今回は、英語で「笑う」はどう言うのか、そしてメールやSNSで使われる「(笑)」や「w」といった表現は英語でどうなっているのかについて解説していきます!
普段口語で使える方の表現と、文章中に書く表現、2つを把握すればネイティブスピーカーとの会話もより楽しめるようになりますよ!
「笑う」は英語でどう言うの?
まずは、日常生活で使う口語での「笑う」という英単語について知っていきましょう。
日本語だと、どの訳も「笑う」とひとつにまとめられてしまうことが多いですが、英語では単語によってどう笑うのか細かく定義されているところに注目してみましょう。
にっこり微笑むのはsmile
にこっとして微笑むような時に使うのはsmileです。
日本語でも、スマイルマークとして有名ですからこれはなんとなくニュアンスがつかめるでしょう。にこちゃんマーク、笑顔マークとも言いますかね。
厳密に言えば、歯を見せず、声を出さずに笑うという意味なので、「笑う」という動詞の中でも静かでお上品な印象です。
ちなみに、口をにっこりさせると西洋人は「笑っている」と認識し、口が開いていると目はにっこりしていても「驚いている」と認識します。絵文字で検証した結果、西洋人は人が笑っているかどうかは口元を判断しているとわかったのです。
これはサングラスをする習慣があるからだとも言われています。逆に日本はマスクをする文化があり、サングラスは滅多にかけないので相手が笑っているかどうかは目元で判断するそうですよ!面白いですね。
laughは声を出して笑う
テレビを見て笑ったり、友達と談笑して笑ったりするのはlaughです。
声を出して笑うという意味があるので、間違ってsmileを使ってしまうとネイティブスピーカーには少し違和感を抱かせてしまうかもしれません。
「笑う」と言えばlaughというように、中学英語で最初に学ぶ単語となっており、基本的であるが故に身についている方も多いでしょう。実際によく使う単語なので、スペルに注意しておさらいしておいてくださいね。
お腹を抱えて笑うならguffaw
laughよりももっと激しく大笑いするならguffawという英単語を使います。
こちらはあまり見かけないかもしれませんね。お腹を抱えて笑うようなレベルで、ゲラゲラ笑っている状態を指します。
別の単語で言い換えるとしたら「laugh a lot」で、先ほど解説したlaughにa lot「たくさんの」という意味を付け加えます。laughの進化系と覚えておけばわかりやすいのではないでしょうか。
ニヤッと笑うgrin
ニヤニヤと、歯を見せて笑うことは英語でgrinと言います。
わざわざ日本語では「ニヤニヤ歯を見せて笑う」なんて訳しませんから、これはやはり英語としてのニュアンスとして覚えておくべきでしょう。
ニヤッと笑うわけですから、grinという単語が出てきたら声は出ていないイメージです。英書で小説を読んでいる方ならわかると思いますが、このような笑いに関する動詞は結構頻繁に出てきます。これらの単語によってキャラクターの心情を表現するので覚えておかないと意味を理解できません。
chuckleは含み笑いをする
chuckleは、声を出さずにククッと笑うような時に使う単語です。
他人をあざ笑うというよりは、満足した時にフッと笑うようなニュアンスですね。
人がいる前で急に笑ったらびっくりされるので、chuckleは人がいない時、ひとりで充足感に浸る時に使うことが多いです。
クスクス笑うのはgiggle
giggleも英語で小説を読んでいると非常によく出て来る単語です。
chuckleと違うのは声を出して笑っていることです。
音が楽しい単語で、スペルもgが多めの見た目が面白いものなので、象徴的に覚えられると思いますよ。
メールなどで使う「(笑)」や「w」は英語でどう表すの?
ここからは、メールやSNSなどの文章で使う「(笑)」や「w」といった表現を英語でどう表すのかを見ていきましょう。
日本語だと他には「草」と言ったりもしますよね。外国人の方はコメントのこの意味がわからず、「芋」と返信したという面白話もあったりします。
lolは定番で使う
SNSをやっていると英語でメッセージやコメントが来ることもあると思いますが、皆さんはlolという表記を見たことはありますか?
これは「laugh out loud」または「laughing out loud」の略で、単語の頭文字を取ったものです。意味は「大声で笑う」です。
ただ、SNSの投稿を見て大声を出して笑うことはそんなにないでしょうから、いわゆる日本語の「(笑)」や「www」、「草」といった表現と同じように、スマホ画面を見てニヤリとしている感じになります。
それならgrinの方が適切な気もしますが、一度定着したものですから、もう由来など気にせず使っていきましょう。
ちなみにlolという表現が出てきたのは1980年代だそうですよ?携帯電話が普及してメールのやりとりができるようになったのが1993年のことですから、それより前から使われていたことになりますね。
単にlolだけ書いて送ることもできますし、文末に置くことで(笑)という日本語表現と同じように使うことができます。
「wwww」はlooooooool
日本語では、「w」をたくさん重ねて「wwwww」と書くことがありますよね。
「大草原」だとか「草生えた」という表現もありますが、この「wwww」に近い英語表現はlooooooolです。
ここではoの数は特に気にしません。面白ければ面白いほど多くするという感じなので、まさに「www」と同じですね。lolでもその投稿や内容が面白いことが相手に伝わりますが、それでは足りないと思うほどおかしい時に使うことが多いです。
ニヤリとしてだけではなく、実際に声を出して笑ってしまった時などにはlolの強化版、looooolを使いましょう。
「お尻が取れそうなくらい笑う」がlmao!?
英語には変な表現もあって、「お尻が取れそうなくらい笑う」と言いたい時に使うのがlmaoになります。
これは「laughing my ass off」の略です。日本語では「お尻が取れそうなくらい」という表現はしないのでなんだか違和感があるかもしれませんが、基本的にはlolと同じように使います。
あえて訳してみるなら、「顎が取れそうなほど笑う」や「腹筋が割れるほど笑う」となるでしょうか。もちろん比喩ですが、英語圏では笑いすぎるとお尻が取れるんですね…!
「床で笑い転げる」ならrofl
英語の場合は「(笑)」を略で表すことが多く、roflもそのうちのひとつです。
こちらは「Rolling on the floor laughing」のそれぞれの単語の頭文字をとったもので、「床で笑い転げる」という意味です。もうなんだか何の略なのか当てるクイズみたいになってきちゃいましたね!
lmaoとroflの合体系がroflmao
先ほどlmaoとroflを解説しましたが、今度はその合体系のroflmaoが出てきました…!意味は「お尻が取れそうなくらい床を笑い転げる」です。
ただ、SNSをやっていて使われる頻度は低く、圧倒的にlolの方が使われているのでメジャーではありません。
「面白いね!」と言いたい時の英語表現
実際に笑うわけではないし、SNS上で会話するわけではない場合は「それ面白い!」とか「ウケる!」と言いませんか?
これを英語で表現するなら、以下のような表現が適切です。あまり笑うことはないけれど、相手に自分は愉快な気分になっていると知らせる時に使えます。
That’s hilarious!
hilariousは、「愉快な」や「面白い」といった意味です。
笑いながら「それ面白いね!」と言いたい時にはしっくり来る表現ですね。hilariousは難しそうに見えて実はそんなにマイナーな単語ではないので、知らなかった方は今スペルも一緒に覚えてしまいましょう。
That’s so funny!
「面白い」と言えばfunnyですよね。これを使ってとても簡単に、「ウケる!」と言うことができます。
ただ、シチュエーションによっては注意も必要です。なぜなら、funnyはネガティブな意味にも使われるからです。日本語的には「彼って面白いね!」と言いたかったのに、ネイティブに「彼って変だよね」と受け取られることもあります。
funnyがポジティブな意味合いで使われているのか、それともネガティブな意味合いとして使われているのかは文脈を読むことで判断します。会話中ならその場の雰囲気やシチュエーション、相手の言い方から判断できますね。要は空気を読めばいいのです。
文章として読む場合は、相手の言い方がわからないので完全に読解力に頼ることになりますね。
That’s ridiculous!
ridiculousはスラング的に使われる英語で、「面白い」という意味です。元々は「くだらない」や「ばかばかしい」という意味なのですが、そのまま訳しても差し支えないことも多々あるでしょう。
ハリー・ポッターの映画、3巻を見ている方は、この単語に聞き覚えがあるかもしれませんね。リーマス・ルーピン先生が「リディキュラス!」という呪文を生徒に教える場面があります。ただ、呪文はラテン語由来のものもあるので字幕で見るなら注意が必要です。
メールに使われる「(笑)」や「w」は英語にもあった!
今回は、「笑う」という単語やメールで使う「(笑)」に当たる英語表現、そして「面白い!」と相手に伝える表現の3つを紹介しました。
SNSはこれからも使われるでしょうし、日本に居ながら英語圏の人と関わりやすいツールなのでlolやlmaoは覚えておきましょう。
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.