皆さん、いつもお仕事お疲れさまです!今日は残業なしでご帰宅されましたか?「とんでもない、毎日残業だよ」という方がいるかもしれませんね。
ところで、英語で残業をどのように表現するかご存知ですか?
仕事の同僚や家族と日常会話で残業について連絡を取りあったり、または日本について説明するときに残業文化を説明できるようになっておくのもおすすめです。
それではこの記事では、日常の会話に使える「残業」や残業にまつわる英語表現を紹介しましょう!
- 雇用契約書の残業は要チェック
- 英語で残業はovertime
- 注意!overtimeをoverworkにしないで
- 「残業をする」の他の言い方は?
- 残業代が支払われる?支払われない?
- 残業に関する様々な表現を紹介
- 日本人は残業が多い?残業文化を外国人に話す
- 「残業する」の英語まとめ
雇用契約書の残業は要チェック
求人をみて業務の経験や勤務地などの条件に合う企業に応募し、面接などを得てその会社に採用されることになります。外資では英語力が求められますし、ビジネスの分野によっては国内企業でも英語または英会話ができたほうが就活に有利です。
そして、社員でも非正規でも会社に勤務するときには仕事内容などいろいろな条件が記載された雇用契約書(employment agreement/employment contract)を取り交わします。
面接時に言われたことと契約に違いがないか、雇用契約書で確認することが大切です。
そして、残業についてはトラブルが多いため、営業職であればみなし残業なのか、やっただけ残業代がでるのか、ブラック企業でないかなど、しっかり確認することが必要でしょう。
英語で残業はovertime
就業時間は例えば、午前9時〜午後6時などと決められており、残業とはこれら時間外の労働を指します。残業の英語表現はズバリ「overtime」です。overtimeを辞書で調べると副詞「時間外に」、形容詞「(労働などが規定の)時間外の」という意味がみつかりますので、時間外労働である残業を表していることが分かります。
残業は日常会話にも頻繁にでてきますので、ここで同僚同士の例文で確認してみましょう。
B: Sorry, but I guess I’ll have to do overtime. I need to finish preparing for my presentation tomorrow morning!
A: It's a shame, we could go for a drink, never mind.
A: ハロー。今日、仕事終わってから時間ある?
B: ごめん、残業になりそう。明朝のプレゼンの準備を終わらせないといけないんだ。
A: それは残念。飲みに行けたのにね。まぁ気にしないでくれ。
この例文ではI’ll have to do overtime.のところで「残業をする」という表現が入っています。絶対しないといけなく、すでに残業が決まっているのであればI’m going to do overtime.にすることもできますね。
注意!overtimeをoverworkにしないで
日本人は仕事がとても多くて就業時間以外でもしないと業務が終わらないなどのイメージからoverworkが残業だと間違った使い方をしてしまうことがあります。overworkは他動詞「過度に働かせる・酷使する・こき使う」の意味ですので、間違った情報を伝えることになります。
例えば、上の例文をoverworkにしてみましょう。
I’ll have to do overwork.
この英文は「こき使わなければならない」という恐ろしい意味になってしまいます。残業はあくまでも「overtime」ということを覚えてくださいね。時間が関係するんだとイメージすれば覚えやすいのではないでしょうか。
「残業をする」の他の言い方は?
他にも以下のように「残業をする」の表現があります。workとovertimeを使う点がキーポイントになります。on overtime
work after hours
work late
残業することになるね。何か食べ物を注文しよう。
今日は残業なの?
残業代が支払われる?支払われない?
残業の時間が長くなればそれだけ業務に拘束され、プライベートの時間が減るだけでなく疲れも溜まってしまいます。
転職をしたらそれまで出ていた残業代が支払われなくなった、またはその逆のパターンもあるでしょう。残業代の英語表現は「overtime pay」、残業代を払うのであれば「pay overtime」になります。
今月50時間残業したけど、残業代が出ないんです。
残業代がでる企業に転職したい。
残業に関する様々な表現を紹介
日本語には残業に関して、早残や遅残、またはサービス残業などいろいろな言葉があります。それらを英語でどう表現するか紹介しましょう。「今晩は5時間も残業した」
大きなプロジェクトが入って毎晩残業続き、なんていうことがあります。
1日に○時間残業したんだと言いたいときは以下のようにします。かかった時間の前に時間の長さを表す前置詞forを入れるのをお忘れなく。
今晩の残業は5時間!タクシーで家に帰ったわ。
「早残」
早残(はやざん)とは早出残業(はやでざんぎょう)を短縮した言葉です。
始業時間よりも前に出社し労働を開始します。残業といっても就業時間後に限らないというわけです。始業時間前の労働は残業になり得ますので、残業代を請求できる可能性があります。
英語では早残に合う単語はないため、説明する形になります。
同僚は10時から始まる会議の準備のため、通常の始業時間より2時間も早く出社したのよ。
「遅残」
遅残(おそのこり)とは、特に医師が通常の勤務時間後に外部の当直医がくるまでの時間残ってする勤務を指します。一般企業でされる残業のドクターバージョンと言っていいでしょう。
内科専門医イアンは、外部の当直医が到着するまで部屋で待機しています。
※internal medicine specialist=内科専門医
※external doctor on duty=外部の当直医
「持ち帰り残業」
その名のとおり、仕事が終わらないので自宅に持ち帰ってすることを言います。責任感の強い日本人はけっこう持ち帰り残業をしてしまうのではないでしょうか?
今夜はオフィスが夜9時で閉まるから、自宅で持ち帰り残業だ。
「サービス残業」
サービス残業とは一切手当が支払われない残業のことで「賃金不払い残業」のことを指します。
適切な賃金が支払われないため、労働者がサービスで残業をしているというニュアンスです。unpaid(無報酬の・無給の)を使い「unpaid overtime」で表すことができます。
「隠れ残業」
隠れ残業とは申告した残業時間よりも長く働いたり、または業務時間外で申告せずに働くことを言います。
コロナウイルス発生後の在宅勤務ではメリットもあるものの、逆にこのような働き方になってしまうパターンもあるようですね。
ただでさえキリがないので、リモートワークで隠れ残業はしないようにしてるんだ。
※WFH=working from homeでリモートワークのこと。
日本人は残業が多い?残業文化を外国人に話す
日本人は残業をするのは当たり前と考えている節があるかもしれません。社員、派遣やパートタイムなど含む労働者の月間の平均残業はどのようになっているのでしょう。一般的にヨーロッパ諸国は日本よりもフレックスタイム制が浸透していたり、残業しなくても仕事をこなすことができる人と思われていたりと文化が違うようです。
日本の残業に関する文化を説明する例文を紹介しましょう。
日本の労働者には、賃金が低いために残業代に頼っている人がいます。
日本人のなかには、上司がまだ働いていると帰ることに罪悪感を感じる人がいます。
過労死は日本の悪しき文化の一つである。仕事が第一で、家族やプライベートはどうでもいいという風潮は変えなければいけない
「残業する」の英語まとめ
残業は「overtime」です。筆者の住むイギリスでは人権や自由に対する意識が高いですし、残業をせず仕事を定刻で終わらせて家族や自分の時間を大切にすることが当然のことになります。
長すぎる残業は生産性や効率が落ち、さらに自由な時間を失うというデメリットから、大きなプロジェクトがある場合はいかに計画を立てるかがポイントになります。このようにして、限りなく残業をしないようにしています。
賃金の問題もあるかもしれませんし、しなければならない時はするにしても、残業が当たり前という残業文化は無くしていく社会になっていくことが望まれるでしょう。

◇経歴
日本では外資系製薬会社などで勤務。
2006年夏に渡英し、現在イングランド在住。
2012年以来、南ロンドンで剣道道場を運営。地元の行政と関わり、日本文化を紹介するイベントを担当したり、剣道や居合道のデモンストレーションのオーガナイスを行なう。
また、日本の2大学と英国剣道協会とのパートナーシップ締結のためのリエゾンおよび翻訳・通訳を担当。
◇資格
・Food Safety Level 2
・Principles of Internet Safety Prepare to Deliver Excellent Customer Service
◇海外渡航経験
スキューバダイビングで訪れた国々を始め、3ケ月間のヨーロッパ各国バックパッカーの旅を経験。
◇自己紹介
こんにちは!椿サリーです。夫がイギリス人、日英ミックスの息子(UK大学生)という家族構成の国際結婚組です。ライターとして、多国籍メンバーが所属する剣道道場の女将として、日本文化紹介を紹介する地元グループ代表として行政とのやりとりなど、イギリスで幅広く活動しています。英会話ができると世界が広がりますし、外国人とのコミュニケーションは楽しい!を日々実感しています。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.