マイペースは伝わらない?!英語でマイペースを表現するには

pace、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

意外と知らない人が多い「マイペース」という英語。なんというか皆さんご存じですか?後で詳しく解説しましたが、実は「マイペース」は和製英語なのでネイティブスピーカーには通じません。知らずに使っても、相手はよくわからないという顔をするでしょうから注意が必要ですね。それでは、英語でどう表現するのか、いくつかのフレーズをご紹介していきます!

マイペースは英語では伝わらない?

マイペースは和製英語のため、ネイティブスピーカーに言っても伝わりません。もし仮に英語でこの単語があるとすれば"my pace"ですが、実は違う単語を使います。つまり、英語にも「マイペース」と同じ意味自体はあるわけです。

基本的には、「マイペース」と言いたいならこちらを使いましょう。

one's own pace

"one's own pace"に使われている"own" は、「~自身の」という意味です。なくても意味は通じますが、「私自身のペースで」と、私のペースであることを強調するときなどに使います。"own"を入れた方が語感が良いですし、英語としてきちんと文が成り立っているなと感じる文もあります。私たちが使っている「マイペース」の「マイ」と「ペース」の間に、"own"が入り込んだ形と覚えておけば簡単ですね。

ちなみに、「マイペースな人」と言いたいときには以下のように表現します。

one's own person

"person"の部分は "man" や "woman"に置き換えても良いです。自分というものをしっかり持っているようなニュアンスを含みますね。

マイペースを表す英語表現

他にも、「マイペース」を表す英語表現はたくさんあります。例文を入れて使い方を見ながら、どんな単語やどんなフレーズを使っていくのか見ていきましょう。ひとつ覚えたら、他の表現とのニュアンスの違いをチェックしてみてくださいね。それぞれの微妙な違いがわかれば、どんなシチュエーションでどの表現を使うのが適切かハッキリとわかってきます。

自分のペースでする

何かを自分のペースですると言いたいなら、こちらの表現を使いましょう。

at one’s own pace

使うときのコツは、前置詞のatの前に動詞を入れることです。こうすることで、何をマイペースに行うのか伝えることができます。前置詞まで入れて暗記するのが一般的ですね。

使い方がよりわかるように例文を見ていきましょう。

I work at my own pace.

「私はマイペースで仕事するからね」

I know he studies at his own pace.

「彼がマイペースに勉強するってのは知ってるよ」

動詞の後にat one’s own paceを付ければ良いだけなので、慣れればどんなシチュエーションでも言いたいことを英語で伝えられるようになります。暗記しているかどうかで伝えられるか決まってくるところなので、英語学習量が問われる問題ですね。見たら意味はわかるかもしれませんが、自分から言うとしたら難易度は上がります。

自分勝手

マイペースと言えば聞こえは良いですが、実は悪いように捉えれば、それは自分勝手でもありますよね。英語では、「自分勝手」は以下のようなフレーズを使うことが多いです。

one’s (own) way

こちらは自己流であることや、自分勝手であることを伝えるときに使う表現です。しかし、必ずしもネガティブに捉えられるフレーズではないことに注意しましょう。文脈によってはむしろポジティブな意味として使われることだってあります。

もうひとつ注意するなら、会話ではone’s (own) wayのownはほとんど使われないので、フランクな会話をするときには省略しましょう。

では、以下に会話例を2つ載せるので、ポジティブな意味なのかネガティブな意味なのか予測しながら読んでみてください。

A: Hey, I know you have a lot of homework today. Don't play games now.

B: I have my way of studying English. If you want me to do something, please don’t enter my room. I’m going to do things my way.

どんな会話かは後で確認しますね。こちらはポジティブな意味だったのでしょうか。それともネガティブな意味だったのでしょうか。

次の会話文はこちら。

A: You always do things your way. Why are you always late?

B: Sorry, Kate. But I’d lost my key.

では、それぞれの会話の日本語訳を載せておきます。

最初の会話文の日本語訳はこんな感じ。

A: Hey, I know you have a lot of homework today. Don't play games now.

「ねえ、今日宿題がたくさん出たんでしょ?今ゲームしないの」

B: I have my way of studying English. If you want me to do something, please don’t enter my room. I’m going to do things my way.

「私には私の英語の勉強方法があるの。何か私にしてほしいんだったら部屋に入ってこないでよ。私なりのやり方があるんだから」

「私には私のやり方がある」ということを自分で言っているのですから、これはポジティブな意味として捉えるのが正解です。「自己流」という意味でも訳せそうですね。自虐的に自分で自分を自分勝手と言うこともありますが、相手に反論している会話文だったら、自分なりのやり方を貫いていることを伝える方が自然ですよね。

そして2つ目の会話文の日本語訳はこんな感じ。

A: You always do things your way. Why are you always late?

「あんたっていつも自分勝手だよね。なんでいつも遅れるの?」

B: Sorry, Kate. But I’d lost my key.

「ごめんってばケイト。でも鍵なくしちゃっててさ」

さて、こちらはAさんだけの文ではまだポジティブな意味かネガティブな意味か確定的ではないかもしれませんが、相手が謝っていることや、言い訳をしていることから「自分勝手」と言われていることがわかります。Aさんの、「なんでいつも遅れるの?」と相手を責めていることもヒントになっていますね。

どうしても相手にネガティブな意味合いである「自分勝手」と伝えたいならば、こちらの英語フレーズもあります。

never think(s) about other people

フレーズとういかもう文章になるので後半でご紹介しました。「周りのことを考えないで~する」という意味ですから、意訳すれば「自分勝手」となります。

普通の否定形でも良いところを、より強い否定の意味を持つneverを使っていることに否定的なニュアンスを感じ取ることができます。

He never thinks about other people.

「彼は周りのことを全然考えない」

既に動詞が入っているフレーズなので、主語を入れるだけで立派な文が完成しますよ!とはいえ、基本的に第三者の悪口として使われることが多いフレーズですが…。

周りに流されない

「マイペース」の意味の中には、自分をしっかり持っていて周りに流されないという意味もありますよね。そこを強調したいのなら、英語では以下のように言いましょう。

not easily influenced

「周りから簡単に影響されない」が直訳です。周りと自分を比較して、平常心を保てなくなることってありませんか?そういう風に考えたら、周りに流されないことはポジティブな意味として使えますね。日本語だと、捉えようによっては頑固者というネガティブな意味を持つこともありますが、こちらの英語表現はポジティブな意味として使われます。

She is not easily influenced by others.

「彼女は他人に左右されないんだ」

You are not easily influenced by money.

「君は簡単にはお金に影響されないよね」

前置詞のbyを後に付ければ、人だけでなく物に影響されないことも示せます。より具体的な文章を作りたいときに役立つので、何によって影響されないのか後半で表現してみましょう。…それにしても、お金に左右されない人というのはかっこいいですね。それこそ芯を持っている人という感じではないでしょうか。

自分らしく

「マイペース」なのは、自分らしくいるという意味でもあります。これを英語で表現するなら以下のフレーズを使ってみてください。

be myself

相手に言うならbe yourselfとなります。直訳すると「私自身でいる」ですね。

I want to be myself at any time.

「私はどんなときだって自分らしくありたいの」

Just be yourself. Everything goes well.

「ただあなたらしくいて。全部上手く行くよ」

命令形として使うこともできますし、相性が良く、中学で習ったフレーズのwant to be~ で「~になりたい」を使うこともできます。

自分らしさは何かと言われたら難しいところですが、要は個性ですよね。他人とは違う自分の良いところも悪いところもまとめて自分らしさなので、英語で表現したいときには覚えておいてくださいね。

まとめ

「マイペース」は、意外にも和製英語でネイティブスピーカーに言っても伝わらない表現でした。正しくは、onw’s own paceです。ただ、表現方法としては他にもあり、「マイペース」という日本語が持っている意味をかみ砕くといろいろな言い方がありました。ポジティブな意味として使われるものもあれば、ネガティブな意味として言われるものもあるので違いに注意しながら覚えていってください。

nativecamp.net

nativecamp.net