GTECとは?リーディングの対策とおすすめ教材

GTEC  Core リーディングの対策

GTECは、ベネッセコーポレーションが実施する英語4技能検定。

受験者は小学生から社会人まで、幅広い層の英語力を測ることのできるテストです。年間126万人が受験しており、徐々にその知名度も高まっています。

GTECの特徴は、受験者のレベルによって最適なテストをそれぞれ用意していること。

「GTEC Junior(小学生向け)」「GTEC(中高生向け)」「GTEC(大学生・社会人向け)」の3種類のテストがあり、そこからさらに10種類の問題タイプに分けられています。

今回はその中でもGTEC(中高生向け)の「リーディングパート」の勉強方法をまとめていきます!

GTECは4タイプがあり、中高生向けの英語試験

中高生向けのGTECはそこからさらに4つのタイプに分かれており、英語のレベルや学年によって対象の問題タイプが用意されています。

ここでは、それぞれの問題タイプがどんなテストなのか、簡単にご紹介していきます。

・GTEC Core
GTEC Coreは中学2年生〜中学3年生を対象にしています。
中高生向けのGTECのうち、一番出題問題のレベルが優しいテストタイプです。

GTEC Coreリーディングパートの問題数は全28問。試験時間は約32分です。

・GTEC Basic
GTEC Basicは中学3年生〜高校2年生を対象にしています。
問題数が全36問で、試験時間は約45分です。

・GTEC Advanced
GTEC Advancedは高校1年生〜高校3年生が対象です。
試験時間はBasicと同様約45分ですが、問題数が少し増えて43問となっています。

・GTEC CBT
GTEC CBTは高校2年生後半〜高校3年生レベルの試験です。
特徴はCore/Basic/Advancedと問題構成が異なり、よりアカデミックな内容で英文を素早く読み意味と意図を捉えることが求められる問題になっています。

GTECで採用されているスコア型について

GTECは英検のように合否が決まるテストではなく、TOEICやTOEFLなどのように英語力が点数で出される仕組みを採用した「スコア型」のテストです。

GTECを入試に採用する大学も増えており、それぞれの大学で求められるスコア数は異なります。

希望の大学の入試にGTECを活用するには、どの程度のGTECスコアが必要か、確認しておくことが必要です。

GTECリーディング タイプ別問題構成

中高生向けGTECは4つの問題タイプがありますが、全て4技能(リーディング、スピーキング、リスニング、ライティング)が網羅されています。

その中でもリーディングパートは、それぞれの問題タイプで少しずつ形式が違うので、1つずつ解説していきます。

GTEC Core/Basic/Advanced

問題は以下の通りA、B、Cのパートに分かれています。

A:短文文脈理解問題(10問)・・・英単語の穴埋め問題
短文が10問あり、それぞれ空いている箇所に当てはまる英単語を4つの選択肢から選びます。

B:情報検索・概要把握問題(10問)・・・実生活に関連したチラシや案内表などの情報把握問題
チラシや表、案内など約4種類の読み物から質問の答えとなる情報を探し、回答します。

C:要点理解問題(8問)・・・ショートストーリーの読解問題
約300文字で構成される2種類のショートストーリーを読み、要点を理解した上で、それぞれの選択問題を回答していきます。

GTEC Coreリーディングの特徴は、より日常に紐づいた問題が多く出題されることです。

例えばパートAやCでは、日常生活で起こるような出来事が問題となっており、パートBでは街の探索ツアーの案内やチラシなど、生活の中で実際に目にしそうなものを題材にした問題が出されます。

GTEC CBT

GTEC CBTで出される問題は主に、大学の講義や学生生活で遭遇する英文の読解問題です。

Core/Basic/Advancedと異なり、問題がパートで分けられているということはありません。

まとまった文章の概要と主旨をしっかり理解できるか、聞かれている情報を文章から把握することができるかなど、より「読む力」が試される問題が設定されています。

GTECリーディングの対策は?

4つのタイプに分かれている中高生向けGTECですが、リーディングの対策方法はおおかた共通しています。

まずは制限時間内に解くことを目標にする

どの英語検定でも言えることですが、まずは問題を制限時間内に全て解ききることが高得点を取るカギとなります。

そのため、テスト時はあまり考え込まないように、スピーディに問題を解いていくことが大切です。

できるだけ文章を二度読みせず、スラスラと理解できるように、単語力の強化はもちろんのこと、「文脈を把握するスキル」をしっかり身につける必要があります。

では文脈を把握するスキルは、どのように身につければ良いのでしょうか?それは、日頃から一連のストーリーになっている(中身に文脈がある)英文を読む訓練をすることです。

学校の教科書で出てくる英語のストーリーや、短い小説、英語参考書の読解問題でも良いです。

できるだけ英語で書かれた文章を読む勉強を増やしましょう。最初は一度で理解できず、何度も文章を読み返したり、文節ごとに日本語に訳して読むなど、一筋話ではいかないかもしれません。

しかし繰り返し練習していくと、いちいち単語を日本語に訳さなくても頭の中で意味が理解できるようになり、スラスラと文章を読めるようになってきます。

いざ本番で1文1文の解読に時間がかかりすぎてしまい、途中までしか回答できなかった!ということのないように、ぜひ練習問題を繰り返し解いて、リーディングに慣れるためのトレーニングをしていきましょう!

日頃から学校の授業を100%頭に入れておく

GTECで出る問題は、中学校・高校で学ぶ英語がほとんどです。

ですので、GTECで点数を取るには、学校での英語の授業を真面目に聞き、単語も文法も100%自分のものにしておく日頃の努力が必要です。

教科書で分からないところはそのままにしておかず、先生や親に聞くなどして、少しずつでも疑問を消化していきましょう。

また、学校の小テストや定期テストで間違った問題は必ず復習をしましょう。そうすることで、GTECもかなり安心して受けることができると思います。


ここで少し余談!

下記記事では、GTEC CBT のリーディングについて記載してます! CBTのリーディングに出てくる英文は、従来の形式とは違うのでなれる必要があります!記事を参考に、取り組んでください♪

nativecamp.net


GTEC対策におすすめの教材【4技能】

今まで一通りGTECの対策方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

なんとなく分かっても、実際に解いてみないと始まらない!と言いたい人もたくさんいると思います。

そこで最後に、GTEC対策に使えるおすすめの教材をご紹介します!

GTEC公式ガイドブック(Core/Basic/Advanced向け)

GTEC公式ガイドブック Advanced

GTEC公式ガイドブック Advanced

ベネッセから公式で発売されているGTEC専用の問題集です。

本番と同じ形式の模擬試験1回分が収録されています。技能・パート別に問題の解説と対策方法、問題を解くためのアドバイスが記載されているため、この1冊があればGTECの問題にある程度慣れることができます。

テスト直前のリハーサルにもなるので、GTECを受けるならぜひ解いておきたいですね。

「GTEC」CBT公式問題集 第2版

GTEC CBT公式問題集 第2版

GTEC CBT公式問題集 第2版

ベネッセから発行されている公式問題集です。

リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4技能をバランスよく学習することができます。

こちらは本番と同レベルの問題、形式の模擬試験が2回分収録されています。本番と同じ形式の音声も付属しており、模擬試験として使えます。

GTEC®︎過去問題集 Basic/Advanced

GTEC(R)過去問題集Basic

GTEC(R)過去問題集Basic

  • 作者:
  • 発売日: 2019/02/28
  • メディア: 単行本

GTEC(R)過去問題集 Advanced

GTEC(R)過去問題集 Advanced

  • 作者:
  • 発売日: 2019/02/28
  • メディア: 単行本

アルクから発売されているGTEC過去問題集です。

BasicとAdvancedの2種類があります。実際に実施された公式問題2回分が収録されています。

実はこういった過去問をやりこむことで、問題の出題形式に慣れていくことができます。GTECを受けるならぜひやっておきたいですね。

GTEC®︎総合対策ガイドブック

GTEC(R)総合対策ガイドブック

GTEC(R)総合対策ガイドブック

  • 発売日: 2018/11/30
  • メディア: 単行本

こちらもアルクから発行されているGTEC専門の対策本。

本番と同じ形式の模擬試験が1回分収録されており、それぞれのパートで攻略法と勉強法が解説されています。

初めてGTECを受ける人でも、かなり分かりやすく、一冊あればとりあえずはGTECの大まかな解き方に付いては理解できるのではないでしょうか。

GTEC® Basic/Advancedをひとつひとつわかりやすく

GTEC Basicをひとつひとつわかりやすく。

GTEC Basicをひとつひとつわかりやすく。

  • 発売日: 2019/04/09
  • メディア: 単行本

GTEC Advancedをひとつひとつわかりやすく。

GTEC Advancedをひとつひとつわかりやすく。

  • 発売日: 2019/04/09
  • メディア: 単行本

GTEC BasicとAdvancedで問われる4技能を、満遍なく基礎から学ぶことのできる教材です。

解説がとても分かりやすく丁寧なのが特徴で、問題を解く上でのポイントも書かれています。

番外編:「スタディサプリ」でGTEC対策?

学生向けの授業アプリとして、多くの人に活用されているスタディサプリ。

運営元もリクルートと大手企業のためか内容量も豊富で信頼性もありますし、学生の間でも評価されている神学習アプリですよね。

そんなスタディサプリはGTECという括りでの学習コンテンツは収録されていませんが、中学・高校・大学受験をひかえる学生向けの英語学習コンテンツは提供されています。

GTECは基本的に大学入試で出る英単語や文法がメインとなっているため、入試対策をする=GTEC対策にもなります。

GTECの公式問題集だけでは内容量が限られてくるので、ぜひスタディサプリを活用して、英文法・リスニング力・リーディング力を鍛えてみてくださいね!


ここでまた少し余談!

下記記事ではGTEC CBTのライティングについて記載しています!ライティングは65分間で3つのパートの問題を解く必要がありますので、対策必須です!是非ご参考にしてください♪

nativecamp.net


まとめ

GTECリーディングパートの対策方法、おすすめ教材いかがでしたでしょうか?

GTECはTOEICやTOEFLなどに比べるとまだまだ歴史も知名度も低いですが、大学入試や企業に勤める社員の英語力アップのために取り入れられることも増えている、ポテンシャルの高いテストです。

またTOEICでは項目にないスピーキングの能力測定ができるため、より実践的に英語が使えるかどうかの測定ができます。

特に中高生向けのGTECは、海外で暮らす時にまず必要になる基本的な英語がテストになっているため、このGTECでスコアが取れたということは、自分が海外で生活するための最低限の英語を身につけられた、と自信をつけることができます。

海外への旅行や留学を目指している学生は、ぜひGTECを受けてみてくださいね。