全編英語のビジュアル図解英語教材とは? 『ENGLISH FOR EVERYONE』の使い方

全編英語のビジュアル図解英語教材とは? 『ENGLISH FOR EVERYONE』の使い方

使える英語を学びたい!自然な英語を習得したい!そんな方にオススメの教材があります。

それは、イギリスの出版社DK社から出ている『ENGLISH FOR EVERYONE』シリーズ。イギリスから出ている洋書の英語テキストなので、全編英語です。

英語がわからないのに英語を使って勉強するなんて、可能なの?と、不安に思うかもしれません。けれどもこの教材は、世界70か国以上で使われているという実績のある教材です。いろいろな言語を母国語とする人々がこの教材で英語を学んでいるのです。

日本では渡辺直美さんがインスタグラムで「わかりやすい」とオススメしていたこともあり、話題にもなりました。

全編英語なのにわかりやすいのはなぜか、シリーズ内容はどのようなものか、レベルに合った教材を選ぶにはどうしたらいいのか…今回は、この『ENGLISH FOR EVERYONE』を掘り下げます。アプリやオンラインでの学習方法も紹介しますね!

『ENGLISH FOR EVERYONE』とは

それでは最初に『ENGLISH FOR EVERYONE』シリーズ共通となる概要を見ていきましょう。

全編英語なのにわかりやすい?

『ENGLISH FOR EVERYONE』は洋書です。イギリスの出版社DKから出ているので全編英語の教材です。

英語学習者が英語だけで学ぶのは難しそうだと思われるかもしれません。けれども、『ENGLISH FOR EVERYONE』の紹介動画で、責任者の方はこう言っています。
https://youtu.be/fd85xQwBe_E

「英語教材は複雑で大変そうなものが多く、正直言って使いにくいものばかり。それとは正反対のものがつくりたかった。」

つまりそれは「シンプルでわかりやすい」もの。

さまざまなジャンルで「ビジュアル図鑑」を出しているDK社なので、そのノウハウをそそぎこみ、「シンプルかつわかりやすい」英語学習教材を実現したのです。何を学ぶべきか、ビジュアルで訴えてくる。ビジュアルとセットで英語が記憶に定着される。そんな革新的な英語教材が『ENGLISH FOR EVERYONE』なのです。

レベルや目的別に

『ENGLISH FOR EVERYONE』には、色々なレベルに合わせた教材があります。文法や語彙力強化に特化したものもあります。

自分に合ったレベルやジャンルからスタートできるので、独学でも学習をすすめやすく、また、続けやすいのです。

具体的なレベルや分野の説明は後述しますが、それを参照しても自分に合ったレベルがわからない!という方は、AMAZONで書籍の中を試し読みしてみたり、Kindle(電子版)でサンプルを請求してみたり、また、DK公式で無料問題(詳細後述)を解いてみるのもいいと思います。

オーディオ教材付!独学の決定版

DK社は当シリーズについて、以下のように称しています。

“A Complete Self-Study Program”
「完璧な独習・独学プログラム」


独学をサポートする工夫としては、まず、わかりやすい図解たっぷりの解説書があります。また、解説テキストとは別に問題集が用意されているのもポイント。さらに、テキストにも問題集にもオーディオ教材が付属します。アプリやブラウザから再生できるという便利さです。

テキスト、問題集、いずれもカラフルで、紙質はしっかりとしています。書き込みながら学習する派の方もストレスなくペンを動かすことができることでしょう。そもそも“Course Book (解説テキスト)” とそれに対応する “Practice Book (演習問題集)”、両方買うべきなのか?迷うかもしれません。

もちろん本来はテキストと問題集をセットで購入するのが基本となりますが、“Course Book (解説テキスト)” にも多少演習問題は含まれているので、テキストのみを購入し、問題集は別途アプリで、というのも一策です。

アプリ学習が苦手な場合は、問題集を購入して、テキストは電子版、という方法もいいかもしれませんね!

『ENGLISH FOR EVERYONE』各コースの紹介

『ENGLISH FOR EVERYONE』はシリーズ名で、いろいろなレベルや分野に合わせた教材の総称です。

このコース、ざっくりわけると3種類。

① 総合的/一般的なジェネラルコース
② ビジネス英語コース
③ 学習分野別コース

このうち、①と②の全レベル、③の文法テキストについては “Course Book (解説テキスト)” とそれに対応する “Practice Book (演習問題集)” があります。

これだけあると、何を選んだらいいの?と混乱してしまうかもしれません。自分に合ったレベル、自分の求めている内容に合わせた選択が、学習効果をアップさせる大切なポイントとなります。

各コースと書籍の内容について以下に解説しますので、選択の際の参考にしてください。

① 総合的/一般的なジェネラルコース

レベル1から4にわかれている、一般的な英語のコースです。英会話を中心に構成されています。各レベルの大まかな内容は以下の通り。

LEVEL1(初級①)
自己紹介からはじまってシンプルな日常会話を習得。時制は現在形。

LEVEL2(初級②)
服装や天気など少し複雑な会話を習得。過去形、未来形も登場。

LEVEL3(中級)
様々な時制を正しく使った会話を習得。

LEVEL4(上級)
旅行、社会問題、文化など、より高度なトピックの会話を習得。

DK公式が、レベルの目安となるTOEICの参考スコアも提示しています。

LEVEL1(初級①):TOEIC 0~200点
LEVEL2(初級②):TOEIC 200~500点
LEVEL3(中級):TOEIC 500~850点
LEVEL4(上級):TOEIC 850~900点

日本で英語の授業経験がある方であれば、レベル1は簡単すぎるかな、と思います。実際、DK公式が、「英語の基礎を学んだことがある場合はレベル2から」を推奨しています。

② ビジネス英語コース

メールの書き方や就職/転職で役立つ表現などが網羅されているのがビジネス英語コース “English for Everyone Business English”です。レベルは2つにわかれています。

LEVEL1(初級)
会議やプレゼンテーション、電話応対、ビジネスランチ、などについて。

LEVEL2(中級)
対人スキル、会議用語、対クライアントメール、面接、などについて。

対象としている英語レベルは以下の通りです。

LEVEL1(初級):TOEIC 200~500点、IELTSスコア2.5~3.5
LEVEL2(中級):TOEIC 500~850点、IELTSスコア3.5~5.5

このビジネス英語コースに関しては、三省堂から日本語版も出ています。日本語版のタイトルは『ひとりでエクササイズ ビジネス英語』です。日本語版もアプリのオーディオ教材が利用可能ですよ!

③ 学習分野別コース

ジェネラルコース、ビジネス英語コース以外にも、学習分野が絞られたテキストが4種類あります。

Grammar Guide: 文法解説書。英語資格試験対策におすすめ。
Vocabulary Builder: 3000以上の必須単語を習得!
Idioms: 1000以上の必須イディオム表現を習得!
Phrasal Verbs: 1000以上の定型フレーズを習得!

渡辺直美さんがインスタグラムで紹介していたのは “Vocabulary Builder” ですね。他にも “Idioms” や “Grammar Guide” を学習して英語力強化に励んでいるそうです。

単語、イディオム、句動詞(群動詞)…いずれにも教科書英語や受験英語では出てこない表現がたくさん登場します。それだけ自然な英語、使える英語を身につけられるということですね。

『ENGLISH FOR EVERYONE』をアプリとオンラインで

『ENGLISH FOR EVERYONE』はこれまで見てきたように、独習で英語をマスターできるように工夫された画期的な教材です。

その工夫のひとつに、オーディオ教材やオンラインで取り組める演習問題の提供があります。

無料アプリでネイティブ音声を堪能!(無料コンテンツ)

書籍に付属の音声教材といえば、かつてはCD-ROMが主流でしたが、『ENGLISH FOR EVERYONE』にはスマートフォンなどで使えるアプリが用意されています。

アプリ名は “DK English for Everyone”。ダウンロードは無料です。

このアプリはオフライン対応しているので、一端コンテンツをダウンローしてしまえばインターネットのない環境でも教材の音声を再生可能。通勤通学の時間や寝る前のちょっとした時間に学習を進められますね!

どこまで再生したかアプリが記憶してくれるので、いつでも続きから学習を再開できるという親切設計です。音声は英語のネイティブスピーカーによる、はっきりと自然な発音で、速度もレベルに合わせたものになっていて聞きやすい!DK公式が「高音質」とうたっているだけあります。

DK社はイギリスの出版社ですが、音声はイギリス英語に偏らず、アメリカ英語の話者もいます。広くグローバルな英語を学べる工夫がされているように感じます。

収録されているのは “English Grammar Guide (文法)” 以外の全シリーズ。 “Course Book (解説テキスト)” だけではなく、 “Practice Book (演習問題)” についても対応しています。

無料アプリの使い方

アプリをダウンロード後、最初に立ち上げたときに “Select the language of your book (書籍の言語を選択)”と表示されます。

注意すべき点は、ここで「日本語」を選ぶと、三省堂から出ている日本語版の『ENGLISH FOR EVERYONE: ひとりでエクササイズ ビジネス英語 レベル1/レベル2』のみが書籍リストに出てくることです。

洋書版のテキストで勉強している方は「English」を選択しましょう。その後、初回はユーザー登録に進みます。登録内容はメールアドレスとパスワードというシンプルなものです。

ホーム画面には “Get free audio” と “Online exercises” という2つのメニューが表示されます。音声再生に進むには “Get free audio” をタップします。そうすると、書籍の一覧が出てくるので、該当の聞きたい教材名をタップします。

画面下に表示される “Download audio” をタップすると音声がダウンロードされ、スマートフォン本体に保存されます。

スマートフォンの容量を圧迫したくない、インターネット回線を気にせず使用できる、という場合は、都度聞きたい音声を再生することも可能です。

オンライン演習問題(有料コンテンツ)

無料アプリのホーム画面に表示される “Online exercises” は、有料の Interactive exercises(対話式演習)です。

演習問題は “Practice Book” に収録されているのと同じもの。デジタル化されることで、答え合わせや進捗管理が容易になりますね。

“Course Book” で学習を進めていて、演習はオンラインでやりたいという方にぴったりです。スマートフォンのアプリだけではなく、パソコンからブラウザ経由でも取り組めます。
https://www.dkefe.com/en/

問題の購入は、全レベル一括も可能ですし、レベル別、3から6ユニットずつ、なども選ぶことができます。お試し購入可能なのは助かりますね。

ブラウザからは無料問題にもアクセス可能です。 “Try free exercises” では各レベルについて、基礎となる6スキル(スピーキング、文法、語彙、リーディング、リスニング、ライティング)すべてについての無料問題が公開されていますので、操作性やレベルの確認にぜひ活用してくださいね!

脱独学!オンライン英会話レッスンでも学べます

『ENGLISH FOR EVERYONE』が独学に特化したテキストとはいえ、「全編英語はやはりきつい」「誰かに解説してほしい」「リアルな会話をしながら学びたい!」という方もいることでしょう。

そういう方にオススメなのが、Native Campの「イラストで学ぶ英文法」コースです。

このコースでは、『ENGLISH FOR EVERYONE』をテキストブックとして用いたレッスンがおこなわれます。 ジェネラルコースのLEVEL1から4まで、全てのレベルに対応しています。

ジェネラルコースの各レベルについて “Course Book (解説テキスト)” と “Practice Book (演習問題)” が出版されていますが、 Native Camp の授業で使用するのは “Course Book (解説テキスト)” なので、購入する際にはお間違えのないように。

Native Camp では7日間の無料トライアルもありますので、どのようなレッスン内容か、自分にあっているかなど、確認してからの本格スタートも可能です。ぜひお試しください!
https://nativecamp.net/text_description/english_for_everyone

『ENGLISH FOR EVERYONE』まとめ

今回は、英語で学ぶ英語学習の決定版、『ENGLISH FOR EVERYONE』について見てきました。

洋書で英語を学ぶなんてハードルが高い!と思うかもしれませんが、世界各国で使われていて、子供から大人までが学んでいる、実績のある英語学習書です。

文字で解説することよりも、ビジュアルで理解することに重きを置いているシリーズなので、独学もスムーズ。音声が聞けたり、問題を解くことができたりといった、オンライン&アプリ学習も可能です。

オンライン英会話 Native Camp では『ENGLISH FOR EVERYONE』をテキストに使用するコースもあるので、ぜひ挑戦してみてくださいね!


nativecamp.net

nativecamp.net