cutとchopの違いって?他にもある「切る」の英語表現を紹介

cut、chop、ネイティブキャンプ

英語学習において、単語を覚えるハードルは高いかもしれません。

どれをどのタイミングでどれくらいの頻度で使うかなんて分からないですし、たくさんありすぎる上に、似たような意味をもつ英単語も多いので挫折したという方もいるのは納得です。

英語だけではなく語学を勉強するうえで、何かで手や身体を動かしながら覚えるというのも1つの手段です。

動きが加わることで脳が刺激され、この動きをしたときに覚えた英単語はこれ!と自然に自分の脳にインプットされやすいのです。どうしても英単語調とにらめっこしても頭に入ってこない!そんな時は、手と身体を動かして覚えるのがベスト!

今回ご紹介する「切る」という英単語は、まさしくこの【動】を組み合わせて覚えるのにぴったりな英単語と言えます。

「切る」といえば、キャンプ・料理・DIY・クラフトなどなど「切る」動作をする場面は、日常的にたくさん遭遇するはずです。

ということで今回の「切る」という英単語をご紹介するにあたって、【料理】をする場面を思い浮かべながら読み進めてみてくださいね!例文も【料理】にちなんだ例文を紹介していきますので、ぜひ英会話で使ってみてください。

cutとchopの違い

「切る」という英単語は?と聞かれれば思い浮かべるのは「cut」ではないでしょうか。

日本でもとても馴染み深い英単語ですし、日本語としてカタカナで「カット」と言いますがこの語源はまさしく「cut」から来ています。意味も同じく「切る」です。

そしてこの「cut」と似た意味を持つのが「chop」という英単語です。この使い分け、あなたは説明できるでしょうか?

何となく頭では分かるような。でも説明や使い分けができるわけではない‥という方が多いと思いますので、今回はそれをclearにして理解を深めていきましょう!

cut (鋭い鋭利な刃物で)切る・傷つける・(~で)切る・切断する・切り離す
chop (おの・なたなどで)ぶち切る・刻む・けずる・小さく切る

英和辞書を引いてみると、違いがハッキリしているのがわかるでしょうか?詳しい違いは事項で個別に説明しますが、意味をそれぞれで並べて見てみると違いが少々浮き彫りになりました。

「cut」と「chop」は、切る際に使う道具や切り方に違いがあるように思いますね。ではそれぞれを個別に見ていきます。

cutの意味と使い方

「cut」は最も一般的な「切る」を意味する英単語です。

ですが他の英単語と違うのは凡庸性が高く、costやpriceなどの名詞と結びついて比喩的に「削減する」という意味でも使われていることです。

cut (鋭い鋭利な刃物で)切る・傷つける・(~で)切る・切断する・切り離す

英和辞典の日本語の意味を見て分かるように、「cut」の意味は鋭利な刃物で切るという意味がもともとの意味です。そこから広がって、「分割」「切り離し」「取り除き」などの意味で使われるようになりました。

前項で紹介した「比喩的表現」として、「削減」「短くして整える」「切って穴を開ける」「身体の一部を傷つける」などといった表現でも使われています。

しかし、基本的に「切る」という意味を言いたければ「cut」を使えばまず間違いありません。イメージとしては、料理中に包丁で野菜や肉を切るというイメージを持っておけばOK。

なにか鋭利な物で指を切ったり、ハサミで切ったりする場合の「切る」は「cut」で十分伝わります!

In today's cooking class, she said she's going to use a knife to cut vegetables, meat, and even bread.
今日の料理教室では、野菜や肉、パンまで包丁で切るそうです。
Shall I cut up some delicious bright red apples for dessert after dinner?
食後のデザートに、真っ赤な美味しいリンゴを切ろうか?
I've bought some chicken. Can you cut it into bite-size pieces?
鶏肉を買ってきたのですが、一口サイズにカットしてもらえますか?

chopの意味と使い方

次に「chop」です。

こちらも日本語として「チョップ」という言葉があるほどなので私たちにとっては馴染み深い単語の1つだと思います。

「chop」のイメージは、包丁などで切り刻む・小さく切る・荒っぽく切り付ける・繰り返し切るというイメージです。ほかにも、包丁などを持った手を素早く動かして細かく切ることを表します。

「cut」との違いとして「chop」は、使う道具の大きさ・切るサイズ・動きが違うニュアンスにお気づきでしょうか。

「cut」では、一般的な料理包丁・小さな包丁・ナイフで「切る」イメージならば「chop」は大きな斧・大きな包丁(中華包丁や麺切り包丁)で細かく切るというイメージです。

「chop」の基本的な意味として、何か鋭いもので繰り返し打ち付ける動作を表し「たたき切る」という意味です。

野菜などを切り刻んだサラダを「チョップドサラダ」といいますよね。これは、細かく切り刻んでいることから「cut」ではなく「chop」を使っています。

When making dumplings, the cabbage, chives, and spring onions must first be chopped into small pieces.
餃子を作るときは、まずキャベツ、ニラ、長ネギを細かく刻む必要があります。
Soba noodles made by a buckwheat noodle artisan are chopped very finely and evenly.
蕎麦職人が作る蕎麦は、非常に細かく均一に切られています。
To make hamburgers, you have to chop the onions but you get tears in your eyes.
ハンバーグを作るには、玉ねぎを刻むのですが、涙が出ますよね。

その他の似た表現

「cut」と「chop」以外にも、「切る」という意味を持つ英単語が複数ありますので簡単にご紹介していきます。

3つほど紹介しますが、そのうち2つは聞き馴染みのある英単語なので難しくないと思いますので是非覚えて使ってみましょう!

trim

ペットを飼っている方だと「トリミング」という言葉を聞いたことがあると思います。

このトリミングは英語にするとtrimmingなので、この「trim」にingを付けた表現となります。

「trim」は外見が整然とした状態になるよう、余分なものを取り除くことを表す英単語です。

trim
刈り込んで整える・手入れする・(~を)刈り取る・摘み取る・切り取る

ペットのトリミングは上記の意味の刈り込んで整えるという意味を表しますので、イメージしやすいのではないでしょうか。

その他にも、芝を刈ることや整えることも「trim」を使いますし写真や画像の「トリミング」も上記の意味の中の切り取るという意味です。

意外とこの「trim」は日常の私たちの生活で何気なく使われている英単語なので、覚えやすく使いやすいと思いますよ!

Please trim this photo cleanly and adjust the colors.
この写真をきれいにトリミングして、色を調整してください。
I had to trim and maintain the lawn in my garden, or it would grow all over the place.
庭の芝生を刈り取って手入れしないと、そこらじゅうに生えてきてしまうんです。

slice

これは日本語の「スライス」と同じ意味なので馴染み深いですよね。

slice
薄い一切れ・1枚・一部分・断片

日本語で使う「スライス」の意味と同じで、パンなどを薄く切るという意味を表します。これ以外にも、切れ味の良い刃物でスパっと切るという意味もあるので、比喩表現で使われることも。

料理でも、トマト・きゅうり・ニンジン・パンなどを薄く切る必要がありますがこういった場合に「slice」を使います。

物を真っ二つの大きめに切るなら「cut」
物を薄く切るなら「slice」

この違い、覚えておくといいですね!

Five thin slices of ham were baked in a pan and eaten.
薄切りのハムを5枚、フライパンで焼いて食べました。
For the salad, just add lettuce and some thinly sliced tomatoes, carrots, and zucchini, and you're done!
サラダはレタスと、薄くスライスしたトマト、ニンジン、ズッキーニを入れれば出来上がりです。

slash

「slash」はナイフなどでサッと切る・深く切るという意味を持ちます。ナイフだけではなく剣でサッと勢いよく切るという意味も含まれています。

slash
(ナイフ・剣などで)サッと切る・深く切る・めった切りにする

これまで紹介してきた「cut」や「chop」などよりも、重い表現の「切る」というニュアンスを持ちますよね。

ニュアンスが難しいですが、時間を掛けず素早く切る表現をしたいときはこの「slash」を使うと伝わります。

まとめ

今回は「切る」という英単語についてご紹介してきました。

日本語として使っているカタカナの語源である「cut」や「chop」に「trim」など比較的今回は覚えやすいえいたんごだったのではないでしょうか。

一番日常会話で使うのは、美容院へ行く話などで「髪の毛を切る」という話題が出てくると思いますが、これはヘアカットなので「cut」を使います。

よくよく考えれば、普段から私たちは今日ご紹介した英単語を何気なく使っていますよね。

これを英語に直して使えれば英会話力がぐんとアップしますのでぜひ英会話に取り入れてみてくださいね。

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