英語で時間の長さを聞くときによく使う「How long 〜 ?」。「どれくらい長く〜していますか?」や、「〜にどれくらいかかりましたか?」など、とても使用頻度の高い形です。
また、似たような表現で、「How much longer 〜 ?」という形を目にしたこともあるでしょう。「How long 〜 ?」とは聞いていることが違うため、2つを混同してしまうとうまく意思疎通がとれない可能性もあります。
そこで今回は、「How long 〜 ?」と「How much longer 〜 ?」の違いを解説していきたいと思います。フレーズ例文や、その他の時間を聞くときの英語表現も紹介しているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください!
「how long」「how much longer」の 違い
「How long 〜 ?」と「How much longer 〜 ?」は、それぞれを日本語に訳すと、以下のような意味になります。
How much longer 〜 ?:あとどれくらい長く
それぞれ詳しく見ていきましょう。
「how long」の意味と使い方
「How long 〜 ?」は、 「どれくらい / どれくらい長く / どれくらい長い間」のように、物事の長さを聞きたいときに使う疑問文の形です。
例えば、
■どれくらい長く切れば良いですか?
■どれくらい長い間英語を勉強していますか?
など、時間の長さだけでなく、距離的な長さを聞きたいときにも使えます。
「How long」を疑問文で使う際、後に続くのはおおよそ以下のようなパターンです。
どれくらい時間がかかりますか?
どれくらい〜しますか?
どれくらい〜しましたか?
〜はどれくらい長いですか?
〜はどれくらい長かったですか?
How long have you been 〜ing?
どれくらい長く〜をしていますか?
どれくらい長く〜をできますか?
How long are you going to 〜?
どれくらい長く〜しますか?(未来形)
など
いずれにしても、「How long」の後に疑問文の形を付けるだけで、長さについての質問が可能です。
また疑問文だけでなく、文中に「how long 主語 動詞(主語がどれくらい〜するのか)」という形で、関係代名詞としても使えることも覚えておきましょう。
あなたは1日にどれくらい英語を勉強しますか?
駅でどれくらい長く待ちましたか?
その映画はどれくらい長いですか?
どれくらい長く東京に住んでいますか?
北海道にはどれくらい長く滞在予定ですか?
どれくらい時間がかかるかは定かではありません。
「how much longer」の意味と使い方
「How much longer 〜 ?」は、 「あとどれくらい長く」という意味の表現です。
何かすでに始まっている物事について、それが目標のところに辿り着くまで、あとどれくらいの長さなのかを聞けます。
例えば、
■あとどれくらい待てば良いですか?
■あとどれくらい仕事をする予定ですか?
のような文章が当てはまります。
「How much longer」を疑問文で使う際、後に続くのはおおよそ以下のようなパターンです。
How much longer will it take?
How much longer is it going to take?
あとどれくらい時間がかかりますか?
How much longer are you going to 〜?
あとどれくらい〜しますか?
〜はあとどれくらいですか?
すでに始まっている物事が、未来のある地点に達するまでの長さを聞いているので、未来形で使うことが多めです。
また「how long」と同じように疑問文だけでなく、文中に「how much longer 主語 動詞(主語が〜するのにあとどれくらいかかるか)」という形で、関係代名詞としても使えることも覚えておきましょう。
宿題が終わるまであとどれくらい時間がかかりますか?
あとどれくらいゲームをプレイするつもりですか?
私たちはあとどれくらいここで立ち続けなければなりませんか?
彼らがそれを修理するまであとどれくらいかかりますか?
その他の時間を聞く時の表現
時間の長さを聞く表現は、「How long 〜?」や「how much longer 〜?」以外にもあります。
ここでは、以下の2つの言い回しを紹介していきます。
②How many more 時間 〜?
How much time
「How much time 〜?」は、「どれくらいの時間〜?」と聞くときに使える表現です。
「How long 〜?」とほぼ同じ意味合いですが、「How much time 〜?」はより正確な時間を聞くときに使います。
また「How much time 〜?」は時間についてのみ使え、「How long 〜?」のように距離的な長さには使えません。
基本的に何かをお願いするときや指示を出すとき、タスクが完了するまでの時間を聞くときに「How much time 〜?」を使うので、過去形で使うのはやや不自然です。
なお、「How long 〜?」のほうが一般的で、使われる頻度も多めです。
家全体を大掃除するのにどれくらい時間がかかりますか?
どれくらい時間ありますか?1つあなたにやってほしいことがあります。
全ての皿を洗うのにどれくらい時間がかかりますか?
そのレポートを終わらせるのにどれくらい時間が必要ですか?
How many more 時間の単位
「How many more 時間の単位 〜?」は、「あとどれくらい多くの〜」という、時間の長さを聞くときに使います。
時間の単位には、「second(秒)」や「minute(分)」、「hour(時間)」、「day(日)」、「week(週)」、「month(月)」、「year(年)」があります。
「How many more 〜」に続けるときは、時間の単位は単数形ではなく、以下のように複数形にする必要があるので注意しましょう。
How many more minutes
How many more hours
How many more days
How many more months
How many more years
「How much longer 〜?」に似ていますが、「How many more 〜」は時間だけでなく、あらゆる数えられるものに使えます。
あとどれくらい多くの人たち
あとどれくらい多くの回数
あとどれくらい多くのページ数
あと何分待たなければなりませんか?
リストにある全ての会社に電話をかけるのにあと何時間かかりますか?
メキシコであと何年働かなければならないかはわかりません。
まとめ
最後に本記事のまとめです!
⇨単純に時間や物理的な長さを聞くとき
⇨すでに始まっている物事が目標を完了するまでの時間を聞くとき
⇨How longよりも正確な時間を聞くとき
⇨時間以外にも、数えられるものであれば使える
「How long」と「How much longer」の違いは理解できましたか?学んだ内容を実際の英会話でも使えるよう、例文を音読しながら練習してみてくださいね。
1人で練習するのが難しい方には、オンライン英会話「ネイティブキャンプ」もおすすめ。好きな回数だけレッスンを受講できるので、たくさん英語を話して上達を目指しましょう!

山形県出身。東南アジアを拠点に生活中。約10年前にイギリスのロンドンにて3ヶ月滞在したのをきっかけに英会話にハマり、オンライン英会話×自主学習の組み合わせで、日本国内でバイリンガルとなる。英語対応コールセンター、英語塾講師、外資系企業勤務、オンライン英会話講師を経て、英会話スクールを約4年経営後、現在はフリーランスノマドワーカーとして英語関連事業、ライティング、Web制作など、幅広く活動中。好きな食べ物は家系ラーメン。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.