この夏は英会話で「怖い話」をして盛り上がろう

scary story

日本の夏の風物詩といえば、花火大会やお祭りなど楽しいイベントが盛りだくさんです。

そして、苦手なようでなぜか魅了されてしまう「怖い話」。これも夏の風物詩の一つです。「怪談」とも言われますね。

聞きたくないけど聞いてみたい・・・ソワソワ、ゾクゾクしてしまう変な気持ちですよね。

海外でも同じく「怖い話」というのは数多く語り継がれています。

人はなぜか幽霊や呪い、怪奇現象が好きなんですよね。筆者も非常に苦手ですが興味があります!

この記事では「怖い話」を英語で表現する方法を紹介します。

日常会話では使う機会は決して多くはないかもしれませんが、実態の見えない恐怖や眠れない感覚を表現できたら会話も弾みそうですよね。

「怖い話」をいつも聞く側で怖がっていた方は、英語では語る側になって怖がらせてみてくださいねw

「怖い話」は英語で何と言う?

まずは「怖い話」つまり「怪談」を英語で何というのかいくつか紹介します。

「怖い」と「話」を分解して考えると分かりやすいと思います。

怖いの種類

「怖い」という英語表現は実はたくさんありますが、怪談に対するような「怖い」は以下の2つがピッタリと言えるでしょう。

・scary / scared

・horror / horrified

話の種類

そして「話」ですが、「物語」とか「言い伝え」のニュアンスが強いと思いますので、以下の2つが使われるようです。

カッコ内はLONGMAN英英辞典の表記です。

・story(a description of how something happened, that is intended to entertain people, and maybe true or imaginary)

・tale(a story about exciting imaginary events)

2つの違いですが、”tale”storyの一つで特に架空のもの、ということですね。

私たちが聞く「怖い話」はフィクションとノンフィクションがあるので、使い分けると良いでしょう。

「怖い話」の英語表現

それぞれを組み合わせると以下の英語表現となります。

・scary story

・scary tale

・horror story

・horror tale

どれも覚えやすいと思います。

「怖い話」は英語で何と言うのか、もうバッチリですね。

「怖い」の関連表現

「怖い話」を聞いたときに感じる「ゾクゾク」「ソワソワ」したあの感じは英語ではどのように表現するかもチェックしておきましょう。

・chill(名詞・動詞:寒気、ゾッとする気持ち)

His horror story gave me chills.

(彼の怖い話でゾッと寒気がした)

・shiver(名詞・動詞:恐怖や寒さでの震え)

The scary tale of our school made us shiver.

(学校にまつわる怖い言い伝えで、私たちは恐怖で震えた。)

日本の怖い話を英語で伝えよう

つぎに日本で有名な「怖い話」のあらすじを英語で伝えてみましょう。

この記事では「耳なし芳一」を取り上げてみました。

平家の亡霊に取り憑かれた耳なし芳一は最終的に命は助かるものの・・・想像するだけでも怖いストーリーですよね。

ただの恐怖だけでなく、どこか悲しいストーリーが隠れているということも伝えられるようにしてみました。

耳なし芳一

One upon a time, there was a blind man named Hoichi who lived in a temple in Akamagaskai.

(昔むかし、赤間関の寺に住む、芳一という目の不自由な男がいました。)

He had a gift for Biwa with recitation.

(彼は琵琶の弾き語りの才能を持っていました。)

In particular, he was good at playing the Dannoura, one of the parts of Heike-Monogatari.

(特に、彼は平家物語の章段の一つである壇ノ浦を得意としていました。)

The part has been handed down as a tragedy because women and children were involved in the war.

(この章段は女性や子供が合戦に巻き込まれたため、悲劇として語り継がれています。)

His great performance moved many people to tears.

(彼の素晴らしい弾き語りで多く人は涙を流すほどでした。)

One night, a ghost of a samurai who knew of his reputation came and invited him to perform for a noble person.

(ある夜、芳一の評判を耳にした侍の亡霊がやってきて、とある高貴な方の御前で琵琶の弾き語りをするように招待しました。)

He followed the ghost and performed Dannoura in front of the noble.

(彼は亡霊に従い、高貴な方の御前で壇ノ浦の章段を弾き語りました。)

The noble ordered him to come and perform every night.

(その高貴な方は、毎晩やって来て弾き語りをするように命じました。)

Osho of the temple was worried about his strange activity every night.So, Osho asked a man to track him.

(お寺の和尚さんは彼の毎晩の奇妙な行動を心配し、ある男に彼の後を付けるように頼みました。)

The man found out that he was performing in front of a grave of the emperor Antoku who was a clan of Heike.

(その男は彼が平家一族である安徳天皇の墓前で弾き語りをしているのを突き止めたのです。)

They were ghosts of Heike who died in Dannoura!

(彼らは壇ノ浦で死んだ平家の亡霊たちだったのです!)

To guard him, Osho wrote Okyo all over his body.

(彼を守るために、和尚は彼の体中にお経を書きました。)

The ghost came to pick him up as usual.

(亡霊はいつものように彼を迎えにやって来ました。)

The Okyo prevented the ghost from finding him.

(お経のおかげで亡霊は彼を見つけることができませんでした。)

The ghost called Hoichi's name again and again.

(亡霊は芳一の名前を繰り返し呼びました。)

But, only his ears were seen because Osho forgot to write on it.

(しかし、和尚が耳にお経を書き忘れたので、彼の耳だけが見えてしまいました。)

The ghost had no choice but to cut his ears with a sword.

(亡霊は仕方なく彼の耳を刀で切り裂きました。)

Finally, he could survive but lost his ears.

(最終的に彼は命は取り留めましたが、耳を失ってしまいました。)

This story made him be called "Lost ears Hoichi"

(この話から、彼は「耳なし芳一」と呼ばれるようになりました。)


ここで少し余談!

下記記事で「お化け屋敷」に行ったときに使える英語表現をご紹介しています!さらになんと!世界一怖いお化け屋敷もご紹介!

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海外で有名な怖い話

そして、海外の「怖い話」を英語で紹介します。

海外にもホラー映画や怖い都市伝説がたくさんありますが、その中でも実話から来る都市伝説をピックアップしてみました。

サイトを検索してみるといくつか記事がヒットしますし、なんとWikipediaにも掲載されているほどです。

それは、座ってしまうと死ぬという呪いの椅子の話です。

Busby's chair(バズビーの椅子)

This is the story of the chair cursed by Thomas Busby who was executed for murder in the UK in 1702.

(これは、1702年イギリスで殺人罪で処刑された、トーマス・バズビーの呪いがかかった椅子の話です。)

Since his death, 63 people who had sat in his chair died not long after.

(彼の死後、彼の椅子に座った63人が程なく死んだのです。)

The chair was in a pub that had been his home originally.

(その椅子はもともと彼の家であったパブにありました。)

Because the rumor spread that the owner of the chair had been executed, people who sat jokingly while getting drunk died one after another.

(死刑囚が持っていた椅子の噂が広がり、面白がって酔った勢いで座った人々が次々に死にました)

The pub was closed in 2012.

(パブは2012年に閉鎖されました。)

Finally, the chair is in a museum, hanging on the ceiling so that no one could sit.

(最終的には、誰も座れないように美術館の天井から吊るされています。)

This scary story was also introduced by famous Japanese TV programs and magazines.

(この恐ろしい話は日本の有名なテレビ番組や雑誌でも取り上げられました。)


ここでまた少し余談!

夏の定番といえば、怖い話もそうですが、やっぱり花火は欠かせないですよね!下記記事ではその中でも人気の高い「線香花火」の英語表現をご紹介しています♪♪

nativecamp.net


まとめ

いかがでしたでしょうか。

紹介したストーリーの中に、「怖い話」に関連する単語がいくつか出てきたと思います。

・grave (墓)

・tragedy(悲劇)

・curse(呪い)

・murder(殺人罪)

・execute(処刑する)

なかなか日常会話では使うことは多くはないかもしれませんが、みなさんの単語帳の中に入れてみてくださいね!