みなさんは、「目立つ」のがお好きですか?目立って人の注目を集めるのが好きな方、できるだけ目立ちたくないと考えている方など、さまざまではないでしょうか。
また、一言で「目立つ」といっても、いい意味で目立っているのか、悪い意味で目立ってしまっているのかでは、受ける印象も変わりますよね。
では、みなさんは英語で「目立つ」をどのように表現するか、知っていますか?「パッと言えそうで言えない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、「目立つ」を意味する英語表現について、いい意味・悪い意味での「目立つ」の両方をご紹介していきたいと思います。それぞれ例文とともに詳しく解説していきますので、ぜひ何度も口に出して練習してみてくださいね。
「目立つ」の英語表現
「あの人は大勢の人のなかにいても目立つ」「あの服は目立ちすぎている」など、「目立つ」というのはいい意味でも悪い意味でも、日常生活でよく使う表現ではないでしょうか。
日本語では「目立つ」という言葉がどのような意味合いを持っているのか、そのときの状況や前後の文脈で判断することが多いと思います。
英語では、いい意味で「目立つ」と言いたいときに使える単語と、悪い意味で「目立つ」と言いたいときに使える単語がそれぞれあります。
以下、ひとつひとつ確認していきましょう!
いい意味での「目立つ」
まずは、いい意味での「目立つ」を表す「stand out」「outstanding」「eye-catching」という3つの英語表現を見ていきましょう。
stand out
いい意味で「目立つ」というときの定番の表現が「stand out」です。
もともとは「~が突き出る」という意味をもつ表現です。standは「立つ」、out は「外に」という意味がそれぞれあるため、イメージもつきやすいのではないでしょうか。
いい意味で「注目を集める」というニュアンスがあります。人の能力や容姿、服装や雰囲気、オーラ、また何かの物事がほかとは異なり目立っている場合に使われます。
また、日本語の「ずば抜けている」「ピカイチ」「際立つ」などにも相当する表現です。
なお、動詞「目立つ」として使われる場合は「stand out」と2語で表します。一方、名詞や形容詞「すばらしい」「ずば抜けて良い」として使われる場合は「standout」と1語で表します。細かな違いではありますが、ぜひ覚えてみてくださいね。
彼はクラスでとても目立っています。
彼女はすばらしいバスケットボールプレーヤーです。
私の彼は背が高いので、人混みの中でも目立ちます。
大谷さんはずば抜けて良い二刀流の野球選手です。
あなたのドレスはとても目立ちますね。素敵です!
outstanding
「outstanding」は「目立つ」「ずば抜けた」「すばらしい」という意味があります。こちらもいい意味で「目立つ」場合に使われます。
それは優れた自然美を持つ地域です。
→「area of outstanding natural beauty」の頭文字を取って「AONB」と表現されることもあります。筆者の住むイギリスでは、「AONB」はウォーキングやサイクリング、乗馬などの人気の場所となっています。
彼女はすばらしいアスリートで、勝利に値します。
彼女の夫は優れた科学者です。
彼のパフォーマンスは群を抜いていました。
彼の仕事は満足のいくものでしたが、傑出したものではありませんでした。
eye-catching
目立つ人や物事を「eye-catching」と表現することもあります。
それぞれ「eye」は「目」、「catch」は「捕まえる」という意味があります。「人目をひく」というニュアンスがあり、デザインや広告、ファッションなどに対して使われることが多いです。
動詞として使われる場合は「to catch one's eye」という表現になります。こちらもポジティブなニュアンスがあります。
これは人目をひく広告です。
あなたのデザインは本当に目をひきますね。
人目をひくデザインです。
結婚式で、新婦の妹さんは目をひく帽子をかぶっていました。
おもちゃ箱は、目を引く色で塗られていました。
悪い意味での「目立つ」
続いて、悪い意味での「目立つ」を表す3つの表現「stick out」「notorious」「show off」をご紹介していきます。
stick out
「stick out」は「突き出る」「はみ出す」という意味ですが、「目立つ」というニュアンスでも使われます。
何かに溶け込めていなかったり、なじめていないような様子を表すことができます。
ちなみに、「stick out a mile」という表現もあります。こちらは「とても目立つ」という意味があり、「1マイル(約1.6 キロメートル)離れていてもまだ目立つ」というイメージです。
また、「stick it out」というと「最後までやりぬく・耐え抜く」という別の意味の表現になりますので、注意してくださいね。
彼はクラスの中で目立っています。(なじめていません)
彼女はその赤いワンピースを着ているとき、とても目立ちます。
彼女は昨日、目立っていました。彼女はあの帽子をかぶるべきではありませんでした。
notorious
「notorious」は「悪名高い」という意味です。
「評判の悪い」「悪い意味で(人や場所が)有名な」といったニュアンスがあります。
その街は、スモッグで評判が悪いです。
彼女は悪名高いうそつきです。
彼は奔放な行動で目立っています/有名です。
彼はギャンブラーとして目立っていました/悪名高かったです。
show off
「show off」は「自慢する」「見せびらかす」「目立ちたがる」といった意味があります。
「~is/are showy」という形で使われることもあります。
彼女はいつも目立ちたがり屋です。
彼らは自分たちがどれほど日本語を上手に話せるか自慢するのが好きです。
彼女の新しいワンピースは目立ちすぎています。
新しい車を見せびらかしたいと思っていました。
まとめ
いかがでしたか?今回は、いい意味・悪い意味で「目立つ」ということを意味する英語表現について、さまざまなフレーズや単語を例文とともにご紹介しました。
日本語でも「目立つ」というのは、学校や会社でのふるまいや成績を表現したり、また誰かの性格を述べたりする際など、多様な場面で使われる言葉ではないでしょうか。
それは英語でも同じであり、今回ご紹介したフレーズを自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
今回ご紹介したフレーズをそれぞれ適切なシーンで使い分けることができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブスピーカーからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、今回学んだ「目立つ」を意味する英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブスピーカーの感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。
今回ご紹介した「目立つ」の英語表現をさらに練習しても良いですし、ほかにも1つの日本語に対して複数の英語が使われる例があるかどうかを聞いてみるのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。よろしくお願いします!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.