no longerの意味と使い方について!関連表現もまとめて紹介

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no longerは「もはや~ない」という意味のフレーズです。スピーチや長文などでは、中学・高校英語レベルでも頻出なので、聞いたことがあるという人は多いでしょう。

意味が1つしかなく使われ方も限られているので、理解にはそこまで苦労しない表現です。しかし、いざ自分で使おうとするとちょっと考え込んでしまうという人が多いのではないでしょうか。

実はno longerは、使用する位置が文脈によって変わるので、使う際には少し気をつけなければいけないのです。

今回の記事では、no longerの意味と使い方を、例文を交えて解説していきます。関連表現も紹介しているので、ぜひ語彙を広げていってください。

no longerの意味と使い方

まず、no longerの意味を整理して、その後に例文を使って具体的な使い方を見ていきましょう。

もはや~ない

冒頭でも述べましたが、no longerの意味は「もはや~ない」です。文脈によって日本語訳が変わることはありますが、基本的にこれ以外の意味はありません。

日本語訳からも分かりますが、今まであったものや行われていた行為、存続していた状態などが、ある時点から存在しなくなったという状況を、no longerを使って表現できます。

longの比較級をnoで否定しています。「これ以上長くなることは無い」という直訳で、つまり「今まではそうだったけど、現在ではそうではない」という意味になります。

no longerの例文

ここからはno longerを使った例文を見ていきます。冒頭でも少し触れましたが、no longerは動詞の種類によって位置が変わります。その点にも注意しながら例文を見ていきましょう。

一般動詞の場合

一般動詞の場合は、no longer動詞の直前に置きます。

I no longer go to that bar.

あのバーにはもう行きません。

主語+no longer+動詞の順番になります。

この例文では、「以前まではあのバーによく行っていたけど、今はもう行かなくなった」というニュアンスが読み取れます。

Ryan no longer wants to be with Jenna.

ライアンはもうジェナと一緒に居たくはないんだ。

ライアンは、かつてはジェナと一緒に居たいと思っていたけれど、色々あってもう別れたい、という意味が読み取れる例文です。

be with someoneで、「~と交際している」という意味になることもあるので覚えておきましょう。

また、no longerは助動詞のような感覚で使われますが、副詞です。そのため、三人称単数のsは外すことができません。注意しましょう。

They no longer wanted to support his company.

彼らは、もう彼の会社を支援するつもりはなかった。

no longerが副詞なので、その後の動詞を過去形にすることも可能です。この例文の場合は、「過去のある時点で、もうすでに支援する意志が途絶えていた」という意味になります。

They no longer want to support his companyと現在形にすると、「現在の時点ではまだ支援は受けているけど、近いうちに支援の意志は途絶える」というニュアンスが生まれます。

動詞の形に関わらず、no longerが文章の中にあるだけで過去の出来事が関係してくるので、時制の感覚には気を付けましょう。

be動詞の場合

be動詞の場合は、no longer動詞の後に置かれます。

I am no longer your teacher. You can call me Ray.

私はもう君の先生じゃないからね。レイって呼んでもいいよ。

主語+be動詞+no longerの語順です。

高校や大学の卒業式などを想像させる例文です。「今までは君の先生だったから敬称で呼ばせてたけど、これからは対等な関係だからファーストネームで呼んでもらって構わないよ」というニュアンスが読み取れます。

ちなみに、人によりますが、アメリカなどでは卒業した学生が、かつての先生をファーストネームで呼ぶことが多いです。先生の中にも「卒業するまでは敬称とラストネームで呼んでね。卒業したら好きに呼んでもらっていいけど」というスタンスが一般的です。

もちろん、全員が同じ考えではないので、個人に合わせて対応するようにしましょう。

There is no longer a bookstore in that mall.

あのモールに、もう本屋はありません。

There is構文でも同じで、be動詞の後にno longerが来ます。

かつては本屋があったけど無くなってしまった、という意味の例文です。

ちなみに「ショッピングモール」は和製英語で、アメリカ英語だとmall、イギリス英語ではshopping centreになります。

It was no longer raining.

もう雨は降っていませんでした。

一般動詞の時と同様に、no longerがあってもbe動詞を過去形にすることができます。

この例文は、「過去のある時点では、雨はもうすでにやんでいた」というニュアンスになります。現在との関係性は薄いです。

It is no longer rainingと現在形にすると、今現在も雨は降っていない、という意味が含まれます。

助動詞の場合

助動詞の場合は、no longer助動詞の直後に置かれます。

I can no longer stay up all night.

もう一晩中は起きていられません。

主語+助動詞+no longer+動詞の順番になります。

この例文は、
「若いときは徹夜もできたけど、一晩寝ないなんてもう無理」
「大学を卒業してフルタイムの仕事を始めたから、夜はしっかり寝なきゃいけない」
「入院中だから、夜中に起きるのが規則違反の生活を送っている」
などといったシチュエーションで使えます。

After 30 days, you will no longer be able to watch this video.

30日後には、あなたはこの動画を観ることができなくなります。

未来形のwillとno longerを一緒に使うこともできます。この場合は、「過去や現在から、未来のある時点までは存在しているけど、それ以降は存在しなくなる」という意味が生まれます。

この例文からは、「30日後に動画が削除される、もしくは動画へのアクセス権が無くなる」と言ったシチュエーションが想像できます。

It might no longer be necessary for us to be here.

私たちがここにいる必要はないのかもしれない。

might no longerで、「もう~ではないかもしれない」という、意味になります。

この例文は「今までは自分たちがここに居なければいけなかったけど、もしかしたらもうどこかへ行っても構わないかな?」という確信の無いニュアンスが含まれます。

It to構文、It that構文でも、「no longerは助動詞の直後に置かれる」というルールは変わりません。

We should no longer use this website.

このウェブサイトを、もう使うべきではありません。

should no longerで「もう~するべきではない」という意味になります。

今までは許されていたけど、これからはやめましょう、という状況の変化を表すフレーズです。

この例文からは「今まではこのウェブサイトを使っていたけど、ウィルス感染の懸念が報告されたから、もう使わないようにしておきましょう」といったようなシチュエーションが想像できます。

no longerの位置が間違っているとリズムに不自然さが生まれ、最悪の場合意味が伝わらなくなることがあります。

おすすめの習得方法は、音読です。いろいろな例文を何度も声に出して読み、no longerの位置を音とリズム感で覚えましょう。この覚え方なら、ライティングとスピーキングの両方に適応できます。

同じような意味の表現

no longerと同じような意味を持った表現がいくつかあります。

言い換えの表現を覚えることで、語彙力が増すだけでなく、それぞれの表現の理解を深めることができます。類似の表現を学習して、1つ上のレベルにステップアップしましょう。

once

1つ目はonceです。「一回」という意味の他に「かつて、昔は」という意味があります。Onceという単語自体に「昔はこうだったけど、今は違う」という変化のニュアンスが含まれているので、no longerと意味が近いです。

My grandparents once lived in New Zealand.

私の祖父母はかつてニュージーランドに住んでいました。

「かつて」という意味でonceを使う場合は、後につづく動詞が過去形になるので注意しましょう。

この例文では、話し手の祖父母が現在はニュージーランド以外のところに住んでいることが分かります。

これをno longerを使って言い換えると
My grandparents no longer live in New Zealand.
となります。

not anymore

not anymore「もう~ない」という意味です。意味的には、no longerとほとんど同じ使い方ができます。

We are not students anymore.

私たちはもう学生ではないのです。

かつては学生だったけど、今はそうではない、という意味が含まれていることが分かります。

no longerを使って言い換えると
We are no longer students.
となります。

anymoreは基本的に否定形と共に使われることしかないので気を付けましょう。

not any longer

not any longer「もはや~ない」という意味です。意味と使い方はnot anymoreとほとんど同じで、それぞれ代用可能です。

I can’t stand his attitude any longer.

彼の態度には、もう我慢できません。

not any longerを使うことにより「今までは我慢していたけど、もうこれ以上は無理」といったニュアンスが表現されています。

any longerを使わずに、I can’t stand his attitudeとだけ言うと、「これまで我慢していた」というこれまでの出来事は表現できません。

no longerを使って言い換えると
I can no longer stand his attitude.

not anymoreを使って言い換えると
I can’t stand his attitude anymore.

となります。

多くの英語圏の国では、語彙力がその人の能力のバロメーターの1つになります。あまり同じ単語やフレーズを何度も使ってしまうと、良い印象は持たれないでしょう。逆に、同じことでも色々な言い方ができる人は、英語力はもちろんのこと、コミュニケーションスキルや仕事の能力まで高いと判断されます。ビジネスシーンで英語が必要な人にとって、語彙力は必須なので、同じ表現でもいくつかの言い方を学んでおくことをおすすめします。

まとめ

no longerはシンプルな表現ですが、そのフレーズ自体に過去の情報が組み込まれており、意味の理解にはやや注意が必要です。さらに、ライティングやスピーキングで自分でno longerを使う際には、位置に気を付けなければいけません。使う場所を間違えると途端にカタコト英語になってしまいます。例文を音読し、自分でも文章をたくさん作って、反射的にどの位置にno longerを使えばいいのかが判断できるようにしましょう。

また、このように新しいフレーズを習得するのに大事なのは、「実践で使うこと」と「添削」です。実際の会話で使わなければなかなか覚えられませんし、合っているのかどうか疑心暗鬼になりながら使っても、なかなか脳に定着しません。

ネイティブキャンプでは、この「実戦での使用」と「添削」が同時に出来ます。ネイティブキャンプには、ネイティブスピーカーの講師が多数在籍しており、英語を使った実践的なトレーニングができます。さらにコースによっては自分でレッスン内容を決めることもできるため、「今日はno longerの使い方を聞きたいのですが」というようなリクエストも可能です。学習、実践、添削が同時に行えるネイティブキャンプ、ぜひ利用してみてください。

nativecamp.net

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