「envy(羨ましい)」の使い方は?「jealous」とのニュアンスの違いも解説

envy、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

英語で会話しているときに、「羨ましい」と言いたい場面は多々ありますよね。

中でも「envy」という単語は単語帳などでよく目にしますが、使い方がいまいちわからないという方も多いのではないでしょうか?

また、似たような意味の「jealous」もあり、どのように使い分けたら良いかわからないという声もよく聞きます。

そこで今回は、「envy」の使い方を解説していきたいと思います。「jealous」とのニュアンスの違いや、類義表現も紹介しているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

「envy」の意味は「羨ましい」?

まずは、「envy」という言葉の本当の意味を、ケンブリッジ英英辞書の説明を参考に理解していきましょう。

to wish that you had something that another person has:

他の人が持っているものを持っていたらなぁと願うこと

(英文引用:ケンブリッジ辞書

自分が持っていないものを他の誰かが持っているときに、「いいなぁ」とか「羨ましいなぁ」といった感情が込められている単語であることがわかります。

「envy」は「〜を羨ましく思う」という動詞として使われることが多く、羨ましい対象を「envy」の直後に置きます。「envy」と目的語の間に前置詞は置かないので注意しましょう。

また羨ましい対象は人に限らず、具体的・抽象的な物事に対しても、「envy」を使って羨ましさを表現できます。

なお「I don’t envy 〜」という否定文の形になると、「〜を羨ましくない」というよりは、「自分は〜じゃなくて良かった」というニュアンスに訳すのが自然です。

「envy」の使い方を例文で確認

ここでは動詞「envy」の使い方がわかるように、例文をいくつか紹介します。

I envy him because he is handsome, rich, and smart.

彼はハンサムでお金持ち、そして賢いので、私は彼が羨ましいです。

She travels around the world all the time and looks so happy. I envy her lifestyle.

彼女はいつも世界中を旅していて、とても幸せそうに見えます。私は彼女のライフスタイルが羨ましいです。

Are you going to live in Hawaii? That’s so nice. I envy you.

ハワイに住む予定なんですか?凄く良いですね。羨ましいですよ。

I often envy other people. I know that I shouldn’t compare myself to others though…

よく他の人を羨ましく思います。自分を他人と比べるべきではないとはわかっているのですが...

I know that his salary is pretty high, but he works for over 12 hours every day. I don’t envy him.

彼の給料がそれなりに高いことは知っていますが、毎日12時間働いています。自分が彼じゃなくて良かったです。

「envious」と「envy」の違いは?

「envy」と似たような単語で、「envious」というものがあります。

2つの一番大きな違いは、「envy」が動詞、「envious」が形容詞であることです。

動詞の「envy」の使い方

⇨主語+envy+羨ましい対象

形容詞「envious」の使い方

⇨主語+be動詞+envious(+of+羨ましい対象)

※be動詞の他に、「get」や「feel」、「look」、「sound」なども使えます。

I’m envious of his luxurious lifestyle.

私は彼のライフスタイルを羨ましく思う。

He always looks happy. I feel envious.

彼はいつも幸せそうに見えます。羨ましく感じます。

なお、「envious of 」は「envy」に比べるとやや硬い響きに聞こえます。また、「envious」が使われる頻度はあまり多くなく、どちらかと言えば「envy」のほうが使われる傾向にあることも覚えておきましょう。

「jealous」と「envy」の違いは?

「envy」の類義語として、「jealous」という単語もよく使われます。

ただし2つにはコアイメージに若干の違いがあるので、まずはケンブリッジ英英辞書での「jealous」の解説を参考に、ネイティブスピーカーの感覚を掴んでいきましょう。

upset and angry because someone that you love seems interested in another person:

愛する人が他の人に興味を持っているように見えることに、動揺し且つ怒っている

(英文引用:ケンブリッジ辞書

上記を踏まえて、「envy」と「jealous」のコアイメージをまとめると、以下のようになります。

「envy」

自分にないものを、他の人が持っていることに対して、羨ましいと思う感情を表す。

「jealous」

自分のものだと思っている誰かを、他の誰かに取られる/取られそうになることへの妬み。

ただし、一般的に「jealous」が使われる頻度は「envy」よりも圧倒的に多いです。

「妬み」や「怒り」がなくても、カジュアルに「羨ましい」と思ったときに使われるのは「jealous」「envy」のほうがやや硬い響きに聞こえます。

また本来持つコアイメージとは異なり、自分にないものを他の人が持っていることに対しても、「envy」ではなく「jealous」のほうが使われます。

なお、「jealous」は形容詞であり、「be jeaoous of 〜」の形で使われることが多いことも覚えておきましょう。

「jealous」の使い方を例文で確認

ここでは、「jealous」の使い方がわかるよう、例文をいくつか紹介します。

You went to Okinawa? I’m jealous! I wanted to go there too, but I had to give up because of work.

沖縄に行ったんですか?羨ましい!私も行きたかったのですが、仕事が理由で諦めました。

She seems to have a lot of guy friends and always has fun with them. I’m a bit jealous of her.

彼女はたくさんの男友達がいていつも楽しんでいるように思えます。少しだけ彼女が羨ましいです。

I’m jealous of his success in business. I want to try my own business too, but I’m scared.

私は彼のビジネスでの成功が羨ましいです。私も自分のビジネスに挑戦したいですが、怖いです。

Don’t be jealous of other people. Just focus on yourself and do what you need to do.

他の人を羨ましがるな。自分自身そして、あなたがやらなければならないことにフォーカスしなさい。

I’m not jealous of rich people. I’m just saying that life is unfair.

私はお金持ちの人たちを羨ましがってはいません。ただ人生って不公平だなって言いたいだけです。

「羨ましい」を意味するその他の表現

最後に、「envy」や「jealous」以外の、「羨ましい」を意味する類義表現を紹介します。

You're so lucky.

「You’re so lucky.」は、直訳したら「あなたはとても幸運です。」になりますが、羨ましいという意味を込めて言うことも可能です。

ただし、その人が努力した結果として良いことが起きた場合に使うと、「運で手に入れた」のような響きにもなるので注意しましょう。

I’m so happy for you.

「I’m so happy for you.」は、「本当に良かったね」という意味のフレーズです。何か良いことがあった人に対して言いますが、半分羨ましさがあるときにも使えます。

「I’m so happy for you.」のように、「運」の文脈では言っていないので、努力の結果として喜ばしいことが起きたときにも使えます。

I wish I were 〜 too.

「I wish I were 〜 too.」は、「私も〜だったらなぁ」という意味の過去仮定法です。

自分よりも良い状況にいる誰かを見て、「自分もそうだったらいいのにな」と、羨ましさを込めて言うことができます。

また「were」以外に、一般動詞や助動詞の過去形も使えます。

I wish I were rich too.

私もお金持ちだったらなぁ。

I wish I could study abroad too.

私も海外留学できたらなぁ。

なお過去仮定法の場合は、主語のbe動詞は「was」ではなく、「were」になるので注意が必要です。

The grass is always greener on the other side.

自分よりも他人の状況が良く見えるという意味の、「隣の芝生は青く見える」ということわざがあります。

英語にすると「The grass is always greener on the other side.」となり、他人への羨ましい気持ちを表現できます。

まとめ

今回は、「envy」の使い方や、「jealous」との違い、「羨ましい」のその他表現などを紹介していきました。

「envy」はやや硬い響きなので、日常会話の中では「jealous」のほうが頻繁に使われます。ただし、あまり意識しすぎると言葉が出なくなるので、頭に浮かんだほうの単語を使えばOKです。

ぜひ本記事で学んだ内容をアウトプットし、実戦で使えるようにしていきましょう。もし英語を話せる環境が身近にない方は、予約なし・回数無制限のオンライン英会話「ネイティブキャンプ」も活用してくださいね!

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