so badの意味と使い方とは?ネイティブスピーカーが使う表現を学ぼう!

fso badの意味と使い方とは?ネイティブスピーカーが使う表現を学ぼう!

ネイティブスピーカーがよく使う表現のひとつに「so bad」があります。

ドラマや映画、また歌詞にも使われることから、英語学習をしている人にとっては聞きなれたフレーズかもしれません。

so badはその言葉とおりに「あまりにもひどい」という意味で使われますが、もうひとつの強い願望を表す「~したくて仕方ない」はご存知ですか?会話のなかで相手に「~したくてしょうがないんだ」と話したいときってありますよね。

そこでこの記事では、知ると意外に面白い「so bad」の使い方をたっぷりの例文つきで解説します。ネイティブスピーカーの使う表現パターンをもうひとつ確実に使えるようにしていきましょう!

so badの意味や使い方は1つだけではない?

「so bad」を単純に日本語に置き換えると、「とっても/すごく/かなり悪い」ということになります。

副詞である英単語soは”とても・非常に”という意味を持ちます。同じ意味である皆さんお馴染みのveryが客観的なのに比べsoは主観的であるため、自分の心や気持ち・気分を相手に表す点を抑えて使い分けしてください。

badのほうですが、ご存知のとおり「悪い」を表す代表的な単語ですね。悪いという意味の他にも、下手な、役立たない、(人が)言うことをきかない、下品な、楽しくないなどネガティブな意味のオンパレードです。

このようなsoとbadを組み合わせたso badですが、意味や使い方はひとつだけではありません。

本来badが持つかなりネガティブな意味をそのままにして使うパターン、まったく逆のポジティブ、それも面白いことにかなりポジティブな表現にも変化するのがso badなのです。

以下がso badの2つの用法になります。

1. あまりにもひどくて~
2. ~したくて仕方ない

「あまりにもひどくて~」のほうは何かの状態が散々で酷いことを表わし、「~したくて仕方ない」は強い衝動や願望があるときに使う表現です。

2つにはあまりに大きな意味の違いがありますが、so badは両方に使えるということででユニークなフレーズです。では、それぞれを詳しく解説していきましょう!

so badの用法1:あまりにもひどくて~

ひとつめの用法は「あまりにもひどくて~」です。

こちらは元々のbadからも連想しやすい用法ではないでしょうか?ただ悪いのではなく、「ありえない」と言えるほど相当悪い状態や状況を表すときに便利な表現です。

あまりにもひどくって○○ということは、生活のなかで結構あることではないでしょうか?例えば…

「彼のバイオリン演奏があまりにもひどくて頭が痛くなっちゃった」
「息子の態度があまりにひどくてストレスがすごい」

または、「ブログの内容があまりにひどく、炎上した」こんなときってありますよね。

so badを使えばこのような文章を作ることができます。

英文を作るときには、so badを前半に持ってきて「主語+so bad+that ○○.」(主語がすごく悪くて、that以下の事態が起こる)という感じにし、that構文を使うこともできます。

この英文作りは「so+形容詞+that節」(あまりにも(形容詞)で)のbadバージョンです。形容詞には様々なものを入れて使い、that以下は結果として起こったことを述べるようにします。

では、上の日本語の例文を英文にしてみるとどうなるのでしょう。that構文でthatは含めなくても問題ありません。あり・なし両方の例文をみていきます。

1)彼のバイオリン演奏があまりにもひどくて頭が痛くなっちゃった
His violin playing was so bad that it gave me a headache.

バイオリンを弾くことが好きな彼が友達を家に招待して演奏を披露。ところがその熱意とは裏腹に技術が備わってなく、キーキー聞いているうちに頭が痛くなってきた、こんなシーンはドラマでもありそうです。「頭が痛くなるほど酷い演奏」をso bad+that構文で表しています。

that構文なし
His violin playing was so bad.
彼のバイオリン演奏はすごく酷かった。

2)息子の態度があまりにひどくてストレスがすごい
My son’s attitude is so bad, so I’m so stressed.

attitudeは態度・言動で、返事をしなかったり不機嫌になるなど思春期らしい息子のひどい態度に親が困っている様子がうかがえます。あまりにもひどいのが息子の態度、そのためにストレスを抱えてしまう親の気分を表す英文となります。

that構文なし
My son’s attitude is so bad.
息子の態度はあまりにひどい。

3)ブログの内容があまりにひどく、炎上した
The post on the blog was so bad that it blew up.

個人でも有名人でもインターネットの時代にブログを書く人がとても多いですね。あまりにもひどい内容に炎上、その投稿を削除することになる場合もあります。blewはblowの過去形、blow upで「激しい口論・怒りの爆発」という意味から炎上に使われます。

that構文なし
The post on the blog was so bad.
ブログの内容があまりにひどかった。

さらに、例文を紹介していきましょう。

The service is so bad.
サービスがあまりにもひどい。

The food was so bad.
食べ物があまりにまずかった。

The weather was so bad.
天気があまりにも悪かった。

The weather is so bad that we have to think about cancelling the camping trip.
天気があまりにもひどいのでキャンプを中止することを考えないといけないね。

My writing is so bad that teachers can hardly read it.
私の字があまりにもひどくて先生たちはほとんど読めません。

The deal was so bad that we lost a lot of money.
取引内容があまりにもひどく大損してしまった。

The smell of natto is so bad that many foreign friends don’t eat it.
納豆の臭いがあまりにもきつく、外国人の友達誰もが食べなかった。

so bad=あまりにもひどくて~の使い方、慣れてきたでしょうか?

so badの用法2:~したくて仕方ない

さて、「あまりにもひどくて~」からガラリと変わって「~したくて仕方ない」の用法を解説しましょう。

so badは、「~したくて仕方ない」「~したくてしょうがない」「~したくてたまらない」など、我慢できないほどの強い衝動や願望を言葉にするときの口語的表現です。

もっとくだけた言い方であれば「ヤバいくらい」や「めっちゃ」というニュアンスがあるくらいカジュアルなので使う相手や雰囲気に少し気をつけましょう。

もし、少し丁寧に言いたい場合は「badly」と副詞にして使います。この点がso badとso badlyの違いになります。

ネガティブなbadがポジティブな表現に変わることは、日本語の例を見てもイメージできます。

例えば、「ヤバい」です。ヤバいは本来は危ない・危険・大変だといったネガティブな言葉ですが、今では肯定的な意味でも使われています。

「ヤバいくらい美味しい」「このアプリ、ヤバい。最高」など、魅力的であり凄いという意味で使われています。ただ美味しいというよりも、アプリがいいよと言うよりももっとすごいんだということが表現されます。

so badのポジティブな使い方もこれに近く、ネガティブをポジティブな表現にして強調しているわけです。

さて、形容詞のbadを使う「so bad」は欲する気持ちを表現しているため、「I really want to ○○.」を強調するニュアンスになります。

そして、その文章の作り方ですが、「I want to ○○ so bad.」というようにwant toを使うこと、so badを文末に持ってくる形が基本となります。この作り方で「~したくて仕方ない」になるのです。

so bad「~したくて仕方ない」の用法を例文で確認してみましょう。

I want to study English in London so bad.
ロンドンで英語を勉強したっくって仕方ありません。

英語を勉強していればイギリスやアメリカ、他の英語圏に留学したいと考える人が多くいます。どの国、もしくは都市に行きたいかは人それぞれですね。留学の強い願望があれば英会話のなかでso badを使ってみましょう。

I want to travel to Armenia so bad.
アルメニアに行きたくてしょうがないの。

アルメニアはロシアと中東に挟まれた国で世界最古のキリスト教国です。紛争で再燃というニュースもありましたが地理的にも魅力的な文化を誇ります。旅慣れた人が次の訪問国としてアルメニア、または他の国でも、たまらなく行きたいことをso badで言い表すことができます。

He wants to get married to her so bad.
彼は彼女と結婚したくてたまらない。

彼女のことを大好きで大好きで仕方ないとき、こんな風にso badで気持ちを強調することができます。

ここで、基本的な使い方「I want to ○○ so bad.」以外も紹介しましょう。

それが「I want ○○ so bad.」であり、to+動詞を入れないパターンです。○○には欲しくて仕方ない、欲しくてどうしようもないというものを当てはめて使います。

例えば、I want her so bad.(彼女が欲しくてどうしようもない/彼女が欲しくてしょうがないんだ)という感じです。

もっとくだけた言い方にすると「彼女がめっちゃ好き/彼女をヤバいくらい好き」というニュアンス。映画に出て来るセリフのようではないでしょうか?

もう少し例をあげてみていきましょう。

I want an Apple watch series 6 so bad.
アップルウォッチのシリーズ6が欲しくてたまらない。

She wants Nike Air Max 90 so bad.
彼女はナイキのエアマックス90が欲しくて仕方ない。

I want a dog so bad.
犬が欲しくってたまらないの。

Do you want a cat so bad?
そんなに猫が欲しいの?

We wanted a beer so bad after the exercise class.
エクササイズ後、ビールが欲しくてたまらなかった。

I knew you wanted the position so bad.
あなたがそのポジションをどうしても欲しかったのを知ってたよ。

so badの意味と使い分けのまとめ

so badの2つの用法は、「あまりにもひどくて~」と「~したくて仕方ない」です。

・ネガティブとポジティブ両方の使い方がある
・so badは文末にもってくる
・so badはカジュアルな表現

ちょっとどころですまないあまりにもひどいことがあったとき、したくてたまらないもの、欲しくて仕方ないものなどがあるときはネイティブスピーカーが使う便利な「so bad」、ぜひ使ってみてくださいね!