日本のクリスマスは海外と全く違う?!日本と世界のクリスマスの違いをご紹介

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12月は街中がクリスマスムードになりワクワクする季節です。

日本でもお正月の前にクリスマスというのが定番ですね。

世界中でお祝いされるクリスマスですが、、日本のクリスマスと海外のクリスマスは習慣や過ごし方がちょっと違います。

クリスマスとは

みなさんクリスマスの本来の意味をご存知ですか?クリスマスは「イエス・キリストの聖誕祭」です。

“クリスマス(英語:Christmas)は、イエス・キリストの降誕を記念する祭。

キリスト降誕祭、降誕日、聖誕祭、ノエル(フランス語: Noël)などとも呼ばれる。
「クリスマス」という英語は「キリスト(Christ)のミサ(Mass)」という意味に由来する。

主に12月25日に、世界中の何十億人もの人々の間で宗教的・文化的に祝われるものである。

クリスマスは多くの国で祝日となっており、大多数のキリスト教徒が宗教的に、また多くの非キリスト教徒が文化的に祝う。

ウィキペディアより“

日本のクリスマス文化はいつごろ始まった?

日本での初めてのクリスマスは1152年。
山口県でカトリック教会(イエスズ会)の宣教師コスメ・デ・トレースらが、日本人信者を招いて降誕祭のミサを行いました。

その後、江戸幕府の禁教令によりキリスト教は禁止されたため、200年後の明治時代まで一般的にクリスマスを祝われることはありませんでした。

日本でクリスマスが行事になったのは、明治時代半ばです。

1904年に銀座のデパート「明治屋」が初めてクリスマスツリーを商業用のディスプレイとして飾って、話題になりました。

1910年には洋菓子メーカーの「不二家」がクリスマスケーキの原型となるフルーツケーキを発売、1919年には「帝国ホテル」でクリスマスパーティーが開かれました。

大正時代には子供向けの雑誌などにも、クリスマスに関する挿絵などが掲載され始めたようです。

昭和に入り、大正天皇崩御の日(12月25日)が祭日になったこともあり、クリスマスが年中行事として定着しました。

クリスマスの楽しい雰囲気に購買意欲をそそられ、ケーキやプレゼントを用意する家庭が増えていったようです。

海外のクリスマス

アメリカ

アメリカでは11月末のサンクスギビングデー(Thanksgiving Day:感謝祭)が終わると、家庭も街中も一気にクリスマスムードになります。

アメリカはキリスト教国家ではありませんが、25日は祝日です。

宗教的にお祝いをする人は教会に行きますが、それ以外の人は冬のホリデーシーズン(休暇)として楽しむ期間になります。

アメリカのクリスマスは家族と過ごすのが一般的です。
24日の午後から25日には、ほとんどのお店が閉まり、街中が静かです。

クリスマスディナーはハムやターキーのメインディッシュに、マッシュポテトなどの付け合せ、デザートのパイが定番です。

ディナーの後はクリスマスにちなんだ映画を観たり、近所のクリスマスライト(日本で言うイルミネーションやライトアップ)を観に行ったりします。

ハロウィンとクリスマスのデコレーションにはこだわる家庭が多く、近所を散歩してまわるだけでもたくさんの装飾をみることができます。

ほかにも日本にはないアメリカならではのクリスマスの習慣がたくさんあるのでご紹介します。

クリスマスツリーは本物の木

クリスマスには、たくさんの家庭がクリスマスツリーを飾ります。

プラスティックのツリーを飾る家もありますが、本物のモミの木を買う家も多いです。

期間限定のツリー屋さんの店舗や、スーパーマーケット、ホームセンターなどで好きな形や大きさのものを選ぶことができます。

買ったツリーは家が近い人は担いで帰り、家まで距離のある人は車の屋根にロープでくくりつけて持って帰ります。

とてもアメリカ的な冬の光景です。
本物のモミの木はとってもいい香りがします。

でも生きている木なので、土台に固定して毎日水やりをしないといけないのと、日にちが経つと小枝がパラパラ落ちるのが難点です。

使用後のツリーは、年明けの資源ごみの日に回収してもらえます。

②クリスマスカードが届くのが早い

感謝祭の頃には、みんなクリスマスカードの作成を始めます。

アメリカではクリスマスカードに家族の写真を使う人が多いです。
日本で写真付きの年賀状を送るのと同じですね。

クリスマスカードは早めに送りはじめ、届いたカードは暖炉の上や棚に飾って、クリスマスが終わるまで楽しみます。

メッセージはMerry Christmas(メリークリスマス)だけでなく、Happy Holidays(ハッピーホリディズ)やSeason’s Greetings(シーズンズグリーティング)もよく使われます。

③クリスマスストッキング(Christmas Stocking:靴下)

カードと一緒によく暖炉に飾られているのが、ストッキング(靴下)です。

家族それぞれのストッキングを用意して全員分ぶら下げます。

ストッキングスタッファーズ(Stocking Stuffers)と呼ばれる、安くて手軽な小物やお菓子などがお楽しみ袋のような感じで入っています。

④プレゼントはツリーの下に置く

映画や広告で見かけたことのある方もいるかもしれませんが、アメリカ(欧米)ではツリーの下にプレゼントを置きます。

サンタクロースが枕もとに置いていくのではなくて、ツリーの下です。

子供だけでなく、家族全員のプレゼントを用意します。大人のプレゼントは日用品が多いです。

ちなみに、アメリカのお店では日本のようなギフト包装はしてくれません。

デパートなどで箱に入っているものにはリボンをかけてくれるくらいです。

みんな家で包装紙やギフト用の袋を買って、ラッピングします。

⑤ショッピングモールにサンタクロース

アメリカのショッピングモールには、12月になるとサンタクロースと写真を撮るコーナーが登場します。

大体サンタクロース風の体格のよいおじさんが、髭とコスチュームをつけています。

お金を払って子供がサンタと一緒に写真を撮れるしくみです。

⑥サンタさんへの手紙とクッキー&ミルク

子供へのサンタクロースからのプレゼントは24日の夜に届きます。

プレゼントを持ってきてくれたサンタさんのために、子供たちは寝る前に手紙、クッキーとミルクのお礼をおいてベッドに行きます。

子供たちが寝た後で親が少し食べて、サンタクロースが来たようにしておき、翌朝子供は「サンタクロースが来た!」と喜びます。

プレゼントはクリスマス当日25日の朝、起きてすぐにみんなで開けていきます。

ドイツ

ドイツのクリスマスは4週前の日曜の朝から始まります。

「アドヴェント」(降待節)の間は12月24日まで、毎日1つずつ小さなプレゼントをもらえるアドヴェント・カレンダーを開けたり、シュトレンというドライフルーツの焼き菓子を毎日スライスして食べ、クリスマスまでカウントダウンします。

この期間には多くの都市でクリスマスマーケットが開催されます。

12月24日の午後から26日までは、家族や大切な人達と過ごす時間です。お店も閉まりクリスマスマーケットも終わっているところがほとんどです。

12月24日のディナーのメインディッシュは、肉料理が人気。クリスマスの代表的な温かい飲み物「グリュー・ワイン(ホットワイン)」「アイヤープンシュ(エッグノック)」はクリスマスマーケットでも楽しむことができます。

オーストラリア

南半球に位置するオーストラリア、クリスマスシーズンは真夏です。

サンタクロースはトナカイのそりではなく、水上バイク・カヌーや船で登場します。サーフィンをしているサンタクロースのカードが有名ですね。

クリスマスソングや子供の絵本にも、トナカイではなくカンガルーが登場することも。

クリスマス料理も、オーストラリア定番のバーベキューが楽しまれます。

オーストラリアもクリスマスは家族で過ごす人が多く、25日はほとんどのお店が休みとなります。

翌日の26日には「Boxing Day Sale(ボクシングデーセール)」という日本のお正月の初売りのようなセールが行なわれます。

海外と日本のクリスマスの違い

海外と日本のクリスマスの違いは、簡単に言うと日本のお正月が海外のクリスマス、日本のクリスマスが海外のNew Yearのような感覚です。

日本でもクリスマスは恋人や友達と過ごし、お正月は家族で過ごすという方が少なくないと思います。

海外、特にアメリカはその逆で、クリスマスは家族と過ごし、New Yearは友達とパーティーをするという人が多いです。

クリスマスとクリスマスイブの違い

クリスマスイブを英語にするとChristmas Eveです。

「eve」は「evening」(イブニング:夜、夕方)の古語「even」を短縮したものです。
つまり厳密に言うとクリスマスイブは「クリスマス当日の夜」という意味になります。

じゃあクリスマスイブは25日の夜になるの?と思いますよね。

なぜ「クリスマス当日の夜」と呼ばれるかというと、「教会歴」では日没を境に日付が変わるためです。

教会歴を使うと24日の日没からクリスマスは始まっています。

「eve」を辞書で調べると、「夜・夕方」と「前日」のどちらの意味もあるので、一般的な現在の「クリスマス前夜」という認識で間違いではありません。

“the evening or the day before a special day”(夜・夕方または特別な日の前日) merriam-webster.comより

日本と海外のクリスマスの違い まとめ

日本と海外のクリスマス、文化や習慣は違っても、おいしいものを食べてギフトやカードを送りあう、温かくて楽しい気持ちになる日ということに違いはありません。

みなさんよいクリスマスをお過ごしください!

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