ダイエット方法のひとつとして知られている糖質制限。この数年、日本でも「糖質オフ」や「糖質ゼロ」という言葉を聞くことが増えました。
ヘルシーフードやスーパーフードの流行に敏感な人が多い一方で、肥満率の高いアメリカでも「糖質制限」は定番のダイエット方法です。
今日は糖質制限にまつわる英語やアメリカで流行のダイエットについてお話していきます。
- 糖質とは
- 糖質制限の英語は?
- on a dietの使い方
- 糖質オフ・糖質ゼロは英語で何という?
- 砂糖・糖類
- 脂質・油分
- 塩分
- カロリー
- ダイエットにまつわる英語
- アメリカの食事情
- 流行りの食べ物やダイエットに使われている単語
- まとめ
糖質とは
糖質は3大栄養素の炭水化物・タンパク質・脂質のうち、炭水化物の一部です。
炭水化物は、体に消化吸収される「糖質」と、消化できない「食物繊維」に分けられます。この「糖質」の量を少なくするのが「糖質制限」です。
炭水化物 carbohydrate (略してcarbと呼ばれることが多いです)
タンパク質 protein
脂質 fat、lipid
食物繊維 fiber、dietary fiber
糖質には「甘い糖質」と「甘くない糖質」があります。
甘い糖質
砂糖sugar(ぶどう糖glucose、果糖fructoseなど)
でんぷんstarch(米rice、小麦flour、イモpotato、とうもろこしcornなど)
糖質制限の英語は?
糖質制限ダイエットは英語でlow carbohydrate diet(low-carb diet)と呼ばれます。
直訳すると低炭水化物食で、炭水化物や糖質を控えた食事という意味で使われています。日本で使われている「ロカボ」という言葉は英語のlow-carb(ローカーブ)の略です。
carbohydrateの複数形はcarbohydrates、carbの複数形はcarbsになります。carbohydrateという言葉は長くてかしこまっているので日常会話では短縮形のcarbとcarbsがよく使われます。
糖尿病の食事療法など医学・栄養学上の表現はcarbohydrate-restricted dietになります。(restricted:制限された)
英語でもダイエット(体重を減らすこと)の話をする時に、dietという単語を使いますがdiet自体には「体重を減らす」と言う意味はありません。英語でのdietは「食事」「食習慣」「食事療法」という意味です。
英語で「ダイエットをする」「減量する(食事制限によって)」という時には on a diet というフレーズが使われます。ただし運動だけをして減量する時にはon a dietは使われません。
on a dietの使い方
be on a diet:ダイエットしている(食事制限によって)
低糖質ダイエットをしています。
ダイエットしないといけない。体重が増えすぎてしまった。
go on a diet:ダイエットを始める
祝日が終わったらダイエットを始めます。
ダイエットを始めた方がいいかな。
stay on a diet ダイエットを続ける
長期間ダイエットを続けるのは難しい。
糖質制限を続けるのに苦労しています。
put someone on a diet 人物(someone)にダイエットをさせる
お医者さんに糖質制限するようにいわれました。
うちのネコにダイエットをさせなければいけません。
「糖質制限をしている。」と言うには、他にもいろいろな言い方があります。
糖質制限をしようと心がけています。
fewerはfew(少ない)の比較級です。いつもより少ない糖質=糖質制限という意味になります。
砂糖を摂りすぎないようにしています。
体重を減らすために、糖質を減らしています。
lose weight(体重を減らす、体重が減る)
糖質を取らないようにしています。
糖質を減らすことに決めました。
cut back on~(~を減らす)
糖質の量に注意しています。
watching(みている、注意している)
砂糖と塩を控えています。
糖質制限は体重を減らすのに役立つかもしれません。
糖質オフ・糖質ゼロは英語で何という?
「糖質オフ」の意味に近い英語は low-carb です。
「糖質ゼロ」は no-carb、carb free、zero carb などと表現されます。
日本でよく使われる「糖質オフ」のような「○○オフ」という表現。offは英語ですがget off carbs(糖質をやめる)やcut off sugar(糖類を断つ)のように動詞と一緒に使われ、「carb off」とは使われません。
糖質オフのおやつ low-carb snacks
糖質オフの飲み物 low-carb drinks
糖質オフビール low-carb beer
糖質オフのレシピ low-carb recipes
糖質ゼロダイエット no-carb diet
糖質ゼロの食べ物 no-carb foods、carb-free foods、zero-carb foods
糖質ゼロのおやつ no-carb snacks、carb-free snacks、zero-carb snacks
糖質ゼロの飲み物 no-carb drinks、zero-carb drinks
糖質ゼロビール zero-carb beer(アメリカではまだあまり見かけません。)
卵は低糖質の食べ物で、良質のタンパク源です。
チーズは低糖質の優れたおやつです。
低糖質のレシピ本を買いました。
お茶は低糖質の飲み物です。
日本にはたくさんの糖質オフや糖質ゼロのアルコール飲料があります。
インターネットでたくさんの低糖質レシピを見つけることができます。
糖質以外の成分にも似た表現が使われます。
砂糖・糖類
低糖 low sugar、less sugar、reduced sugar無糖 no sugar、sugar-free、zero sugar、no sugar added(no~added:~を加えられていない)
低糖や無糖は甘いお菓子や飲み物、ジャム、ヨーグルトなど様々な食べ物でよく見かけます。
脂質・油分
低脂肪 low-fat、less fat、reduced fat無脂肪 no fat、zero fat、fat free、non fat
低脂肪・無脂肪は牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品に表記されていることが多いです。
塩分
低塩・減塩 low sodium、reduced sodium、lightly salted(lightly:軽く、少し)、hint of salt(hint of:少しだけ、少量の)無塩 no salt、no salt added、unsalted
調味料、缶詰、ベーコンなどの加工食品、スナック菓子など幅広い食品に使われています。
カロリー
低カロリー・カロリーオフ low-calorieカロリーゼロ zero calorie
健康に良いと推奨されている食べ物にはhigh(高い)やrich(豊富な)といった言葉が使われます。
high protein foods(高タンパク質の食べ物)
high fiber foods(食物繊維が豊富な食べ物)
food rich in omega3 fatty acids(オメガ3脂肪酸の豊富な食べ物。オメガ3は健康に良い必須脂肪酸です。)
ダイエットにまつわる英語
ダイエットしようとしています。
lose weight:体重を減らす、ダイエットする
体重が10キロ増えました。
gain:体重が増える
ちょっと太りました。
put on weight:太る、体重が増える
10ポンド痩せたいです。
pound:ポンド(重さの単位。アメリカでは主にポンドが使われます。1ポンド=454グラム)
ジーンズが入らない。きつすぎるよ!
tight:きつい
夜は軽く食べるようにしています。
light:軽い
ジャンクフードを食べるのをやめました。
junk food:ジャンクフード(栄養がなく、高カロリーの食べ物)
夜の間食をやめようと心がけています。
snack:軽食・間食・おやつ、軽い食事をとる
リバウンドしました。
regain:返る、取り戻す
バランスのとれた食事をとるのは大切です。
balanced:バランスのとれた、偏りのない
もっと運動をしなければいけません。
exercise:運動する
体を引き締めたいです。
tone:引き締める
夕方、ランニングに行っています。
go running:走りに行く、ランニングする
毎日、運動をしています。
work out:運動をする
カロリーの計算をしています。
count:計算する
calorie:カロリー
断続的断食をやってみたいです。
Intermittent:断続的な、間欠的な
fasting:断食
アメリカの食事情
アメリカには日本よりもビッグサイズで超高カロリーのピザやハンバーガーがあって、食べ物も人も大きいイメージです。
では人々は体重を気にしていないかというと、意外と気にしています。体重についての会話は繊細な話題なので、相手が話をふってこない限り体重や体系に関する話題には注意が必要です。
「ちょっと太った?」なんていうのは、そういった会話を気にしない相手だと知っている場合以外は避けた方がよいでしょう。
ほとんどの市販の食べ物にはカロリーと栄養成分が表記されています。特に砂糖、塩や脂質の量を減らした食べ物はたくさん売られています。砂糖を使っていないチョコレートや100カロリー未満のおやつのパックもあります。
栄養を補うためのビタミンやミネラルのサプリメントも人気で、スーパーマーケットや薬局などでたくさん売られています。ジムに通っていたり、家に運動器具がある人も多いですが、実際に活用できているのか不明なのは日本と同じですね。
トレンドに敏感な都市部に住んでいる人たちには、健康志向な人も多く流行のダイエット方法やスーパーフード、ヘルシーフードを好んで取り入れる傾向が強いです。
流行りの食べ物やダイエットに使われている単語
superfood:一般的な食品に比べて栄養価が高い食品
non GMO(genetically modified organism):遺伝子組み換えでない(genetically:遺伝子的にmodified:修正されたorganism:生物)
gluten free:グルテンを含まない(グルテン:小麦・大麦などに含まれるたんぱく質の一種)
fermented foods:発酵食品(納豆、みそ、ヨーグルト、チーズなど)
probiotics:善玉菌(発酵食品に含まれる乳酸菌など)
ancient grains:古代穀物(チアシードchia seedsやキヌアquinoaなど)
vegetarian:菜食者(肉や魚を食べない人)
vegan:動物性食品をいっさい食べない菜食者(肉・魚だけでなく卵や乳製品も食べない人)
plant based:植物由来の食材をベースとした(plant-based milk:豆乳、アーモンドミルクなど。plant-based meat:ソイミートなど)
vitamin:ビタミン(ビタミンA、B、C、D、Eなど)
mineral:ミネラル(カルシウム、マグネシウム、カリウム、葉酸など)
antioxidant:抗酸化作用のある(polyphenol:ポリフェノールなど)
まとめ
糖質制限とダイエットに関する英語についてお話しました。
食べ物がおいしくなる秋、ダイエットをしないといけないなと思っている方も多いかもしれません。
英会話のクラスや友達との会話に、機会があれば使ってみてください。
大阪出身。人生の大半を、阪急沿線で過ごしたため大阪、京都、神戸好き。英語とは全く無縁の生活でしたが、社会人になって初めての海外旅行(ハワイ)で会話のできないもどかしさを感じ、英会話を勉強することに。旅行会話習得が目標だったはずが、次第に語学留学、ワーホリとエスカレートし、留学先のアメリカで国際結婚。現在アメリカ在住10数年です。趣味は旅行、料理、かわいい動物の動画を見ること。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.