英語学習を始めたばかりの方にとっては、「これ」や「あれ」を指す「this/that」、「これら」や「あれら」を指す「these/those」をよく混同してしまうもの。
ある程度学習している方でも、「those」と「they」の違いがわからなかったり「these」や「those」を使った表現が多く、混乱したりしますよね。
そこで今回は、「this/that」と「these/those」それぞれの違いや、関連フレーズなどを紹介していきます。例文も載せているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
this that / these thoseの違い
「this/that」と「these/those」の違いを大きくまとめると、以下のようになります。
this:「これ」。近くにある単数のものを指す
that:「あれ」。遠くにある単数のものを指す
these:「これら」。近くにある複数のものを指す
those:「あれら」。遠くにある複数のものを指す
「these/those」の意味と使い方を中心に、それぞれ詳しく見ていきましょう。
theseの意味と使い方
「these」は日本語訳にすると、「これら」という意味で、「これ」という意味で近くにある単数のものを指す「this」の複数形です。
日本語で「これら」を使う感覚と同じで、近くにある複数のものを指すときに使います。
this pen このペン
these pens これらのペン
this chair このイス
these chairs これらのイス
※「these」を使うときは複数なので、後に付ける名詞も複数形にする!
また、後に名詞を続けずに、「these」単体でも使えます。
どれくらい近くにあるかどうかは、人の感覚によって異なりますし、時と場合にもよります。有形物を指す場合は目に入る、または手が届く範囲の距離感が目安だと言えるでしょう。
(例文)
These tables were very expensive.
これらのテーブルはとても高かったです。
I’m going to play with these children today.
今日はこれらの子どもたちと一緒に遊ぶ予定です。
These are the ones I bought.
これらは私が買ったものです。
thoseの意味と使い方
「those」の日本語訳は「それら」や「あれら」で、「それ」という意味で遠くにある単数のものを指す「that」の複数形です。
日本語で「それら」「あれら」という単語を使うのと同じで、遠くにある複数のものを指すときに使います。
that man あの男性
those men あれらの男性たち
that drink あの飲み物
those drinks あれらの飲み物
※「those」を使うときも複数なので、後に付ける名詞も複数形にする!
また「these」と同様、後に名詞を続けずに、「those」単体でも使えます。
どれくらい遠くにあるものに使うかどうかは、目に入らない位置、または目には入るけど遠いと感じる位置がおおよその基準です。
(例文)
One of those bags is mine.
それらのバッグの1つは私のものです。
I’m thinking about selling those speakers.
あれらのスピーカーを売ることを考えています。
I don’t remember if I have met those people.
あの人たちに会ったことがあるかどうかは覚えていません。
「those」と「they」の違い
「those」と「they」はいずれも「それら」と訳せますが、それぞれでちょっとした違いがあります。
大きな違いとして挙げられるのが、どちらも代名詞ではあるものの、以下のようにタイプが異なるという点です。
those:指示代名詞
they:人称代名詞
指示代名詞は、文章中にまだ出てきていないものも指し示すことが可能です。一方で人称代名詞は、文章中にすでに出てきた単語を、繰り返し使わないために代わりに使うものです。
つまり、「those」は会話の中でいきなり使えますが、「they」はそれを指す単語が出てきていない状態では使えません。
(例文)
What are those people doing over there?
あの人たちは向こうで何をしているんだろう?
⇨目に入った「あの人たち」を「those people」で指し示している。会話の中で事前に出てきた単語ではないので、「they」は使えない。
There are some people over there. What are they doing?
向こうに何人かがいます。彼らは何をしているんだろう?
⇨すでに会話の中で「some people」が出てきているので、繰り返しを避けるための代名詞「they」が使える。
関連フレーズ
ここからは少し応用して、「these」や「those」を使った関連フレーズを、6つ厳選して紹介したいと思います。
①these days
②in those days
③miss those days
④one of those days
⑤one of these days
⑥those who
these days
「these days」は、「最近」や「近年」という意味の表現です。現在・現代のことについて説明するときに使うので、時制は現在形になります。
似ている表現に「nowadays」や「recently」、「lately」などがあります。いずれも「最近」と訳せますが、以下のような違いがあるので、覚えておきましょう。
nowadays:「these days」とほぼ同じ。ややフォーマル。
recently:近い過去に起きたことについて述べるとき。時制は過去形。
lately:過去の1点から現在までを含めた最近。時制は現在完了形。
(例文)
These days most people google on their smartphones.
近年はほとんどの人たちがスマートフォンでググります。
Many people buy things online these days.
最近では多くの人たちがオンラインで買い物をします。
in those days
「in those days」は、「あの頃は」という意味の表現です。過去の中のある程度の期間を指すときに使います。
過去の思い出などを語るような感覚なので、時制も過去形になるのがポイントです。
(例文)
I went camping more often in those days.
あの頃はもっと頻繁にキャンプに行っていました。
I didn’t know what I was doing in those days.
あの頃は自分が何をしているのかわかっていませんでした。
I miss those days.
「I miss those days」は、「あの頃が懐かしいなぁ」、と言いたいときに使うフレーズです。
言語・文化が違うので、日本人の「懐かしい」とはやや感覚は異なります。他にも似たような表現はありますが、特に「I miss those days.」は「miss」という言葉が使われているので、恋しい感情やノスタルジックな想いが含まれています。
(例文)
We would hang out in Shibuya every day. I miss those days.
私たちは毎日のように渋谷で遊んでいたなぁ。あの頃が懐かしいなぁ。
I used to play music in a band. I miss those days.
以前はバンドで音楽をやってました。あの頃が懐かしいです。
one of these days
「one of these days」は、「いつか近いうちに」、という意味の表現です。
今の願望・希望や目標、未来でやるであろうことなどを述べるときに使うので、現在形や未来形で使うことが多いのが特徴です。
(例文)
That’ll be a huge problem one of these days.
それはいつか近いうちにとても大きな問題になるでしょう。
I want to go to Hawaii again one of these days!
いつか近いうちにまたハワイに行きたいです。
one of those days
「one of those days」は、「うまくいかない日だ」や「ついてない日だ」という意味の表現です。運が良くない日に嘆くためのフレーズとして使われます。
(例文)
I lost my smartphone and wallet today. It’s just one of those days.
今日、スマートフォンと財布をなくしました。ついてない日だ。
You’re having one of those days today. Let’s go for a drink.
あなたは今日はついてないですね。飲みに行きましょう。
those who
「those who」は、「〜な人たち」という意味の表現です。
「those」を先行詞、「who」が関係代名詞で、どのような人たちかを説明するときに使います。
なお、「people who」とほぼ意味は同じなので、慣れないうちは言いやすいを使うようにしましょう。
(例文)
I always respect those who always challenge themselves.
常に挑戦する人たちをいつも尊敬しています。
This book is for those who tend to give up halfway.
この本は途中で諦めてしまう傾向のある人たち向けです。
まとめ
最後に本記事のまとめです!
this:「これ」。近くにある単数のものを指す
that:「あれ」。遠くにある単数のものを指す
these:「これら」。近くにある複数のものを指す
those:「あれら」。遠くにある複数のものを指す
「this/that」と「these/those」は英語でも重要な基本なので、しっかりと理解してしておきましょう。
また会話の中でも使えるよう、オンライン英会話「ネイティブキャンプ」も活用して、たくさん練習してくださいね!
◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.