英語学習者のなかには、「英会話が思うように上達しない……」「リーディングやリスニングは得意だけれど、スピーキングが苦手……」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
英会話教室でネイティブスピーカーと話したり、周りに外国人がいなかったりする場合、日本で生活していて英語のスピーキングスキルを伸ばすことは難しいかもしれません。
しかし、少しの工夫を日常に取り入れることで、英会話の上達につなげることができます。今回の記事では、そんな英会話上達のコツをご紹介します。ぜひ、最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
英会話を上達させるための5つの心構え
具体的な英会話の練習方法をご紹介する前に、まずは、英会話を上達させるために覚えておきたい心構えをご紹介します。
これを理解しているとしていないとでは、上達のスピードに差が出るほか、失敗してしまう可能性もあります。ぜひ、押さえておきましょう。
1.自分の英語力を把握する
まずは何よりも、今の自分の英語力を把握することが大切です。
資格試験を受けてみる、英会話スクールのレベルチェックを受けてみるなど、客観的に理解してみましょう。
自分のレベルがわかれば、何をすべきか、どんな教材を使うべきかなどが自然と見えてくるはずです。
2.期限付きの目標を設定し、モチベーションを維持する
何も目標がないまま英会話の練習を続けていても、モチベーションが続きません。
長期的な、漠然とした目標でも良いですが、まずは期限を決めた具体的な目標を設定しましょう。
この目標は、仕事で英語が必要なのか、海外旅行を楽しむために英語を上達させたいのか、などによっても変わります。
3.英会話を練習する時間を確保する
これは、まとまった時間に限りません。スキマ時間を上手く活用することも大切です。
例えば、通勤・通学時間にリスニングを行っても良いでしょう。
また、朝少し早く起きて30分間は毎日英語に触れるようにするなど、生活のなかで英会話の練習時間を確保することを意識します。
4.「日本語」をなるべく介さない
英会話の上達には、英語を英語で理解することが大切です。
最初は難しいかもしれませんが、単語の意味を調べるときにも英英辞典を使うなど、できるだけ日本語を介さないように心がけましょう。
いちいち日本語に変換して理解するクセを付けずに、英語の思考回路を鍛えることができます。
5.楽しむことを忘れない
最後に、英会話の練習を楽しむことを忘れないようにしましょう。
完璧を目指すあまりに間違えないことばかりを意識したり、自分を追い込んでしまっては、練習が続かないでしょう。
自分の好きなトピックに関するボキャブラリーを学んだり、好きな歌手のインタビューを聞いたりするなど、自分が楽しめることを意識することも大切です。
英会話の上達に必要な3つの知識
英会話の上達には、押さえておきたい3つの重要な知識があります。
これらは英会話に欠かせないスピーキングとリスニングスキルの土台となるものですので、おろそかにしないようにしましょう。
1.単語についての知識
英語で文を組み立てる要素となる英単語も、知識量が多ければそれだけ英語で表現できる情報も増えます。
単語を知っていれば、相手が何を言っているのか理解できます。初心者であれば、まずは中学レベルの1000語を覚えることを目標にしましょう。
なお、単語を覚えるときには、動詞+前置詞のセット(例:look at, look for, look afterでは、使う動詞は同じでもすべて意味が異なる)で理解し、例文も声に出して読むようにするとさらに効果的です。
2.文法についての知識
文法についても、難しいものを覚えるよりも、簡単なものを正しく使えるようになることが大切です。
こちらも、初心者であればまずは中学レベルを目指しましょう。スピーキングもライティングも、英文作成能力が必要なことは同じです。
しかし、スピーキングは、ライティングよりも文章作成に時間的な制約がありますので、文法の型を覚えることが重要です。
3.発音についての知識
せっかく英単語や英文法を正しく知り、使えていても、発音のせいで会話相手に伝わらなければもったいないです。
日本語と英語では発音が大きく違いますので、英語の発音をしっかり理解しておくことがその後の勉強にも活きてきます。
もちろん、発音についての知識があれば、自分のスピーキング能力だけでなく、相手の発音を聞き取り、正しい意味を理解することにも役立ちます。まさに、英会話に欠かせない知識だと言えるでしょう。
発音と合わせて、英語ならではのアクセントやリズム、イントネーションなどにも気を配れると良いですね。
英会話を上達させる練習方法とコツ
ここからは、実際に英会話を上達させるためにできる、具体的な練習方法とそれを行う際のポイントやコツをご紹介していきます。
インプット1:洋画や短い動画を字幕なしで見る
洋画や海外ドラマは、日常英会話を身に付けたい方におすすめです。
ニュースなどの短い動画は、ビジネス英語を身に付けたい方におすすめです。英会話で役立つ実際的なイディオムや表現を学ぶことができます。
このときに大切なのは、なるべく日本語字幕を付けずに見ることです。英語を日本語を介して理解するクセが付いてしまうからです。
また、できれば英語字幕もなしにしましょう。文字を通してではなく、あくまで英語を「耳で聞いて」理解することを意識します。
インプット2:英語の本を読む
洋書、と聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、何百ページもあるような難しい本を読む必要はありません。
物語のあらすじを知っているものや、一度日本語で読んだことのある作品を選ぶのもおすすめです。
ボキャブラリーが増えるだけでなく、「英語の本を読み切れた」という自信にもつながりますよ。
インプット3:ディクテーションをする
ディクテーションは、聞いた英語の音声を一文ずつ書き起こす練習です。
ディクテーションの良いところは、自分が聞き取れなかった個所が明らかになることです。
なお、教材は何でも構いませんが、正しい文をチェックできるように、スクリプト付きの音声がおすすめです。
インプット&アウトプット1:音読する
単語を覚えるときには、ぜひ例文を音読しましょう。
口に英語で話すのを自然に慣らすことができます。
また、音読する際は録音してみるのもおすすめです。自分の英語を聞くのは恥ずかしいかもしれませんが、発音のクセやネイティブスピーカーとの違いに気づくことができます。
インプット&アウトプット2:シャドーイングをする
シャドーイングは、CDや音声付きの動画などで練習します。
聞こえてきた音をすぐにそのまま真似て発音していく練習方法であり、スピーキングに必要な要素を効果的にバランスよく鍛えることができます。
音声を聞いたあとに同じ文を繰り返す(リピーティング)のではなく、聞いたらそれを追うように発音することで、英語の語順感覚や英語を英語で理解する瞬発力、リズムやイントネーション、アクセントなどを自然に身につけることができます。
シャドーイングはやや難易度の高い練習ですので、初心者であればまずはリピーティングを徹底的に行ってからでも問題ありません。また、短い文のシャドーイングを反復練習しても良いでしょう。
教材は、自分の興味のあるテーマの動画などがおすすめです。また、もしお手本としたい話し方をしている人がいれば、その人の動画を使ってシャドーイングするのもモチベーションアップにつながります。
例えば、イギリス英語を身につけたいと思ったら、エマ・ワトソンの動画を使って彼女の発言をシャドーイングする、なども良いでしょう。
アウトプット1:英語で日記をつける
毎日できる練習方法に、英語で日記をつけるというものがあります。
これは、ノートやWordなどで文章として書いても良いですし、音声日記として録音しても良いでしょう。インプットで覚えた単語やフレーズなどを使って、自分の気持ちを文章化する練習ができます。
また、音読と同様、音声日記として録音すれば、客観的に自分の発言を聞くことができます。
アウトプット2:英語で会話する
日本にいるとなかなか英語のネイティブスピーカーと会話する機会はないかもしれません。
会社に外国人の同僚がいたら積極的に話しかけてみたり、地域の国際交流イベントなどに参加してみても良いでしょう。
相手のいる会話練習で、より英語の瞬発力が鍛えられますし、何よりも、「実際に英語で会話することができた!」という自信につながり、さらにモチベーションアップになるでしょう。
なお、上記でご紹介しておわかりのとおり、英会話の上達には実はインプットがとても大切です。英会話、というとどうしても「実際に話すこと」ばかりに目が行ってしまいがちですが、量と質を持ったインプットがなければ、話すことはできません。
ここでご紹介したインプット方法は、どれも地味なものに感じられるかもしれません。しかし、こういった地味な練習をコツコツ続けていくことで、アウトプットが自然に、そして楽にできるようになります。
まとめ
いかがでしたか?「英会話が上手くなりたい」「ネイティブスピーカーと会話できるようになりたい!」というのは、英語学習者であれば一度は思うことではないでしょうか。
今回ご紹介した英会話の上達に覚えておきたい心構えや、必要な知識、そして日常にも取り入れやすい具体的な練習方法で、ぜひ自分の会話力をアップさせましょう。この記事が、少しでもみなさんのモチベーションアップにつながれば嬉しいです。
また、英会話の上達には、ネイティブスピーカーとの練習も欠かせません。周りにネイティブスピーカーの知り合いがいない、いきなり仕事で英語で話すのは緊張する、という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
レッスンでは、講師とマンツーマンで英語を話す練習ができます。講師はあなたのレベルに合わせたスピードで会話してくれるため、緊張する必要はありません。レッスンをどんどん活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.