誤解しないで!と言いたいときの英語フレーズ!日常生活で使ってみよう

wrong、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

自分が言ったことや、言おうとしていることが間違って伝わっててしまいそうなとき「誤解しないで」と一言添えることがあります。

「誤解」を表す単語はmisunderstandやmistakenなどが使えそうですが、実際にはどのような表現の仕方をするべきなのでしょうか。

今回は、ネイティブスピーカーが会話で使う「誤解しないで」の表現と、「誤解」に関連する単語やフレーズを紹介します。

「誤解しないで」の英語表現

日常英会話でよく使われる「誤解しないで」を表す表現はいくつかあります。

それぞれが微妙に違うニュアンスを持っているので、注意して見ていきましょう

Don’t get me wrong.

Don’t get me wrongは、「誤解しないで」を表す表現ではもっとも一般的なフレーズです。

getにはたくさん意味がありますが、「理解する」という意味もあります。そしてここで使われているwrongは「間違って」という意味の副詞です。

つまりDon’t get me wrongは「私を間違って理解しないで」という直訳になります。

What do you think about the new manager?
Well…
You don’t like him?
Oh, don’t get me wrong. I like him, but I don’t know if he is a suitable person for the post.

新しいマネージャーどう思う?
うーん
嫌い?
あ、誤解しないで。彼のことは好きだよ、でもこの役職にふさわしい人かどうかは分からないな。
Don’t get me wrong. Your proposal is pretty good, but your idea is quite unrealistic.
誤解しないでくれ。君の企画書は良く出来てるよ、しかし君のアイデアは現実的ではないんだ。

Don‘t misunderstand me

Don’t misunderstand meもよく使われる表現です。Misunderstandは「誤解する」という意味の動詞です。

Don’t get me wrongよりも使われる頻度は少ないですが、シンプルなフレーズです。

You don’t get enough income if you paint all day every day. Don’t misunderstand me. I’m not saying your art is worthless, but you need money to live, right?
毎日一日中絵を描いていたら十分な収入が得られないよ。誤解しないでね。君の芸術には価値がないって言ってるんじゃないよ、でも生きていくのにお金は必要でしょう。

Don’t take it the wrong way

Don’t take it the wrong wayも、ほとんど同じ意味で使われます。

itとtheの間に何もないと不自然に感じますが、このままで完成されたフレーズです。ただ、間にinが省力されていると解釈しても問題ありません。実際にDon’t take it in the wrong wayという言い方をする人もいます。

英語にはこのように、明確に文法的な説明ができないフレーズがたまにあります。(Long time no seeなど) 深く考えずに、そういうものだと割り切って学習していきましょう。

Mr. Williams didn’t say anything after my recital… I’m sure he doesn’t like it.
Oh, don’t take it the wrong way. When Mr. Williams says nothing, it means he enjoys your performance.

ウィリアムズ先生、私のリサイタルの後に何も言わなかったの…気に入らなかったに違いないわ。
あ、誤解しないで。ウィリアムズ先生が何も言わないときは、パフォーマンスを楽しんだってことだから。

その他の関連表現

ここからは、「誤解」に関連した表現を見ていきます。

文語表現から、日常英会話で使えるものまであるので、自分が使えそうなフレーズはどんどん覚えていきましょう。

誤解

まず、「誤解」を表す言葉を見ていきましょう。

misunderstand

前半で軽く触れましたが、misunderstandは「誤解、勘違い」を表す代表的な単語です。自動詞、他動詞のどちらでも使うことができます。

He misunderstood what I was saying.
彼は私の言っていたことを誤解した。
I might misunderstand that.
それを間違って理解しているかもしれない。

mislead

misleadは「誤解させる」という意味の他動詞です。うっかり誰かに勘違いさせる場合でも、悪意を持って騙す場合でも使えます。

Ok, so should I call her now?
Not yet! I’m sorry. I think I misled you.

じゃあ、彼女に電話するべき?
まだダメ!ごめん。勘違いさせたみたいだね。
He put a fake sigh to mislead his enemy.
彼は敵を欺くために、ニセモノの看板を置いた。

misperceive

misperceiveも「誤解する」という意味ですが、特に「誤って認識する」という意味で使われます。

perceiveは、「知覚する、理解する、気が付く」という意味です。それにmisがついた単語ですね。口語表現では、あまり頻繁には使われません。

He built that statue as a symbol of peace, but a lot of people misperceived it as a symbol of rebellion.
彼はその銅像を平和の象徴として建てたが、多くの人が反乱の象徴と誤って認識した。

mistake

mistakeは「間違える」という意味で使われますが、「誤解、勘違い」のニュアンスも含んでいます。

口語でも文語でも使えますし、幅広い意味を持っているので使いやすい単語でしょう。

I mistook the meaning of that word.
その言葉の意味を取り違えた。
He mistook the stain for a roach.
彼はシミをゴキブリと間違えた。

mistake A for Bで、「AをBと間違える」という言い方ができます。

misconstrue

misconstrueは、「解釈を誤る」「意味を取り違える」を表す動詞です。特に「何かを勘違いして、悪い意味にとらえる」というときに使われます。

比較的固い表現で、日常会話ではあまり使われません。

People often deliberately misconstrue what celebrities say.
人々は頻繁に、芸能人が言うことをわざと悪いように解釈する。

misapprehend

misapprehendはmistakeやmisunderstandの同意語ととらえていいでしょう。

「思い違いをする、誤解する」と言いたいときに使える単語です。固めな表現で、日常会話での使用頻度は少なめです。

The message that the painter tried to convey was misapprehended by people.
その画家が伝えようとしたメッセージは、人々に誤った形で解釈された。

misconception

misconceptionは「誤解、思い違い」を表す名詞です。

一時的な誤解というより、ずっと勘違いしてきたこと、誤った考え方などを表すときに使います。

The common misconception is that eating meat makes you fat.
ありがちな勘違いは、肉を食べると太る、ということだ。

誤解を解く・訂正する

次は「誤解を解く・訂正する」という日本語に相当する英語表現を見ていきましょう。

Clear up a misunderstanding

もっとも一般的な言い方はClear up a misunderstandingです。

Clear upは「キレイにする、整頓する」という意味で使われますが、「解く」という意味もあります。

clear up a mystery(秘密を解く)、clear up a problem(問題を解く)という言い方ができます。

Why is Bobby mad at me?
He said you keep ignoring his texts.
What? I didn’t get any text from him!
Well, you have to clear up a misunderstanding as soon as possible.

ボビーは何で俺に怒ってるんだ?
あなたが彼のテキストメッセージを無視し続けているって言ってたよ。
え?メッセージなんて受け取ってないよ。
じゃあ、できるだけ早く誤解を解いた方が良いね。
※textは日本語で言うSMSです。

clear the air

clear the airはそのまま「空気をキレイにする」という意味もありますが、比喩表現として「疑惑やわだかまりを一掃する」という意味があります。

I told you I’m not going to invite Lana. We are not best friends anymore.
I think you two need to talk and clear the air. I feel like you both are just being stubborn.

ラナは誘わないって言ったでしょ。私たちはもう親友じゃないんだから。
あなたたちは話をして誤解を解くべきだと思う。2人とも頑固になってるだけみたいだし。

disabuse someone of one’s misunderstanding

disabuseは「迷いを解く、誤りに気付かせる」という意味の動詞です。

disabuse A of Bの形で「AをB(という認識・考え方)から解放する」という意味になります。

つまりdisabuse A of one’s misunderstandingで「Aを誤解から解放する」という言い方ができるということです。

We have to disabuse our students of their misunderstandings that they have to obey adults.
私たちは生徒を、自分たちは大人に従わなければいけないという誤解から解放しなければならない。

誤解のないように言っておくと

続いて、誤解を予防する言い回し「誤解のないように言っておくと」「確認しておくと」などの言い方を見てみましょう。

「誤解したくないから、一応確認しておくね」と言いたいときに使えるフレーズです。

Just to clarify

clarifyはclearの派生語で「澄ませる、浄化する」という意味の動詞です。

「明らかにする、ハッキリさせる」という意味もあります。Toは「~するために」という意味の不定詞です

つまりto clarifyで「ハッキリさせるために」となります。相手の言ったことを確認し、認識を一致させるときなどによく使われます。

Just to clarify, what you are saying is that we need to downsize this department, right?
確認しておきますが、あなたが言っていることは、この部署は縮小するべきということですよね?

Let me be clear

let me be clearは直訳すると「私に明確にさせてください」になります。

意訳だと「ハッキリ言うね」「誤解のないように言うけど」といったニュアンスです。話し出す前に、前置きをするように使います。

I have to kick him out from this team. Let me be clear, I do not want to lose him, but this is the only choice we got.
彼をチームから脱退さなければいけないね。誤解のないように言っておくけど、私も彼を失いたくはない、でもこうするしかないんだ。

Just to make things clear

Just to clarifyと似た表現です。Makeは使役動詞なので「物事を明確にするために」という意味になります。

たいていは文頭に置き、「ハッキリさせとくけど」といった意味で使います。

Just to make things clear, I do not hate social media. I just don’t like people who post things just to make other people feel bad.
誤解のないように言っておくけど、SNSは嫌いではないんです。ただ、他の人々の気分を害するためだけに物事を投稿する人が嫌いなだけです。

let me get this straight

これも使役動詞を使った表現です。

straightには、「まっすぐ」以外に「整頓されている、明らかな状態である」という意味もあります。

つまり直訳は「私にこれを明らかにさせてください」となります。ニュアンスとしては、let me be clearに近いです。

Let me get this straight. I do understand you can solve this problem, but he needs to do it himself.
誤解がないように言っておくよ。君がその問題を解決できることはよくわかってる。でも彼が自分でやらなければいけないんだ。

まとめ

「誤解」の表し方は、実は色々あります。シチュエーションに応じて、色々使い分けられるようになりたいところです。英語圏では、語彙の多さは有能さのバロメーターとして使われます。

また、「アメリカでは何でも物事をハッキリ言う」という考えを持っている人が多くいます。

しかし実際は、英語にも遠回しな言い方やオブラートに包んだ言い方がたくさんあります。それにより、自分が意図とは反した印象を、相手に与えてしまうこともあるでしょう。英語学習を始めたばかりであれば、なおさらです。そのような場面で、「誤解しないで」とスムーズに言えると、人間関係を無駄に傷つけることが無くなります。

ちなみに、遠回しな言い方やオブラートに包んだ表現を学ぶには、ネイティブキャンプがおススメです。微妙なニュアンスの表現は、ネイティブスピーカーから直接学ぶのが最短距離です。感覚的な問題になってくるので、細かいところまで教えられる日本人講師は多くいません。

ネイティブキャンプでは、24時間365日、スマホ1つでネイティブスピーカーの講師によるレッスンを受けることができます。「こういう時はどういう風に言ったらいい?」「この言い方は失礼に聞こえない?」などといった質問を持ち込むことも可能です。世界130ヶ国から講師を募っているので、様々な価値観や表現方法を共有してもらえるでしょう。

nativecamp.net

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