壁から電気を供給するものと言えば、「コンセント」。通常カタカナで書くから外来語であることはわかると思いますが、実は「コンセント」は和製英語なんです。
英語にも「コンセント」という単語はありますが、全く別の単語。そのため、私たち日本人がイメージするコンセントの意味で使っても、海外では通じません。
そこで今回は、「コンセント」を英語で表現する方法を紹介していきます。差し込み口と差し込む側に分けて解説しているので、ぜひ参考にしてください!
- 「コンセント」は海外で通じない?
- 「コンセント(consent)」の本当の意味
- 「コンセント」というカタカナ英語が使われるようになった理由
- 「コンセント」の英語表現
- その他の関連表現
- 充電が切れる
- まとめ
「コンセント」は海外で通じない?
「コンセント」という単語は英語に存在するので、海外でも通じないことはありませんが、別の意味に捉えられてしまいます。
少なくとも私たちが思っている、給電するためのコンセント、という意味では通じません。
まずは、
・「コンセント」というカタカナ英語が使われるようになった理由
を解説します。
「コンセント(consent)」の本当の意味
まず、給電するためのコンセントは英語で「consent」ではありません。
「consent」は、「承諾、同意」といった意味を持つ単語で、誰かとの合意・許可を表すときに使います。
クライアントの承諾なしではそのプロジェクトを進められません。
私は上司の計画に同意しました。
日常生活ではあまり使わず、どちらかと言えばフォーマルな場面や、ビジネスシーンで使用されることが一般的です。
「コンセント」というカタカナ英語が使われるようになった理由
電気器具の「コンセント」という和製英語が、日本で使われるようになった由来は、大正時代にさかのぼります。
大正時代に日本に入ってきた「concentric plug」と呼ばれる同心円型の電気器具から、「コンセント」という言葉が生まれたとされています。
「concentric(コンセントリック)」は「集中的な」や「同心の」という意味を持つ言葉で、省略されて「コンセント」と呼ばれるようになりました。
「コンセント」の英語表現
ここでは、実際に「コンセント」を英語で表現する方法を、以下2パターンに分けて紹介します。
・Plug(差し込む側)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Outlet / Socket / Power point(壁側の差し込み口)
壁側の差し込み口のコンセントのことを英語では、「outlet」や「socket」、「power point」と呼びます。
アメリカ英語では「outlet」、イギリス英語では「socket」や「power point」が使われるのが一般的です。また、「power point socket」という呼び方もあります。
細かい違いを言えば、「outlet」は壁のコンセント全体を指すのに対し、「socket」は電気の出口(コンセントの穴」、「power point」は「力点」を意味します。
ただし、「outlet」、「socket」、「power point」はどれも同じ意味として使われるため、国や話す相手によって使い分けられればOKです。
それをコンセントに差し込んでください。
充電器をコンセントに接続してください。
ノートPCをコンセントに差し込んでもらえますか?
Plug (差し込む側)
電気器具の電源ケーブル先端についている差し込み部分は、英語で「Plug」と呼びます。日本語でも「電源プラグ」という言葉を使うので、わかりやすいでしょう。
なお、国によってコンセントの穴の数や位置が異なるため、プラグにもさまざまな形状やサイズがあります。
例えば、アメリカでは2本の平行なピンのプラグが一般的。イギリスでは3本の短いピンを持つプラグがよく使われます。
国や地域によって異なるプラグの種類や規格が存在するので、あらかじめ確認した上で、海外に渡航する際は適切なアダプターや変換プラグを使用しましょう。
スマートフォンの充電器用に新しいプラグを買う必要があります。
プラグが壊れていてドライヤーが使えません。
その他の関連表現
次に、電気繋がりでよく使う、以下2つの英語表現も紹介していきます。
・充電が切れる
充電する
「充電する」は英語で「charge」と表現するのが一般的です。
スマートフォンやPC、モバイルバッテリーなど、バッテリー内蔵の電子機器や電化製品を充電するときは、全て「charge」が使えます。
また、充電器は「充電するもの」という意味で「charger」。プラグからアダプタ、ケーブル、接続端子まで含めた充電器全体を指します。
なお、電子マネーをチャージする場合、英語圏では「recharge」や「top up」という動詞が使われます。日本では「チャージする」という表現が一般的ですが、和製英語なので注意しましょう。
充電が少ないので、タブレットを充電する必要があります。
私は寝る前にいつもスマートウォッチを充電します。
充電が切れる
英語で「充電が切れる」と表現する方法はたくさんあります。
ここでは中でもよく使われる表現を、以下の5つに絞って紹介します。
・run out of charge
・run out of battery
・die / dead
・flat
the battery runs out
「充電が切れる=バッテリーが切れる」と同義なので、「the battery runs out」と表現できます。
息子のおもちゃが突然動かなくなりました。充電が切れたんだと思います。
私のスマートフォンの充電はすぐに切れてしまいます。
run out of charge
「run out of 〜」で、「〜を切らす」という意味になります。
つまり、「主語 run out of charge」とすることで、「主語が充電を切らす」と表現可能です。
なお、主語の部分には、具体的な機器名を入れます。人を主語にするわけではないので注意しましょう。
電気キックボードが乗っている途中で充電切れになりました。
スマートフォンの充電が切れると不安になります。
run out of battery
「run out of battery」も、「バッテリーを切らす=充電を切らす」と同義です。「run out of charge」とほぼ同じように使えます。
映像を撮影していたとき、私の一眼レフカメラはとても速く充電が切れました。
ノートPCがつきません。充電が切れてるのかな?
die / dead
「die(死ぬ)」や「dead(死んでいる」も、「充電が切れる」で使える単語です。
充電がなくなっていることを死んでいると捉える、比喩表現として一般的に使われます。
オンラインミーティング中にタブレットの充電が切れました。充電しておくべきでした。
あなたからの電話には気づきませんでした。実は、スマートフォンが充電切れだったんです。
flat
「充電が切れる」は、「平らな」という意味の「flat」も使えます。
充電がなくなった状態を、エネルギーがなくなって平べったくなっている、と捉えるとイメージしやすいでしょう。
私のノートPCが充電切れです。コンセントのあるカフェを見つける必要があります。
車の前のライトを消し忘れたのでバッテリーが充電切れになりました。
まとめ
今回は、コンセントの英語表現を紹介していきました。海外に行く際に間違えないよう、注意してくださいね。
不安な方は、オンライン英会話「ネイティブキャンプ」のレッスンで練習しておきましょう。回数無制限で利用できるので、たくさん英語を話して身につけてください!

◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.