私たちが普段生活をするなかで、あらゆる「問題」は避けて通れないですよね。できれば問題は少なくあってほしいものの、どうしても問題が起きてしまうことはあります。
日本語では、さまざまなタイプの問題に対しても「問題」という一言で通じることが多いですが、英語には「問題」を意味する6つの異なる表現があります。
そこで、今回の記事では、6つの単語それぞれが持つ意味やニュアンス、シーン別の使い分けについて、たくさんの例文とともにご紹介します。
ぜひ、今回の記事を参考に、適切な表現を使ってみてください。
「問題」の英語表現
日本語では「問題」と一言で表したとしても、前後の文脈などからそのニュアンスがわかります。しかし、英語では、さまざまな単語で使い分けがされています。
ここからは、「問題」を意味する6つの英語表現(「problem」「issue」「matter」「trouble」「challenge」「question」)についてご紹介します。
problem
「問題」の英語表現として、最もイメージしやすいのが「problem」ではないでしょうか。
「problem」は「問題」のなかでも「解決すべき・されるべき問題」というニュアンスを含んでいます。原因や解決策がある問題に対して使われることが一般的です。
また、「厄介ごと」「困難を引き起こす問題」といったニュアンスもあります。ネガティブな問題に対して広く使うことができる英単語です。
可算名詞であるため、「a problem」「some problems」といった使い方ができます。
ストレスは、現代生活の大きな問題です。
大気汚染は深刻な問題です。
仕事に関して何か困ったことがあれば、電話してください。
飲酒運転は深刻な問題です。
ここで何が問題でしょうか?
私たちはその問題をあらゆる角度から考慮しました。
issue
「issue」は、「話し合ったり、論じたりする問題」という意味があります。
政治や経済、社会における争点や論点を表すことが多いです。「議題」と言い換えることもできます。「issue」は「problem」よりもフォーマルであると言えます。
また、「problem」よりもマイナスイメージは弱く、婉曲的な表現です。ビジネスシーンでは「problem」という表現を避け、代わりに「issue」を使うこともあります。
選挙では経済が最大の争点となります。
彼は会議中に問題提起しました。
その問題を解決するために私たちは会議を開きました。
本題に入りましょう。
これらの問題は、工場で働く人たちに影響を与えます。
matter
「matter」は「事柄」や「個人的な問題」というニュアンスがあります。
個人的に心配していることや、個人的に重要だと思う事柄、問題を表す際に使うことができます。
なお、「matter」については必ずしも「困ったこと」を表す単語ではなく、それほどマイナスイメージがありません。文脈によっては「関心事」と訳しても良いでしょう。
どうしたの?
その件について、彼女は彼に話をしました。
彼はこの件とは関係ないと思うんです。
彼らが一緒に住み始めるのは時間の問題です。
実をいうと、昔私はカナダに住んでいたんです
お母さんが何を言ったとしても彼はデートに行きます。
下2つの例文のように、「matter」を使った表現もいくつかありますので、この機会にぜひあわせて覚えてみてくださいね。
trouble
日本語でも「トラブル」という言葉がありますが、英語の「trouble」は「もめ事」「困ったこと」「偶然起こった問題」というニュアンスがあります。
「problem」よりも解決すべきというニュアンスは少ないです。また、問題自体よりも、「問題が起きた結果生じるネガティブな感情」に重きが置かれます。
新しいシステムで困っています。
私の弟は学校で問題を起こすのが好きなんです。
トムはいつも決断に困っているようです。
厄介なことになるのは言わないことです。
トムとメアリーは、少し金銭的な問題を抱えています。
challenge
日本語でも「チャレンジ」という言葉は広く使われています。
英語では日本語「チャレンジ」が持つ「がんばる」イメージはありません。英語の「challenge」は「困難な課題・難問」「大変なこと」といったニュアンスがあります。
彼らの同意を得るのは大変なことでした。
彼は 困難な課題が好きでした。
新政権の最初の課題は経済です。
大学入試は本当に大変なんです。
この役は、彼の俳優人生において最大の挑戦となるでしょう。
question
「question」は「解答の用意されている問題」「情報や知識を問う問題」というニュアンスがあります。
クイズの問題や素朴な質問から、疑義や嫌疑など、幅広く解答・回答が求められる問題に使うことができます。回答を得たい、疑問を明らかにしたい、という聞き手の気持ちも含まれます。
その問題に答えられる生徒はだれもいませんでした。
彼女は手を挙げて質問しました。
弁護士は厳しい質問をしました。
次の問いに答えなさい。
ここまでで、何かご質問はありますか?
問題は、その本をどこで買うかです。
まとめ
いかがでしたか?今回は、「問題」を意味する英語表現について、6つの単語の意味や使い分けを例文とともにご紹介しました。
日本語では前後の文脈から同じ「問題」という言葉を使った場合でも意味の違いがわかりますが、英語にはシーンに応じた単語の使い分けが必要です。ご紹介した例文を何度も口に出して練習し、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。
日常生活においても、ビジネスシーンでも、私たちの周りではあらゆる場面で「問題」が発生します。さまざまな状況に合わせて、場面別に正しい英語表現を使うことで、相手に問題の状況が伝わりやすくなります。
また、今回学んだ日程調整の英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「使い分けについて、ネイティブの感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「問題」を意味する英語表現をさらに練習しても良いですし、ほかにも使い分けが必要な単語や表現があるかどうかを聞いてみるのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。よろしくお願いします!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.