間を繋ぐ「つなぎ言葉」の英語とは?沈黙をなくすfillerフレーズ

間を繋ぐ「つなぎ言葉」の英語とは?沈黙をなくすfillerフレーズ

fillerフレーズ(フィラーフレーズ)という言葉を聞いたことがありますか?

fillerの”満たすもの、詰めるもの”という意味から、会話の間をつなぐための表現、日本語でいうところの「つなぎ言葉」になります。別名gap fillerとも呼ばれます。例えば、言葉がすぐに出てこないときの「え~っと」や「う~ん」といった感じです。

ネイティブスピーカーって、会話を途切れさすことなくずっと喋ってるなというイメージがありませんか?

英語にはいくつものつなぎ言葉があり、ネイティブや外国の人はそれらを使うことで沈黙を避けスムーズな会話をしています。

そこで今回の記事では英語のつなぎ言葉を解説、途切れない英会話をするテクニックを例文とともに紹介していきましょう。

間を繋ぐつなぎ言葉で、会話を弾ませよう!

「緊張感からうまく言葉が出てこなくなる。」

「焦れば焦るほど、話が続かないんです。」

英語でする話であれば、こんな思いをすることは珍しくありません。すると自分に英語力がないからだと思ったり、相手が自分と話しをしていて楽しくないのではないかと心配してしまったり。こうなると、さらに言葉が出てこなくなって顔が引きつってしまいます。

また、普段の会話で緊張とは別に、言葉に詰まったり答えがすぐに出てこないといったシーンもあります。

そんな場面に使えるテクニックのひとつにフィラー、いわゆるつなぎ言葉があります。つなぎ語を使うメリットを紹介しましょう。

・母国語でない英語がスムーズに出てこないときでも沈黙を避けることができる。

・言いたいことを考える時間稼ぎができる。

・相手に、今すぐには何かを言う/意見を述べるという状態にないことを示すことができる。

逆に、注意すべき点は2つ。

「使いすぎず適度に使う」こと、プロフェッショナルな印象にならないため「ビジネス英語には使わない」というポイントです。

つなぎ言葉をほどよく取り入れ、会話を弾ませるようにしたいですね。ここからは具体的なfillerフレーズを12こ挙げ、その使い方をみていきましょう。

1. Uh / Ummm

「え~っと」

「え~」

「あ~」

「あのぅ」

「そのぅ」

言葉に詰まったとき、ちょっと考えこんでいるときなどにはまず、Uh(アァ)/ Ummm(アム)です。

例えば、カフェで友達に何飲む?なんて聞かれることはよくあります。

自分のなかではカプチーノにするかラテにするか迷っているという理由がありますが、相手に対し無言でいて返事をしないということはよくありません。英語例文を比べてみます。

無言の場合

A: What are you having?

B: ……

A: (What is he thinking?)

B: I will have a lattev.

つなぎ言葉を使った場合

A: What are you having?

B: Ummm……, I will have a latte.(えぇ~っと、、、ラテにする)

A: Me, too!

1秒ほどの短いつなぎ言葉を入れるだけで、相手とのコミュニケーションを途切らすことなく、「今、考えてるんだよ~」と伝える効果があるのです。

2. Let’s see / Let me see.

「えぇ~と」

「どれどれ」

Let’s seeもLet me see.も、Letが使われたフィラーフレーズで「私に考えさせて」といったニュアンスですが、つなぎ言葉はその意味をあまり深く考えず口ぐせのように使います。

明日の晩にご飯を食べにいこうと話しているとき、週末に出かける予定を決めているときなどのシーンにうってつけのつなぎ言葉です。

A: Shall we go for dinner tomorrow?

明日、ご飯食べにいく?

B: Sounds great. What time is convenient for you?

いいね。何時くらいが都合いい?

A: Let me see. How about meeting at the station at about 8pm?

えぇ~と、じゃ駅に8時くらいはどう?

B: Sure, see you tomorrow!

そうだね、じゃ明日ね!

「えぇ~と」と言いながら、何時くらいが良いか考える時間を稼いでるといったイメージです。会う時間を提案するとともに、相手の都合が良いのか聞くことも大事ですね。

3. I mean

「っていうか」

「いや」

「つまりね」

このフレーズもネイティブスピーカーがよく使います。自分の言ったことを繰り返して伝えたいとき、再度補足したりもっと正確に言いたい時など、”私が言いたいのはね””私が言ったのはね”というフォローのニュアンスを持つ英語表現です。

This is my sister. I mean, my sister-in-law.

妹です。というか、義理の妹です。

I don’t think he is good at taking the lead. I mean, he is a good person.

彼は率先して行動するのは苦手だと思う。いや、良い人だけどね。

4. Like

「なんか」

「~な感じ」

日本語でも”なんか、○○って感じ”、”なんか、△△”と言うことがあります。それがlikeになります。

A: Are you enjoying your vegetarian burger?

そのベジバーガー美味しい?

B: Not really. It tastes like rubber…

あんまり。なんかさ、ゴムみたいな味なんだ。

5. You know

「あの~」

「え~と、何だっけ、あれ」

「ほら」

このフレーズは皆さんもご存知のつなぎ言葉かもしれませんね。言いやすいフレーズであることから使いすぎに注意をしないと、しつこく印象が悪くなる場合も。

文章と文章の間に入れる使い方になり、キツいことでもちょっと和らげる効果もあります。

She is, you know, always late.

彼女さ、ほら、いつも遅刻してくるんだよね。

The book, you know, the author is J. K. Rowling. “Harry Potter!”

あの本、え~っと何だっけ、原作がJ. K. ローリングで、、、「ハリーぽッター」だ!

6. Well

「え~と」

「そうだなぁ」

Wellは、文頭に使うつなぎ言葉の代表的な単語です。言葉に詰まったり、言いたいことがすぐに出てこないときなどに場をつなぐ感じで使います。

A: Have you decided on your holiday for next year?

来年の休暇、決めた?

B: Well……, I will have to see if I will have spare money for it.

え~と。お金に余裕があるかどうかみないとなぁ。

7. So

「ってことは」

「さてと」

「だから」

Soというつなぎ言葉を使うことによって、結果を述べたり、アイデアをまとめる効果があります。

So you enjoyed staying in London. Tell me more.

ってことは、ロンドン滞在は楽しかったんだね。もっと教えて。

So what’s next?

さて、次はどうする?

8. Actually

「実はさ」

「実のところ」

「実際には」

何かを打ち明けるようなときに使ったり、ファクトを伝えるようなときにActually(アクチュアリィ)を使いましょう。誰かに反論する際にも使うことができます。

Actually, I’m not sure if he is telling me the truth.

実はさ、彼が真実を語っているかは分からないの。

I’m British. Actually, I don’t like tea.

私はイギリス人。実は紅茶が好きじゃありません。

9. Obviously

「明らかに」

「言うまでもなく」

「当然」

Obviously(オブヴィアスリィ)は、誰の目から見ても明らかなことを話すときに使うフィラーです。

Obviously, one of the important things against Covid-19 is a PCR test.

明らかにコロナ対策で重要なことのひとつはPCRテストです。

Obviously, Cristiano Ronaldo is a famous football player.

言うまでもなく、クリスティアーノ・ロナウドは有名なサッカー選手だよね。

10. Basically

「つまり」

「要するに」

自分の考えを要約したり、もっとも重要なポイントを強調する時に使うのがBasicallyです。

A: Did you know she broke up with her boyfriend?

彼女が彼と別れたって知ってた?

B: She kept complaining about him. Basically, he didn’t communicate enough with her.

彼女、いつも彼に不満だったの。要するに、彼は彼女と十分にコミュニケーションとってなかったのよ。

11. What do you call it?

「なんて言うのかな」

「何だったっけ」

What do you call it?は物の名前が出てこないときに使います。英語を学習している皆さんなら「単語がでてこな~い」といったシーンで、その場を沈黙にしないで済む便利なつなぎ言葉です。

A: What do you call it? Someone very famous prime minister during WW2.

何だったっけ?第二次世界大戦中の有名な首相。

B: Oh, that’s Winston Churchill!

あぁ それはウィンストン・チャーチルだね!

12. How should I put it?

「なんて言えばいいかな」

「なんて言ったらいいかな」

「どう言えばいいかな」

How should I put it?は何かを言う際、言い方に困っているときに使えるフレーズ。一旦前置きすることで、どう言うか考えたり、ニュアンスを少し和らげます。

He doesn’t do his research! How should I put it – he’s very lazy!

彼はリサーチをしない。なんて言ったらいいかな、すごく怠け者なんだ。

The car shape is wrong; it’s not electric; the colour isn’t right. How should I put it – I hate it!

形もおかしい、電気自動車じゃない、色も違う。何と言うか、この車嫌いだなぁ。

fillerフレーズを学んで話の間を繋ごう!

使いすぎ、フォーマルなシーンでは使わないことに気をつけた上で、fillerフレーズを英会話に取り入れてみませんか?

つなぎ言葉は他にもありますが、機会があればネイティブスピーカーが本記事で紹介したフィラーを使っているかにも注目してください。

聞き取れたら、真似して使ってみる、つなぎ言葉で会話も友好関係もつないでいきましょう!


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