予定は必ずしもその通りに行くわけではありません。皆さんも、急用が入ることはあるでしょう。そんなとき、英語ではどのように表現したらいいのでしょうか。
今回は、急用が入ったことを知らせるフレーズの他、ビジネスの場でも使える英語表現をご紹介していきます!
急用が入った時の英語表現
まずは、日常英会話でも使える急用が入ったときの英語表現を学んでいきましょう。
いろんな表現の仕方があるのですが、似たものをまとめてみました。ここでご紹介するのは以下の3つです。
Something has come up
Something’s come up
Something came up
どれも似たような構文になっているので、どれかひとつを覚えたら一気に全部暗記できると思います。では、詳しい用途を見ていきましょう!
Something has come up / Something’s come up. / Something came up
Something has come up / Something’s come up. / Something came up
この3つの英語表現は、どれも急用が入ったことを相手に知らせるための表現です。直訳すると、「何かが来た」となりますね。急用が向こうからやってきたイメージで捉えておきましょう。
ここで言うsomethingは日本語での急用に当たり、どんな急用か具体的には説明していません。日本語でも、「急用」は急ぎの用事であること以外内容はわかりませんよね。
Something has come upは、省略するとSomething’s come upとなります。これは口語ではナチュラルな言い方になるため、日常会話を話すのであればネイティブスピーカーらしく略語を使ってみてください。
ちなみに、急いでいることをより強調したい場合は、上記の表現にimportantやurgentなど、「重要な」「緊急の」という意味を持つ単語を付け加えます。付け加える位置はsomethingの直後なので、何度も口に出して語順を間違えないようにしましょう。
something important/urgent has come up
こんな並びになるように英文を作っていきます。では、具体的な例文を見ていきましょうか。
Something’s come up and I won’t be able to attend the meeting.
急用が出来たから会議には出られないや
I’m so sorry but something important has come up at work.
本当にごめん、だけど仕事で急用ができちゃって
こちらはSomething has come up / Something’s come up. / Something came upのどれかを使えばそれだけで文は完成してしるので、あとはそのときの状況に合わせて自分の都合を伝えれば相手もわかってくれるはずです。
急ぎの仕事と言いたいとき
では、急用は急用でも、急ぎの仕事と言いたいときにはどんな単語を使えば良いのでしょうか。
いくつか言い方があるので、それぞれ使い方を見ていきましょう。
rush work / pressing work
「急ぎの仕事」は、rush workやpressing workなどを使います。
rushは「急を要する」という意味で、なんとなく焦りを感じる単語です。
pressingも、「差し迫った」という意味なので、どちらもほぼ同じ意味になります。
例文として使うときには動詞に何を使うかで迷うと思いますが、「急ぎの仕事がある」を、「急ぎの仕事を持っている」と言い換えてI’ve gotを使ってみましょう。すると、以下のような例文が出来上がります。
I’ve got rush work.
I’ve got pressing work.
現在完了形になっているのは、完了用法を使って急用が入ってしまったことを強調したいからです。現在形を使っても良いですが、よく使われるのは現在完了形ですね。
また、急ぎの仕事はやらなければならないことなので、「急ぎの仕事」という単語を後から修飾し、以下のような例文を作ることもできます。
I’ve got rush work to get done.
I’ve got pressing work to do.
しなければならない急ぎの仕事ができた
to get done、to be done、to doを後ろに付け加えることで、どんな急ぎの仕事であるかを軽く説明しています。こちらもよく使われる表現なので、フレーズごと丸っと暗記してしまいましょう。
urgent business / pressing business
urgent business / pressing businessも、上記と同じく急ぎの仕事という意味です。
workもbusinessも、どちらも仕事という意味なのでどれを使っても構いません。
例文は上記と同じ仕組みなので、自分の知っている構文や単語を組み合わせて自由に作ってみましょう。
I've suddenly got urgent business.
急に急ぎの仕事が入ったんだ
I hate it! I’ve got pressing business again!
もう嫌だ!また急ぎの仕事が入った!
You’ve got urgent business again? OK, let’s change the date.
また急な仕事が入ったの?わかった、じゃあ日程変更しよう
仕事の愚痴を言いたくなったとき、急な仕事が入ったことで予定変更を友人に伝えなければならないときなど、英語として使える表現なので覚えておきましょう。
ビジネスの場で使える英語表現
上記の単語もビジネスの場で使えるものではありますが、ここからはより実践的に仕事で使える英語表現を学んでいきましょう。
急用が入ったことで仕事を休まなければならないときなど、きちんと職場に伝えなければいけませんからね。
例えば、こんな例文をメールで送ることで仕事の欠席を伝えることができます。
Regrettably, I am unable to attend Friday's meeting due to a prior engagement.
申し訳ありませんが、先約があるため金曜日の会議に出席できません
金曜日の会議に出席してほしいという旨の連絡が、他の仕事より後に入った場合、このように断ることができます。
a prior engagementは「先約」で、先に約束があることを示します。この他にも、another appointment「他の約束」などを使ってもOKです。
ここで使っている英語の中で覚えておきたい単語は他にもあります。
Regrettablyは、「残念ながら」という意味です。Regretが「後悔」という意味なので、なんとなくイメージはつくのではないでしょうか。
am unable toは、be able to「できる」の否定形です。否定を表すunがableの前につくと、「できない」と逆の意味になることを覚えておきましょう。
他にも、急用が入って仕事を休む場合はこちらの表現も覚えておくと良いでしょう。
I regret to inform you that I cannot attend the meeting because I’ve got an urgent business trip.
申し訳ありませんが、急な出張が入ったため会議に参加できなくなりました
こちらの例文では、さきほど習ったurgent businessを使っています。その後にtripを付け加えることで、それが急な仕事の中でも出張であることを示せます。単語で分けるとすれば、business tripを塊にして「出張」と覚えるべきでしょう。
I regret toから始めるのはビジネス英語ではよくあることで、「残念ながら」と不本意であることを示します。日本語でもそうですが、相手に会議の欠席などを伝える際にはこういった言葉を最初につけることが多いですよね。
日本語の場合は「申し訳ありません」と謝罪として訳される方が自然かもしれませんが、英語だと例文のように「後悔している」「残念だ」という単語が使われることもあります。
もしこのような英文をメールで送った際には、その後に以下のような言葉を添えておくとより丁寧です。
Please accept my apologies.
私の謝罪を受け入れてください(申し訳ございません)
現実的には、スケジュール調整が可能な仕事であればこの後に予定を合わせる内容が続きます。
「日程を変更する」ならchange the date、「再調整をする」ならreschedule、「延期する」ならpostponeを使いましょう。どれも動詞として使えるため、文は作りやすいと思います。
また、日本語でもよく使われる「またの機会にする」と言いたい場合はtake a rain checkなんて表現も使えます。ちょっと変わった表現なので知っていないと理解できませんよね。
自分が使うばかりでなく、相手から急用が入ったためスケジュール調整をしてほしいと言われることもあるでしょう。ですから、ここでどんな表現が続くかも予想しておくと良いでしょう。
まとめ
急用が入って予定をキャンセルしなければならなくなった場合は、今回学んだ表現が生きてくるでしょう。
ビジネス英語を学べばビジネス英会話だってどんどんできるようになるので、実践でも使える内容をたくさん覚えていくことをおすすめします。
今は仕事で英語を使わないというのであれば、オンライン英会話などでネイティブスピーカーと話す練習をしておくと良いですね。
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.