皆さんは、IELTSの受験を考えたことはありますか?今回は、まずそもそもIELTSとはどんな試験なのか、そしてIELTSで効率良く高得点を取るためにおすすめの参考書はどれなのかをご紹介していきます。
IELTSはどんな試験?
IELTSは、イギリス英語を使う国々へ留学するために使われることが多い試験です。このアメリカ版がTOEFLと言えばわかりやすいでしょうか。マイナーなうちに入り、年間の試験の回数は少ない方ですし、値段もかなり高いのが特徴です。
例えば大学生がイギリスへの交換留学をする際に、日本の大学から指定されたIELTSの点数を取らないといけないと言われたりします。英語を勉強しに行くのではなく英語で別の学問を勉強しに行くのですから、最低限の英語力がなければ大学としてもGOを出せないのです。
日本ではTOEICなどの「日本人向け」である受け身のリスニングとリーディングしかない試験が昔から人気で、学校や企業も重視します。しかし、リスニングやリーディングといった受け身だけでなく、スピーキングやライティングを含む英語の4技能を極めるにはTOEICでは不十分です。日本人向けから脱出し、本物の英語力を身につけたいならIELTSやTOEFLがおすすめ。
つまりIELTSは、英語の4技能の習得を目指す方や、留学を控えている方、イギリス英語が好きな方に向いている試験と言えます。
IELTSのおすすめ参考書
IELTSを受験するなら、まずはそのための勉強をしなければいけません。英語がもともと得意なら特別に対策をしなくてもある程度の点数は取れますが、今から意気込みのであればきちんとした参考書を手に入れて繰り返すべきでしょう。ここからは、マイナーな試験であるIELTSの参考書の中で、やっておくべきものをピックアップしていきます。
IELTS公式問題集
ありがたいことに、IELTSからは公式問題集が出ています。公式というからには持っておかなければいけないでしょう。こちら、参考書のタイトルは「IELTS 15 Academic Student's Book with Answers with Audio with Resource Bank: Authentic Practice Tests (IELTS Practice Tests)」と言います。英語で長かったのであえて「IELTS公式問題集」という見出しにしました。
特別にIELTSのサイトに登録しないと買えないなどというものではなく、Amazonなどでも売っているので気軽に購入できるのは良いところです。世界中でIELTSの試験は行われていますからね。今のところ値段は大体4,000円弱くらいです。
ただ、Amazonのページをみてもらうとわかるのですが、参考書の解説は英語になっています。IELTSは英語圏での生活を意識しているので、設問ももちろん英語です。ですから受験者の英語力も高いですし、すべて英語で書かれていても抵抗なく読めることが求められます。
ちょっと難しいなと感じることがあるのは日本語で書かれた英語の試験の参考書しか読んだことがない場合や、過去問にいきなりチャレンジするのはレベルが高いと思う時でしょう。公式問題集はもう少し基礎を固めてからやりたいのであれば、こちらは本番が近づいてきてから取り組むことをおすすめします。
過去に出題された問題が収録されているため大変ためになるのは確かなので、ある程度レベルアップをしてから取り組んでみてはいかがでしょうか。
IELTS必須英単語4400
IELTS公式問題集に取り組むのはまだ早いと思うのなら、まずは基礎固めから始めないといけませんよね。そんな時にはまず語彙力!となると、必要となるのは単語帳です。ただの単語帳でも語彙力は付きますが、効率を重視するなら「IELTS必須英単語4400」をおすすめします。こちらはAmazonで3,000円弱くらいで売っています。
嬉しいのは、IELTSという試験に出て来る単語が頻出順に並んでいるということ。これなら受験までに時間がなくても効率良く学習ができます。ですから他の単語帳よりおすすめしたいのです。
単語数は3300、熟語数が1100載っているので、ボリューミーですが1冊あるだけで語彙力に関しては心配ないくらいまでレベルアップできます。また、単語には発音記号が載っているので音もわかりますし、同意表現が載っているのでまとめて覚えることができます。例文もあり、これはそのままIELTSのテストでも書けるようになっています。
より実用性を兼ねた試験ですから、ネイティブスピーカーが普段使うような単語も含まれています。何しろ英語の4技能が必要なのですから、フランクな英会話に出て来るような単語も出てきて当然なのです。
IELTSのテストでよく目にする頻出フレーズから、ネイティブスピーカーが普段使うようなフレーズまでが載っているので、IELTSの対策はもちろん、日常会話でも使える表現が満載です。
Listening for IELTS
リスニングが苦手で、英語を聞くことにまだ不慣れだという方におすすめなのが「Listeing for IELTS」というまさにリスニングに特化した参考書です。こちらはAmazonで2,000円ちょっとくらいで買えます。
スクリプトと音声が付いており、ワークとしても使えるのでリスニング力を集中的に強化できます。収録されているのは11セクションで、参考書のタイトル通りそれらはIELTSのリスニングに特化しています。
主な話題は旅行や自然、環境問題、家族や教育、文化や社会、科学やテクノロジー、健康や仕事、人々についてなどで、それぞれのトピックに適した単語が出てきます。
この参考書の特におすすめな点は、音声が実際のテストのスピードよりも少し速いこと。また、イギリス英語だけでなく色々な地域で話される英語も含まれているので、本当の意味での国際人になるには欠かせない要素が詰まっています。テスト本番で音声がゆっくりに聞こえたならこの参考書の成果は十分にあったと言えるでしょう。
ターゲットバンド7:アイエルツアカデミックモジュール 短期間でスコアを伸ばす方法
IELTSには、一般的なコースと留学などのアカデミックなコースがあるのですが、こちらはアカデミックモジュールを受験する方におすすめの参考書です。ライティングに特化しているので、どうも能動的に自分の意見を書き出すことが苦手だという方は一度試してみるのも良いと思います。
IELTSでは英語で何百単語のレポートを書くのですが、基本的な日本語力があればそれを英語に当てはまれば良いので簡単です。ただ、国語力が少ないという場合には特訓して受験までに基本的なライティング力を付けなければならないので、この参考書を何週もしてみましょう。
どちらかというと初心者向けの参考書で、ライティングのみならずすべてのセクションの説明があるので一通り目を通してからライティングの教科に踏み切るのもおすすめです。ライティングは書いても採点者がいないと自分で合っているのかわからず不安になることがあると思いますが、こちらは回答方法が載っているのでそれに従って書くよう意識していけば大丈夫です。
ワークというよりは、どのように解けば良いのかをまとめた解法ですね。ですから、これを読んでからワークに取り組むという順番が正解です。
English Grammar in Use(Raymond Murphy)
文法参考書が欲しいなと思ったらこちらがおすすめ。English Grammar in Useは、世界では一番有名な文法参考書と言っても良いかもしれません。約3200万部を超えているベストセラーです。
日本で有名でないのは、日本語での説明がないからではないでしょうか。言語を学ぶ時、その言語の解説は日本語であるべきだというのが日本の教育ですから。しかし、この参考書はすべて英語になっていて、ネイティブスピーカーの感覚で理解できるようになっています。英語の解説を日本語で行うと、どうしてもニュアンスが違って聞こえる時がありますが、英語で英語の解説があるのならそのような違いもなくなり、理解しやすくなるのがメリットです。
IELTSの、特にアカデミックモジュールは受験者のレベルが比較的高いですから、全編英語でも特に支障がないレベルでないとそもそもIELTSのレベルに達していないと言えます。IELTSを受験するなら、すべて英語の参考書にも抵抗がなくなるようにしていきましょう。
英語のレベル別に分かれていますし、イギリス英語とアメリカ英語があるので、IELTSを受験するならイギリス英語バージョンを購入してみましょう。
Speaking for Ielts(Collins)
スピーキングの対策はもはやどうしようもないと思っていませんか?IELTSでは、英検の簡単な級のように決められたフレーズさえ覚えれば誰もが合格するようなものではありません。きちんと会話ベースになっているからこそ、高度なレベルが求められます。
確かにスピーキングの判定は難しいですが、覚えておいた方が良い単語や表現があるので、この参考書でそれらを覚えておきましょう。IELTS対策としては優秀で、Unitは1~12まで分かれており、それぞれにトピックが設けられています。参考となるネイティブスピーカーが言うような例文もたくさん載っているので、これらをそのまま覚えてしまうという手もあるでしょう。
IELTSのおすすめ参考書まとめ
IELTSを受験するなら、自信がない場合それぞれのセクション別に参考書を購入することをおすすめします。そこでじっくり学び、準備ができてから公式問題集に行って実力を試してみましょう!

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.