英語学習者の皆さん、こんにちは!
夏でバカンス旅行に行かれる方もいるのではないでしょうか?
そんな素敵な季節ですが、ここで皆さんにクイズです。先ほどから何度か登場しているカタカナの「バカンス」という単語、私たちはよく「旅行をする」「旅に出る」という意味で使用しますが、英語で意味は通じるのでしょうか?
実は、「バカンス」という単語は英語では通じません!日本語には、英語のように聞こえるけれど実際には英語ではない単語が存在しています。この「バカンス」という単語もその一つなのです。
今回この記事では、このように一見英語に聞こえるけれど実は英語では通じない「バカンス」という単語の語源と、その代わりとなる英語表現を紹介していきたいと思います!
夏休みやお盆休みを終えて学校や職場、友人同士の集まりなどで休み中にしたことを話す際にとても役に立つ表現を習得できますよ。
- 「バカンス」の語源と英語での表し方について
- ヨーロッパでのバカンスってこんな感じ!
- 英語での「バカンス」の表現の仕方その① 「vacation」
- 英語での「バカンス」の表現の仕方その② 「holiday」
- まとめ〜「バカンス」は英語で「Vacation」or「Holiday」と表現しよう〜
「バカンス」の語源と英語での表し方について
日本人の私たちは、休暇中に旅行に出かけたり別荘地でリラックスしたりすることを「バカンスに行く」と表現しますよね。
先ほども述べた通り、実は「バカンス」という単語は英語ではありません。実は「バカンス」という単語はフランス語なのです。
ちなみにフランス語でのスペルは「Vacance」。ほとんどの場合フランス語ではそれを-sをつけた複数形「Vacances」にして使用します。
フランス語辞典で意味を調べてみると、「長期的な休暇」「休息」「休憩」そして「欠員」「空席」などという意味が出てきます。
注意したいのが、日本語で「バカンス」というと「保有地や別荘地、リゾート地へ旅行すること」とされますが、フランス語ではどこへ旅をするのかは意味に含まれていません。
では英語で「バカンス」と表したい時はどんな単語を用いるべきなのでしょうか?実は、フランス語の「Vacance」が由来となっている英単語が存在しているのです。
それは「Vacation」という単語。日本語でもカタカナで「バケーション」と言って使用することもありますよね。よくみてみると、フランス語の「Vacance」と使われている文字が似ていることがわかります。
それではここで、英語の「Vacation」がなぜヨーロッパのフランス語が由来になっているのか、その理由をヨーロッパのバカンス事情から探ってみましょう。
参考資料
vacance (フランス語)の日本語訳、読み方は - コトバンク 仏和辞典
【要注意! 英語? 表現】「バカンス」はいまいち通じない英語? 表現 | オンライン英会話のWeblio英会話コラム (英語での言い方・英語表現)
ヨーロッパでのバカンスってこんな感じ!
日本人の私たちの一般的なバカンスといえば、毎年8月にあるお盆期間に有給を数日間取得して実家に帰省したり、行楽地や保有地で過ごす方が大半なのではないでしょうか。
職種によっては、ちょうど夏の期間が繁忙期にあたるため何日も連続で有給を取ることが難しい方もいると思います。
また、日本は先進国の中でも最も有給取得率の低いことで有名な国。2019年の調査では、有給取得率50%という数字も出されているほど。
また、特徴としてはやはり短い日数の休日を年に複数回取得するという休みの取り方をする人が多い傾向にあるようです。
一方、ヨーロッパでのバカンスの過ごし方は日本のそれとは異なります。有給取得率も平均70%以上と高く、国によっては有給取得が法律で義務付けられているというところもあるのです。
例えば、フランスでは年間のうち5週間の有給を全ての従業員が取得しなければその企業は罰せられてしまうという法律が定められています。有給取得が権利義務として定められていることから、気負わず思いっきりバカンスを楽しむことができるというわけ。
その他、イギリスやドイツでも同じような法律が定められています。このような文化的背景も相まって、英語の「Vacation」の語源、由来はヨーロッパ諸国の一つであるフランスの「Vacance」であると言えるでしょう。
参考資料
バカンスとはフランス語! 意味とヨーロッパのバカンス事情、バカンスの英語訳や例文
英語での「バカンス」の表現の仕方その① 「vacation」
「バカンス」という単語がどこからやってきたのか、その由来と語源を知ったところでここからは「バカンス」の英語表現「vacation」の使い方を例文で確認していきましょう。
ネイティブスピーカーや英語環境での同僚や友人、家族との会話で使用頻度の高そうな会話例を集めてみたので、ぜひ実際の会話の際の参考にしてみてくださいね。
<仕事場において>
上司や目上の人に対して有給休暇の取得を申し出たいときや、同僚同士でどのくらい有給休暇を取得する予定なのかを聞く際に便利な表現を紹介します。
来月、有給休暇を取得したいのですが。
I would like to take a paid vacation next month.
どのくらいの期間有給を取る予定ですか?
How long is your paid vacation going to be?
ここで「vacation」という表現と一緒に覚えておきたいのが「有給休暇」を表す「paid vacation」という単語。職場やバイト先などで休暇についての話題が出たときにはよく使用するので、覚えておくといいでしょう。
<友人や家族との会話>
続いては、友人や家族などカジュアルで親しい間柄の人と休暇や休日について会話するときに使える便利な表現をいくつか紹介していきます。
夏休みは何をして過ごす予定なの?
What are you going to do on your summer vacation?
今年の年末年始は家族と一緒にニュージーランドへバカンスに行くつもりだよ。
I plan on going on a vacation to New Zealand with my family for the New Year holidays.
今は夏休み中だから、実家に帰省しているよ。
I'm on summer vacation now so I'm at my parents’ house.
素敵な夏休みを!
Have a wonderful summer vacation!
春休みに何か予定はあるの?
Do you have any plans for spring vacation?
日本語でもよく使う表現である「バカンスに行く」は、英語で表すと「go on a vacation」となります。「〇〇へバカンスに行く」と言いたい時は「go on a vacation to 〇〇」です。
また、意外とどう言っていいかわからないな〜と思う方の多い「私は今夏休み中です。」という表現は、「on」という前置詞を用いて「I'm on summer vacation.」と伝えることができますので、覚えておきましょう。
英語での「バカンス」の表現の仕方その② 「holiday」
実は、「vacation」の他にも「バカンス」と似たような意味を持つ英単語が存在しています。
それは、「holiday」という単語。こちらの単語も、カタカナで「ホリデー」のように使用することがありますよね。
「holiday」の意味は「vacation」とは少し異なります。「vacation」は「休暇」という意味を持ちますが、「holiday」は「祝日」という意味で用いられるのです。
国で定められている祝日を指す場合は「vacation」という単語は使うことができないということを覚えておきましょう。
そのため、「christmas holiday」「easter holiday」などのように欧米の国々で定められている国民の祝日には「holiday」をつけるのですね。
ここで少し、「holiday」を用いた例文も紹介しておきたいと思います。
セレーナはクリスマスホリデーにドイツを訪れる予定だ。
Selena is going to visit Germany on the Christmas holiday.
メキシコではお正月はどんなふうに過ごすの?
How do you spend the New Year's holiday in Mexico?
参考資料
"holiday"の例文・フレーズ | NHK語学講座で学ぶ! ゴガクル英語
まとめ〜「バカンス」は英語で「Vacation」or「Holiday」と表現しよう〜
この記事では、休暇や休日のことについて会話するときに頻繁に用いられる「バカンス」という単語は英語で通じるのか!?という素朴な疑問をテーマに、「バカンス」という単語の語源、そして英語での表現方法を深掘りしました。
ここまで学んだ通り、「バカンス」という単語はフランス語由来であり、英語では代わりに「vacation」や「holiday」という表現を用いるということがわかりましたね。
職場や学校、友人や家族などのコミュニティーの中で話す機会がとても多い休暇や休日の過ごし方について、今回習得した英語表現をぜひ使用してみてください!

出身地は静岡県の下田市です。実家の目の前にはエメラルドグリーンのビーチがひろがっています。小さい頃からスキンダイビングやボディーボードをして育ちました! フェリス女学院大学の英文科在学中にニュージーランドへ留学。そこで国際教育の重要さに気づき、横浜国立大学大学院教育学研究科へ進学。小学生の外国語教育の研究に携わる傍ら、アメリカからの留学生のチューター業務も経験。 修士課程修了後は、都内のインターナショナルプリスクールで5歳児クラスの担任を経験。外国人と日本人バイリンガルの2人体制でこどもたちと英語で探究学習を行う。日本語の授業も担当し、母語の大切さも伝えた。 現在は前職を退職し、英語を教えるだけでなく、国際交流•異文化交流の大切さをそだてるニュータイプのオンライン英会話をネイティブ講師とともに小学生に教えている。 ④ 趣味は洋楽をギターやピアノでカバーすること、ビーチでヨガ、サイクリング、ピアノ耳コピ、ダンス、犬と散歩。 夢は、英語をツールにして音楽やダンスや絵、スポーツなどの自分の得意なことを使って自分自身について表現し、世界の人と交流することを楽しいと思ってくれる子供達が増えるような「先生」そして「表現者」になること。 そしてもう一度大好きなニュージーランドにステキな家族、友人達と長期ステイすること!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.