GTEC Basicリスニングの対策方法!試験内容やおすすめ参考書など

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ベネッセコーポレーションが実施する英語能力試験「GTEC」は、学生から大人までの様々な層を対象としており、年々受験者数も増えている注目の英語試験です。

2020年度から始まった「大学入学共通テスト」では、導入された民間英語試験のうちの1つに、このGTECが選ばれました。

GTECの特徴は、「本当に使える英語」の力を測る、という理念のもと構成されていること。

そのため出題形式もGTEC独自に作られており、きちんと対策をしていくことが高得点を得るカギとなっています。

今回はそのGTECの中でも、中学3年生〜高校2年生向けに作られた「GTEC Basic」のリスニングパートについて、勉強方法をまとめていきます!

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GTEC Basicの試験構成

GTECでは受験者のレベルによって最適なテストがそれぞれ用意されています。

その中でも、GTEC Basicは中学3年生〜高校2年生を対象にしています。

試験は他のGTEC試験と同様、「リスニング」「リーディング」「ライティング」「スピーキング」の4技能を測るテストが実施されます。

全体の試験時間は約110分

120分〜180分かかるTOEFLやTOEICと比べれば短く、慣れれば集中力を保ったまま試験を解き終わることが可能です。

リスニングの問題形式

GTEC Basicのリスニングは全40問で、試験時間は25分です。

試験は以下とおり4つのパートに分かれています。

パートA:写真、イラスト説明問題(10問)

それぞれの問題にイラストが1枚提示されるので、そのイラストの内容に最も合った英文を、音声で読まれる3つの選択肢から選ぶ。

パートB:会話応答問題(10問)

先生や生徒などの話に対して最も適切な応答を音声で読まれる選択肢から選ぶ。

パートBは質問文や選択肢などが一切問題用紙に書かれていません。音声を聞き逃さないよう、より注意するべきパートです。

パートC:課題解決問題(10問)

与えられた状況に対して、適当な選択肢を選ぶ。

パートD:要点理解問題(10問)

一定の長さの英文を聞き、問題に書かれた質問の答えとして最も適当なものを選択肢から選ぶ。

GTEC Basicリスニングで求められること

GTECリスニングでは、より実践的な英語でのコミュニケーション力が求められます。

そのため、問題も「実生活で起こりうるシーン」を忠実に再現したものがメインとなっています。

例えばパートBは、事前情報となる問題文も選択肢も書かれていないため、音声が流れる前に内容を予測することができません。

ここで問われているのは、ふいに与えられた会話に対してきちんと適切な応対ができるか、ということです。

そしてパートC・パートDでは実際に起こるような状況の中で、課題・要点を理解して適切な答えができるかという「英語での状況理解力・課題解決力」が試されます。

このように、GTEC Basicのリスニングパートはより実践的な「英語でのコミュニケーション能力」が試されるため、問題の音声は1回しか流れません!

1回英文を聞いただけで、場面や状況を頭で思い浮かべられるように、普段から英語に慣れておく必要があります。

GTEC Basicリスニングの対策方法

GTECリスニングでは、より実践的な英語力が求められます。

しかし、具体的にどのような対策をしていけばいいのでしょうか?

まずGTECリスニングで高得点を狙うための、必須の対策をまとめました。

1:問題形式を知る(過去問・模試を解いて慣れておく)

2:問題文を先読みする(音声が流れる前に内容を予測する)

3:咄嗟の英語理解力を身につける(シャドーイング練習がおすすめ)

4:単語力アップ

リスニングは他のパートと違い、1つの問題に当てられる解答時間が決まっています。

1つの問題で少しでも悩んでしまうと、解答を終える前に次の問題が始まってしまい、結果的に次の問題も解けなくなってしまうという事故が起こってしまいます。

このようなミスを防ぐためには、とにかく「問題で悩んでしまう原因」をつぶしていくことが大切です。

問題に悩んでしまう原因は主に、

「問題の形式に慣れていないこと(内容が予測できない)」

「英語→日本語にいちいち訳してしまっていること(問題理解に時間がかかる)」

「そもそも英語が聞き取れないこと」

「覚えていない単語が出てきてしまうこと」

だと思います。これらの原因をつぶしていくための対策・練習を行いましょう。

特に、そもそも英語の聞き取りが苦手、いちいち英語→日本語に訳さないと内容を理解できない人に必要な対策は、「英語脳」を作ることです。

英語脳を育てるためには、聞いた英語をそのまま音声に被せて復唱していく「シャドーイング」がおすすめです。

続けていくと聞き取り力が上がるのに加え、英文を英語のまま理解することができるようになっていきます。

また、覚えていない単語が問題に出てきてしまうと、いくら英語脳が出来上がっていても英文を理解するのに時間がかかってしまいます。

そのため、試験前にはしっかりと出題範囲の単語を覚えておくことが必須です。

リスニングに必要な英語脳を作る

リスニングはじっくり考える時間もなく、咄嗟の判断力が必要なため、単語や英文に慣れておくことが重要です。

試験前のみの短期集中型の対策ではなく、普段から英語脳を作る学習を意識して行いましょう!

筆者が薦める英語脳を作る毎日のトレーニング方法は、なんといっても「動画コンテンツ」

特に「Youtube」、「amazonプライムビデオ」「Netflix」がおすすめです。

まずYoutubeがおすすめの理由は、「英語を母語とする一般人」が話す英語を聴けるということ。

ドラマや映画は、どうしても実際の英語のやりとりがどういったテンションで行われているのか、リアルな空気感を知ることができません。

Youtubeの動画、特にVlogなど日常の風景を撮った映像は、英語学習者にとっては英語教材でも聴けることのできない価値のある学習資源です。

Youtubeなら毎日開くことへのハードルも下がります

自分の興味のある趣味に関連した英語の動画を見てもいいですし、1日1動画でもいいので、毎日見ることを続けてみるといいかもしれません。

次に「amazonプライムビデオ」「Netflix」ですが、おすすめの理由は飽きさせないコンテンツ力と、英語字幕の機能

どちらも言語設定ができるため、英語の字幕を追いながら英語を聞くことができます。

また、amazonプライムビデオではPCユーザー向けに「Subtitles for Language Learning (Prime Video)」という外国語学習者向けのGoogle Chrome拡張機能が登場しました。

この拡張機能を使うことで、英語字幕が表示されるだけではなく、知らない単語の意味を画面上で確認することができます。

とっても便利な機能ですよね!

このように飽きずに見られるような面白いコンテンツで英語を毎日学習することを意識することが、リスニング力、英語脳を鍛えるためには大切です。

ぜひ毎日のリスニングトレーニングに活用してみてください。


ここで少し余談!

下記記事では、GTEC Basicのスピーキングについて記載しています!スピーキングは日本人にとって慣れが少なくなってしまう部分になりますので、しっかり対策していきましょう♪

nativecamp.net


GTEC Basicリスニング<おすすめの教材>

最後に、GTECリスニング対策で使えるおすすめの書籍教材をご紹介します。

初めてGTECを受ける人/GTEC初心者向け

GTEC®︎総合対策ガイドブック

GTEC(R)総合対策ガイドブック

GTEC(R)総合対策ガイドブック

  • 発売日: 2018/11/30
  • メディア: 単行本

アルクから発売されているGTEC対策のガイドブックです。

本番と同じ形式の模擬試験が1回分収録されており、それぞれのパートの対策方法、解説が記載されています。

GTECを初めて受ける人や、何から始めていいか分からない人は、この教材を使うことでとりあえずGTECがどんなテストなのか、どのような勉強を行なっていけばいいのか、知ることができます。

GTEC® Basicをひとつひとつわかりやすく

GTEC Basicをひとつひとつわかりやすく。

GTEC Basicをひとつひとつわかりやすく。

  • 発売日: 2019/04/09
  • メディア: 単行本

こちらもGTEC Basicを初めて受ける人が、超基礎から問題の解き方や対策方法を学ぶことのできる教材です。

図解などを使った解説が豊富で、とても分かりやすく初心者に優しい内容構成となっています。

とにかく問題に慣れるために・・・

「GTEC」公式ガイドブック

GTEC公式ガイドブック Advanced

GTEC公式ガイドブック Advanced

ベネッセのGTEC公式問題集です。

本番と同じ形式の模擬試験1回分が収録されており、パート別に解説と対策方法が記載されています。

この1冊があればGTECの問題にある程度慣れることができます。

テスト直前のリハーサルにもなるので、GTECを受けるならぜひ解いておきたいですね。

「GTEC」CBT公式問題集 第2版

GTEC CBT公式問題集 第2版

GTEC CBT公式問題集 第2版

ベネッセのGTEC公式問題集です。

本番と同じ形式の模擬試験が2回分収録されています。

GTEC®︎過去問題集 Basic/Advanced

GTEC(R)過去問題集Basic

GTEC(R)過去問題集Basic

  • 作者:
  • 発売日: 2019/02/28
  • メディア: 単行本

GTEC(R)過去問題集 Advanced

GTEC(R)過去問題集 Advanced

  • 作者:
  • 発売日: 2019/02/28
  • メディア: 単行本

アルク出版のGTEC過去問題集です。

過去問題2回分が収録されています。

「単語集」でリスニングを鍛える!?<英語脳を作る単語集>

キクタンGTEC(R)【Basic&Advanced両対応】

英語学習者の間で人気を誇る英単語集「キクタン」から、GTEC受験者用の書籍が発売されているんです。

キクタンの特徴は、リズムに合わせて単語を聞き「耳で覚える」に特化した単語集であること。

単語の意味をただそのまま覚えるだけでなく、音声で流れる発音も自然と頭に入れ込むことができます。

英単語をなかなか覚えられない、という人にもおすすめです!


ここでまた少し余談!

下記記事では、GTEC CBT のリスニングについて記載しています!テストの種類は違いますが、同じGTECのリスニングなので、参考になりますよ♪

nativecamp.net


まとめ

GTEC Basicリスニングパートの対策いかがでしたでしょうか?

GTECは「話す・聞く・読む・書く」の4技能全てを満遍なく測定することができるので、今自分の英語力がどの程度にあるのか、客観視して見ることができるテストです。

自分の学力にあったテストもそれぞれ用意されているため、学年が上がるタイミングで受けることにより、今の自分のステージに応じた英語力を身につけることができます。

また、GTECの中でもCBTタイプは、大学受験でも活用することができます。

ベネッセの公式ホームページではスコアを入試に使える大学、学部などの情報も得ることができるため、気になる人はぜひチェックしてみてください!