ネイティブスピーカーが使う「Don’t tell me」の意味と似た表現を紹介!

Don't tell me、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

相手が何か言おうとするとき、それを察することがあります。

「それ、言わなくても分かるからさ」

人が何かを言おうとするのを阻止して推測することもあります。

「まさか明日のライブ、キャンセルしたいって言うんじゃないでしょうね?!」

このような会話をどのような英語で表現するか知っていますか?

これらの文章に使えるフレーズが、この記事で取り上げる「Don’t tell me」です。ネイティブスピーカーが英会話で使うDon’t tell me、その意味や使い方、そして似た英語表現を例文とともに紹介していきます。

Don’t tell meの意味

ところで、大人の教養TVの講師にドントテルミー荒井氏という方がいるそうです。日本や世界の歴史や諸問題を解説するチャンネルですが、Don’t tell meをそのままカタカナにした名前でYouTuberとして活躍されています。どのような意図でこの名前にしたのか興味深いですね。

さて「Don’t tell me」に使われるdon’t、tell、meどれも英語学習を始めた初期に学ぶ単語です。Don’tで始まる英文は否定の命令文で「~するな」であり、Don’tをDo notにすればさらに強い言い方になります。

tell meの意味

辞書で検索してみると、tellの意味は「話す・言う・教える」、meは「私に・私を」であり、このレベルは皆さんが不自由なく会話に使える単語と言えるでしょう。そして、tell meの意味は「教えてほしい」になります。教えてほしいと言えばlet me knowというフレーズもお馴染みですね。

tell meとlet me knowの大きな違いは、前者のほうがぜひ教えてほしいという積極性が含まれる点です。ですので、海外のスーパーマーケットでCan you please tell me where eggs are?(卵はどこか教えてくれますか?)と使い、このときは卵を買いたいからぜひ教えてほしいというニュアンスが含まれるのです。シーンによっては(例えば、トイレを探しているとき)切羽詰まっているときさえ使えます。

イディオムtell me about it

ちょっと横にそれますが、tell me about it.にも触れておきましょう。「それについて教えて」という意味になると考える人が多く、またそれは間違いではないのですが、イディオムtell me about it.は「本当だよね・分かるよ・それはまったくだ」という共感を表す表現になります。それ言ったな→そうなんだ→まったくだ、分かる~!というイメージです。自分も同じような経験をしたとき、相手が言ったことに対して、共感することがあったらぜひ使ってみましょう。面白いと思ったら次には使ってみるのが英語力を上げるコツの一つ。新しく学んだフレーズが伝わったときって嬉しいですから!

さて話を戻しましょう。tell meの意味は積極的にぜひ「教えてほしい」であり、その文頭にdon’tをつけると「言わないで・教えないで」となります。

Don’t tell meの使い方

ここで、Don’t tell meの使い方を例文でみてみましょう。

Don’t tell me as I know what happened.

- 何が起こったか知ってるよ(だから、言わないで)。

相手が何を言おうか推測できたり、または言わなくてももう知ってるし、ということありませんか?話題によっては、聞きたくないというニュアンスが入ってくることもあるでしょう。

Don’t tell me why.

- どうしてか理由は言わないで。

この英文こそ、聞きたくないことがありそれを他人から伝えられたくないシーンで使えるでしょう。さらに直接的に言うのであれば、Don’t tell me the reason why this happened.となります。

Don’t tell me what to do.

- 何をすべきか言わないで。

こちらの英語例文はキツい言い方にすれば日本語でいうところの「指図しないでよ」となり、相手に自分がどうすべきかあれこれ言われたくないときのフレーズ。「何しようと勝手でしょ」「いちいち言われたくない」なんて、ティーンの子どもなら親に言うこともあるでしょう。

どの例文も、相手が何かを言おうとするタイミングで、言わなくても知ってるから、聞きたくないからとその言葉を阻止しています。

そして、もう一つ、映画やドラマなどについて話が盛り上がっているとき、つい結末を言ってきそうな友達にYou can’t tell me.と同じ意味で「Don’t tell me!」とストップをかけるときに使えるフレーズであることも加えておきましょう。

まさか~じゃないよね?

Don’t tell meで、そーなんだ!という意味の使い方があります。

これが「まさか、~じゃないよね?」「マジ?!うそでしょ!」です。相手の話に悪い予感がするとき、ネイティブスピーカー達は信じたくないという気持ちとともにこのフレーズを使います。

ここで、理解するために会話例で使い方をみてみましょう。

A: We finally arrived here, it took a long time, 5 hours. But now we just have to get ready and participate in the kendo competition!

B: Let’s go to the changing room.

A: Whoops, I can’t believe I forgot……

B: Have you forgotten to bring something?

A: Yeah…

B: I have a spare tenugui if you need one.

A: I have tenugui and bogu.

B: Don’t tell me you forgot your hakama?!

A: やっと到着、5時間かかったな。でも、あとは準備をして剣道大会に参加だ!

B: 更衣室に行こう。

A: おっと、忘れたなんて信じられない、、、

B: 何か忘れたの?

A: うん、、、

B: 必要ならスペアの手ぬぐいあるよ。

A: 手ぬぐいも防具もあるんだ。

B: まさか、袴じゃないよな?!

5時間もかかって到着した大会の会場。更衣室で着替えをするなかメンバーの顔が青ざめています。忘れ物も手ぬぐいくらいなら貸したり借りたりできますが、袴(はかま)ともなると、、、汗)忘れた本人はもちろん、一緒に出場するコーチも剣友も「まさかでしょ」のリアクションになるのも当然です。

忘れ物の例で言えば、例えば遠征で外国に行くとき、待ち合わせの空港で仲間の1人がパスポートを持ってくるのを忘れてしまった、なんていうシーンでももってこいのフレーズです。そんなときは、英会話の練習をしている場合ではないのですがぜひ「Don’t tell me that it’s your passport?!」や「Don’t tell me you forgot your passport?!」と言ってみましょう。

忘れてはならない必須アイテムであればあるほど、「忘れたとは言わせないぞ」という意味のDon’t tell meを使う価値が大きくなるのです。

忘れ物だけでなく、「そんなはずないよね」「ありえないでしょ」など、信じられないほど聞きたくない、知りたくないこと、知って驚くことがあるときにも使えます。

Mum, I lost something that you bought for me recently.

- お母さん、最近買ってもらったもの、無くしちゃったんだ。

Don’t tell me it’s your new iPhone 14?!

- まさか、iPhone 14じゃないでしょうね?!

お母さん、ショックです、、、

これらの例文からも、Don’t tell me「まさか、~じゃないよね?」は日常英会話で使えるフレーズということがわかるのではないでしょうか?

Don’t tell meの似た表現を紹介

「まさか?!」の意味を持つDon’t tell meですが、似た表現がいくつもあります。それらを紹介しましょう。どれも一言フレーズでサクッと信じられないことを表現できるのでぜひいくつか覚えて、表情豊かに言えるようにしてみませんか?

No way!

「まさか?!」のもっとも代表的な表現です。驚いたとき、またはショックを受けたとき、不可能と思うことを相手に伝えるときに使います。両頬に手を当てて「No way!」と言う様子がイメージできます。

He got married to his ex-girlfriend.(彼、元カノと結婚したんだよ)

No way!(まさか?!)

Don’t tell me now.

このフレーズは「今言わないでよ」が「何を今さら」という捉え方に変化した意味合いで使われます。伝えられるべき情報が伝わっていなく、実際必要とする場面で「ちょっと今言われても聞いてないし」といった感じで使います。

You should have got an extension cable.(延長ケーブルを用意すればよかったのに。)

Don’t tell me now. The meeting starts in 5 mins.(今言わないでよ。会議、5分で会議始まるんだから。)

It can’t be possible!

possible(可能性がある・起こり得る・あり得る)をcan’t beで否定したフレーズです。「そんなことあり得ない」「まさか、起こるはずなんてないじゃない」という意味で使われます。

He won the competition!(彼が大会で優勝!)

It can’t be possible!(まさか、あり得ない!)

この文の翻訳「まさか、あり得ない!」には、あり得ない現実に喜んでいる、彼がなんで優勝できたの?というまったく正反対のニュアンスが含まれます。どちらになるかは、その時々の状況によって変わります。

Don’t tell meの意味 まとめ

Don’t tell meは「言わないで・教えないで」だけでなく、そこから変化して「まさか、~じゃないよね?」の意味として、ネイティブスピーカーがよく使う表現です。

Don’t tell meの類似表現として紹介したNo way!、Don’t tell me now.、It can’t be possible!なども徐々に覚え、ポンポンと外国人と英会話のやり取りができるようにしていきましょう。

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