「will」と「be going to」の違いとは?例文で比較!

「will」と「be going to」の違いとは?例文で比較!

「will」と「be going to」の違いとは?

中学生のときに英語の授業で、未来形は「will」もしくは「be going to」と習います。しかし、これら2つのはっきりとした違いを理解しておらず、いまいち使い分け方がわからないという方が多いのではないでしょうか?

そこで今回は、「will」と「be going to」のニュアンスの違いや使い分け方を、例文を混じえながら解説していきたいと思います!

「will」と「be going to」の違いを説明できますか?

「will」と「be going to」を適切に使い分けるためにはまず、それぞれの違いをしっかり理解することが重要です。

ここではいくつか例文を混じえてお伝えするので、ぜひ状況を思い浮かべながら音読もしてみてください。

「will」と「be going to」の違い・使い方

まず、「will」と「be going to」の決定的な違いは、

will

瞬間的にその場で決めたこと

強い意思でやると決めたこと

be going to

すでに決まっていたこと

です。

特にここでは、「その場で決めたこと VS すでに決まっていたこと」の違いを取り上げたいと思います。(「意思」については後ほど説明します。)

これだけでは少し分かりづらいかもしれないので、いくつか例を挙げながら解説していきます。

今夜は英語を勉強します。

I will study English tonight.

I’m going to study English tonight.

一見、上記の2つは違いがないように思えますが、明確な違いがあります。

「I will study English tonight.」は、英語を勉強することを前々から決めていたわけではなく、その場でパッと決めたことになります。

逆に、②「I’m going to study English tonight.」は、その時点ではすでに英語の勉強をするという予定・計画を立てていたことになります。

わかりやすいよう、①と②にもう少し文章を付け加えてみたいと思います。

The party got canceled, so I will study English tonight.
パーティがキャンセルになってしまったので、今夜は英語を勉強しよう。

I want to finish work on time because I’m going to study English tonight.
今夜は英語を勉強する予定だから、定時で仕事を終えたい。

これなら違いは明白ですよね?

次は会話文で見ていきましょう。

Tom:Do you want to go to the movies after school?
放課後映画を見に行くのはどう?

Mike:Sounds good! Then I’ll see you at the cinema at 6pm.
いいね!じゃあ、6時に映画館で。

Tom’s mom:Are you coming home straight after school?
(電話で)放課後はまっすぐ家に帰ってくるの?

Tom:No, I'm going to see the movies with Mike tonight.
いや、今夜はマイクと映画を見にいくよ。

上記のTomとMikeの映画館に一緒に行くという会話の時系列は次のようになります。

Tomが瞬間的に誘う

Mikeが誘いに乗る(この時点で予定が決定する)

Tomの母親に電話で報告する(すでに決まっている予定を伝える)

この場合、「放課後映画を見にいく」という同じ未来の話をしていますが、

①映画を見にいくことはその場で決まったことなので、Mikeは「will」
②お母さんと電話で話した時点ではすでに映画を見にいくことが決まっていたので、Tomは「be going to」

を使っていることが分かりますよね。

次は2つの異なる文章で見ていきます。

I'm going to give a presentation at the meeting today.
今日は会議でプレゼンテーションをします。

I’ll answer it.
私が(電話に)出ます。

「I'm going to give a presentation at the meeting today.」は、プレゼンと言うからには前々から準備をしてきているはずなので「be going to」になるのが自然です。

一方で②「I’ll answer it.」は、大抵は突然の電話に対して応答するのであり、計画していたことではないので「will」が使われています。

これらの例からわかるように、「will」と「be going to」では、同じ未来を表すのでもだいぶニュアンスが異なるのです。

未来の天気を表すときは「will」?それとも「be going to」?

例えば、「明日雨が降るだろう」と言いたいとき、「will」と「be going to」のどちらを使えばよいでしょうか?

結論から言うと、どちらも使うことが可能です。

ただし、ここでもそれぞれでニュアンスの違いがあります。

明日雨が降るだろう。
It will rain tomorrow.
It’s going to rain tomorrow.

「It will rain tomorrow.」だと、なんとなく「雨が降るんじゃないかな」というニュアンスになります。後に説明しますが、willには意思も含まれるため、何か根拠があるというよりはその人がそう思っている感覚に近いです。

一方で②「It’s going to rain tomorrow.」は、空模様を見たときに明らかに雨になりそうであることがわかってて言っているように聞こえます。そのため、未来の天気について根拠や確信があるときは「be going to」を使うのが適していると言えます。

これを知っておくと「be going to」がさらに使いやすくなる!

ここでは、日本人の英語学習者にあまり知られていない「be going to」のポイントをいくつかお伝えします。

「行く予定です」は「I’m going to 場所」

「be going to 動詞の原形」と習うので、「~に行く予定です」を「I’m going to go to 場所」と言っている方を多く見かけます。

しかし、実際は「I’m going to 場所」だけで問題なし。わざわざ「go to」を付ける必要はないので覚えておきましょう。

進行形と同じ「be ?ing」でも予定を表す未来になる

例えば、

彼と飲む予定です。
I’m drinking with him.

新しい自転車を買う予定です。
I’m getting a new bike.

のように、「going to」を省いた形でも未来の予定を表せます。これは、予定していた未来が比較的近いときによく使われます。

現在進行形とはっきり区別したいときは、

彼と今飲んでいます。
I’m drinking with him right now.

今日の午後、新しい自転車を買う予定です。
I’m getting a new bike this afternoon.

のように、未来の時制を表す単語や、「now」などを付けるとよいでしょう。

「I’m gonna」の発音がかなり省略される

「be going to」を略すと「be gonna」になることは多くの方がご存知でしょう。

しかし、以下のように「I’m gonna」の発音がかなり略されるケースもあります。

I’manna 発音:アマナ
I’mma 発音:アマ

このことを知っているのと知らないのでは、聞き取りにかなり差が出るので、この際に覚えておきましょう。

混合しやすい「意思」を伝える「will」

上で何度か出てきましたが、「will」には「強い意思でやると決めたこと」にも使われます。簡単に言うと、「やるぞ!」というやる気を示す場合です。

というのも、「will」は未来の動作や状態を表す助動詞ですが、「意思」という意味の名詞としても使うことができます。

(例)

He has a strong will.
彼には強い意思がある。

I had to say yes against my will.
私の意思に反して「はい」と言わなければならなかった。

このことを覚えておくと、助動詞として使うときもわかりやすいと思います。いくつか例文を見てみましょう。

I will do my best!
ベストを尽くします!

willによってベストを尽くすという動作に強い意思を乗せることができます。

Will you marry me?
結婚してくれませんか?

結婚への「意思」があるかどうかを聞いていると考えることができます。

なお、「be going to」と混合してしまうという声もありますが、ここで思い出してほしいのが「will」はその場で瞬間的に決めることに使うということ。

そもそも「意思」と「予定・計画」はかなり別の話になるので、このように考えると混合せずにしっかり使い分けられるでしょう。

例えば、

5時までにこのタスクを終えます。
I’ll finish this task by 5.
I’m going to finish this task by 5.

のように、「will」と「be going to」のどちらでも使えるような文章でも考え方は同じです。

「I’m going to finish my homework at 5.」はあくまでも予定なのに対し、①「I’ll finish my homework at 5.」は意思なのでかなり気合いが入ってるように聞こえます。

「will」と「be going to」のまとめ

では今回の記事のまとめです!

「will」は ①その場で決めた未来のこと ②意思
「be going to」はあらかじめ予定・計画されていること

いかがでしたでしょうか?

「will」と「be going to」の違いは、頭で理解していても、はじめは会話の中で使い分けるのは難しいと感じるかもしれません。シチュエーションを思い浮かべ、「この場合はwillかな?それとも be going toかな?」と考えながら練習してみましょう。

もし一人で練習するのが難しいという方は、ぜひネイティブキャンプのオンラインレッスンも試してみてくださいね!