I live inとI am living inの違いを解説!

ネイティブキャンプ、オンライン英会話、I am living in、I live in

「どこに住んでいますか?」と聞かれたら、英語では何と答えるのが正しいのでしょうか?

例えば「東京に住んでいます」と答えるなら、

I live in Tokyo. または I am living in Tokyo.

文法的にはどちらも正解です。

現在形でも、現在進行形でも「東京に住んでいます」という日本語訳になりますよね。

しかし英語では、この2文の意味に大きな違いがあります。

進行形は、日本人学習者にとってわかりにくい文法ではないのですが、実際の英会話では間違った使い方をしている人が非常に多いのです。

実は、両者の違いはよくわかっていないという人も多いのではないでしょうか?

今回の記事では、現在形と現在進行形の使い分け方について解説します。違いについて復習して、英会話で活かしましょう!

【I live in】意味と使い方

現在形で「I live in」と言う場合は、日常的にここに住んでいてこれからも住み続けます、というニュアンスになります。

どこに住んでるの?と聞かれて、漠然と「東京に住んでいるよ」と答える場合には現在形を使うのが正解です。

そもそも現在形は、進行形とは違って「今この瞬間」を表すのではなく、常態や習慣を表す時制だと捉えるのが正解です。

I live in Tokyo.

私はいつも東京に住んでいる

I get up at 8 A.M.

私はいつも朝8時に起きる

「every day」と副詞を付けなくても、現在形にすれば「毎日、いつもやっている」という意味を添えられます。

【I am living in】意味と使い方

I live in で習慣的に住んでいることを表せるのにも関わらず、I am living inという表現があるのは、進行形にすることによって「一時的に住んでいる」ニュアンスを出せるからです。

I am living in Tokyo.

私は一時的に東京に住んでいる

現在形の「I live in」だと、いつ住み始めて、いつ住むのを辞めるのか、ということは考えずに「ずっと暮らしていきます」ということを表します。

これに対し、進行形の「I am living in」は、「出張や旅行などの事情があって一時的にここに住んでいるだけで、いつかは出ていく」ということを暗示するのです。

進行形は「~している」ではない

進行形は学校の授業で「〜している」と習った人が多いと思います。しかし実際には、日本語と英語は単純に置き換えることができないので注意が必要です。

日本語において「〜している」は一時的な動作を表す意味もありますが、常態を表すときにも同じように使われますよね。

日本語例1:テニスをしている

日本語例2:電子レンジがこわれている

This microwave is broken.

この電子レンジは壊れている

上記の例文は過去分詞なので、直訳すると「この電子レンジは壊されている」です。しかし日本語でこのように受動的な表現をすると不自然なので「この電子レンジは壊れている」と訳しますよね。

しかし、「この電子レンジは壊れている」という日本語だけ見ると、一見「〜している」に見えるので、次のような誤った訳文にしてしまうケースも起こりがちです。

×例文:This microwave is breaking.

この電子レンジは壊れている

このように日本語の意味に引っ張られて進行形の使い方を間違えてしまわないためには、「〜している」という覚え方をやめて、本来の意味を理解するのが一番です。

進行形の本質的な意味

進行形の本質的な意味とは「動作の途中、未完の状態」です。現在形にはない、進行形独特の用法です。

She is becoming famous in the music industry.

彼女は音楽業界で有名になりつつある

I’m dying.

もう死ぬ

例文を見ると分かりますが、例文1も2も「まだ未完」とわかりますね。有名になることにも、死ぬことにも「途中経過」があるわけですから、進行形を使うことでその変化の途中にあることがわかります。

進行形は「一時的な状態」を表す

「I am living in」でも動作の途中であることを表します。

「住み途中」ということは、必ず「住み始め」と「住み終わり」を意識しなければいけませんよね。

そのため「I am living in」の場合は、住んでいるのが一時的で「いつかは終わりがある」というニュアンスが出るわけです。

be動詞の進行形の意味

英会話では次のように「be」を進行形にしている場面に遭遇することがありますが、これはどのような意味なのでしょう?

He is being nice.

He is nice.でも通じるのに、なぜ「being」を使うのだろう?と不思議に思ったことはありませんでしょうか。

これも進行形で「一時的な状態」を表してニュアンスを追加しているのです。

「nice」は一時的な状態、すなわち「今niceにしているだけ、いつもは違う。」という意味になります。よって、「He is being nice.」で「彼は気を使っている」のような訳文が正解です。

進行形を使って意味をやわらげる

「一時的な状態」という用法を使って、ニュアンスを追加する動詞は他にもありますので、見てみましょう。

I am thinking of subscribing to the newspaper.

その新聞を定期購読しようかと考えているところだ

I am hoping that the job hunting goes well.

就職活動が上手くいくといいなぁと思っています

thinkもhopeも現在形だとしっかりと考えている感じが出ますが、これを進行形にすると意志が一時的になるので、「ずっとそう思い続けているわけではない」というニュアンスになります。

そうするとあまり想いは強くない感じになり、なんとなく考えている、なんとなく願っている、といったやんわりした雰囲気になります。

進行形にできない動詞について復習しよう

高校英語では「進行形にはできない動詞がある」と習った記憶がある人もいると思います。

ここでは、進行形にできない動詞には何があるのか、なぜ進行形にできないのか、という点を復習しておきましょう。

状態動詞は進行形にできない?

動詞は、「動作動詞」と「状態動詞」という二つの種類に分けられます。

「動作動詞」動作を行うことによって変化を起こせる動詞のことです。

例えば、walk、eat、writeなどです。

動作動詞は、始まり、途中、終わりの段階がはっきりしているので、進行形にできます。walkなら、歩く前、歩いている途中、歩き終わって休んでいるなど、変化が起こっている場面が思い浮かびやすいですよね。

これに対して「状態動詞」は、「ただその状態が変わらずに続いている」ことを表す動詞です。代表的なものは、love、understand、belongなどです。例外は多いのですが、基本的には状態動詞は進行形で使えることが少ないことに注目してください。

状態動詞は「変化がない状態」ですよね。進行形は「途中経過」を表す用法ですから、変化がない状態を示す動詞には合わないことが多いのです。

例外的に進行形になる状態動詞もある

しかし、これまで見てきたliveやthink、hopeなどは状態動詞ですよね。

状態動詞でも「状態に時間とともに変化が起きている」ような場合は例外として進行形になります。

I am thinking about it.

今それについて考えている

I am having lunch.

今ランチを食べているところです

例文1のthinkは「考えている最中」であり変化の途中にありますので、進行形を使っても自然です。例文2のhaveは本来は状態動詞ですが、この場合はeatと同じ意味になりますから、動作動詞と同じ扱いになりますね。

I am living in Tokyo.

私は今東京に住んでいる

liveも状態動詞ですが、住んでいる状態に「始まり、途中、終わり」があるので、例外的に進行形を使えます。

知覚動詞も進行形にできない?

知覚動詞とは、状態動詞の一種で、人間が五感を通して知覚する動詞のことを言います。see、hear、smellなどが該当します。

高校英語では「知覚動詞も進行形にはできない」と習うのですが、時と場合によって例外があり、わかりにくいものです。

知覚動詞はなぜ進行形にできないのか、という理由を知っておくとより理解が深まりますので、解説します。

「気づく」場合は一瞬なので進行形不可

知覚動詞は、自分から動くことなく向こうからの刺激に「気づく」動作です。この場合の気づきは一瞬なので進行形にする必要がない、というのが正しい解釈です。

I saw the dog walking around yesterday.

私はその犬が歩き回っているのを見かけた

×I was seeing the dog walking around at that time.

「見かける」というのは一瞬の出来事なので、動作に「始まり、途中、終わり」がありませんよね。そのため、seeは進行形にできません。

I heard the train noise.

電車の騒音が聞こえた

×I was hearing the train noise.

hearも同じように「聞こえる」という一瞬の出来事なので、進行形にはできません。

このように、知覚動詞である場合は、「気づき」という一瞬の動作である場合には進行形にできない、と覚えておきましょう。

watch, look at, listen toは動作動詞

能動的に見たり聞いたりする動詞は知覚動詞ではなく、動作動詞です。

例えば、watch、look at、listen toなどは、これに当たります。この場合は進行形として表現しても自然な流れになります。

I am watching TV now.

私はテレビを見ている

I am looking at the window.

私は窓を見ている

I am listening to the radio.

私はラジオを聴いている

外部の刺激に反応するのではなく、能動的に動く場合は進行形を使える、と覚えておくと良いでしょう。

現在形と進行形の違いを正しく理解しよう

今回は、間違いやすい現在形と進行形の違いについて解説しました。I live in は「習慣的に住んでいる」、I am livning inは「一時的に住んでいる」という意味になるというのは、意外と知らない人も多かったのではないでしょうか。

進行形はあまり文法的に難しく感じないので、苦手意識がないかもしれませんが、実は日本人で英会話でうまく使えている人は少ないものです。

今回の記事で、違いについて学んで英会話に活かしていってくださいね。

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