ビジネスやメールでも使える!話題を変えるときの英語表現7選

anyway、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

相手の話が長くなってきている、早く本題に入りたいなど、話の流れによっては話題を変えたいときってありませんか?

そんなときには友達との会話でもビジネスシーンでも、相手に失礼のないようにスムーズに話を切り替えたいものです。さて、英会話や英語のメールではどのような表現を使えばうまく対応できるのでしょうか?

この記事では、ぜひ知っておきたい「話題を変える」ときの英語フレーズを紹介。上手に話題のスイッチをできるようになりましょう。

「ところで」「そういえば」などの話題を変える表現

会話には前置きフレーズが使われます。前置きフレーズとは、本題に入る前に使われる言葉を指します。

前後をつなぐ言葉であることから「つなぎ言葉(filler words)」とも呼ばれます。”つなぎ”の役目を持つフレーズを使えば、沈黙を避け日常会話を自然なものにするというメリットがあります。

話題を変えるときの日本語の前置きフレーズには、例えば「ところで」や「そういえば」というものがありますね。

これらを使うのと使わないのとでは相手との関係や、その後にくる会話のニュアンスが微妙に変わる可能性があることは皆さんも想像できるのではないでしょうか?

「Aさん、話しが長すぎじゃない?」と、話が止まらない相手を目の前にしたとき、カジュアルだけれど良い感じで話題を変えたい。

ビジネス英会話で「次の話題に移りたいと思います。」と丁寧な言い方で話題を変える英語を知りたい。

初めて会う人との会話で突然訪れた沈黙に、話題を変えるときの表現を知りたい。

英語学習をしている人は、こういった様々な場面に上手に前置きフレーズ(つなぎフレーズ)を使えるようにしましょう。

この記事で紹介するのは、以下のフレーズ7つになります。

By the way
Anyway
Incidentally
On another note
This is off topic
Changing the subject
Before I forget

それでは、それぞれを詳しく解説していきます。例文で使い方を確認していきますのでタイミングよく使えるようになりましょう。

By the way

ご飯を食べているとき、彼への文句が止まらない友達に困って”ところで、今週末は何するの?”なんて話題を切り替えたことってありませんか?

この「ところで」こそ、話題を新しいものに変えるときの便利なフレーズby the wayです。多くの人にとって馴染みのあるby the way、皆さんも自然に口に出しているかもしれませんね。

by the wayは「ところで」の他に「ちなみに」や「そういえば」といった意味を持っています。そして、どちらかというと、インフォーマルな表現になります。

A: Can you listen? He doesn’t reply to my messages, it’s so annoying.
B: Oh, he must have been busy?
A: I don’t know. He doesn’t even check them very often.
B: Oh sorry to hear that.
A: Blah blah blah…
B: By the way, what’re your plans for the weekend?
A: I will visit my parents. I will cook for them and watch a film.
B: Sounds good!

A: 聞いてくれる?彼、私のメッセージに返信しないのよ。イライラするわ。
B: あぁ、忙しかったのかな?
A: 分からない。頻繁にチェックしてるわけでもないし。
B: 大変だね。
A: (話は続く、、、)
B: ところでさ、週末はどんな予定なの?
A: 実家に行くの。料理を作ってあげたり、映画を見たりするんだ。
B: いいね!
Aさんの彼への不満がまだまだ出てきそう、これはマズいと思ったBさんがタイミングを見て「ところでさ」と話題を変えることに成功しました。

Blah blah blah(ブラブラブラ)は「かくかくしかじか」「などなど」の意味でネイティブスピーカーがよく使う表現です。話が終わらないようなときに使われ、聞き手の反応としてby the wayがきているのがこの会話例のポイントです。

by the wayは英語のメールのなかでも話題を変えるときに使えます。英語メールで「BTW」という言葉がありますが、これこそby the wayを省略したものです。3文字とも大文字にするところに気をつけて使ってみましょう。

Anyway

「とにかく」という意味のanywayも、話題を変えるときの表現です。

中学の初期に習った単語ではありますが、今している話を終わらせ、話題を変えて本題に入りたいときにとても便利です。Anywayには他にも「さて」や、「そもそも」「どのみち」など多くの意味があります。

会話の途中でAnywayと言うと、とにかく今続いている会話を終わらせたいという気持ちが出るため、言い方のトーンなどには少し気をつけましょう。

A: I have to prepare a lot for my trip to England, so I need to have more English lessons. I feel pressured.
B: Anyway, stop thinking too much. You will be fine!

A: イングランドへの渡航の準備も大変、英語のレッスンももっと必要だし、プレッシャーだよ。
B: とにかくね、あまり考えすぎないこと。きっと大丈夫!
不安でいっぱいのAさんにBさんが「とにかくね」と話をまとめようとしました。

心配ばかりしていても仕方ない、このチャンスがあることをポジティブに考えて欲しいという気持ちがあるか、意地悪な見方をすればプレッシャーのアピールするなんてかまってちゃん?ということもあり得ますね。

カラオケで歌い続ける人しかり、話し始めると止まらないという人って結構いるものです。ともかく、会話をまとめて終わらせて次の話題に移りたいときにanywayを使ってみましょう。

Incidentally

ここで、フォーマルな表現を一つ紹介しましょう。普通語(一般の人が日常に用いる言葉)に比べ、スピーチや論文といった形で英語を使う機会があります。

話題を変える英語で、フォーマルなスピーチや論文、またはビジネスのプレゼンなどのシーンで使える表現に、Incidentally(インシデンタリィ)があります。Incidentallyは「ところで」「ちなみに」「そういえば」の意味を持ち、by the wayの代わりに置き換えられる表現です。

Covid-19 outbreak was reported at first towards the end of 2019 and the World Health Organization declared it as a pandemic.
Incidentally, it could be argued that a lot has been learnt from the Covid-19 pandemic.

Covid-19の発生は2019年末に初めて報告され、世界保健機関はパンデミックと宣言しました。ところで、Covid-19パンデミックから多くのことが学ばれたと言えるでしょう。
コロナウイルスのパンデミックは完全に収束することなく、多くの死者が出たり企業の倒産など多大な影響がありました。

例文ではIncidentallyを使い、それらとは別にパンデミックを通して対処すべき方法などについて多くを学び、今後に活かされることもあったという局面について話題の方向性を変えています。

On another note

「話しは変わるけど」「それはそうと」「別件ですが」と話題を変えるときの表現がon another noteです。

話しているポイントとは別に、何か追加で言及したりするときに前置きとして使うことで、英会話のリズムを作り出すことができます。

似た表現にon a different noteまたはon a separate noteがあります。

It has been great to work with your company since last November. On another note, would you like to have a meeting about the next project?
昨年の11月以来、御社とご一緒に業務ができ素晴らしいです。話は変わりますが、次のプロジェクトに関して打ち合わせしませんか?
on another noteが「話は変わりますが」「別件ですが」はダイレクトに話題を切り替えることができるフレーズであることが分かります。英語を使う仕事をされている人はぜひ使うようトライしてみてくださいね。

This is off topic

This is off topicも「話は変わるけど」「ちょっと話がそれるけど」という直接的なやりとりができる表現です。

そのtopic(話題)からoff(離れて・外れて)ということから、話題が違うもの、メインだった話題ではないもの、関係ないものになるという面白い表現です。

I know this is off topic, but…の形として覚えてしまいましょう。

A: We had a lovely day today.
B: That’s true. It was so much fun!
A: I know this is off topic, but did you know this cafe was on TV?
B: No, I didn’t know!

A: 今日はとっても良い日だった。
B: 本当、めっちゃ楽しかった!
A: ちょっと話それるんだけど、ここのカフェ、テレビで紹介されたの知ってる?
B: え、知らなかった!
楽しく出かけた日の終わりにカフェでコーヒーでも飲んでいるシーン。楽しかった時間を思い出しながらも、Aさんが今いるカフェについて話を変えました。

this is off topicとby the wayの違いとは?

さて、This is off topicとby the wayはどちらも話題を変えるという点は同じであるものの、使い方には大きな違いがあります。

This is off topicはまた元の話題に戻る可能性があるときby the wayのほうはまったく違う話題に変えるときです。

This is off topicの例文では、一旦カフェがテレビで紹介されたことに話題が移動したものの、その後で楽しかった日の話に戻る可能性があります。Aさんはカフェについて思い出したことを話しているだけだからです。

一方、by the wayで紹介した例文では、彼の文句をいう友達に対して週末の予定を聞くというまったく違うトピックを持ち出し、友達が文句を続けないようにした→もうこの話はしたくない→このトピックに戻ることはほぼない、という会話になっているのです。

Changing the subject

Changing the subjectもなかなか分かりやすいフレーズではないでしょうか?

subjectは科目という意味で、学校の数学や化学を示しますが、加えて「主題・題目・議題・テーマ」であり、話題を変えるということでここで使われます。

このことから「話しは変わって」「議題・テーマは変わって」となります。Changing the topicに置き換えることもできます。

Now shall we change the subject? I want to know about your trip to Canada.
話を変えましょうか?あなたのカナダ旅行のこと知りたいです。
急にカナダのこと知りたいといきなり言うのではなく、前置きフレーズによって、まず話題を違うものに変えようかと提案することができます。

Before I forget

このフレーズは”忘れる前に”忘れないうちに”という意味であり、それまで話していたトピックがあるものの、異なることについて言っておきたい場合に伝えておきたいというときに使います。
A: Have you completed your report?
B: Yes, I sent it by email. Before I forget, I’m off tomorrow and the day after, so I won’t be in the office.

A: レポートは完成しましたか?
B: はい。メールで送りました。忘れないうちに、明日と明後日は休みを取っていてオフィスにいません。

業務について話すついでに有給休暇のリマインドをしたという場面であり、before I forgetと切り出して話題を切り替えた例になっています。

まとめ

By the way
Anyway
Incidentally
On another note
This is off topic
Changing the subject
Before I forget
そう言えば、なるほど、ところでなど、話題を変えるときの英語フレーズを紹介しました。

急にまるで違う話題にすれば、あれこの人私の話聞きたくないんじゃない?なんて思われちゃうことだってあるかもしれません。

話を変えるためのフレーズは使うタイミングも難しいところですが、大切なのはあなたの話をちゃんと聞いてるよという態度を示しつつ、失礼にあたらないようにすることではないでしょうか。

まずは、ビジネスマナー、また人として大切なマナーとして、そうなんですねなどの相槌を使う、それから話題をスマートに変える、会話にリズムを出しながら上手に話題を切り替えられるようにしていきましょう。

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