海外旅行中や留学中など、日本以外の国での滞在中にヘアスタイルで困った経験はありませんか?中には、現地の美容室にトライした経験がある方もいらっしゃるかもしれませんが、日本以外の国で美容室に行くのは、なかなかの勇気がいるものです。今回の記事では、様々な髪形の種類をどう英語で表現するか、また美容室でのオーダーや、髪形に関するトークの際に役立つ英会話表現をご紹介します。
髪型の英語表現
髪形
「髪型」は英語でhair(ヘア)または hairstyle(ヘアスタイル)といいます。「ヘアセットされた髪形」を表す場合はhair-do(ヘアドゥ)という場合もあります。友人や同僚の髪形が変わったことに気づいたときなど、「あなたの髪形いいね」と言いたい場合は、以下のようなフレーズが一般的です。
I like your hair.
あなたの髪形いいね。
I like your new hairstyle.
あなたの新しい髪形いいね。
I love your new hair-do!
あなたの新しい髪形いいね!
美容室/床屋
美容室は英語で”beauty salon”あるいは”hair salon”と呼ばれ、美容師は”hairdresser”です。床屋は”barber shop”、理容師は”barber”と呼ばれています。
I visited the beauty salon yesterday and had my hair styled by a famous hairdresser.
昨日、美容院に行って有名な美容師に髪をスタイリングしてもらいました。
I stopped by the barber shop today and had a haircut from a skilled barber.
今日、理容室に立ち寄って、腕のある理容師に髪を切ってもらいました。
女性の髪形
Bob
日本で女性の髪形として人気のある「ボブ」ですが、実は英語でも”bob”、”bob cut”または”bob hair”と呼ばれています。前髪ありのボブは”bob with bangs”、前髪なしのボブは”bob without bangs”と言います。最近日本の女性の間で流行しているような、切りっぱなしの無造作なボブスタイルは”blunt bob”と言われています。Bluntは「率直な」とか「ぶっきらぼうな」という意味の形容詞です。
Could you give me a bob cut?
ボブカットにしていただけますか?
I got a layered bob.
レイヤーボブにしたの。
Perm
パーマは英語で”perm(パーム)”です。そのままカタカナの「パーマ」と同じように発音しないよう注意しましょう。「パーマをかける」はget a permと言います。
Did you get a perm?
パーマかけた?
How much does it cost to get a perm?
パーマをかけるのにいくらかかりますか?
男性の髪形
Buzz Cut
バリカンを使って髪全体を短く刈った、いわゆる坊主頭スタイルです。Buzz cutの「Buzz」はブイーンと鳴るバリカンの音が名前の由来となっています。
Summer is a good season to try a buzz cut.
夏は坊主頭に挑戦するにはいい季節です。
Side Part
“Side Part(サイドパート)”とは、前髪を横分けにしたヘアスタイルを指します。流行に流されない、いつの時代も親しまれている定番のヘアスタイルです。
The deep side part is one of the big trends of the year.
深めの横分けスタイルは今年の一大トレンドです。
Crew Cut
“Crew Cut(クルーカット)”は日本で言うスポーツ刈りを指します。Crewとは仲間、乗組員などといった意味を持つ単語ですが、この髪形がスポーツをする学生を中心に流行ったため、”crew cut(クルーカット)”と呼ばれるようになったようです。
You should look good with a crew-cut style.
あなたはクルーカットスタイルが似合いますよ。
髪の長さの英語表現
「ショートヘア」、「ロングヘア」はすでに日本語でもよく使われる表現となりましたが、英語でもそのまま「short hair」「long hair」と表現できます。もちろん、男女の髪形どちらにも使えます。肩の長さなど、「〇〇の長さ」と伝えたい場合は、shoulder length(肩の長さ)、chest length(胸の長さ)などと表現されます。
My hair reached below my shoulder length.
髪が肩の下まで伸びました。
Maintaining long hair needs a sound hair care routine.
ロングヘアの維持には適切なヘアケア習慣が必要です。
美容院で使えるフレーズ
美容院では席に通されると、“How would you like your hair cut?(髪形はどうされますか?)”と尋ねられると思います。英語で希望のヘアスタイルを伝えるためにはどのようなフレーズを使うのがよいのか、いくつか例をご紹介します。
こんな感じでお願いします!
言葉で伝えるのに自信がなければ、写真を見せるのが一番です。スマートフォンや雑誌の切り抜きを見せて、「Like this picture」とリクエストしてみましょう。
I’d like to get a perm, like in this picture.
この写真のように、パーマをかけたいです。
I’d like to have my hair dyed lighter brown, like in this picture.
この写真のように、髪を明るいブラウンに染めたいです。
髪形のサンプルを見せてください
自分で用意した写真がない場合やなりたいスタイルが決まっていない場合は、お店の方にヘアスタイルの例を見せてもらいましょう。
Can I see some examples of hairstyles?
髪形のサンプルを見せていただけますか?
I'd like to see a few examples of hairstyles.
いくつか髪形のサンプルが見たいです。
このくらい切ってください
続いて、カットしてもらいたい長さを指定する表現をご紹介します。顎や肩の長さなど、「〇〇の長さに切って」と伝えたい場合は、” Could you cut it (身体の部位) length?“と言います。例えば、chin length(顎の長さ)、shoulder length(肩の長さ)、chest length(胸の長さ)、waist length(腰の長さ)などが考えられますね。
Could you cut it chin length?
あごまでの長さにしてもらえますか?
具体的な長さを指定して「〇〇センチ切ってくれますか」と言いたい場合は”Could you cut it about (長さ) cm shorter?”と表現できます。世界のほとんどの国ではメートル法が主流ですが、米国などでは「インチ」を長さの単位として使用する、ヤード・ポンド法を採用しています。1インチは約2.5cmと覚えておくと便利ですよ。
Could you cut it about 2 cm shorter?
2センチ短くしてもらえますか?
Could you cut it about 1 inch shorter?
1インチ短くしてもらえますか?
長さは変えたくない、整える程度にしてほしいという場合は、「切り整えること」を意味する trim (トリム)という単語が使えます。髪のボリュームを減らす為に、長さは変えずに髪の毛を「すく」ことは、英語では”thin out”と表現します。
I'd like a minor trim, please.
少し揃える程度でお願いします。
Not too much off the length.
切りすぎないでください。
Could you thin it out?
髪の毛を梳いていただけますか?
この髪形は可能ですか?
時には希望している髪形が髪質や技術の問題でできない、というケースもあります。自分の希望を伝えた後に、“Can you do that?(可能ですか?)”と聞くのがよいでしょう。
I’d like to get thin highlights. Can you do that?
細いメッシュを入れたいのですが、可能ですか?
なお、日本語の「メッシュ」はフランス語起源で、英語ではhighlightsと表現します。meshは英語で網、網目という意味ですのでそのまま使わないよう注意です。
髪型に関する会話で使えるフレーズ
Looks good on you!
“Looks good on you!”は、服装やスタイル、髪形を褒める際に使われるフレーズです。例えば、友人の髪型が変わったことに気づいた場合に使うと、「それ似合うね!」と、その変化に対してポジティブな反応を表現することができます。
Wow, it looks good on you!
わあ、それ似合うね!
I am growing my hair out.
"grow my hair out"は、髪を伸ばしていることを表すフレーズです。例えば、美容師に切りすぎないでほしいと伝えた後に”I am growing my hair out”と言えばわかりやすいですね。
Please not too much off the length. I am growing my hair out.
切りすぎないでください。髪を伸ばしているんです。
まとめ
本日の記事では、海外で美容室に行く際に役立つフレーズを中心に髪形に関する様々な英語表現をご紹介しました。最後に、紹介した単語や表現を使ったロールプレイで復習してみましょう。
Hairdresser: How can I help you today?
美容師:今日はどういたしますか?
Customer: Hi there! I've been thinking of getting a Bob cut.
客:どうも!今日はボブにしようかなと思ってました。
Hairdresser: A Bob cut can be a great choice! Would you like to see some examples of Bob hairstyles?
美容師:ボブはいいですね!ボブのサンプルを見てみますか?
Customer: Yes, that would be helpful. Hmm..I was thinking of going for a short Bob, but I'm also interested in getting a perm.
客:はい、助かります。ええと、、ショートボブにしようと思ってたんですが、パーマにも興味出てきました。
Hairdresser: Alright, here are some photos of short Bob cuts with perms. Take a look.
美容師:承知しました。これがボブにパーマをかけたスタイルの写真です。見てみてください。
Customer: This hairstyle looks great! I think I'm ready to try a short Bob with a perm.
客:この髪形いいですね!パーマをかけたショートボブでお願いします。
Hairdresser: Great! I'll get started on that.
美容師:いいですね!では始めますね。
本記事で紹介したようなフレーズや単語を覚えておくと、美容師と円滑にコミュニケーションを取ることができ、外国であっても理想の髪形が実現できるはずです。髪形の名前は「ボブ」や「パーマ」、「ミディアム」など日本語でも馴染みのあるワードが多いので、”I’d like to have my hair~”のフレーズと一緒に、希望するヘアスタイルのイメージを伝えてみてください。
宮城県出身の一児の母。外国語系の大学を卒業したのに英語が話せないことがコンプレックスで、大人になってから主にオンライン英会話で英語を学びなおしました。TOEIC940を取得したあと英語を生かせる職場へと転職し、現在は英日翻訳者として主にニュース記事の翻訳を担当しています。趣味は最近始めたドイツ語。言語学習をイチから始める難しさに久々に直面しています。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.