。

この例文ではRBFではなくresting bitch faceとしていますが、もちろんRBFとしても通じます。

例文3

A: Did I do something to you? You look a little angry.

B: Oh, no no! It’s just my RBF.

(日本語)

A:何かしちゃったかな?ちょっと怒ってるようだけど。

B: いやいや、違うよ!私の真顔が不機嫌そうなだけだよ。

RBFで悩んでいる女性は、こんな感じで怒っているわけではなく、単にRBFなだけなことを伝えることができます。

まとめ

今回ご紹介したRBF(Resting Bitch Face)という表現は、日常会話の中で普通に使われるスラングです。汚い言葉ではありませんが、ネガティブなイメージの言葉ではあるので、例文も参考にしつつ、使いどころには注意しましょう。

ちなみに、男性に対しては「Resting asshole face」なんて表現もあるのだとか。しかし、こちらはあまり使われる表現ではなく、圧倒的にRBFの方が認知度が高いです。

見た目や顔のことで悩むのは、女性の方が多いからなのかもしれませんね。

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