英語で「〜以外」と言いたいときに、まず思い浮かぶ代表的な単語として「besides」と「except」が挙げられます。
2つの単語は日本語にすると同じに聞こえますが、それぞれ意味合いが異なるため、使い方を誤ると不自然な響きになってしまいます。
また、「besides」と「except」はどちらも品詞が1つだけではありません。前置詞や副詞、接続詞として使えるため、どのように文章の中に入れたら良いかわからない、という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、「besides」と「except」の違いがわかるよう、意味と使い方を徹底解説したいと思います。例文も載せているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください!
- besidesとexceptの違い
- besidesの意味と使い方
- 前置詞 besides
- 副詞 besides
- exceptの意味と使い方
- 前置詞 except、except for
- 接続詞 except
- まとめ
besidesとexceptの違い
「besides」と「except」はどちらも、日本語に訳すと「〜以外」。2つの単語の大きな違いとして挙げられるのが、「加える(プラス)」または「引く(マイナス)」のイメージです。except:引くイメージ(引き算)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
besidesの意味と使い方
まずは、「besides」の意味と使い方から解説します。ケンブリッジ英英辞書で「besides」の意味を調べると、以下のように説明があります。
加えて、もまた
(英文引用元:ケンブリッジ辞書)
上記からわかるように、「besides」には「追加」のイメージが含まれているのがポイント。しかし、「〜以外」なのに何かが足されるというのは、やや掴みにくいですよね。
例えば、とあるパーティーに、AさんとBさんが来ることになっているとします。他に誰が来るのかが気になり、「AさんとBさん以外に、あと誰が来るの?」と聞きたい場合、「以外」の部分は「besides」が当てはまります。
Aさん+(以外に)誰が来る?
Bさん
また、誰かと楽器の話をしているとします。「ギターだけでなく(以外に)、ベースも弾く」と言いたい場合も、追加情報としてベースが加わる形になので、「besides」が使えます。
ギター+(以外に)ベース
なお、見た目がそっくりな「beside(〜そばに)」という前置詞もありますが、「besides」とは別の単語なので混同しないよう注意しましょう。
前置詞 besides
「besides」を前置詞として使う場合は、「〜以外に」や「〜の他に」という意味になります。
前置詞なので、「besides」の後ろには名詞・動名詞が続くのが基本。「主語+動詞」が続くことはないので、注意が必要です。
また、否定文の中で「besides」が使われると、「〜を除いて」のように差し引く意味に変わることも覚えておきましょう。
プレイステーション5以外に、他に何かゲーム機を持っていますか?
マイク以外に、ケンとジョンが日本語を話せます、特にジョンの日本語は上手です。
私以外には、誰もそのパズルを完成させることができませんでした。今までトライした中で一番難しかったです。
副詞 besides
副詞として「besides」を使う場合、「さらに」や「加えて」といった意味合いになります。接続副詞と呼ばれる単語で、2つの文章を繋ぐ働きをしつつ、動詞を修飾するのが特徴。後ろの文章の文頭に置いて使われるのが基本で、前の文章の内容に追加したい要素があるときによく使われます。
自転車で転びました。さらに、スマートフォンが壊れました。今日はついていません。
彼女はとても裕福です、その上、彼女は質素です。それが彼女が人気の理由です。
仕事に遅刻しました、その上、ミーティング中に眠ってしまいました。上司はとても怒っていました。
exceptの意味と使い方
次に、「except」の意味と使い方を解説します。ケンブリッジ英英辞書で「except」の意味を調べると、以下のように説明があります。
含まず、除いて
(英文引用元:ケンブリッジ辞書)
上記のように、「except」には「差し引き・排除」のイメージがあるのが特徴です。
例えば、「私以外、クラスメート全員は徒歩で通学しています」という文章の場合、「私を除いて」という意味になるので「except」が使えます。
クラスメート全員−(除いて)私
また、食べ物の好き嫌いの話になり、「キムチ以外は何でも食べられます」と言いたいときは、「キムチを除いて」という意味合いなので「except」が当てはまります。
全ての食べ物−(除いて)キムチ
なお、見た目がそっくりな「expect(期待する・予期する)」という動詞もありますが、「except」とは全く異なる単語なので混同注意です。
前置詞 except、except for
「except」を前置詞として使う場合、「〜以外に」や「〜を除いて」という意味になります。前置詞なので、「except」の後には名詞・動名詞が続きます。「〜以外全て」という言い回しで使われることが多いため、「except」の手前には「every」や「all」といった単語が続くケースが多めです。
なお、「except」を使う際は、以下の2パターンの形があります。
・except 名詞
玉ねぎ以外、全ての野菜は好きです。
・except for 名詞
私のプレゼン以外は、全てうまくいきました。
上記のように、「except 名詞」と「except for 名詞」には厳密な違いはあるものの、混乱してしまうという場合は、どちらを使っても問題ありません。
彼はバスケットボール以外のスポーツは得意です
最後の部分以外は、あなたが説明した全てを理解できました。
私以外はみんな早くここに来ました。
私の友達は、ベン以外全員大学へ行きました。
接続詞 except
「except」を接続詞として使う場合、「〜ということ以外に」という意味になります。前後2つの文章を繋ぐ働きをするのが特徴です。文章を繋げる場合は、「主語+動詞, except that 主語+動詞」のように、カンマ(,)で区切った後に「except that」と続けるのが一般的です。
ただし、会話で使われる場合は、「that」はよく省略されることも覚えておきましょう。
明日の朝早く起きなければいけないこと以外に、何も心配はしていません。
料金が少し高いということ以外は、全てのお客様が私たちのサービスに満足していただいていると思います。
彼が自分自身のことについて話しすぎなこと以外は、パーティーは楽しかったです。彼と仲良くできるとは思えません。
まとめ
最後に、本記事のまとめです!前置詞⇨「〜以外に」「〜の他に」
副詞⇨「さらに」「加えて」
前置詞⇨「〜以外に」「〜を除いて」
接続詞⇨「〜ということ以外に」
今回は「besides」と「except」の違いを解説していきましたが、使い分け方は理解できましたでしょうか?
まずはそれぞれのコアイメージを明確にした上で、整理するためにも、自分で2つの単語を使いながら例文を作ってみましょう。例文ができたら、イメージをしながら音読もしてみてください。
また、身に付ける上では、実際の英会話でどんどん使うのも大切です。日常の中に英語で話す機会がない方は、オンライン英会話の「ネイティブキャンプ」もおすすめ。7日間の無料体験もあるので、ぜひ試してみてくださいね!

◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.