「気のせい」は英語でなんという?日常生活で使える英語表現を紹介!

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「誰かのスマートフォンが鳴った気がする。気のせい?」や、「気のせいかもれないけど、向こうに友達が見えた気がする」など、日本語の日常会話で「気のせい」という単語が使われるシーンは多く出てきますよね。

今回の記事では、自分の感じ方や気持ちが原因で、実際にはないことを知覚してしまう「気のせい」のニュアンスを、英語でどのように表現するかをご紹介します。

自分が見たこと・聞いたこと等が「気のせいかな?」と相手に尋ねる表現のほか、「気のせいかも」と前置きする表現、そして誰かの発言に対して「気のせいだよ」とフォローする方法について、例文を交えて紹介していきます。

気のせい?と言うときの英語表現

Maybe it’s just my imagination, but…
気のせいかもしれないけど…

もしかしたら自分だけがそう思っているのかも?と自信がなく、「気のせいかもしれないけど…だよね」と言いたい場合は、"Maybe it’s just my imagination, but…”という前置きの表現を使うことができます。

名詞“imagination”には、口語で「想像(上の産物)」や「空想」という意味があります。それに副詞just「ただの」が付きますので、” it’s just my imagination”という表現は、「私の想像・空想にすぎない」という意味になります。

Maybe it's just my imagination, but I think they behave differently toward me.
気のせいかもしれませんが、私に対する彼らの態度が違うような気がするんです。
Maybe it's just my imagination, but I have the feeling that someone is following me for a few hours.
気のせいかもしれませんが、数時間誰かに尾行されているような気がするんです。
逆に、名詞imaginationを使って誰かの発言に対して「気のせいだよ」と言いたい場合には、”It's just your imagination.”という表現をします。

反対に、「思い過ごしではなく、事実です」と伝えたい場合は、”It's not just your imagination.”という表現になりますね。

A: Did you hear a strange sound and see dark silhouettes pass by?
B: No, it was just your imagination or maybe just your pet.

A: おかしな音が聞こえて、黒い影が通り過ぎるのを見ませんでした?
B: それは君の気のせい、または君のペットでしょう。

付加疑問文「~ですよね?」

「〇〇ですよね?」といったように、相手の同意を求める場合に使える表現として、付加疑問文を使うことができます。

「気のせいかな?」と思った場合に相手に同意を求める場合に便利な表現です。

語学試験や長文読解練習教材に問題として出題されるケースは少ないですが、日常会話には頻出する疑問文の形ですので、ぜひ押さえておきましょう。

付加疑問文は、平叙文のあとに「付加疑問」をつけることで作ることができます。肯定文には否定形の疑問を、否定文には肯定形の疑問をつけます。以下の例文を参考にしてください。

The doorbell is still ringing, isn't it?
まだドアベルが鳴っていますよね?
He's inside the office, isn't he?
彼はオフィスにいますよね?

I’m not sure…

確実ではないのですが

自分の言ったことに対して「気のせいかも」というニュアンスを付け加えたい場合、”I’m not sure…”を使うことができます。

sureは「自信を持っている」、「確信がある」という意味の形容詞ですので、”I’m not sure…”は、「自信がありません」、「わかりません」という意味のフレーズになります。

I think I saw her, but I'm not sure she was really there.
彼女を見たと思うのですが、彼女が本当にそこにいたかはわかりません。
I think I've heard the song, I'm not sure though.
その曲を聞いたことがあると思うけど、気のせいかもしれません。

※文末の副詞「though」は、「〇〇だけどね」という意味を表します。先に述べた内容について、反対の情報を追加的に導入するときに使います。

カジュアルな会話でぱっと思いついたことを追加したようなイメージです。この例文の場合、”I'm not sure though”は「気のせいかもしれないけどね」、「わからないけどね」というニュアンスです。

自分の思い過ごしだというとき

Maybe it's just me but~

「気のせいかもしれないけど…だよね」と、自分の思い過ごしである可能性を含めて何かを伝えたい場合には、”Maybe it’s just me but”という前置きをすることでそのニュアンスを伝えることができます。

”Maybe it’s just me but”は日本語にすると、「たぶん私だけかもしれないけど」という意味になります。ですから、このあとに「〇〇を見た」「〇〇を聞いた」「〇〇と感じる」などという意味の文が続きます。

Maybe it's just me, but I see they have a resemblance.
私だけかもしれませんが、彼らは似ていると思うんです。
Maybe it's just me, but I heard that Ms. Smith has a British accent like you.
気のせいかもしれませんが、スミスさんはあなたと同じイギリス訛りに聞こえました。
また、自分が感じたことを先に述べ、そのあとに”Maybe it’s just me”と付け加えると「私だけかも(気のせいかも)」というニュアンスになります。
I found a bug in the software, but maybe it’s just me.
ソフトウェアにバグを発見したのですが、私だけかもしれません。
Never mind. Maybe it's just me then.
気にしないで。それならたぶん私の気のせいかも。

相手に思い過ごしだよというとき

You're (just) hearing / seeing things

「家の中に誰か知らない人がいた気がする!」など、本当はないはずの何かを見たと言われた時の返答として、“You are (just) seeing things”という表現を使うことができます。

”I am seeing things”というセンテンスは、直訳すると「私は(複数の)ものを見ている」となりますが、実際には「幻を見ている」という意味のフレーズになります。

ですから、”You’re just seeing things!”は、「幻だよ!」あるいは「気のせいだよ!」という意味になります。

この表現には、いくつか注意点があります。「気のせいだよ」という意味でこのフレーズを使う場合"see things" の動詞seeは通常、「ing」の現在進行形か「was ing」の過去進行形でしか使われません。また、"things"は常に複数形で使われることに注意してください。

見たものについては“You’re just seeing things”と動詞seeを使いますが、聞こえたものについて「気のせいだよ」と言いたい場合は、“You are just hearing things”と動詞hearを使うことができます。

Sometimes I am hearing things nobody else has heard.
時々、だれも聞こえない幻聴が聞こえるんです。
Oh no, you are just seeing things again.
もう、またあなたの気のせいだよ。
I think you are hearing things that aren't really there.
ありもしない音が聞こえてるんだと思うよ。

気のせいだよ

It's all in your head

何かを見た・聞いたなどの相手の発言に対して「気のせいだよ」と言いたい場合、あるいはネガティブな思い込みで悩んでいる人に対して「ただの思い込みだよ」と言いたい場合は、 “It's all in your head(気のせいだよ)”というフレーズを使うことができます。

直訳すると「全てはあなたの頭の中にある」、つまり「全てあなたの頭が考え出したことだよ」という意味合いになります。

友人や家族が、物事を悪いほうに考えてしまっている場合など、「そんなことないよ、気のせいだよ!」と”It’s all in your head”の表現を使って元気づけることができそうですね。

A: Maybe my boss wants me to work on this holiday too.
B: Hey, it's all in your head. You need to stop thinking and go on holiday.

A: うちの上司は、この祝日も私に働いてほしいみたい。
B: ねえ、気のせいだよ。考えるのをやめて休暇に入らなきゃ。
A: My friends will care if I will not reply for 3 hours.
B: No. It’s all in your head so try to block it out.

A: 3時間も返信しなかったら友達が気にしちゃう。
B: いいえ。気のせいだから、その考えはやめて。

まとめ

今回の記事では、日常会話でよく使われる「気のせい?」や「気のせいだよ!」のニュアンスを英語で表す際に用いられるフレーズを紹介しました。

”Maybe it's just me but~(気のせいかもしれないけど)”の前置きや、“You're (just) hearing things(気のせいだよ)”等の表現は、「気のせい」の直訳ではないため一度に覚えにくいかもしれませんが、今回の記事で紹介した例文を参考に、是非一つずつ英会話レッスンや実際の英会話で使ってみてくださいね。

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