「Me too」以外のネイティブスピーカーが使う「私も!」の英語表現

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この記事では、実際の英会話の中で役に立つ、使えたらかっこいい英語表現の使用方法や具体的な使用例について深掘りしていきたいと思います。

今回フォーカスして行くのは「私も」を意味するいくつかの英語表現になります。

例えば友人との会話中に、相手の発言に対して自分も同じ意見だという意思を伝えたい場合や、職場で上司に対して「私も同じ意見です」などと発言する際にしようする表現と言えるでしょう。

自分の意見や意思が相手や周りの人と同じだよという意思表示の際に使用される「私も」という英語表現を知っていれば、円滑なコミュニケーションや相手との関係性作りに大いに役に立つでしょう。

そこでまずは、なぜ英語で同意の意味を表す「私も」という意思表示をすることが大切なのかということについてみていきたいと思います。その後、「私も」という意味を表す英語表現を全部で4つ学習します。そして最後には、英語特有の表現である否定系の意味での「私も」にも触れておきたいと思います。

紹介していく各表現には、具体的な例文を紹介していきますので、実際に会話などで使用する際の参考にしてみてもいいでしょう。

「私も!」と共感する時の英語表現

英語コミュニケーションにおいて共感を示すことの大切さ

「私も」という英語表現はいわば相手への共感を示す意思表示の言語です。

相手が行ったことに対して自分の同じ思いや意見を持っているときに、そのまま聞き逃すのではなくて「私も同じです」「同じことを思っていました」などと反応をすることで、相手は安心しますし、あなたに対しての親近感や信頼感が増すでしょう。

円滑なコミュニケーションを行うためには、自分の意見をいい話にするだけではなく、相手の話していることに耳を傾け、それに対してリアクションを取ったり相槌を打ったり、同意の意思表示を示すことが重要です。

それによって、話し手は自分の言っていることを聞いて理解してもらえた、認めてもらえたという気持ちから安心感を持って会話を続けることができますし、話し手と聞き手の良い関係性が構築されて行くのです。

このことはもちろん、英語でのコミュニケーションに限らず全ての言語を用いたコミュニケーションにおいて重要とされますね。

共感や同意の意思表示をすることが重要だとわかったところで、早速「私も」という意味を持つ英語表現とその具体的な使用方法を例文を参照しながら学習していきましょう!

参考資料:村田晶子. (2000). 学習者のあいづちの機能分析:「聞いている」 という信号, 感情・態度の表示, そして turn-taking に至るまで. 世界の日本語教育. 日本語教育論集, 10, 241-260.
https://www.google.com/url?q=https://jpf.repo.nii.ac.jp/?action%3Dpages_view_main%26active_action%3Drepository_view_main_item_detail%26item_id%3D306%26item_no%3D1%26page_id%3D13%26block_id%3D21&sa=D&source=docs&ust=1669687164603352&usg=AOvVaw1Cpy1nTylASvZXtKIk2BQx

So do I. / So am I

「私も」という共感の意思表示をする際に、最も頻繁に使用される英語表現の一つに「So do I./ So am I.」があります。

よく、「私も」と表したい場合に「Me too」を多用する方がいますが、この表現の使いすぎにより少々幼い印象を与えてしまうことも。

親しい友人や家族との会話の中であれば問題はないのですが、職場やビジネスの場、目上の人との会話で「Me too」を連発してしまうのはあまり好ましくありません。

その代わりに使える「So do I./ So am I.」は、フォーマルな場でも問題なく使用できるものになります。一見、一般的な英語の語順である「主語⇨動詞」ではなく「動詞⇨主語」という順であるため混乱する方もいらっしゃるでしょう。

そのため、「So do I.」または「So am I.」で「私も」とそのまま暗記してしまうほうが無難です。ちなみに、「So do I.」と「So am I.」の使い分けは相手の発言で使われているのが動詞であるかBe動詞であるかによって変わります。

例えばこんな場面。会社の同僚があなたに「明日の午後は別の会議があってさ〜」と言って来たとしましょう。それに対し、あなたも同じ時間に会議が入っているとしましょう。相手には「So do I.」と返答できます。

A:I'll be attending another meeting tomorrow afternoon.
B:Oh, yeah? So do I.

A:明日の午後はまた別のミーティングに出席する予定なんだ。
B:ほんとに?私もだよ。

Same

続いて紹介するのは「Same」という表現です。

sameとは、学校や単語帳で習った通り「同じ」という意味を持つ単語ですね。日本語で表すと「同じく」や「同じだ」というニュアンスを持ちます。

Same単体で言ってもいいですし、「Same here」という言い方もできますので気分で使い分けましょう。

A:I'm starving because I didn't have any breakfast.
B:Same here! I have to eat something.

A:今朝朝ごはんを食べていないからとってもお腹が空いているよ。
B:同じく〜。何か食べなきゃだめだ。

Join the club

こちらは上記と同じように、相手の行ったことに対して同じ思いだということや共感の意思を伝える際に主にアメリカの英語ネイティブスピーカーの間でよく使用される表現です。

直訳すると「クラブに入る」と訳されるこの表現は、「同じクラブに入ること」を擬えており、そのクラブで同じ状況や場面を共有し合うことを想像してこの表現が用いられます。

また、似たような表現に「Welcome to the club!」などもあり、何か嫌なことや凹むことを経験した友人などに対して慰めの気持ち、笑って受け流そうよという気持ちを伝える際に口語表現としてカジュアルに使用されます。

A:I just finalized my divorce.
B: (※すでに離婚経験済み)Oh, I'm sorry, man. Welcome to the club!

A:ちょうど離婚を成立させてきたところだよ。
B:そうか、残念だったな。こちらの世界へようこそ!(俺もさ!)

参考資料:「Me too」の代わりに「Join the club」を使ってみよう! | 英語学習サイト: Hapa英会話
https://hapaeikaiwa.com/blog/2019/02/21/%E3%80%8Cme-too%E3%80%8D%E3%81%AE%E4%BB%A3%E3%82%8F%E3%82%8A%E3%81%AB%E3%80%8Cjoin-the-club%E3%80%8D%E3%82%92%E4%BD%BF%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%82%88%E3%81%86/

I feel you

「I feel you」も「私も」という意味で頻繁に使用されます。

特にこちらは、「わかる!」というニュアンスが強いです。どちらかといえば、少々ネガティブな発言に対して自分も共感する際に使用されることが多い傾向にあります。

A:Oh, I hate being outside for a long time during winter!
B:Oh yeah, I feel you.

A:もー!冬に長い間外にいるのってほんと嫌。
B:いや〜ほんとわかる。
A:I don't feel like doing anything on weekends.
B:I feel you, pal. I don't even wanna change my clothes.

A:週末って何にもしたいと思わなくなるわ。
B:わかるわ〜。私なんて着替えるのも億劫だよ。

参考資料:ネイティブがよく使う「Me too」以外の言い方 | U.S. FrontLine | フロントライン
https://usfl.com/2019/09/post/125149

否定形

さて、最後に英語独特の同意を表す表現について触れておきたいと思います。

日本語では、「私も」という表現は相手のどんな発言に対しても、同意や共感を表してさえいれば使用できますよね。

しかし英語では、相手の発言に「don't」や「never」「not」などの否定系の表現が入っていて、そのことに対して共感・同意を示す際にはこれまで紹介した「Me too」「So do I./ So am I.」などの表現は使えません。

以下で説明する「否定的発言に対して同意をする際の英語表現」というものを用いましょう。

Neither do I. / Neither am I. / Neither have I.

例えば、「I've never been to Australia.」という相手の発言に対して「I feel you.」や「Me too!」は使用不可です。その代わりに「Neither have I.」と言いましょう。

相手の発言で使用されている時制が「have been」の現在完了ですので、答える時も時制を合わせてあげましょう。「I've never been to Australia.」に対して「Neither am I.」や「Neither do I.」は使いません。

A:I've never tried Vegemite.
B:Oh yeah? Neither have I.

A:ベジマイトって食べたことないんだよね。
B:ほんと?私もなんだよね。
A:I'm not good at drawing pictures.
B:Neither am I.

A:私、絵を描くのがどうも苦手で..。
B:私も(絵を描くのが苦手)。

参考資料:英語で「私も!」の2つのバリエーションを身につけよう!
https://eigo.plus/nichijoeikaiwa/metoo

まとめ

共感・同意の意思表示の際に使われる「私も」という意味の英語表現を複数、例文とともに紹介して来ました。いかがでしたでしょうか?

重要なのは英語では肯定文に対して使用できる「私も」と、否定的な発言に対して使用できる「私も」が異なるということ。

日本語にはこの感覚は存在しないため、定着するまで何度も口に出して言ってみたり、紙に例文を書いて覚えましょう。

今回の記事で習った表現を参考に、英語でのコミュニケーションを円滑に、そして相手との関係性もいいものにしてくれる「共感・同意」の意思表示をぜひ実際の英会話の中で行ってみてくださいね。

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