英語の「知覚動詞」とは?使い方を例文を参考にマスターしましょう!

知覚動詞、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

英語学習をしていると必ず出てくる「知覚動詞」目的語の後に動詞の原形や現在分詞(〜ing)、過去分詞が続くなどパターンがいくつかあり、間違った使い方をすると不自然な響きになるので、違いを理解して使い分けることが重要です。

また知覚動詞は受動態でも使うことができますが、「To不定詞」を伴うものもあるため、何かと混乱しがち。よく使われる文法だからこそ、しっかり整理しながら理解したいところですよね。

そこで今回は、知覚動詞の使い方を徹底解説していきたいと思います。パターンの違いや、それぞれの知覚動詞を使った例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください!

知覚動詞とは?

知覚動詞とは、「見る・聞く・感じる」のような、感覚を表現するための動詞です。「see」や「hear」、「feel」といった英単語が、知覚動詞に該当します。

最も簡単な文法としては、以下の例文のような、「主語+知覚動詞+目的語」や「主語+知覚動詞+形容詞」という形です。

I can see it.

それは見えます。

I can’t hear you.

あなたの声が聞こえません。

I feel great.

最高の気分です。

しかし、知覚動詞を使った用法パターンは他にもあり、やや難易度が上がります。

本記事では、以下に挙げる4つのパターンに絞って、使い方を紹介します。

①知覚動詞+目的語+動詞の原形

②知覚動詞+目的語+現在分詞(〜ing)

③知覚動詞+目的語+過去分詞

④知覚動詞が受動態になる場合

知覚動詞+目的語+動詞の原形

まず最初のパターンは、「知覚動詞+目的語+動詞の原形」の形です。

「目的語が〜する」という部分を「見る・聞く・感じる」、といった使い方です。

以下の例文を見てみましょう。

I saw your dog pass by the park.

あなたの犬が公園を通り過ぎるのを見ました。

I heard somebody say it’s going to be rainy tomorrow.

誰かが明日は雨になると言ったのを聞きました。

「知覚動詞+目的語+動詞の原形」の場合、目的語の行動の全体(全部の動作)を知覚していることになります。

次に解説する、「知覚動詞+目的語+現在分詞(〜ing)」との一番の違いでもあるので、混同しないように注意しましょう。

知覚動詞+目的語+現在分詞(〜ing)

次のパターンは、「知覚動詞+目的語+現在分詞(〜ing)」の形です。

「知覚動詞+目的語+動詞の原形」と同じように、「目的語が〜する」という部分を「見る・聞く・感じる」などで表します。

以下の例文を見てみましょう。

I saw Mike running.

マイクが走っているところを見ました。

I heard somebody talking about learning English.

英語学習について誰かが話しているのを聞きました。

「動詞の原形」と「現在分詞(〜ing)」が続くときの違い

「知覚動詞+目的語+現在分詞(〜ing)」は一見、意味的には「知覚動詞+目的語+動詞の原形」と同じように見えますが、以下のようにニュアンス的にはやや異なります。

「知覚動詞+目的語+動詞の原形」

⇨目的語の行動の全体(全部の動作)を知覚している

「知覚動詞+目的語+現在分詞(〜ing)」

⇨目的語の行動の一部を知覚している

例えば、

I saw him wait for his girlfriend.

⇨彼が彼女を待っているのを一部始終見た

I saw him waiting for his girlfriend.

⇨彼が彼女を待っている姿を一部だけ見た

ちょっとした違いですが、動詞の形1つで響きが変わってくるので、しっかり覚えておきましょう。

知覚動詞+目的語+過去分詞

ここでは、「知覚動詞+目的語+過去分詞」の形になるパターンについて解説します。

「目的語が〜される」ことを知覚する場合、目的語は受け身になるため、後に続く動詞は過去分詞になります。

以下の例文を見てみましょう。

I saw a dog surrounded by a lot of people.

多くの人たちに囲まれている1匹の犬を見ました。

⇨犬が囲まれているという受け身の状態なので、過去分詞「surrounded」

I heard your name called.

あなたの名前が呼ばれたのを聞きましたよ。

⇨名前が呼ばれたという受け身の状態なので、過去分詞「called」

受動態「be動詞+過去分詞」とは異なり、過去分詞の前に、be動詞を入れる必要がないことも覚えておきましょう。

知覚動詞が受動態になる場合

「〜される」という意味で、知覚動詞そのものが受動態になることもあります。

知覚動詞を受動態にする場合、能動態のときの目的語が主語になり、知覚動詞は「be動詞+過去分詞」となるのが特徴です。

なお、知覚動詞の受動態に続く動詞のパターンは以下のようになります。

①To不定詞が続く場合

⇨be動詞+知覚動詞の過去分詞+目的語+To不定詞

(例)

(能動態)

My mom saw me cross the street.

私の母は私が通りを渡るのを見ました。

(受動態)

I was seen crossing the street by my mom.

私が通りを渡るのを母に見られていました。

②現在分詞(〜ing)が続く場合

⇨⇨be動詞+知覚動詞の過去分詞+目的語+現在分詞(〜ing)

(例)

(能動態)

My friend saw me singing loudly while biking.

私の友人は私が自転車に乗りながら大きな声で歌っていたのを見ました。

(受動態)

I was seen singing loudly while biking by my friend.

私が自転車に乗りながら大きな声で歌っていたのを、友人に見られていました。

①のような能動態だと動詞の原形になるものが、受動態だと「To不定詞」に変化するので注意しましょう。

知覚動詞の使い方

最後に、代表的な知覚動詞の使い方として、以下の7つの単語を使った例文をいくつか紹介します。

いずれもよく使われる動詞なので、ただ読むだけではなく、声に出しながらしっかり身に付けていきましょう。

see

watch

hear

listen to

know

feel

smell

see

(例文)

I saw Kate play the piano in the classroom yesterday. It was great.

ケイトが昨日、教室でピアノを弾いていたのを見ました。素晴らしかったです。

I saw Bob studying at the library today. I didn’t speak to him because he was so focused.

今日、Bobが図書館で勉強しているのを見ました。とても集中していたので話しかけませんでした。

I saw a man hit by a motorbike on the street.

とある男性が通りでバイクにひかれるのを見ました。

watch

I watched the sun going down. The sunset was beautiful.

太陽が落ちていくのを見ました。夕焼けがきれいでした。

I watched an airplane flying while making contrails.

飛行機雲を出しながら飛ぶ飛行機を見ました。

hear

I heard you say you were going to start studying English.

あなたが英語の勉強を始めると言ったのを聞きましたよ。

I heard somebody shouting at the store.

誰かが店で叫んでいるのを聞きました。

listen to

I didn’t listen to the instructor teaching.

インストラクターが教えているのを聞きませんでした。

I was listening to them talk about their plans for the summer vacation.

彼らが夏休みの計画について話すのを聞いていました。

I often listen to music played on the radio.

ラジオで流れる音楽をよく聞きます。

know

I have never known him to cheat on his girlfriend.

彼が浮気しているということは聞いたことがありません。

I have known her to volunteer every weekend.

彼女が毎週末にボランティアをしているのを見聞きしたことがあります。

feel

I felt somebody touch my hair.

誰かが私の髪の毛を触ったのを感じました。

I felt this building shaking. Was it an earthquake?

このビルが揺れたのを感じました。地震でしたか?

I felt loved by my fans.

私はファンに愛されていると感じました。

smell

I smell something burning in the kitchen.

キッチンで何か焦げているようなにおいがします。

I smell something being grilled. It smells so good and tempting.

何かが焼かれているにおいがします。とてもそそる良いにおいです。

知覚動詞 まとめ

最後に、本記事のまとめです!

知覚動詞の形は以下の4パターン。

①知覚動詞+目的語+動詞の原形

②知覚動詞+目的語+現在分詞(〜ing)

③知覚動詞+目的語+過去分詞

④知覚動詞が受動態になる場合

今回は知覚同士の使い方について解説しましたが、いかがでしたか?

それぞれ形やニュアンスが少しずつ異なるので、しっかり整理しながら覚えていきましょう。自分で例文を作成して、場面をイメージしながら声に出すと、身に付きやすくなりますよ。

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