英語の関係副詞とは?関係代名詞との違いや例文を徹底解説!

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英語文法における用法の1つに、関係副詞と呼ばれるものがあります。

関係副詞には「when」、「where」、「why」、「how」といった単語があり、2つの文章を繋ぐ接続詞の働きをし、且つ前の文章を後の文章が詳しく説明する働きをするのが特徴です。

関係副詞はライティング・スピーキングいずれでも頻繁に使われる文法ですが、やや難易度が高いため、どのように使えば良いかわからないという方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、関係副詞の使い方を解説していきたいと思います。例文や関係代名詞との違いも紹介しているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください!

関係副詞とは

関係副詞は英語で「Relative adverbs」と呼び、接続詞・副詞の働きを持つ単語を指します。接続詞なので2つの文章を結び、副詞なので結ばれた文章の前半部分を後半部分が修飾するのがポイントです。

関係副詞には「when」、「where」、「why」、「how」の4つがあり、以下のようにそれぞれ使い方が異なります。

when:「とき」を詳しく説明する

where:「場所」を詳しく説明する

why:「理由」を詳しく説明する

how:「方法」を詳しく説明する

関係副詞の直前には名詞が置かれ、その名詞を「先行詞」と呼びます。先行詞の単語によって使う関係副詞が異なるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

関係副詞 where

関係副詞「where」は、場所を表す副詞です。「place」や「house」、「room」といった場所に関する名詞を先行詞に取ります。

以下の文章を見てみましょう。

I still remember the place where we first met.

私はいまだに私たちが初めて会った場所を覚えています。

「I still remember the place」と「we first met」という2つの文章を、関係副詞「where」が繋いでいます。先行詞「the place」を含む前半の文章を、「where」以降の文章が詳しく説明しているのがポイントです。

このように、「where」は主節で述べられた場所について、より詳細な情報を述べる副詞として使われます。

なお関係副詞「where」は関係代名詞「in which」でも言い換え可能です。カジュアルに簡潔に言いたいときは「where」、フォーマルな堅さを出したいときは「in which」が使われます。

I still remember the place where we first met.

= I still remember the place in which we first met.

(例文)

I visited the city where I was born and raised.

私が生まれ育った街を訪れました。

This is the house where I grew up.

これが私が育った家です。

I went to a sushi restaurant where a lot of famous people go.

多くの有名人が行く寿司屋に行きました。

I’m going to the beach where I would go with my friends back in the day.

昔友達たちとよく行ったビーチに行く予定です。

This is the park where I often play with my son.

ここは息子とよく遊ぶ公園です。

関係副詞 when

関係副詞「when」は、時間を表す副詞です。「day」や「year」、「time」といった時に関する名詞を先行詞に取るのがポイントです。

例えば、以下のような文章があったとします。

I still remember the day when we first met.

私はいまだに私たちが初めて会った日を覚えています。

「I still remember the day」と「we first met」という2つの文章を繋ぎ、且つ先行詞「the day」を含む前半の文章を詳しく説明したのが関係副詞「when」以降の文章です。

このように、「when」は主節で述べられた時間について、より詳細な情報を与える副詞として使われます。

(例文)

Do you remember the day when we started this band?

このバンドを始めた日を覚えていますか?

That was the time when I realized that I had lost my smartphone.

その時が私がスマホをなくしたと気づいたときでした。

I'll never forget the moment when he hugged me.

彼が私をハグした瞬間を決して忘れません。

I miss the days when we used to go camping as a family every summer.

毎年夏に、私たちが家族でキャンプに行っていたときが恋しい(懐かしい)です。

That was the time when my business was struggling.

それが私のビジネスが困難にあって苦しいときでした。

関係副詞 why

関係副詞「why」は、理由を表す副詞です。

例えば、以下のような文章があったとします。

I know the reason why he didn’t come here today.

私は彼が今日ここに来なかった理由を知っています。

関係副詞「why」「I know the reason」と「he didn’t come here today」という2つの文章を繋ぎ、先行詞「the reason」を含む前半の文章を、「why」以降の文章が修飾しています。

このように「why」は、「〜の理由」の「〜」の部分の情報を述べる副詞として使われます。

なお、「reason(理由)」が先行詞に来るのが一般的ですが、以下のように省略されることも多くあります。

I know the reason why he didn’t come here today.

I know why he didn’t come here today.

「どういう理由で」⇨「なぜ」と簡潔に言い換え、すっきりとした表現にしている、という感覚で捉えてもらうと良いでしょう。

(例文)

I don't know why he's always late for work.

彼がいつも仕事に遅刻する理由がわかりません。

That's the reason why I decided to study abroad.

それが私が留学を決めた理由です。

I'm not sure why she's so upset.

彼女がなぜそんなに落ち込んでいるのかわかりません。

Do you know the reason why they are here?

彼らがなぜここにいるか知っていますか?

I can understand why he's so popular.

彼がなぜそんなに人気があるのか理解できます。

I don’t remember why I said that to her.

彼女になぜそれを言ったのか覚えていません。

関係副詞 how

関係副詞「how」は、方法を表す副詞です。

先行詞は「the way(方法)」になるものの、「how」または「the way」単体で使うことが多いのが特徴です。(「the way how」のような使い方は一般的にしない)

これは、「the way」と「how」どちらも方法や手順を表す単語であり、重複して用いる必要がないからです。

以下の文章を見てみましょう。

I like how she sings.

I like the way he sings.

彼女の歌い方が好きです。

上記のように先行詞がなくても、「how」もしくは「the way」だけで成り立ちます。

(例文)

I don't know how he built this house by himself.

どのように彼がこの家を自分で建てたのかは知りません。

I like the way he thinks.

彼の考え方が好きです。

I’m not sure how that way works.

その方法がどのように機能するのかは定かではありません。

I think that the way he acts is a bit childish.

彼の振る舞い方は少し子供っぽいと思います。

That is how I ended up settling down here.

それが私がどのようにしてここに落ち着くことになったのかです。

This is the way I do.

これが私のやり方です。

関係副詞と関係代名詞との違い

英語学習をある程度続けている方が混同しがちなのが、関係副詞と関係代名詞の違いです。

関係代名詞は、先行詞の代わりになる代名詞のことで、先行詞を修飾するための文章をつくるのに使います。「which」や「who」、「that」などが該当します。

例えば、「I met a man who speaks fluent English.(英語を流暢に話す男性に会いました)」という文章では、先行詞「a man」を「who」以下の文章で修飾しています。

一方で関係副詞は、先行詞を修飾するのではなく、先行詞を含む前半の文章全体を修飾するのが特徴です。

「I still remember the day when we first met.(私はいまだに私たちが初めて会った日を覚えています。)」という文章では、先行詞「the day」だけでなく、「I still remember」の部分まで詳しく説明しています。

また、関係副詞は「前置詞+関係代名詞」で言い換えることも可能です。

I still remember the place where we first met.
= I still remember the place in which we first met.

(カジュアルに簡潔に言いたいときは「where」、フォーマルな堅さを出したいときは「in which」が使われます。)

つまり、関係代名詞と関係副詞の違いと関係性は以下のようになります。

・関係代名詞…先行詞を指し示す
・関係副詞…関係節全体が副詞的な役割を持つ
・関係副詞は「前置詞+関係代名詞」で言い換えることが可能

まとめ

最後に本記事のまとめです!

関係副詞

⇨接続詞であり副詞。前半の文章を関係副詞に続く後半の文章が修飾する。また関係副詞は「前置詞+関係代名詞」で言い換えることが可能。

when:「とき」を詳しく説明する

where:「場所」を詳しく説明する

why:「理由」を詳しく説明する

how:「方法」を詳しく説明する

関係副詞の使い方は学べましたか?やや難易度が高いので、口に出しながら自然に使えるようにしていきましょう。

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