お盆を英語で説明するには?迎え火・送り火等の英語表現【例文付き】

お盆を英語で説明するには?迎え火・送り火等の英語表現【例文付き】

みなさんは日本の文化を外国から来た人に説明した経験はありますか?

今、日本の文化は海外でとっても人気がありますよね。日本に訪れている外国人に、「なぜ日本が好きなのか?」「なぜ日本に来ようと思ったのか?」と尋ねると、高確率で「日本のアニメ、ゲームが大好きだから」という答えが返ってくるほど。

日本のアニメを好んで、独学で日本語を学び、マスターしてしまう強者も筆者の周りにたくさんいます!また、人気があるものは日本のアニメやゲームのみではありません。

日本の伝統的なしきたりや工芸品、料理やお祭りなどに興味を持ち、それらに関する職業や職人に憧れて日本に来て弟子入りをする外国人の方もいるんです。

このように日本に興味を持って留学をしに来たり、仕事をしに来たり、旅行で遊びに来たりしてくれる海外の方々に、私たち日本の独特な文化を英語で説明できたら、素敵ですよね。

学校や職場に海外からの留学生や転勤などで働きに来ている外国人の方々も増えている現在。きっとみなさんも、どこかで日本の伝統的なしきたりや文化を英語で語るような機会をもらえるかもしれません。

そこで今回この記事では、日本の伝統的な夏の風物詩・しきたりの一つである「お盆」について英語で説明ができるようになるための秘訣を紹介したいと思います!

実際に使うことのできる例文を交えながら、お盆とはなんなのか、なんのために行うのか、そして「迎え火・送り火」についても英語で紹介できるよう表現を紹介していきます。

自分の国の独特なしきたり・文化を海外に向けて発信できるようになることが、国際理解、国際交流の第一歩です。まずは、そもそもお盆とは一体どんなものなのかをおさらいしましょう。

そもそもお盆とはどんなもの?

みなさん「お盆」と聞いて、何を思い浮かべますか?ご先祖さまが帰ってくること?お祭り?親戚が集まる日?・・・「お盆」とは一体なんなのか、説明ができますか?

実は、しっかりとお盆とはなんの日なのかを説明できる人って少ないのではないでしょうか。お盆とは、一体なんのために何をする日なのでしょうか?

英語で伝えられるようになる前に、まずはその意味を今一度かき人していきましょう。

お盆っていつ?

実は、お盆はいつから行われているのか定かではありません。

しかし、明治時代に現在行われている8月のお盆になる前までは、旧暦の7月がお盆の期間に当たりました。

これを初盆というそうです。現在では、8月13日から16日の四日間が正式なお盆の期間とされています。

また、地域によっては現在も旧暦にあたる7月がお盆の期間とされているところもあります。多くの地域では基本的に8月の四日間をお盆とするところが多いようです。

沖縄と奄美地方のみ、お盆の期間は五日間になります。また、7月がお盆の期間とされているそうです。

お盆は何をする日?

お盆とは、亡くなった家族やご先祖さまの霊を祀る期間のことです。

7月のお盆でも8月のお盆でも、どちらもお盆を迎えるにあたって事前に準備をする必要があるんです。

まず、お盆のある月の1日を「釜蓋朔日」とよび、「地獄の蓋が開かれる日」とされています。この日から、迎えるお盆に向けてさまざまな準備を始めます。例えば、お墓参りや掃除、仏壇の掃除、盆提灯の準備などが挙げられます。

そして、お盆を迎える月の7日を「七夕」と呼びます。この日は、ご先祖さまを迎えるために「精霊棚」というものを準備します。

おそらく、見たことのある人も多いのではないでしょうか、ちゃぶ台などの上に敷物を敷き、きゅうりと茄子で作った精霊馬を飾ります。

このきゅうりは馬を、なすは牛を表しているそう。なんでも、ご先祖さまが来るときは馬に乗って早く、そして帰るときは牛に乗ってのんびりゆっくりとできるように、と願いが込められているそうです。

13日の夕刻になったら、迎え火を焚きます。迎え火を焚く理由は、ご先祖さまが自分の家族の居場所がわかるようにその火が目印となるためです。

14日と15日は、ご先祖さまがおうちに滞在していると言われています。この期間中は、作っておいて精霊棚にお菓子や果物、御膳などのお供物をします。

お盆の最終日、16日の午前中までご先祖さまは家に滞在しているそうです。そのため、この日の朝までお供物をしてあげます。

そして、夕刻になったらご先祖さまが帰る時。今度は、ご先祖さまが無事に元の場所へ帰られるよう「送り火」を家族全員で行います。

お盆の四日間は、このように準備から迎え火、そしてお供物、最終日の送り火の一連の流れが決まっています。どれも、大切なご先祖さまが一年に一度帰ってくる日のためにとても大切な過程なんですね。

お盆の目的と、期間、実際に何を行うかがわかったところで、これらを英語で説明するにはどうすればいいでしょうか?なんだかとても難しそうですよね・・・!

でも大丈夫、日本独特のしきたりを、できるだけわかりやすい表現や単語で海外の人に伝えられるよう、便利な英語表現を紹介していきます。

お盆の英語表現と例文1・・・「お盆とはどんなものか」を説明

まず、「お盆」という単語は英語だとどのように表現するのでしょうか?

実は、お盆の直訳に当たる単語は英語には存在しません。そのため、日本のお盆を英語でs伝えるときは、'Obon'や'Obon holiday'などというように表現するのが適切でしょう。

ちなみに、holidayが着く理由は、日本ではお盆休みと言ってお盆の期間は会社や学校が基本的にお休みになるためです。

お盆を直訳できる英単語が存在しないため、お盆て何?と聞かれた際は、「Obon is an event (a traditional Japanese event) when_________________.」の形のセンテンスで説明するのが適切です!

どういうことかというと、Obon is an event で、「お盆は行事です。」と訳せます。その後の、whenから下の部分で、どんな行事なのかをS+Vで表現します。

例えば「Obon is an event when the souls of ancestors come back and stay for a couple of days.」のように説明ができます。

この文のwhen以下は、「ご先祖さまの魂が戻ってきて数日間滞在する。」です。ここで、直前の「an event」が具体的にどんな行事なのかを説明していますね。

このように英語で伝えれば、お盆が一体何をする期間なのか、海外の人にも伝わると思います。

ちなみに、日本と同じように海外の国でもそれぞれ異なるご先祖さまの祀り方があるんです。有名なのがメキシコの死者の祭り。

一年に一度、亡くなった家族やご先祖さまが戻ってきて家族と一緒に過ごすという日本のお盆ととてもよく似ているしきたりです。人々はこの期間中は顔に外国のペイントをしたり、カラフルなお皿や食べ物を祭壇に飾って、ご先祖さまの帰りを心待ちにします。

ディズニーの大ヒットした映画、「リメンバー・ミー」では、まさにこの死者の祭りのシーンがたくさん登場しますよ。


ここで少し余談!

下記記事では、英会話で「怖い話」についてお話しています!夏に使える話題なので、是非ご参考にしてくださいね♪

nativecamp.net


お盆の英語表現と例文2・・・「お盆は何をするか」を説明

まずは先ほどもかき人した通り、お盆では何をするかというと・・・そう、まずはご先祖さまを迎えるためにお墓や仏壇を掃除して準備をすること、そして迎え火と送り火を炊くこと、そしてお供物をすることでしたね。

これらを英語で説明するにはどうすればいいでしょうか?

まず、「お墓参りをする」「お墓と仏壇の掃除をする」などの準備の説明から見ていきましょう。

1. お盆休みになると、お墓参りをします。
During the Obon holiday, people go back to their hometowns and visit their family graves.

2. お盆休みにはご先祖さまのお墓参りをするのが伝統的な過ごし方です。
The traditional way to spend the Obon holiday is visiting family graves.

次に、迎え火と送り火を行うことの説明の仕方を紹介します。

3. お盆は、ご先祖さまの魂を迎えるために伝統的な「迎え火」という火を家の玄関でたく行事から始まります。
The Obon holiday begins with traditional 'Mukaebi', in which people burn a small fire at the gate of the house to welcome the spirit of ancestors.

4. お盆の最終日の夕方には、ご先祖さまの魂を送るために「送り火」という火をもう一度たきます。
We light the fire again to send the spirit back in the evening of the last day of Obon holidays.


ここでまた少し余談!

下記記事では、花火についての英語表現をご紹介しています!線香花火など、日本の夏の風物詩を英語で紹介してみましょう♪

nativecamp.net


お盆の英語説明は大変・・・しかし日本の文化説明に役立つ!

いかがでしたか?日本の伝統的なしきたり・二週・行事である「お盆」の内容と何をするのかを英語で説明するための英語の表現を紹介してきました。使えそうなものはありましたか?

これからますます、来日する留学生やビジネスマン、永住を検討している海外の方が増えていく中で、きっと日本の文化や伝統を説明する機会があるはずです。

そんな時、しっかりと自信を持って日本人としてお盆について説明ができるよう、今回の記事を参考にしてみてください。