kind / sort / type の違いは?「種類」を表す英語表現について

kind、sort、type

今回この記事で特集するのは、「種類」という意味を持つ英語表現「kind/ sort/ type」の使い方についてです。

どれも「種類」「種別」を意味する単語ですが、実は使用場面や状況によってそのニュアンスが異なる場合があるのです。

しっかりと使い分けができると、よりネイティブスピーカーたちが話す英語に近づけるためぜひこの記事を最後まで読んでマスターしてしまいましょう!

まずは「kind」「sort」 「type」それぞれが使用される場面や状況におけるニュアンスの違いと、具体的な使い方を例文とともに確認していきたいと思います。その上で、これらと同じ意味や似た意味を持つその他の英語表現も2つほど紹介していきます。これであなたも英語表現「種類」のマスターに!

kind / sort / type 3つの違い

皆さんに知っておいていただきたいのは、「kind/ sort/ type」は基本的にはどれも置き換えが可能だということです。

「kind」の代わりに「sort」を使用してもいいですし、文中で「sort」と「type」を言い換えて使用しても問題ありません。

しかし、ネイティブスピーカーたちの間ではこれら3つの単語の間には微妙なニュアンスの差があります。

例えば「sort」は性質や性格を表すのに対して、「type」はより明確に種類や分類を表したい時に用います。一方、「kind」は「sort」と「type」の中間です。一般的にどのようなシチュエーションにも使用できると考えていいでしょう。

ちなみに、イギリス英語かアメリカ英語かによって「kind /sort/ type」の後に続く英語が異なります。

イギリス英語の場合、「kind/ sort/ type」のすぐ後に可算名詞の単数系(1つ)が続く時に「a/an」をつけることがあります。ドラマや映画などで、「It's kind of a tragedy. (これってある種の)悪夢だわ。」などのように「a/an」をつけていたらそれはイギリス英語だと思ってください。

続いて、「kind/ sort/ type」それぞれの具体的な使用方法を例文とともに確認していきましょう。

参考資料:「種類」を表す英語「kind」「sosrt」「type」の違いと使い分け【例文あり】| ENGLISH TIMES
https://toraiz.jp/english-times/book/9062/

kindの意味と使い方

「kind」は「種類」「種別」という意味として使われるだけでなく、「なんとなく〜だ」という意味でも使用されます。

「種類」「種別」として用いる際は、「kind」に「s」をつけて複数形として用いる方が一般的です。「kind」を複数形にした場合は後ろの名詞も複数形にして数を合わせるようにしましょう。

I'm not really interested in taking these kinds of classes.
私って、こういうタイプのクラスを受けるのにあまり興味ないんだよね。
I don't like to wear those stretchy kinds of jeans.
私、そういうストレッチ素材のデニムはあまり好きじゃないんだよね。
I kind of feel like eating something spicy today.
なんとなく今日は辛いものが食べたい気分だな。

sortの意味と使い方

続いて「sort」の使用方法を確認しましょう。「sort」も「kind」と同様に、「種類」という使い方と「なんとなく〜だ」という2つの使用方法があります。

アメリカのドラマとイギリスのドラマを見比べたことのある方はお気づきかもしれませんが、どちらかというとアメリカ人は「kind」を、イギリス人は「sort」を好んで使用します。

「sort」も「kind」と同様に、複数形にして使用する場合が一般的なようです。この場合も必ず後ろの名詞の数と合わせるようにしましょう。

What sort of T-shirt are you looking for today?
今日はどのようなタイプのTシャツをお探しですか?
It's my favorite sort of novel.
これは私の好きなタイプの小説だ。
We don't often talk about these sorts of topics.
私たちはそれらのトピックについてあまり話しません。
Where did you get this sort of skirt? I've been wanting to get one, too.
そのタイプのスカート、どこで買ったの?私もずっと欲しいと思ってたんだよね。

typeの意味と使い方

「type」のみ、上記2つの表現と異なる使用方法を持っています。実は「type」でしか表すことができない状況があるんです。

それは、人の特性や性格を表す場合。これは日本語でも同じで、「私、あの人の性格がとてもタイプなの」などと言いますよね。

What's your favorite type?
あなたの好きなタイプは?
It was shocking that your husband was the dominant type.
あなたの夫が亭主関白だと知ってショックだったわ。

参考資料:「種類」を表す"kind"・ "sort"・ "type"の違いって? | Gaba Style 無料で英語学習
https://www.gabastyle.com/english/synonym/synonym042/

その他の似た英語表現

英語には「kind」「sort」「type」の他にも「種類」という意味を持つ表現が存在しています。

また、英語は日本語とは異なり、同じ表現や単語を文章や会話の中で繰り返し使用することを避ける言語です。

「種類」という意味を持つ単語を複数知っておけば、何度も同じ表現を使わなくて済みますね。そこでここからは上記3つ以外と同じ意味を持つその他の表現を確認しておきましょう。

variety

まず1つ目に紹介するのは「variety」という単語です。

「variety」の意味を英和辞典で調べてみると名詞としての意味は主に3つあり、①多様(性)、②さまざま、色々、③種類となっています。

これまで紹介してきた「kind」「sort」「type」と同じく「種類」という意味の他にも「さまざま、色々」や「多様性」という意味も持つことから、どちらかというとその種類の多さや多様性をもった「種類」というニュアンスを持っていることがわかります。

「variety」と聞くと、多くの人が「a variety of」という表現を思い浮かべるのではないでしょうか。「a variety of~」で「さまざまな〜」や「多種多様な〜」という意味を持ちます。

There are a variety of different scented perfumes.
そこにはたくさんの種類の匂いを持った香水がある。
You can choose one from a variety of flavored coffee.
さまざまな味わいのコーヒーから好きなものを1つ選んでいいよ。

さらに、「variety」を名詞として用いる場合も。例えば、「このお店の洋服は多様性に富んでいる。」などのように「多くの種類を含んでいる」というニュアンスで用います。

There is a lot of variety in clothes at this shop.
この店の洋服は多様性に富んでいる。

参考資料:variety (バラエティ)の意味と使い方 | ネイティブと英語について話したこと
https://talking-english.net/variety/

style

続いて紹介するのは「style」です。

「style」と聞くと、カタカナの「スタイル」を思い浮かべる方もいらっしゃると思いますが、実は「style」には「型」や「やり方」という意味もあり、主に服装や髪型、デザインの型や美術、建築作品、工芸品などの様式を表す際にも用いられます。

I travel around the world to look for different types of architecture styles.
私はさまざまな様式の建築物を探すために世界中を旅しています。
These types of hats are really popular among teenagers these days.
近頃はこのようなタイプの帽子が若者たちの間で人気があるようだ。
I like your new hair style. Who inspired you?
あなたの新しいヘアスタイル、素敵!誰にインスパイアされたの?

参考資料:「種類」を表す英語「kind」「sort」type」の違いと使い分け【例文あり】| ENGLISH TIMES
https://toraiz.jp/english-times/book/9062/

まとめ

この記事ではここまで、「kind」「sort」「type」を基本に、「種類」という意味を持つ英語表現とその具体的な使用方法を例文の中で紹介してきました。いかがでしたでしょうか?

一見全く同じ意味で使用されると思われがちな「kind」「sort」「type」ですが、実は使用するべき状況や場面により持つニュアンスが変わってくることがわかりましたね。

また、上記3つ以外にも「variety」と「style」という単語も「種類」という意味合いで使用できることもわかりました。ただしこちらは、使用される状況・場面が「kind」「sort」「type」よりも限られていて、特定のニュアンスを持つことを忘れないようにしましょう。

「kind」「sort」「type」を状況に合わせて使い分けられたら、ますますネイティブスピーカーたちのような英語でのコミュニケーションに近づくことでしょう。今回学習した内容をぜひ、日々の英語学習と英会話に役立ててみてくださいね。

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