英単語を覚えても会話で使えないときの対処法!

英単語を覚えても会話で使えないときの対処法!

『せっかく覚えた英単語だけど会話で使えない』そんな経験ありませんか?

・いざ英語を話そうと思うと、単語が出てこない。
・英文を読むことはできるのに、英会話は苦手。
・英語のリスニングはできるのに、話せない。


きっと多くの英語学習者が、このような悩みをもっているのではないかと思います。私も、頑張ってたくさん英単語覚えたにも関わらず、いざ会話になると言いたいことが出てこない、と悔しい思いをしたことが何度もあります。

覚えた単語を使えるようになるためにはどうすればいいのか?今回の記事では覚えた英単語を会話で使えるようになるコツをご紹介。英単語を覚えたのに出てこない原因と対策について解説していきます!

なぜ覚えた英単語を会話で使えないのか

ではなぜ「せっかく英単語をたくさん覚えたが、いざ会話になると使えない」ということが起こるのでしょうか。

これには複数の理由が考えられます。

①そもそも覚えられていない

「覚えたつもりだったけど、覚えられていなかった」というケース。

文で読んだら意味がわかる英単語、でもいざ自分で話そうと思ったら出てこない。数日前に意味を調べた英単語、せっかく覚えたのに出てこない。

そんな経験、英語学習者であれば誰でもあるのではないでしょうか。英単語に限らず、人間の脳は新しく学んだことや情報を、時間の経過とともに忘れてしまうようにできています。

頑張って覚えた英単語も、その後その単語に触れる機会がなければ、残念ながら日が経つとともに記憶から薄れていってしまいます。1週間後には「そういえば勉強したけど何だっけ・・・」となってしまい、いざ英会話で使いたい時に使えず、悔しい思いをしてしまいます。

②単語のみを暗記している

日本語と英語の文法は大きく異なり、簡単に日本語→英語と直訳できるわけではありません。

単語のみをひたすら暗記しても、自分の言いたいことを単語だけを繋げ合わせて表現できるかというと、残念ながらNO。そこが日本人にとっての英語学習の難しい点でもあります。また、英語には単語と単語を組み合わせることで意味を成すイディオムや句動詞がたくさんあり、表現として覚えていないと使うのが難しいフレーズが数多く存在します。

例えば、作るを意味する”make"英語を勉強し始めてすぐに覚える基本の動詞ですが、実は「作る」という意味以外にも、他の単語と組み合わせることによって様々な動作を表すことができます。

・make an effort(努力する)
・make money (お金を稼ぐ)
・make it(都合がつく)
・make sense(納得する)
・make up(仲直りする)

上記はほんの一例で、”make”で表現できる動作には、かなりの種類があります。

イディオムや句動詞などの『塊』で覚えるからこそ使える表現が英語にはとても多く、単語だけを暗記しているだけでは自分の言いたいことを表現するのが難しくなってしまいます。

③ニュアンスを覚えていない

”犬=dog”など、日本語にそのまま訳すことができる単語だけならいいのですが、そうではないのが英語の難しいところ。

日本語では同じ単語で表せるのに、英語では異なる単語を使う場合、逆に日本語では異なる単語なのに、英語では同じ単語を使う場合がよくあります。なので、英語はその単語のもつニュアンスやイメージを捉えていないと、「なんて言えばいいんだろう?」「どっちを使えばいいんだっけ?」と迷ってしまいます。

例えば、「気づく」という動詞。日本語では「気づく」と一言で表現できる単語ですが、英語だと

・notice 視覚や聴覚など、五感で『気づく』
・realize 頭で理解し『気づく』
・recognize 見覚えや聞き覚えがあるものに『気づく』

と、気づきの種類によって使う単語が異なります。辞書だとどれも「気づく」という同じ意味を表しますが、ニュアンスが異なり使い分けが必要です。

こうした単語のもつニュアンスの違いを意識して単語を覚えていないと、会話の最中に「どっちを使えばいいんだっけ?」と迷ってしまいます。

④発音を覚えていない

これは私の経験談ですが、「英語の発音が曖昧なせいで、会話で使えなかった」という経験が何度もあります。

私が苦手だったのが、”Squirrel”という単語。日本語だと「リス」という簡単な名詞なのに、英語になるといつも「なんて発音するんだっけ…」と迷ってしまい、相手に伝わらなかったという失敗談があります。

そんな『読み書きはできるのに、発音は曖昧』という単語、ありませんか?

発音が分からないと、自分の頭の中で正解の英語の文章が出来ていたとしても、言葉を発するのをためらってしまったり、発音が間違っているせいで相手に通じないことがあります。

覚えた英単語を会話で使うには

ではせっかく覚えた英単語を会話で使うにはどうすればいいのか?

ここからは、具体的な対策と学習方法をご紹介していきます。

①何度もその単語に触れる

覚えたい単語に触れる回数を増やすことで、単語が脳に定着していきます。

人間の記憶は短期記憶と長期記憶に分かれており、新しく覚えたことは何度も反復することによって長期記憶へと移行していきます。自分で声に出して繰り返したり、音声を何度も聴いて、とにかくその単語を何度も繰り返しましょう。

よく「復習が大事」と言いますが、全くその通りで、英単語は何度も復習を繰り返すことで、記憶に定着していきます。単語帳などの参考書を見て勉強するのも良いですし、無料の英単語学習アプリを使うのもおすすめ。

また、洋画を観たり、洋書を読むことで、たくさんの語句に触れ、「この単語、前も見たな。」や「この英単語、また使われている!」という経験を繰り返すことでも、記憶に残っていきます。

覚える時は会話で自分が実際に使う英単語から優先的に覚えるのがおすすめです。自分の趣味や仕事など、自分の興味のある事柄や、話題にあがりやすい単語から覚えていくことで、実践で使える英会話力を効率よく高めることができます。

②フレーズで覚える

単語だけを覚えるのではなく、単語の組み合わせによって作られる英語のイディオム・句動詞を覚えることで、英語の表現力が格段に上がります。

英語には数多くの2単語以上からなる表現が存在し、難しい動詞を覚えるよりも、基本の動詞を使った句動詞表現を覚えているほうが、簡単かつ自然な場合があります。

例えば、「困難を乗り越える」と言いたい時。「乗り越える、克服する」という意味をもつ”surmount”という動詞がありますが、もしそれを知らなくても、”get over”で「乗り越える」と表現することができます。

“get”も”over”も中学英語で習う、馴染みのある単語ですよね。難しい新しい単語を覚えるより、馴染みのあるもうすでに覚えた単語を組み合わせて使うことで、表現の幅をグンと広げることができます。

また、覚える時にはフレーズごとセットで覚えてしまうと、会話の中で瞬時に覚えたフレーズで答えることができるので、英語を話す瞬発力が上がります。フレーズで覚えるという方法は、型を覚えてしまえばあとは品詞ごとに置き換えて使うことができ、状況によって応用することができるのでとても便利です。

例えば、ネイティブスピーカーがよく使うフレーズに

Let me know.
私に教えてください。

という表現があります。

この表現の、meの部分をyouに変えることで、
Let you know.
「あなたに教える=あなたに知らせるね」という表現ができたり

meの部分をhimに変えることで、
Let him know.
「彼に教える=彼に知らせておくね」という意味になります。

このようにフレーズで覚えておくと、一部を置き換えて使うことができ、単語だけを覚えるより格段に英語での表現力が高まります。

③ニュアンスを覚える

日本語訳でそのまま覚えるより、単語のもつイメージ・ニュアンスに注目して覚えると、英語での表現力がかなり高まります。

例えば、動詞”have”

中学で習う基本の動詞”have”には「〜を持つ」という意味がありますが、本やペンなど目に見えるものを「持つ」と表現する以外にも、様々な動作を”have"を使って表現することができます。

I have to do
”すること”を持っている=しなければいけない

I have a stomachache.
”お腹の痛み”を持っている=お腹が痛い

I have a meeting.
”会議”を持っている=会議に出席する

このように、日本語に直訳し「〜を持っている」と覚えるのではなく、動詞のもつニュアンスを理解していることで、1つの動詞で表現できることが一気に増えます。

「単語=〇〇という意味」と、辞書にのっている英単語と、日本語単語を単純にイコールで繋ぐのではなく、その単語のもつニュアンスやイメージを理解することで、英語の表現の幅が広がります。

また、似たような単語でも「どっちを使うんだっけ?」と迷うことが減り、状況やシチュエーションに合わせた正しい英語を使えるようになります。

④発音と一緒に覚える

せっかく覚えた単語、読めるけど使えないままではもったいないですよね。英単語を覚える時は、必ず発音記号を確認して、発音も一緒に覚えていきましょう。

日本語と英語の発音には違う点がたくさんあり、「発音が難しい」と感じる人もとても多いと思います。パッと単語をみただけで発音が分かりにくい単語も多いですよね。

発音記号と聞くと、「見慣れない記号で覚えるの大変そう…」と少し身構えてしまいますが、一度しっかり覚えれば、正しい発音を身につけるとても大きな助けになります。

英単語を覚える時に発音記号も一緒に覚える癖をつけておくことで、正しい発音が身につき、自分の英語がしっかりネイティブスピーカーに通じるようになります。また同時に、ネイティブスピーカーの発音の聞きとりもしやすくなるので、英語力が確実に上がります。

他にも、発音を意識して実際に声に出して練習してみることで、読むだけよりも記憶に定着しやすくなったりと、発音も一緒に意識して覚えるのはメリットだらけ。正しい発音が身に付けば、自分の英語への自信にも繋がります。

⑤とにかく使う

そして1番大事なのが、覚えてそのままにするのではなく、実際に会話で使ってみること。せっかく覚えた単語も、使わなければ忘れてしまいます。

英語を話す時、ついつい自分がいつも使っている同じ単語や表現をしてしまいがちですが、覚えたい単語は意識的に使うようにすることで、覚えた単語やフレーズが定着していきます。

例えば、かわいい犬に対して”cute”と言っていたのを、”adorable”に変えてみる、など。

新しく覚えた英単語を「どんな場面で使えるかな?」と使えるシチュエーションを積極的に探しながら、意識的に使う場面を増やすことで、どんどん覚えた単語が自分に定着していき、実践で使えるボキャブラリーが増えていきます。

もし使い方を間違ってしまっても、「間違った」という体験のおかげで、より記憶に残りやすくもなります。

英会話だと緊張してしまう、という人は、最初は独り言でもOK。大事なのは、「知っている」だけに留めるのではなく、「実際に声に出して使ってみる」ことです。実際に英単語を声に出して使っているうちに、どんどん口と耳が慣れていき、自然に会話で使えるようになっていきます。

覚えた英単語を使って、会話表現を豊かにしよう

いかがでしたか?今回は、覚えた英単語が英会話で使えない原因と対策方法について、紹介しました。

【覚えた単語を英会話で使うには】

①何度もその単語に触れる
②フレーズで覚える
③ニュアンスを覚える
④発音と一緒に覚える
⑤とにかく使う

『せっかく英単語を覚えたのに、会話で使えなかった』それは新しい言語を学ぶ過程で、誰もが直面する壁の1つです。「自分の記憶力が悪い」や「なんでできなかったんだろう」など、自分にがっかりする必要はありません。

覚えるのに時間がかかるのは当たり前のことです。大切なのは、インプットの質を上げ、アウトプットを欠かさないこと。

今回紹介した5つのコツを意識して、覚えた英単語を「会話で使える」英単語にしていきましょう!

「周りになかなか英語を話す機会がない…」という方は、ネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンがおすすめです。無料体験もできるので、ぜひチェックしてみてください!


nativecamp.net

nativecamp.net