努力は英語で何という?モチベーションが上がる名言もご紹介!

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「趣味や仕事をがんばっている」「こんな目標に向かって努力している」など、努力にまつわる会話は日常生活でもよく出てきますよね。

では、英語で「努力している」と言いたいときにはどんなフレーズを使えばいいのでしょうか?

今回は「努力」や「努力する」という直訳の英語はもちろんのこと、「努力」に関連した表現や、努力にまつわる名言までまとめてご紹介していきます。

努力を意味する英語

日本語の「努力」にあたる英単語はいくつかありますが、最もポピュラーなものといえば”effort”が挙げられます。

インターネット辞書で「努力」を検索した場合にも、”effort”は最初の候補として表示されます。

”effort”は、ある一定の時間枠の中で、頑張れば達成できるような身近な目的に向かって、体力や知力を費やしている様子を表しています。

入学試験や資格試験に向けての勉強や、就業時間が決まっている仕事での作業など、作業の時間的な枠が決まっていて、さらに”試験合格”や”売上達成”などゴールが明確になっているときには”effort”を使うのがぴったりです。

How much effort did you put into the test?
そのテストに向けて、あなたはどれくらい努力しましたか?

なお、”effort”には「可算名詞になったり不可算名詞になったりする」という面白い性質があります。

同じ「努力」を表していても、「個々の努力」を意識しているのか、それとも「努力したこと全体」を意識しているのかによって、可算名詞にするか不可算名詞にするかが変わってくるのです。

わかりやすいように、例文を見ながら確認していきましょう。

【可算名詞として使う場合】
Tom made many efforts.

トムは数多くの努力をした。
【不可算名詞として使う場合】
Tom made a lot of effort.

トムは多大な努力をした。

可算名詞として使う場合には、「トムは努力Aや努力Bや努力Cをした」というようにひとつひとつの努力に意識が向いているニュアンスがあります。

一方、不可算名詞として使う場合は、「トムはすごい量の努力をした」というような、努力全体のサイズに意識が向いているニュアンスになります。

トムが努力Aや努力Bや努力Cをしていたとしても、すべてひっくるめて『努力』というものを成し遂げた、というようなイメージです。

もうひとつ別の例を見てみましょう。仕事やプロジェクトで複数のメンバーがそれぞれ努力したことを述べたい場合があるとします。「メンバーひとりひとり、それぞれの努力」に意識が向かっているので、”effort”は可算名詞として使用されます。

The President of ABC company has decided to reward employees at the project for their efforts.
ABC社の社長はそのプロジェクトに携わった社員ひとりひとりの努力に対し、報酬を与えることを決めた。

一方、複数の人達が関わっていても個々の努力ではなく集団としての「ひとまとまりの努力」という意識で文章をつくる場合は、”effort”が不可算名詞として使われることになります。

We are dedicating our effort to making our customers happy.
私達は、お客様の幸せのための努力を惜しみません。

可算名詞にするか不可算名詞にするかの使い分けについては、文法的にどうこうというよりは話し手がどんなイメージを持っているかによって変わる部分が大きいといえます。

どちらが正解なのかを厳密に考えるよりも、英語学習や英会話でどんどん使いながらニュアンスの違いをつかんでいきましょう。

endeavor

ある一定の時間枠の中で、身近な目的に向かって励んでいる状況を表現したいときには”effort”がぴったりだという解説をしました。

では、達成できるかどうかわからないような大きな目標だったり、達成までの時間がはっきりとわからないような「努力」を表すときにはどんな英単語を使えばよいのでしょうか?

そんなときは、”endeavor”という単語がぴったりです。

”endeavor”は、人生をかけた大きな目標や課題に取り組んでいるときや、未経験にもかかわらず長期的に取り組んでいる場合など、より達成が困難で長期に渡る目標に労力をかけて取り組んでいる様子を表します。

He has been making endeavors to be an astronaut.
彼は宇宙飛行士になるために努力をしてきた。

ちなみに”endeavor”はアメリカ英語とイギリス英語で綴りが違います。アメリカ英語では”endeavor”、イギリス英語では”endeavour''となります。

また、”endeavor”は”effort”よりもフォーマルで形式ばった表現なので、友達や家族との英会話ではあまり使いません。逆に、ビジネスシーンでは文書でも用いられます。

たとえば英文でよく使う契約書用語に、”best endeavours”というものがあります。日本語でいうところの「最大努力義務」というような意味の言葉です。日本語で「最大努力義務」というと「できる限り善処しますが、こちらに損害が発生する場合は対処しかねます」というような若干の逃げ道を作る表現と捉えられがちです。

一方、英語の”best endeavours”には「目標達成のためならば、利用できる財源や労力をすべて捧げてでも対処します」というくらい重い意味合いがあります。

このことを知らずに日本の感覚で”best endeavours”を使った場合、契約義務として達成の必要性が出てきてしまい、結果として損害を生んでしまう場合があります。

もし「こちらの利益を害さない範囲で、できる限り善処します」といったニュアンスで使いたいのであれば、”best endeavor”の代わりに”reasonable endeavors”(合理的努力義務)や”commercially reasonable endeavours”(商業的に合理的な努力義務)といった言葉を用いるか、そもそも契約書上に記載しないという方が賢明といえます。

exertion

”effort”よりも努力の具合が大きく、特に身体面や精神面でハードな場合には”exertion”という表現を使います。

This beautiful garden tells everything about your exertions.
この美しい庭を見れば、あなたがどれだけ労力を費やしたかがわかる。

”exertion”は、大工仕事や車の修理、配達作業などの肉体労働など、行動することで体力や気力が激しく消耗した場合に使うのがぴったりです。

努力するの英語表現

「努力」を表す名詞をご紹介してきました。次は、「努力する」という動詞的な表現について見ていきましょう。

「努力する」という英語表現にはさまざまなバリエーションがありますが、もっともよく使われるのはやはり”effort”を使った表現です。

make an effort:努力をする
make efforts:数々の努力をする

”make”という動詞とセットで”effort”を使うことにより、「努力する」という動詞的な表現になります。

I made an effort to be there in time.
私は時間通りにそこに居られるよう努力した。

”make an effort/make efforts”には「実現しない可能性がある」というニュアンスがあることは気をつけたいポイントです。

”make an effort/make efforts”には”try to 〜”(〜をやってみる)という言い方に近い意味をもっており、「がんばることは確かだが、全力を出すことや目標を達成する約束まではしていない」といったニュアンスになります。

そのため、ビジネスシーンで”make an effort/make efforts”を使うと「がんばりますが、どれくらいできるかはわかりません」といっているように聞こえてしまい、不適切な表現になってしまうことがあります。

「全力を出して頑張り切る」といった強い意志を表現したい場合は、”effort”の代わりに”strive”を使うことをおすすめします。

”strive”は「懸命に努力する」という意味の単語です。日常会話で「最近○○をがんばってるんだ〜」と話せるような軽い努力ではなく、掲げた目標に向かってチーム一丸となって必死に努力しているイメージです。

strive to + 動詞(動詞)するために努力する
strive for + 名詞(名詞)のために努力する

大きな目標に対して使われることが多いので、日常会話よりはビジネスシーンやフォーマルな文章でしっくりくる表現といえます。

People strived to succeed in their new situation at that time.
= People strived for success in their new situation at that time.

その時代の人々は新しい状況で成功しようと必死に努力した。

「努力」を表す名詞としてご紹介した”exertion”も、”make”とセットで使うことで「努力する」という意味の動詞的な表現になります。この場合、s をつけた”exertions”の形で使うことが一般的です。

make exertions:尽力する
I will make exertions to make a farm here.
私はここに農場を作るために尽力します。

「努力」を表す名詞としてご紹介した”endeavor”は、単語自体が名詞だけでなく動詞としての働きを持っています。

She endeavored to change the world.
彼女は世界を変えようと奮闘した。

また、”make”と合わせて「努力する」を表す構文の形で使うこともできます。

make one's endeavor/endevours:全力を尽くす
make every endeavor:あらゆる努力をする
She made her endeavor to change the world.
彼女は世界を変えようと奮闘した。
She made every endeavor to change the world.
彼女は世界を変えるためにあらゆる努力をした。

「努力する」という英語表現にはバリエーションがあるので、まず”make an effort/make efforts”をマスターし、興味や関心に合わせて他のバリエーションを覚えていくのがおすすめです。

「努力」に関する表現

「努力」に関連する英語表現も確認しておきましょう。

「努力」という言葉は、日本語では「がんばる」「苦労する」「立ち向かう」といった表現になることもあります。英語でも、”effort”以外の単語を使った表現が多くあります。

「努力」という概念自体を柔軟に捉え、各表現のニュアンスを感じてみてくださいね。

がんばる:try hard/work hard
努力不足:lack of effort
より一層がんばる:make more of an effort
労せずして:without effort
努力家:a hard worker/a hardworking person
ベストを尽くす:do one’s best
努力が実る:pay off

「努力」にまつわる名言

努力にまつわる日本語の名言のうちいくつかは、英語でも同じようなことわざとして語り継がれています。

日本語と英語での表現の違いにも着目しながら、確認してみてくださいね。

・努力に勝る天才なし
Slow and steady wins the race(直訳:ゆっくりと堅実にやるものが勝負に勝つ)
There is no genius that bests hard work(直訳:努力を打ち負かす天才はいない)
・石の上にも三年
Patience wins out in the end(直訳:忍耐が最後には勝つ)
・人事を尽くして天命を待つ
Do your best and let God do the rest(直訳:最善を尽くしたらあとは神に委ねよう)
Do your best and leave the rest to fate(直訳:最善を尽くしたらあとは運命に委ねよう)
・ローマは一日にしてならず
Rome was not built in a day(直訳:ローマは1日でできたわけではない)
Practice makes perfect(直訳:練習が完璧さを作り出す)

モチベーションが上がる名言フレーズ

海外の偉人やスポーツ界の著名人の努力に関する名言を集めました。人生のさまざまな場面で、モチベーションアップに役立つこと間違いなしです。

Thomas Edison
トーマス・エジソン 
1847〜1931
アメリカの発明家。生涯に1,300もの発明を行い、発明王と称された。
 
”Genius is 1 percent inspiration and 99 percent perspiration.”
”天才とは、1%のひらめきと99%の努力である”
Winston Churchill
ウィンストン・チャーチル
1874〜1965
イギリスの元首相。ノンフィクション作家としてノーベル文学賞を受賞。

“Continuous effort, not strength or intelligence, is the key to unlocking our potential.”
”強さや知性ではなく、継続した努力こそが我々の可能性を解き放つ鍵である”
Michael Jeffrey Jordan
マイケル・ジョーダン
1963〜
アメリカの元バスケットボール選手、実業家。「史上最高のバスケットボール選手」「バスケットボールの神様」などと評される。

“Everybody has talent, but ability takes hard work.”
”誰もが才能を持っている、だが能力を得るには努力が必要だ”
Usain Bolt
ウサイン・ボルト
1986〜
ジャマイカの元陸上競技短距離選手。現役時代には人類史上最速のスプリンターと評された。

“Skill is only developed by hours and hours of work.”
”技術は長時間の練習によってのみ磨かれる”

努力の大切さは多くの人が語っていることですが、素晴らしい才能をもつ先人から発せられている名言には説得力がありますね。モチベーションが下がったときなど、ぜひ思い返してみてください。

まとめ

「努力」に関する表現や名言について紹介してきました。

”effort”しか知らなかったという方も、「努力」という意味を表すのに意外とたくさんの英語表現があることに驚いたのではないでしょうか?また、単語や表現によってニュアンスが異なることもおわかりいただけたかと思います。

もし気に入った表現や名言があったら、英語学習や英会話でどんどん使いながら英語力アップにつなげていってくださいね。

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