エクササイズのなかでも根強い人気を誇るヨガ。
ヨガ教室やカルチャースクールのほか、数日間の有給休暇があればハワイやバリ島で旅行を兼ねた資格取得が可能であったりと、幅広い楽しみ方があるのも魅力です。
昨今ではオンラインクラスも充実し、世界各国の先生が無料動画レッスンを公開するなどヨガがますます身近になりつつあります。
英語で開催されるクラスも多いので、ヨガを学びながら英語のスキルを伸ばすチャンスがたくさんあります。
今回はヨガライフがもっと楽しくなる”ヨガ英語”について詳しく解説していきます。
サンスクリット語を知っていれば英語はいらない?
ヨガはサンスクリット語で伝承されてきました。
そのため、ヨガレッスンではサンスクリット語が使われることもあります。特にポーズ(アーサナ)の名前に関しては、海外でも日本でもヨガクラスの中でサンスクリット名が多く使われています。
一方現代ヨガでは、アメリカが研究の最先端として重要な位置づけにあります。医学方面へのヨガの応用や新しい流派の立ち上げなど、アメリカの各界の研究者や指導者が意欲的に活動しています。
もちろんアメリカでは英語でヨガのクラスや研究が行われています。またヨガ発祥の国であるインドでも、英語が公用語のひとつとなっています。
サンスクリット語がわかるに越したことはないですが、さらにヨガ英語をマスターすると、世界中の魅力的なレッスンをYouTubeなどで気軽に楽しんだり、最新のヨガ情報をいちはやくチェックすることができるようになるのですね。
ヨガクラスの頻出単語”nice”
英語のヨガクラスを受けたことのある方ならおそらく誰もが思うこと、それは「やたら"nice"を使うなあ」ということではないでしょうか。
"nice"は「素敵な/感じのいい」といった意味をもつ単語ですが、ヨガクラスでは「気持ちよく」「(曲げすぎたり伸ばしすぎたりしない)ちょうどよい感じで」といった意味合いで多く使われます。
We’re going to take some nice deep breaths.
気持ちよく深呼吸をくりかえします。
Straighten your spine.
背骨をまっすぐに伸ばしましょう。
日本語に直訳するとわかりにくい場合も多いので、先生の動きと合わせて「ニュアンス」を汲み取るようにするのがおすすめです。
ヨガの動きを表す英語表現
ヨガクラスでは、身体の動きや意識を向けるポイントについてのインストラクションに従ってポーズが進んでいきます。
基本的な動きに関する英語表現を確認しておきましょう。
呼吸に関する英語表現
ヨガの基本中の基本となるのが呼吸です。「息を吸う」「息を吐く」の表現は必ずチェックしておきましょう。
息を吸う
inhale
息を吐く
exhale
inhaleはインヘイル、exhaleはエクスヘイルと読みます。聞きなれない単語かもしれませんが、ヨガクラスでは必ず使われるといっても過言ではありません。
呼吸に関する他の表現もよく使われますので、ひとつずつ覚えていきましょう。
呼吸をとめる
hold your breath
呼吸を続ける
keep breathing
鼻から息を吸う
Breathe in through your nose
ヨガでは呼吸法の一環として息を止める場合があります。”stop”ではなく”hold”ですので間違えないようにしましょう。
座り方の英語表現
英語では「正座」や「長座」といった座り方をそのまま表す名詞がない場合もあります。そういった場合には座り方を文章で表現する形をとります。
正座
sit on your heels / sit on your folded legs
長座(足を伸ばして座る)
sit with your legs extended
三角座り/体育座り
sit with your knees up / sit with your knees bent
他にも、左右の足のかかとを一直線上に並べてあぐらのようにして座る場合は
place your right foot in front of your left.
右足のかかとを左足の前におきましょう。
と言ったりもします。
動作を表すいろいろな英語表現
ヨガクラスでよく使われる、動作に関するフレーズを見ていきましょう。
(鼻で)深呼吸をする take a deep breath (through your nose)
目を閉じる close your eyes
おでこをマットにつける place your forehead on the mat
手を合わせる bring the palms together
背筋を伸ばす stretch your back / keep your spine straight
胸をひらく open up the chest / expand your chest
肩甲骨を寄せる squeeze the shoulder blades
脇をしめる squeeze your armpits
腕を挙げる raise your arms
右/左にねじる twist to the right / left
お腹をへこませる tuck your stomach in
他にも、以下のような表現を組み合わせて動きを表現します。
前に forward(方向) / in front of you(場所)
後ろに behind you(場所)
右に to the right
左に to the left
上に up / over
頭の上に overhead
下から上へ all the way up
上から下へ all the way down
下に down
遠くに out
伸ばす straighten / lengthen / extend / stretch / reach out
曲げる bend / flex(関節)
前屈する fold forward
ねじる twist
つける/置く place
みつめる stare
ゆるめる release
へこませる squeeze / draw
力を抜く relax / soften
押す push
なお、先生によって表現の仕方が異なる場合も多くあります。
上の表現一覧をベースとして覚えておき、お気に入りの先生の口癖や言い方があればリストに加えていくことをおすすめします。
体の部位の英語を覚えよう
ヨガクラスでは体の部位に関する英語表現も多く登場します。
一般的な英会話には出てこないような単語も多いので、ひとつひとつ確認していきましょう。
頭頂 crown of the head
頭 head
おでこ forehead
あご chin
首 neck
背骨 spine
背中 back
肩甲骨 shoulder blade
脇 armpit
ひじ elbow
腕 arm
肩 shoulder
手 hand
手のひら palm
手首 wrist
指先 fingertips
お腹 belly / stomach
肋骨 rib
胸郭 rib cage
胸 chest
おへそ navel / belly button
腹筋 stomach muscles / abs (”abdominal muscle”の略称)
体幹 core
腰 lower back / hip
おしり bottom / hip
骨盤 pelvis
座骨 sitting bones
股関節 hip joint
脚 leg
太もも thigh
内もも inner thigh
ひざ knee
足首 ankle
かかと heel
つま先 toe
足の裏 sole
クラスの種類によっては筋肉の名前などを言う場合もありますが、一般的なヨガクラスであれば「腹横筋」や「腹直筋」の代わりに「おなか」とわかりやすく表現する先生の方が多いはずです。
まずは上の単語を覚えてから、必要に応じて細かい英語表現も覚えていきましょう。
ポーズ(アーサナ)の英語表現
ヨガのポーズ(アーサナ)にはもともとサンスクリット語の名前がついています。
英語のレッスンでも、ポーズだけはサンスクリット語という場合もあります。
先生によってサンスクリット語の場合と英語の場合がありますので、どちらを言われても理解できるよう、代表的なポーズの英語名は覚えておきましょう。
シャバーサナ/しかばねのポーズ/Corpse Pose
バーマナーサナ/四つん這い/Table Pose
バッダコナーサナ/合せきのポーズ/Butterfly Pose
ブジャンガーサナ/コブラのポーズ/Cobra Pose
アドムカシュヴァーナーサナ/下向きの犬のポーズ/Down dog
アーナンダバラーサナ/ハッピーベイビーのポーズ/Happy Baby Pose
トリコナーサナ/三角のポーズ/Triangle Pose
アルダマツエンドラーサナ/半分魚の王のポーズ/Half Lord of the Fishes Pose
バーラーサナ/子供のポーズ/Child’s Pose
ヴィラバドラーサナ/英雄のポーズ/Warrior Pose
マツヤアーサナ/サカナのポーズ/Fish Pose
ウシュトラアーサナ/ラクダのポーズ/Camel Pose
ダヌラーサナ/弓のポーズ/Bow Pose
ナタラジャーサナ/壮美のポーズ/Lord of the Dance Pose
ブルックシャアーサナ/立木のポーズ/Tree Pose
日本語と似ているものも多いので、日本語のアーサナ名を知っている方なら割とすんなり覚えられるのではないでしょうか。
初めて聞く名前のポーズがあったら、ぜひ実際にポーズをとりながら覚えていってくださいね!お気に入りのアーサナから覚えていくのも、記憶に残りやすくておすすめです。
おわりに
ヨガのクラスで使われる英語は日常英会話とは少し違うので、最初は少し難しいと感じるかもしれません。身体の部位に関する単語や、”inhale / exhale"といった独特の表現を覚えていく必要は確かにあります。
ただヨガのクラスはたいてい、リラックスした雰囲気で進みます。指導で使う英語がゆっくりめなので、聞き取りやすいのも特徴です。
先生が動きを見せながら指示を出すので英語の内容もわかりやすく、理解度を確かめながらリスニングの練習をするいい機会になります。
英語でヨガを楽しみながら、ぜひ両方ともスキルアップできるようチャレンジしてみてくださいね!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.