「let me〜」は「私に〜させてください」という意味でよく使われるフレーズです。
例えば「私に自己紹介させてください。」は、英語で「Let me introdue myself.」と言います。
これ以外にも「let me〜」を使い、いろいろな言い回しができます。今回は、この知っておくと便利な「let me〜」について、使い方を表現パターンとともにわかりやすく説明したいと思います。
Let me 使い方
「let」は「let+人+動詞の原形」の形でよく使われます。「人に〜させる」という意味の、いわゆる使役動詞です。
基本イメージは「好きなようにさせる」で、何かするのを許す、許可する、といったニュアンスです。
「let+人+動詞の原形」の「人」の部分を「me」にして、「let me+動詞の原形」にすると「私に〜させてください」という意味になります。
形は命令形ですが、意味としては比較的丁寧なお願いになります。日常会話でもビジネスシーンやフォーマルな場面でもよく使われる表現です。
「let me」部分の発音は「レット ミー」ではなく、ほとんど「レミ」(lémi)となります。SNSなどでは発音そのままに「lemme」と書かれることもあります。
let me do
「let me+動詞の原形(do)」 は「自分に〜させてほしい」あるいは「(あなたに代わって)〜してあげよう」といった意味です。
ちょっとしたお願いや申し出をする時にとても便利な表現です。
「let me」の後にはさまざまな動詞の原形が来ます。「I will 〜」でも意味はほとんど同じなのですが、「let」を使って「私に〜させてください」と相手に頼む形にすることで、丁寧でやわらかい印象になります。
以下、さまざまな動詞を使った例を挙げますが、よく使われたり、慣用表現のようにもなっている「let me go」「let me know」「let me see」については後ほどそれぞれ詳しく解説します。
質問させてください。
一言、言わせてください。
1杯おごらせて。
ちょっと見せてください。
自分のメモを確認させてください。
あなたの今の住所を確認させてください。
考えさせてください。
手伝わせて。
一口ちょうだい。
1つ例を挙げましょう。
この事ははっきりさせておきたいのですが。
私に説明させてください。
確認させてください。
きちんと説明させて下さい。
私の画面を皆さんと共有させてください。
ハイ、愛しい人。聞いてください。実は、クビになってしまいました。
この「Let me tell you.」は、とても重要で驚くような、またショックなことを言う前置きとして使われることが多いフレーズです。
let meの後に副詞などが来る場合
今回は、「let me」の後に動詞の原形が来る場合を中心に解説していますが、副詞の「off」「 in」 「out」などをはじめ、動詞の原形以外のものが来る場合もあります。
ここでそれらを使った例文をいくつか挙げておきましょう。慣用表現的に使われるものも少なくないので、まるっと覚えるのもいいと思います。
見逃して。
私を中に入れて。
私を外に出させて。
通してください。
私をがっかりさせないで。
let me go
「let me go」は「私を行かせてください」ですが、そこから意味が広がり「私を放してください」「私を放っておいてください」といったニュアンスでも使えます。
あなたと一緒に行かせてください。
放して!
あなたには関係ありません。放っておいて。
また、動詞「go」は「go and see」を「go see」、「go and buy」を「go buy」など「and」を省略して別の動詞を続けることができます。
「let me go」の場合もこの後に、すぐ別の動詞の原形がくることが多いです。
着替えてきます。
「let me go」と似た表現に「Let go of me.」があります。腕などをつかまれている状況で「放して」 「行かせて」といった意味を表します。 「of me」は省略できます。
「let」にすぐ「go」が続く慣用的表現です。
放して!
let me know
「Let me know.」は直訳すると「私が知るようにしてください。」といった感じです。わかりやすくいうと「私に教えてください」という意味です。
「Tell me.」とほぼ同じ意味ですが、「Tell me.」は「Let me know.」と比べると直接的で強制的に聞こえます。
「Let me know.」は、相手にやわらかくお願いするニュアンスです。「Please let me know.」というように、「Please」をつけることも多いです。
カジュアルな場からフォーマルな場まで、幅広い状況で使われるフレーズです。
留学しようと思うの。どう思う? 教えて。
「Let me know」の後ろに、「目的語」「about〜」「wh節」「if節」などをつけて、より詳しく何を教えてほしいのかを具体的に表すことができます。
私にその結果を教えてください。
そのパーティについて教えてください。
何かアレルギーはございますか? どんな食事がいいか教えてください。
今週末、都合がいいか教えてください。
let me see
「let me see」は、「Let me see〜.」と「see」のあとに目的語が来る場合と、「Let me see.」だけの慣用表現の場合があります。
目的語が来る場合は、「〜を見せてください」という意味になります。
運転免許証を見せてください。
「Let me see.」だけだと、会話の途中にはさむ「えぇっと」や「ちょっと考えさせて」という意味の慣用表現としてよく使われます。
Let me~に対する返事や答え方
相手が「Let me〜」と言った場合、どのように返事をすればいいのでしょうか。同じ「Let me〜」でも、そのニュアンスによって適切な返答が違ってきます。
以下、2つの場合に分けて返答例を紹介します。
希望を言われたり、許可を求められた場合
「Let me〜」の内容が発言者の希望だったり許可がほしいという内容だったりした場合に、それに対して「いいですよ」と承諾する時は、「どうぞ遠慮なくしてください」という「Please」や、「いいよ」「もちろん」という気軽な返答の「Sure / OK」、「どうぞ」という「Go ahead」などが使えます。
また「Shoot」という返答の言葉もあります。これは、アメリカのテレビドラマや映画でよく登場する単語です。
「言っていいわよ」「どうぞ話して」というような意味になりますので、「言わせてほしい」の「Let me tell you~」や「質問していいですか」のような「Let me ask you~」に対する返答で使えます。
手助けしたいと言われた場合
「Let me〜」の内容が何らかの手助けの申し出だった場合は、その返事には、「ありがとう」という「Thanks. / Thank you.」や、「本当に?」という「Are you sure?」を使うことができます。
もし断る場合は、「大丈夫」という「It’s OK. / I’m OK.」や、「自分でできる」という意味の「I can do it.」などが使えます。
Let us~ 勧誘
「Let us」は「Let’s」と短縮された場合、「Let’s+動詞の原形」で「〜しよう」「〜しましょう」「〜してはどうでしょう」といった、他の人に対する勧誘の意味になります。
授業が終わったらみんなで集まりましょう。
上のように「〜しよう」と「Let’s」で話しかけられた場合の答え方は、「はい」であれば「Yes, let's. (はい、そうしましょう)」や「OK!」「All right.」などがあります。
「いいえ」であれば、「いいえ、やめておきましょう」という意味になる「No, let's not. 」などで返答します。
また、文尾に「shall we?」をつけると少し丁寧な言い方になります。
ちなみに、勧誘には、「Shall we+動詞の原形 ?」という言い方もあります。「Let’s+動詞の原形」とほぼ同じ意味ですが、「Shall we〜?」の方が丁寧です。この際、一緒に覚えておくといいですよ。
さて、では短縮形でない「let us」を使うとどういう意味になるのでしょうか。この場合「let’s」と意味が異なりますので注意しましょう。
「let us+動詞の原形」だと、「私たちに〜させてください」という、上で説明した「let me+動詞の原形」と同じ、相手に何かをお願いしたりする場合の言い方になります。
それをやりましょう。
それを私たちにやらせてください。
Let me まとめ
いかがでしたか。今回は日常会話でもビジネスシーンやフォーマルな場面でもよく使われる「let me 〜」(私に〜させてください)というフレーズについて、使い方を例文とともに紹介しました。
また「Let me〜」と言われた時の返事の仕方、「Let’s」と「Let us」の違いなども併せて説明しています。
取り上げた例文は、音読暗唱しやすいフレーズばかりです。何度も練習して、どんどん使ってみてくださいね。
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◇経歴
児童英語講師
オンライン英会話講師
NC英語アドバイザー
英語学習ライター
元大学教員
◇資格
TESOL/TEC(CANADA)
中学校教諭二級免許状(英語)
◇留学経験
アメリカ・サンディエゴに語学留学(2カ月)の経験あり
その後、オーストラリア・シドニーに大学院留学(2年)の経験もあり
◇海外渡航経験
25歳で初めて、短期間の語学留学をきっかけに本格的に英語の勉強を開始しました。
雑誌の編集・ライティング、テレビCMの企画・撮影等などの仕事が長く、英語を使っての海外取材や撮影経験も多く経験しています。また海外で日系新聞社の副編集長をしていたこともあります。
◇自己紹介
「英語学習に終わりはない」「継続は力なり」を実感し、50代半ばから毎日英語の勉強を続けて2000日近くが過ぎました。
「楽しく学ぶ!」をモットーに、僭越ながら私の異文化経験や英語の知識などをブログに織り交ぜながら、執筆することを心がけています!ネイティブキャンプのオンライン講師もしています。初心者・初級者限定ですが、ぜひ一緒に学びを続けましょう。
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I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.