
今回特集していくのはズバリ、「しっかりして!」という意味を持つ英語表現の数々です。「しっかりして!」と聞いて、みなさんが思い浮かべるシチュエーションは何でしょうか?
誰かが失恋でへこんでいて、何日も食事を取らない様子をみて一言、「しっかりして!」でしょうか。
また、なかなか宿題をやらない子供に対して「早く宿題を終わらせないと。しっかりしなさい!」と言うシチュエーション?それとも、責任重大なプロジェクトのプレゼンテーションを任されている人に対して、「しっかり!あなたならやれるよ!」と励ます際の「しっかりして!」でしょうか。
「しっかりして!」と言っても、使用される場面や状況によってそのニュアンスが微妙に変わってきますね。
そこでここからは、使用される状況や場面に合わせた「しっかりして!」の英語表現を6つほど紹介していきたいと思います。しっかりとニュアンスの違いが理解できるように、具体的な例文も一緒に紹介するので、参考にしてみてくださいね。
「しっかりして!」の英語表現
「しっかりして!」と誰かに対して、もしくはものに対して言いたい時って、ありますよね。そんな時に便利なのが以下の6つの英語表現方法です。
① get it together
② Get your act together
③ Get it together
④ Pull yourself together
⑤ Get a grip
⑥ Com on!
これらは総じて「しっかりして!」と訳すことが可能ですが、いい加減な人に対する「しっかりして!」、取り乱している人に対する「しっかりして!」、誰かを励ますための「しっかりして!」、物事が思った通りにいかず焦っている時に使える「しっかりして!」など、微妙に使われる場面やニュアンスが異なります。
まずは1つ目のget it togetherから、どんな場面や状況で用いられるのかを例文と一緒に確認していきましょう。
get it together
「しっかりして!」と言いたい時、ほとんど全てのシチュエーションや場面で用いられるのが「get it togethedr」です。
「get together」で「一緒に合わせる」と言う意味があることから、 「get it together」で「それを一緒にして合わせる」、「しっかりと確かなものにする」というニュアンスが含まれます。
「get it together」はいい加減な人に対して制するとき、取り乱している人に対して落ち着かせたい時だけでなく、誰かを励ましたい時にも使用することができますよ。例文を確認しましょう。
Oh, come on, Melanie. Get it together. Finish your meal so we can go to the gym.
あ〜もうメラニー、しっかりして!ジムに行きたいからご飯を食べ終わってよ〜。
I don't think I can propose to her.
彼女にプロポーズするの、できない気がしてきた。
No, come on, pal. Get it together. I know you can do it, and she will love it.
何言ってるんだよ!できるに決まってるし、彼女はぜったい喜ぶよ。
参考資料:「しっかりして!」って英語でなんて言うの? |英語たいむ
https://eigotime.net/get-it-together
Get your act together.
「Get it together」と同じニュアンスの表現として「Get your act together」が挙げられます。
「act」という単語が入っていることから、ニュアンス的には「あなたの行動を一緒に合わせなさい」=「あなたの行動をしっかりと確かなものにしなさい」と言うニュアンスが濃く出ています。
そのため、言うだけで行動が伴っていない人や何も行動に移さない人に対して「Get your act together」を使うと「言うだけじゃなくてしっかりと行動にうつしなよ!」と言う忠告として使うこともできますよ。
We could do something great if we get our act together!
もし私たちが有言実行したら、何かすごいことを成し遂げられるかも!
I feel so disappointed. Why can't you get your act together?
がっかりだよ。どうしてしっかりと行動することができないの?
参考資料:英語で「しっかりしなさい」を何と言う? 3つのフレーズ
https://eigo.plus/nichijoeikaiwa/get-it-togeher
Pull yourself together.
「Pull yourself together」は、何かに対して混乱したり取り乱したり、パニックになっている相手に対して「がんばれ!」「しっかりして!」「あなたなら大丈夫!」と励まし激励する時に使用される表現です。
先ほど紹介した「get it together」「get your act together」のようにいい加減な人に対し態度をあらためるよう声をかけるというよりは、励ましのニュアンスが強いです。
ですので、例えば今から好きな人に告白をしようとしている友人が自信を無くしていた場合「しっかりして!あなたならいけるよ!」と声をかけたり、突然のハプニングに取りに出している相手に
「落ち着いて、しっかり。絶対どうにかなるから。」と声を掛ける際に使用できますね。
よく、海外ドラマのワンシーンなどでも使用される表現の1つです。
I am not supposed to come here. I think I should go back to where I came from as soon as possible.
私、ここにいない方がいいんじゃないかな。今すぐ元いた場所に戻った方がいい気がしてきた。
No, you should stay here. Pull yourself together, girl!!
いや、だめだよここにいなきゃ。しっかりしてよ!
参考資料:Pull yourself together!って引っ張ること? | 英語 Today
https://eigo.today/pull-yourself-together/
Get a grip.
続いて紹介するのは「Get a grip」という表現です。
「grip」には、「握る」という意味があ流ことから、「get a grip」で「しっかり握りなさい」=「しっかりしなさい!」という意味で使われます。
また、焦っている人に対して「落ち着きなさい」「冷静になりなさい」といいたい時にも使うことができます。
Oh my gosh, I don't know what I should do now! What am I gonna do?
どうしよう!どうしていいのかわからない!
Hey, you should calm down. Get a grip.
ねえ、まず落ち着いて、冷静になって。
参考資料:「しっかりしなさい」は英語で何と言うの? |ニック英会話
https://nic-english.com/phrase/get-a-grip/
come on!
最後に紹介するのは「come on!」という表現です。
「come on」と聞くと、「さあ、いくよ!」という意味を想像する方も多いと思いますが、実は「come on」には相手を励ます時に言う「しっかりしてよ」の意味もあります。
例えば、仕事で失敗して落ち込んでいる友人に対して、「しっかり!あなたならすぐに立ち直れるよ。」と励ます場合などに使えますね。
Come on. It's gonna be alright. You should keep holding on, pal.
しっかり。きっとうまくいくよ。頑張って粘り続けて。
Come on, sweety. It should be fine. No worries.
しっかり!きっとうまくいくから、心配しないで。
参考資料:ネイティブが最もよく使う「Come on」の7パターン |英語学習サイト: Hapa 英会話
まとめ
この記事ではここまで、「しっかりして!」という意味を持つ英語表現「get it together」「 get your act together」「pull yourself together」「get a grip」「come on!」の6つを紹介してきました。
これらの表現はそれぞれ、使用される場面や状況によってニュアンスが異なるためあなたがどんな状況で、どんなニュアンスで相手に「しっかりして!」と伝えたいかによって適切なものを選択して使用する必要があります。
実際の英会話の中で「しっかりして!」というチャンスが来た時にはぜひ、今回学習した表現を使用してみてはいかがでしょうか。
ここで紹介した例文以外にも、海外ドラマや洋画をみていると「しっかりして!」と言う表現をたくさん見つけられます。
特におすすめなのは日常生活をテーマにしたシットコムや短編ドラマで、友人同士や家族同士、恋人同士の会話などにたくさん登場するのでぜひ鑑賞してみてくださいね。
◇経歴
大学時代に、外国語がどのように学ばれるのかについて興味を持ち、日本の大学院で第二言語習得論•応用言語学の研究に励む。
修了後はインターナショナルスクールの先生や、小学生オンライングループ英会話のバイリンガル講師、日本の文化を海外に広める音楽スクールで活躍中。
◇資格
IELTS Academic module 6.5
(speaking 6.5 reading 7.0 listening 6.5 writing 6.0)
◇留学経験
高校時代、春休み中にニューヨークにある姉妹校のタウンゼント•ハリス高校へ研修に参加。
その後大学時代にニュージーランドに一学期間の留学を経験。語学学校に通ったのち、主に応用言語学を中心に学ぶ。
◇海外渡航経験
つい数ヶ月前、高校ぶりに訪れたニューヨークの空港でみつけたストリートピアノ。
つい弾きたくなりニューヨーク出身の作曲家ジョージ•ガーシュインの「ラプソディーインブルー」を弾いたら、メキシコのカンクン行きの搭乗を待っていた皆さんから盛大な拍手を貰いました!とてもいい思い出です。
◇自己紹介
これまでの海外経験や、日本で出会った留学生たちとの交流から、英語をはじめとした外国語を使うことで、私たちの視野や価値観はどんどん広がっていくと確信しています!
英語が好き!と言う気持ちを大切に、英語を学び続けられる燈を見つけられるよう行動すると、英語学習が楽しくなります!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.