「この席空いてますか?」って英語で何という?ホテルやレストランでの使い方も

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今回は、「この席空いていますか?」というフレーズを学んでいきます。

学生であれば、大学のフリースペースや勉強スペースの席が空いているか、混雑している状況では相手に聞いた方が良いですよね。

ほかにも、ホテルやレストランなど、席が空いているか確認したいときに使えるフレーズを用意しました。日常会話でもよく使われるものなので、今覚えて英会話に役立てていきましょう。

「この席空いていますか」の英語表現

では早速、「この席空いていますか?」の英語表現をご紹介します。

基本的に、最も多く使われるポピュラーな言い回しはこちらです。

Is this seat taken?

そして、次に使えるフレーズがこちらです。

Do you mind if I sit here?

どちらを使ってもよいので、丸暗記してもらってもかまいません。

ただ、せっかく覚えるのであれば英語の文法もしっかり理解してから覚える方がベターです。日常生活でよく使うとはいえ、そういったフレーズを全部暗記するのはとても大変ですからね。

実際、上記2つの例文の中にはほかのフレーズで応用できるものがあります。知っていればどういったシチュエーションで使えるかイメージできるので、英語の勉強になります。

では、以下で上記でご紹介したIs this seat taken?とDo you mind if I sit here?を詳しく解説しますね。

Is this seat taken?

Is this seat taken?を直訳すると、「この席は取られていますか?」になります。

文中に、「be + 過去分詞」の受動態の形があることにお気づきでしょうか。その受動態の形を疑問文にすると、Is this seat taken?となります。

ここで注意すべきは、席が取られているという表現に動詞のtakeを使うことです。席は空いているかと尋ねるので、日本語からいくとIs this seat empty?と言いたくなるかもしれませんが、これは間違いです。

文法的には正しいのですが、ネイティブスピーカーは使いません。emptyは、「空の」「中身がない」という意味であり、日本語の言い回しで使う「席が空いている」という意味ではありません。

席が空っぽかどうか聞かれたら、ネイティブスピーカーはどういう意味か戸惑うでしょう。こういうことがあるので、英語など、ほかの言語を使う際には日本語で考えない方が良いのです。

他言語が上達しないとまではいいませんが、いつまで経ってもその言葉のニュアンスがわからず、上達を妨げて非効率な勉強になってしまいます。

大事なのは、単語ひとつひとつにイメージを持ち、日本語で言葉を意識しないことです。これができるようになると、emptyは席が空いているときに使う単語ではないと簡単に気づくことができます。

Do you mind if I sit here?

こちらは、「Do you mind if ○○?」という決まり文句が使われた文で、「私がここに座っても構いませんか?」と訳します。

「Do you mind if ○○?」は、「~しても良いですか?」という意味で、あとに続く単語を変えれば相手に許可をもらいたいシチュエーションすべてで使えます。

mindは、「気にする」という意味です。ですから、「Do you mind if ○○?」は自分がする行動を他人が気にしないか丁寧に聞く表現なのです。

ほかのフレーズに応用する練習もしてみましょう。例えばこんな感じ。

Do you mind if I smoke?
タバコ吸ってもいいですか?
Do you mind if I eat here?
ここで食事をしても構いませんか?

公共の場で、見知らぬ人に対して使うとトラブルなく日々を過ごせますね。

ただ、「Do you mind if ○○?」を使う際には絶対に知っておかなければいけない注意点があります。

「Do you mind if ○○?」で相手に質問はできても、その返しが聞き取れなければ意味がありませんよね。その返しなのですが、日本語とは正反対になるのです。

Do you mind if I sit here?と相手に聞き、No, I don’t mind.とNoで返答があった場合、座ってもよいという意味になります。

日本語では、「ここに座っても構いませんか?」と言い、座ってよい場合には「はい、いいですよ」という返事になりますよね。つまり、Yesです。しかし、英語ではNoと答えるのです。

これは、Do you mind if I sit here?が、「私がここに座ったら気にしますか?」という意味であり、それに対して「いいえ、気にしませんよ(だから座ってよいです)」と答えることになるからです。

自分で聞いておいて、Noと言われたのに座らなかったり、Yesと言われたのに座ったりしたら、答えた人は不快に思うかもしれません。聞くのであれば、ネイティブスピーカーレベルでの返答を理解できるだけの理解力とリスニング力は必須です。

Do you mind if I use your PC?
あなたのパソコンを使ってもよいですか?
No, I don’t mind it.
はい、かまいませんよ

日本語で意訳すると、このように「はい」と「いいえ」が逆になってしまうので、できるだけ日本語に頼らず直訳のイメージで捉えるようにしましょう。

「席空いていますか」と聞かれた時の答え方

先ほど、席が空いているかどうか質問するのであれば、相手からの返答を理解できるようにならなければいけないと述べましたね。

ということで、ここからは自分が席を空いているか相手に聞いたときの返答、あるいは、席は空いているか相手から聞かれたときに発すべき言葉について学んでいきましょう。

では、まず例文を見てみてください。

A: Are these seats taken?
B: No, please take them.

A: こちらの席は空いてますか?
B: はい、空いてますよ

もし席が空いているのであれば、上記のように答えましょう。「この席は取られているか」という直訳になるので、空いているなら「取られていない」、つまり否定形で答えるべきです。こちらも日本語で考えると正反対の答えを言ってしまうかもしれないので気を付けましょう。

では、席が空いていないことを伝えるにはどうしたらいいのでしょうか。

Sorry, It's taken.
すみません、空いてないんです
I have someone here.
連れがここに座ります

このように、相手の望みに応えられないことをSorryで伝えることもできますし、友達や同僚などが座ることを伝える方法もあります。

「Do you mind if I~?」で聞かれたときは、上記でも解説したように、席が空いているならNo空いていないならYesで答えるよう気を付けましょう。

座ってよいとき、Noだけではそっけないと感じる場合は以下のように答えます。

No, I don’t mind it.

ここには、日本語となっている「ドンマイ」が入っていますね。「ドントマインド」、つまり、気にしないというのはここから来ています。

ホテルの空室状況を聞く

席が空いているかを聞く表現を学びましたが、では、海外旅行で必須とも言える英会話、ホテルの空きを確認するときにはどんな表現を使えばよいのでしょうか。

ネットで予約するのが一般的ですが、英語ができるとゲリラ的に旅をすることも怖くなくなってきます。飛び入りでホテルに空きを尋ねる場合は、以下のようなフレーズが便利です。

Is there any room available?
空いている部屋はありますか?

これは非常によく使うフレーズですので、このまま口が覚えるまで繰り返してみましょう。

availableは「空きがある」と訳せますが、イメージとしては部屋だけでなくものや人が使える状態であることを示します。

空いているか聞く文は疑問文となるので、部屋がいくつか空いているか尋ねるならsomeではなくanyを使いましょう。

このほかにも覚えておくと良い単語には、vacancy「空室」があります。「空き」を表す単語で、部屋が空いているときによく使われます。ネットを見て確認をする際にはチェックしてみてください。

レストランで席が空いているか聞く

ホテルと同じく、海外旅行をすると行くであろうレストランでの空席チェックも言えるようにしておくと安心です。

レストランがどうやら満席に見えるとき、混雑しているときには、以下のように言ってみましょう。

Do you have a table for (人数)?
(人数)分の席は空いていますか?

レストランの場合、席が空いているかというよりはテーブルが空いているかを尋ねるため、tableを使います。

Is there a table for three?
3人分の席は空いていますか?

このように、人数を表すところに数字を入れれば完成です。

もし、レストランのどこの席が希望か伝えたい場合は、もう少し詳細な言い回しを覚えておきましょう。

a table by the window・・・窓際の席
a table in the corner・・・角の席
a table with a nice view・・・眺めの良い席

満足の行く海外旅行にするためにも、これらの言い回しは知っておいた方がお得ですね。

まとめ

「席は空いていますか?」は、オンライン英会話スクールのレッスンなどでもよく取り上げられる表現です。

発音練習、英文法の確認、使われている名詞などを意識し、確実にネイティブスピーカーに伝わるよう何度も練習しましょう。

海外に行けば使う頻度が高いフレーズですから、このくらいはスマホに頼らず言えるようになりたいですね。十分に練習したら、現地でも伝わるか積極的に試してみましょう。

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