英語で「すでに」と言いたいときによく使われるのが、「already」と「yet」の2つ。
また、「yet」には「まだ」という意味もあり、同じ意味の「still」と混同してしまう方も多いでしょう。いずれも使い方を間違えると、やや不自然な響きになってしまいます。
そこで今回は、「already」と「yet」の使い方を、例文も混じえながら解説していきます。おまけとして「still」と「just」の使い方も紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
alreadyの使い方
「already」は「すでに」という意味の副詞で、なされるべきことがすでに完了していることを説明するときに使います。例えば、「すでに宿題は終えている」や、「すでに彼は帰った」といったような文章に使えます。
「なされるべきことがすでに完了している」ので、現在完了形(have+過去分詞)の完了用法と一緒に使われるパターンが多めです。
ただし、アメリカ英語では必ずしも現在完了形とは限らず、過去形と一緒に使われることも多いので覚えておきましょう。
なお、「already」は「Lと「R」が続くため、発音が難しいという声がよく聞かれます。苦手意識のある方には、「all」と「ready」を区切ってゆっくりと何度か発音し、少しずつ2つの単語間のスペースを縮めていく練習がおすすめです。
まもなく私は会社を辞める予定です。私の決断についてはすでに上司と話しています。
夕食はすでに作りました。あとは何をすれば良いでしょうか?
yetの使い方
「yet」には何パターンか使い方があり、それぞれで意味がやや異なるので、注意が必要です。ここでは、以下の3パターンに分けて解説していきます。
②「まだ」のyet
③「have yet to 動詞」
①「すでに」のyet
例えば、「すでに朝食は食べ終わりましたか?」や、「すでにその映画は見ましたか?」といったような文章に使います。「yet」が入るときの時制は「already」と同様、現在完了形で使うのが一般的です。
自分の部屋の掃除はすでにしましたか?もしそうなら、次は車を洗ってください。
すでに自分のビジネスを始めることは決めましたか?
②「まだ」のyet
「yet」には「まだ」という意味もあり、なされるべきことがまだなされていないことを説明するときに使います。「すでに」と「まだ」とでは真逆なので、どちらの意味でも使えるのは少し不思議な感じがしますよね。「まだ」の意味で「yet」を使う際は、「not」を伴って否定文の中で使われるのが一般的です。
例えば、「まだチケットは購入していない」や、「まだ部屋の掃除はしていない」といったような文章に使えます。時制は現在完了形の場合が多いですが、「I don’t know yet.(まだわかりません)」のように、現在形で使われることもあります。
また「Not yet.(まだしてないですよ。)」のように、主語や動詞のない形で、返事としても使えるので覚えておきましょう。
新しい社員とはまだ会っていません。彼は会社にいつ入社したのですか?
まだワクチンは打っていません。すべきだとはわかっているのですが、最近ずっと仕事で忙しいんです。
③「have yet to 動詞」
「have yet to 動詞」は、「まだ〜していない」と言いたいときに使われる表現で、ビジネスやニュースといった文章や会話の中でよく使われます。意味としては「have not 過去分詞 yet」とほぼ同じです。ただし「have yet to 動詞」の場合、否定の意味ではあるものの、「not」が使われないので注意しましょう。
工事についての通知はまだ受け取っていません。プロジェクトが予定より遅れているのだと思います。
私たちはまだ住むためのアパートを見つけていません。月末にはここを出ていかなければならないので、心配しています。
おまけ
次におまけとして、「still」と「just」の使い方を紹介していきたいと思います。「still」は「yet」、「just」は「alraedy」と混同しやすいので、それぞれどのような違いがあるのかを学んでいきましょう。
stillの使い方
「still」は「まだ」という意味で使われる副詞で、物事がいまだに続いていることを表せる単語です。例えば、「まだオフィスにいます」や、「彼らはまだ作業中です」といったことを説明するときに使えます。また、「まだここかぁ」のように、ある到着点への途中であることを表現することも可能です。
「yet」は否定文で使うのに対し、「still」は平叙文で使うことが多めです。ただし、「I still don’t understand.(まだ理解していません)」のように、「still」は否定文で使うこともあります。
なお、「もう〜していない」と表現したいのであれば、「not anymore」や「no longer」といった表現を使いましょう。
私はまだその問題に取り組んでいます。それを解決するのにどれくらい時間がかかるのかは見当もつきません。
Facebookのアカウントはまだありますが、ほとんど使っていません。アカウントを削除しようと考えています。
自宅で運動できると気づいたので、もうジムには行っていません。
あの場所はもうバーではありません。最近オーナーがそこでイタリアンレストランを始めたんです。
justの使い方
「just」は「ちょうど」や「たったさっき」といった意味があり、少し前に行ったことを述べるときに使えます。例えば、「ちょうど食器洗いが終わったところです」や、「たったさっき彼は出かけていきましたよ」といったケースです。
「already」にやや似ていますが、「just」のほうが「already」よりも近い過去を表します。直近の過去を「just」で表す場合においては、「already」と同様、時制は現在完了形や過去形になるのが一般的です。
ちょうどレポートが終わったところです。何か他にやりましょうか?
あら、ここにいたんですか!ちょうどさっきあなたにLINEを送ったところでした。
まとめ
では本記事のまとめです!yet:疑問文で使う「すでに」
yet:否定文で使う「まだ」
already:過去を示す「すでに」
使い方を間違ってしまうと不自然な響きになってしまうので、初めは難しいかもしれませんが、意識しながら練習してみましょう。
また今回学んだ内容は、実際の英会話でも積極的に使ってみてください。もし身近に英語を話す環境がない方は、オンライン英会話「ネイティブキャンプ」もチェック。レッスン回数無制限で英語を話し放題なので、どんどんアウトプットして身につけていきましょう!

◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.