GTEC Coreのリスニング対策はどうすべき?対策する時のおすすめ方法!

GTEC Coreのリスニング対策はどうすべき?対策する時のおすすめ方法!

GTECとは、ベネッセが実施している英語の4技能テストです。その中にも種類があり、学年別になっていたり、大人用があったりします。ここでは、特にCoreと呼ばれる中2~中3レベルのリスニング対策についてご紹介していきます。リスニングが苦手という中学生は非常に多いですから、家でできる対策方法をいくつか紹介していきますね!

GTEC Coreの概要

まずは、GTEC Coreの概要について知っておきましょう。GTECには、「Core」「Basic」「Advanced」「CBT」の4つのレベルがあります。そのうちCoreは中2~中3レベルで、制限時間は約92分、リーディングとリスニングはマーク式で、ライティングはもちろん記述式、スピーキングはタブレットで行うことになります。上限スコアは840点と、普段のテストとは違う点数が出てきます。

ベネッセが重視するのは、学校で習う受け身のリーディングだけでなく、リスニングやスピーキングといった会話に関する技能、そして自分の意見を書きだせるライティングの技能全てです。これらを英語の4技能と呼びます。全てが満遍なくできて初めて英語の実力が備わっていきます。4技能がそろうことによって、実際に英語でコミュニケーションをとることができると考え、受験英語ではなく、本当に役に立つ英語を伸ばしたいという思いが伝わってきます。評価は絶対評価、客観的な視点から採点していきます。

Coreタイプは中2〜中3と書きましたが、Basicタイプは中3〜高2、Advancedタイプは高1〜高3、CBTタイプは高2後半〜高3となっています。後に受けるつもりなら少し頭の隅にでも置いておきましょう。

リスニングの問題構成

さて、気になるGTEC Coreのリスニング構成ですが、以下のようになっています。

  • 写真・イラスト説明問題 /8問 /4分
  • 会話応答問題/8問 /4分
  • 課題解決問題/8問 /5分
  • 要点理解問題/8問 /5分
  • TOTAL/32問 /約20分

中2~中3が対象ということでそこまで難しい内容にはなりませんが、問題構成を見てみると受験でも出てきやすいものとなっています。写真やイラストを見てそこからヒントをもらう問題、会話形式で進む問題は慣れているかもしれませんね。課題解決問題や要点理解問題はもう少し複雑化するので、日頃から英語耳を作っておく必要があります。

ベネッセがこのような問題構成にしたのは、実践的な言語テストとしてふさわしいと判断したからだそうです。ですから、リスニングの出題割合を重視しているとのこと。こうすることで、より高い制度でリスニング力を測れるのです。リスニング力とは、具体的には即応性や情報を選択する力です。多角的にリスニング力が測れるようにしてあるので、これらの能力を鍛えていけなくてはスコアは伸びません。たとえ正確に聞き取れたとしても、それに素早く反応できなければ次々と問題は進んでいきますから、素早さ対策もしたいところです。

また、リスニングの題材として選ばれるのは、やはり現実のシチュエーションで実際に使えそうなものとなっています。テストのためにリスニング力を伸ばすのではなく、本当に英語でコミュニケーションが取れると実感できるテストがGTECです。

GTEC Coreのリスニング対策

GTEC Coreのリスニングに関する情報がわかったところで、適切な対策には何があるかを見ていきましょう。時間がある時にがっつり、隙間時間にこまめに、毎日続けていく地道な作業になりますが、これがリスニング対策には一番です。効果が出ることを急がず、じっくりと継続することが大切です。

公式問題集や参考書を買って対策

GTECに関しては様々な問題集が出ています。ベネッセは大手の教育関連業者ですから、そこから出ている公式問題集を買うのも良いでしょう。解答例やスクリプトを見て、なんと言っていたのかを確認するところまでがリスニングの勉強です。

公式問題集でなくても、Amazonなどの通販サイトで問題集が売っています。自分に合うものを選びたいなら、大きな本屋さんへ行って参考書がないか見てみましょう。少しでも中身がわかれば、理解しやすいかどうかがわかります。

リスニングの対策がメインになるのですから、音源に関しては少々注意しましょう。中学生が自分で使うのであれば、今はCDよりもQRコードの方が良いかもしれません。GTECのスピーキングテストがタブレットであるように、ネット環境に慣れていた方が多少有利なものもあります。スマホを持っているのであれば、QRコードで音源をゲットできた方が手軽でしょう。CDの再生環境がない家もありますからね。逆に、中学生の間はスマホを禁止されていて、CDが聞ける環境があるならもちろんCDが付いているものにしましょう。

スマホアプリで隙間時間を活用する

問題集などは腰を据えて勉強するのにふさわしいですが、そのような時間がなく忙しい時には、リスニングはまとめてやってしまいがちです。やらないよりはマシですが、リスニングは耳を英語に慣れさせなければいけないのでできれば5分だけでも良いので毎日聞いてほしいのです。となると、隙間時間を活用できることに気付くでしょう。スマホを持っているなら、中学生向け、もしくは中学生レベルの英語が学べるアプリをインストールし、毎日寝る前などに聞いてみてください。

日々の積み重ねがものをいうリスニングは、継続できた人のみに成功を与えます。時間がない時は自分がわかるレベルのものを何度も聞き、内容がわかるようにしておきましょう。何回聞いてもわからない場合は、日本語訳やスクリプトを見て意味を理解してからまた聞き直します。これを繰り返すことで実力は徐々に上がっていくものです。

ただし、聞いていてあまりにもわからない単語が多いようなら、まずは語彙力を付けなければいけません。単語やイディオムの暗記はなかなか億劫ですが、これができなければリーディングでもライティングでもスピーキングでも困ります。単語は英語全ての技能の土台ですから、こちらも地道に進めていきましょう。

英語の聞き方にはコツがある?

リスニング対策というと、問題を解くことと理解している人も多いでしょう。それで構わないのですが、それ以外にも英語の聞き方にはコツがあります。一度だけ聞いた英語は、集中していても頭の中には残りません。英語耳にするには英語をまさに浴びるように聞く必要がありますが、違う言葉をランダムに聞くよりは、同じ音を何度も聞くことをおすすめします。これなら海外留学をするとか、海外に住むという場合は別のやり方もあるのですが、GTECという問題形式が決まっているテストの対策であればこのように同じ音を聞きまくる作戦も有効です。

中2~中3レベルの英語なら出て来る単語や文法には限りがありますから、そのレベルの音源であれば何度聞いても無駄がありません。1回では聞き取れなかったものの、練習なら何度だって聞けるのですから意味を理解した後でまた聞き直してみましょう。それで音を覚えたら、リズムに合わせてスピーキングの時も口をついて良い発音が出ることがあります。これは一石二鳥ではないでしょうか。

限られた時間の中であらゆる音を聞くよりは、ある程度範囲が決められた音を聞くことは効率的な対策法です。問題を解きまくってもなかなか上達しているという実感が持てない時には、気分を変えてわかる音を何度も聞いて自信をつけていきましょう!

即応性を高める練習をするために

GTEC Coreのリスニングで求められる即応性、つまり、正確に聞き取れるだけでなく素早く解ける力を身につけるには、事前に問題に目を通しておく必要があります。これは学校でもテストを解く時のコツとして教えられているのではないでしょうか。まだ英語を英語として理解し、日本語を介さずに解くことは難しいかもしれません。第二言語として英語を学ぶなら、多くの人がまず問題を読んで意味を理解しておきます。これを徹底することで、即応性を養いましょう。

幸いリスニングはペーパーなのでメモができます。自分だけがわかるように書けば良いので、雑になっても構いません。どんな質問なのかをメモし、リスニングでは音を聞いて理解することだけに集中できるようにしておきましょう。音を聞きながら問題の意味も理解するということはまず無理です。よって、事前の準備が必須となります。早く他の問題を解いて全体的な時間に余裕を持たせたいという気持ちもわかりますが、それでスコアが著しく落ちたら元も子もないですよね。リスニングが始める前にできるだけ問題に目を通し、イラストがあるならどんな問題が出るか予想しておきましょう。それだけでスコアはかなり違ってきます。

もし質問の意味がわからないなら、そこで長い時間留まるのではなく、さっさと次の問題へ行きましょう。わからないものを長く考えていても答えが出ないことの方が多いからです。特に単語を知らない場合は、考えてもわかりません。よって、その問題は放置し、わかる問題で確実にスコアを取っていくのです。


ここで少し余談!

下記記事では、GTEC Core のスピーキングとライティングについて解説しています!念入りの準備は行っても損はありませんので、こちらの記事で是非ご確認ください♪


まとめ

GTEC Coreのリスニングの概要、そして対策について述べてみましたが、何か参考になるようなものはありましたでしょうか。たかがリスニング、されどリスニング。中学では定期テストでリスニングがあっても、授業で文法ほど強化されることは公立学校ではなかなかありません。もし強化が難しいようなら、とにかく英語を毎日聞く時間を5分でも良いから取りましょう。これを継続できるかどうかで、数年後にリスニング力に大きな差が付きます。