「~というわけじゃない」の英語表現!It's not thatの使い方

「~というわけじゃない」の英語表現!It's not thatの使い方

 

英会話や英語の勉強をしていると、「〜というわけじゃない」ってなんて言うか疑問に思うことが多々ありますよね。

「〜というわけじゃない」を英語で言う場合は、

It’s not that
Just because A, doesn’t mean B

の2つの表現がよく使われます。

そこで今回の記事は、中学英語の一歩上のレベルを目標とする方のために、「It’s not that」「Just because A, doesn’t mean B」の使い方を紹介します。

例文も混じえながら解説しているので、ぜひ最後まで読んで英語学習の参考にしてください!

 

「~というわけじゃない」の英語表現とは?

 

話している相手に対して誤解を招きそうな場面で、自分の思いを正しく伝えるには、

  • It’s not that
  • Just because A, doesn’t mean B

英文で表現します。

どちらも「~というわけじゃない」と言いたいときに使います。「~というわけではなく、本当は~と言いたいんだ」というニュアンスになります。「というわけではない」の英語フレーズを使えば、自分の考えていることを確実に相手に伝えることができます。

ここからは、上記2つのそれぞれの表現の使い方を、例文を用いながら解説していきます。

 

1:It's not that

 

「It’s not that」は、

It’s not that I’m your enemy, I just want you to trust me.
わたしはあなたの敵ではない、ただ私のことを信じてほしいだけなんだ。

のように、「~というわけではない」という意味になり、相手に誤解を与えることなく、自分の考えや意図を伝える際に使います。Its not thatの後にthat節を作り誤解を生む可能性がある事柄を持ってきます。そして、その後に続く英文によって本来伝えたいことを表現します。何かを釈明しなければならない状況でも、〜なわけではないの英語表現として使えるようにしておくと役立ちます。

そして”〜というわけではない”の英語「It’s not that」の後の文章で「I just」と続けると、「~というわけじゃない、ただ~というだけなんだ」というニュアンスを出せます。

なお、「I just」の代わりに「It’s just」もよく使われるので覚えておきましょう。

(例文)

It’s not that I wanted to make you feel uncomfortable. I just wanted to tell you the truth.
気分を悪くさせたかったわけじゃないんだ。ただ君にはきちんと事実を伝えておきたかったんだ。

It’s not that they avoid you because you are non-Japanese, it’s just that they hesitate to speak English.
あなたが外国人だから避けているわけじゃないよ、ただみんな英語を話すのをためらってるんだ。

It’s not like」も「~というわけじゃない」という意味で使われます。

「It’s not that」との違いは、「It’s not like」は「別に〜というわけじゃない」というニュアンスがあり、

It’s not like you are sick. I guess you can at least help me.
別に具合が悪いわけじゃないんだから、手伝うことぐらいできるんじゃない?

のような表現の場合、「別に」という意味合いが強調されます。

(例文)

It’s not like you take full responsibility, why don’t you try it?
別にあなたが責任をすべて負うわけじゃないんだから、気楽に挑戦してみればいいんじゃない?
It’s not like I want to go, I gotta tag along.
別に行きたいわけじゃないんだけど、付き合いだから仕方ないんだ。
It’s not like I dislike this job, I just want to try a new thing in a new environment.
別にこの仕事が嫌いなわけではないんだけど、新しい環境でチャレンジしてみたいんだ。

「〜わけでない」の英語がIt’s not thatであることをまず押さえましょう。

 

2:Just because A, doesn’t mean B

 

続けて、〜というわけじゃない、〜するわけではないの英語をみていきましょう。

「Just because A, doesn’t mean B」は、

Just because he is rich, doesn’t mean he is popular with girls.
彼がお金持ちだからといって、彼が女性にモテるとは限らない。

のように、「ただAだからといって、Bだとは限らない」という意味になり、ある物事に対する勝手な思い込みや決めつけを否定する状況で使います。

「Just because」と間違えて使いやすいもので「Only because」があります。「Only because」は「~という理由だけで」という意味で、理由が1つしかない場合にのみ使うので、混同しないよう注意しましょう。

なお、「Just because 」は

Just because she is the daughter of the company’s president, she was hired by the company.
彼女は父親が会社の社長というだけで、その会社に雇われた。

のように肯定文でも使えます。

(例文)

Just because you are highly educated, doesn’t mean you can enter a prestigious company. Communication skills are important as well.
ただ学歴がいいからといって、一流企業に入社できるわけではない。コミュニケーションスキルも重要だ。
Just because you are good at drawing, doesn’t mean you can succeed as an artist. You need to create works that can fascinate people.
ただ絵が上手いからといって、芸術家として成功できるわけではない。人々を惹き付ける作品が作れるかがポイントだ。
Just because they are housewives, doesn’t mean they all are good at cooking.
ただ主婦だからといって、料理が上手いわけではない。

決めつけやバイアスは可能性を限定してしまいます。そのような考えを持つ人と話す場面で、Just becasue A, doesn’t mean Bを知っていれば会話で使うことができます。

 

必ずしも~だというわけではないの英語表現

 

ここからは、「~というわけじゃない」と似ている表現として、「必ずしも~というわけではない」という部分否定の表現についても解説していきます!

英語学習者が挫折しがちな部分ですが、しっかり学習していきましょう。

 

1.「すべて~というわけではない」

 

「all、every、both」に「not」を付けて否定文にすると、「すべて~というわけじゃない」という意味になり、「not」の後の部分を否定する部分否定になります。

「not every」は、「あらゆるものが~というわけではない」という意味で、everyをeverythingやeveryoneなどに置き換えることができます。not everyoneなら、全ての人に当てはまるわけではないということを英語で表現するときに使えたりします。また、「not both」は「両方どちらとも~というわけではない」という意味になります。

(例文)

Not everything went wrong. It’s just the way it is.
すべて上手くいかなかったわけではない。そんなもんだよ。
Not all of them were failures. The first 2 or 3 went well.
すべて失敗作だったわけではない。最初の2~3つは成功した。
Not both of the parts broke. One of them is still usable.
両方の部品がだめになったわけではない。片方は使うことができる。

ここで注意したいのが、全否定の意味合いはなく、「部分的に否定をするときに使う」ということです。「~でないものもある」というニュアンスで使われます。

対して「まったく~でない」と完全否定するときには、「never」「not〜any」「neither」を使います。

(例文)

He could never gain trust from his colleagues because he was arrogant to them.
彼はまったく同僚からの信頼を得られなかった。彼が横柄な態度を取ったからだ。
We did some A/B testing, but we didn’t get any good results. 2パターンに分けて実験を行ったが、どちらも成果が出なかった。

 

2.「いつも~というわけではない」

 

「always、constantly、regularly、invariably」が入る否定文は、「いつも~というわけではない」という部分否定になります。いつも〜したいわけではない、いつも〜しているわけではないんだ、といった英語にも使えるでしょう。

not constantly」は「絶えず~しているというわけでもない」、「not invariably」は「例外なく常に~というわけではない」という意味で使います。

(例文)

We humans can’t always be fine. We sometimes catch a cold or get injured.
誰もがいつも元気でいられるわけではない。時には風邪をひいたりケガをしたりする。
I don’t regularly go to the gym. I go there only when I want to lose weight.
いつもジムに通うわけではない。体を引き締めたいときだけ行っている。

 

3.「必ず~というわけではない」

 

「necessarily、inevitably」が含まれる否定文は、「必ずしも~というわけではない」という部分否定になります。それが絶対ではないという意味で使えます。

「not inevitably」は「必然的に~というわけではない」という意味で使います。

(例文)

I don’t necessarily have to finish it today.
必ず今日までに終わらせる必要があるというわけではない。
You don’t necessarily have to get up early every morning.
必ず毎朝早起きする必要はない。たまにはゆっくり睡眠を取ることも大切だ。

 

4. 「完全に~というわけではない」

 

「quite、altogether、completely、entirely」などが使われる否定文は、「完全に、まったく~というわけではない」という部分否定になります。

「not altogether」は「すべて~というわけではない」という意味で使います。

(例文)

I haven’t quite gotten the job done yet.
完全にこの業務が終わったわけではない。
It hasn’t gotten completely clean yet.
完全にすべてきれいになったわけではない。

 

「~というわけじゃない」の英語表現まとめ

 

では今回の記事「〜というわけではない」英語のまとめです!

It’s not that」は「~というわけではない」という意味です。相手に誤解を与えることなく、自分の考えや意図を伝える際に使います。

It’s not like」を使う方法もあり、「別に〜というわけじゃない」というニュアンスで使います。

Just because A, doesn’t mean B」は「ただAだからといって、Bだとは限らない」という意味です。ある物事に対する勝手な思い込みや決めつけを否定する状況で使います。

これらの表現は文章の中でもよく出てくる表現なので、ぜひ覚えておきましょう。

実践でもしっかり使えるようになりたい方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話を、まずは無料体験レッスンから利用してみてくださいね!


 

nativecamp.net

nativecamp.net