「very」と「quite」の違いとは?程度を表す単語をマスターしよう

very、quite、ネイティブキャンプ

「very」と「quite」はどちらも、「とても」という意味合いを持つ単語。それぞれニュアンスが異なるケースがあるものの、どちらも日本語にすると同じような意味なので、使い分け方がわからないという方も多いのでは無いでしょうか?

違いを知らないまま、場合によっては相手に言いたいことが伝わらなかったり、相手が言っていることを間違って理解してしまったりということも。誤解を避けるためにも、2つの単語の意味をしっかり押さえておくことが重要です。

そこで今回は、「very」と「quite」の違いを、英文を混じえて解説していきたいと思います。その他の程度を表す表現も紹介しているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください!

veryとquiteの違い

「very」と「quite」は、「アメリカ英語」と「イギリス英語」で、それぞれ違いがあります。

特にイギリス英語における「quite」は、アメリカ英語にはない使い方をすることもあるので、注意が必要です。

一方で、「very」はアメリカ・イギリスのどちらでも、同じような使い方をします。

very

アメリカ・イギリスともに「とても」

quite

アメリカ:「very」と同じような使い方

イギリス:「とても」、「なかなか」、「まぁまぁ」、「ある程度」

それぞれ詳しく見ていきましょう。

アメリカ英語の場合

アメリカ英語での「very」と「quite」は、日本語にすると「とても」や「かなり」になります。また、「completely」のように、「完全に」という意味でも使えます。

どちらも似たようなニュアンスであり、使い方もほぼ同じです。ただし、「very」のほうが「quite」よりも、程度の強調レベルは高めです。

アメリカでの「quite」は、イギリスと比較すると、使われる頻度は多くありません。とは言え、全く使わないというわけではないので、しっかりと意味を理解できるようにしておきましょう。

I bought new shoes for 50,000 yen. That was quite expensive for shoes though.

5万円で新しい靴を買いました。靴にしてはかなり高かったですが。

I went camping with my friends last Saturday. The weather was not good, but it was quite fun.

こないだの土曜日に友達たちとキャンプに行きました。天気は良くなかったけど、とても楽しかったです。

イギリス英語の場合

イギリス英語においても、「very」の意味は「とても」や「かなり」となり、アメリカ英語と同じように使われます。

一方で「quite」に関しては、アメリカ英語にはない使い方があるので、注意が必要です。

ここでは、イギリス英語での「quite」の意味を、以下の3つに絞って解説していきます。

①「なかなか」、「まぁまぁ」、「ある程度」

②とても、かなり、完全に

③同感・賛成である

イギリス英語のquite①:「なかなか」、「まぁまぁ」、「ある程度」

イギリス英語では、「なかなか」や「まぁまぁ」、「ある程度」といった、中程度の強調レベルで使われることが多めです。

アメリカ英語での「quite」のように、「とても」といったニュアンスはあまりありません。

I watched a documentary about a Japanese rapper. It was quite interesting.

とある日本人ラッパーについてのドキュメンタリーを見ました。なかなか興味深かったです。

My score was quite good. I was surprised because I didn’t study for the test at all.

私の点数はまぁまぁ良かったです。テストに向けての勉強は全くしなかったので驚きました。

イギリス英語のquite②:とても、かなり、完全に

「quite」はイギリス英語でも、アメリカ英語のように「very」の意味で使われることがあります。

「とても、かなり、完全に」といったニュアンスは、比較級(-er、more 〜)と最上級(-st, the most 〜)の形を通常とらない、以下のような単語と使われるのが基本です。

correct(正しい)

quite correct(完全に正しい)

unique(独特な)

quite unique(かなり独特な)

perfect(完璧な)

quite perfect(全く完璧な)

また「a few(数が少ない、2、3の)」や、「a little (量が少ない)」と一緒に使うと、意味が逆になるので注意しましょう。

quite a few

⇨かなり数の多い

quite a little

⇨かなり量の多い

Your YouTube videos are quite unique. It seems that you’ve found your own style in making videos.

あなたのYouTube動画はとても個性的です。自分の動画作りのスタイルを見つけたようですね。

I know that you have quite a few friends. I wish I were as social as you are.

あなたにはたくさんの友人がいることを知っています。私があなたくらい社交的だったらなぁ。

イギリス英語のquite③:同感・賛成である

「quite」は同意や賛成を示す返事としての役割もあり、主にイギリス英語で使われます。

使い方は、誰かが何か言ったことに対して、「Quite.」と単体で言うだけ。「I agree.」のような感覚で使えるのがポイントです。

A:I think you should do whatever you want to do because you only live once.

B:Quite!

A:人生は一度きりだから、やりたいことは何でもやるべきだと思います。

B:同意です!

A:We should work out first before going to the restaurant. What do you think?

B:Quite.

A:レストランに行く前に運動したほうが良いです。どう思いますか?

B:賛成です。

その他の程度を表す英単語

ここでは、「very」と「quite」以外の程度を表す英単語を、以下の3つに絞って紹介します。

rather

pretty

fairly

rather

「rather」は、「かなり」や「結構」のような意味を持つ単語で、イギリス英語でよく使われます。

どちらかというとネガティブな状況に対して、残念な感情が入っていることが多いのが特徴です。

また程度の強さは、「very(とても)」と「quite(まぁまぁ)」の中間くらいだと覚えておくと良いでしょう。

It’s rather hot today. I don’t feel like jogging now. I should do that at night.

今日はかなり暑いです。今はジョギングには行きたい気分ではないです。夜やったほうが良さそうです。

That place was rather gloomy. I didn’t enjoy being there.

あの場所はかなり暗かったです。あそこにいるのは楽しくありませんでした。

pretty

「pretty」には「かわいい」という意味以外に、「まぁまぁ」レベルの程度を表すこともできます。

アメリカ・イギリスのどちらでも使われますが、アメリカ英語のほうが使用頻度は高めです。

「かなり」と訳されることもありますが、日本語で表されるほど程度に強さはありません。イギリス英語での「quite」ほどと覚えておきましょう。

A:Hi! How’s it going?

B:Pretty good.

A:やぁ、調子はどう?

B:まぁあぁ良いよ。

His lifestyle is pretty interesting though, I don’t think I can do the same way.

彼のライフスタイルはなかなか面白いけど、私が同じようにできるとは思いません。

fairly

「fairly」も日本語にすると「まぁまぁ」となり、「pretty」と似たような使い方ができます。

ネガティブな状況に使う「rather」とは逆で、「fairly」はポジティブな物事に使うのが一般的です。また、「pretty」と比べると、「fairly」のほうがやや程度の強さは下です。

ケンブリッジ英英辞書では以下のような説明があるので、ぜひ参考にしてください。

“more than average, but less than very:”

平均異常だが、「very」よりは下

(英文引用元:ケンブリッジ辞書

My son speaks English fairly well. At least, his English is better than mine.

私の息子はまぁまぁ上手に英語を話します。少なくとも私よりは上手です。

I had a fairly good conversation with my boss today. She seems to be in a good mood.

今日は上司とまぁまぁ良い会話ができました。彼女は機嫌が良さそうです。

まとめ

最後に、本記事のまとめです!

very

アメリカ・イギリス英語ともに「とても」

quite

アメリカ英語:とても、完全に

イギリス英語:まぁまぁ、とても、同意します

「very」と「quite」の違いは理解できましたか?アメリカ英語とイギリス英語で少し違いがあるので、話す相手によって意識しながら使えるよう練習してみましょう。

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