GTEC CBT リーディングを攻略しよう!

GTEC CBT

みなさんはGTECをご存知でしょうか?

ベネッセが実施している英語の検定試験です。

そんなGTECの試験、対策法があまり分からないという方が多いのではないでしょうか。

今回は、そんなGTECに関して詳しく対策法等を含めお話していきます!

なぜGTECを受けるべきか?

近年、大学入試では外部英語検定試験の導入が進んでいます。

資格やスコアが入試の出願条件になることがあるほか、英語の入試科目が満点換算になるなどメリットがたくさんあります。

英語の資格試験といえば英検が有名ですが、英検は年に3回しか試験が実施されないため日程が合わなければ受験できません。

そんなときに思い出してほしいのが、このGTECという試験。

GTECには、学校などで受験する Core / Basic / Advanced
タイプと、個人が申し込み公開会場で受験する CBT タイプがあります。

どちらも、 リーディング
リスニング
スピーキング
ライティング
の4技能を測定します。

GTEC CBTも年に3回しか実施されませんが、英検などの他の外部検定試験と組み合わせることで、自分の英語力を測定する機会を増やすことができます。

問題のレベルについてですが、これは受験者のレベルにより異なります。

GTEC CBTでは CAT
(Computer Adaptive Testing) という独特の出題方式が設定されています。

このCATについて少し解説します。

まず初めは、受験者全員が同じレベルの問題を解き、その問題に正解すれば、次に少し難しいレベルの問題が出題されます。

もし不正解ならば、次の問題は一つ下の易しいレベルになります。

問題に正解していけば、どんどん難易度が上がっていき、不正解が続けばレベルが徐々に下がっていきます。

この仕組みにより、たった一回の試験で受験者の英語力を推定することができるのです。

さて、GTEC CBTの仕組みが少し分かったところで、今回は「GTEC CBT リーディング」の問題構成や対策について徹底解説します!

問題の構成は?

GTEC CBTのリーディングは55分間約40問の問題を解きます。

1つの文章につき1つから4つの小問が設定されているため、10個以上の長い文章を読む必要があります。

文章は、メールやパンフレット、小説の論説文、新聞の短い記事など多岐にわたるため、英検TOEFLのように、長くて難しい文章ばかり出題されるということはありません。

ですが、従来の英語長文とは形式が異なり、慣れるための訓練が必要になります。

では、ベネッセの公式ホームページに掲載されている問題を少しのぞいてみましょう。

Q1. You receive this email from your friend.

From: David

Re: Plans!

Hey! What are you doing tomorrow? Did you finish your paper? Sam, Federico, and I are taking the train down to London. Do you want to come?...(省略)

Q. Why did your friend email you?

[A]To ask for a ride to the British Museum.
[B] To invite you to study with him.
[C] To ask when the train leaves.
[D] To invite you to go to London with him.

この問題では、メールが送られてきた理由を問われています。

正解はDです。

メール本文に ”Do you want to come?” とあることから、あなたを誘っている(invite you)ことが分かります。

いかがですか?

このように、大学入試では問われないような形式で出題されtます。

では、こういった問題にどう対策すれば良いのでしょうか?


下記記事では「GTEC」のスピーキングについて記載しています!ぜひご覧ください♪♪

nativecamp.net


対策法を紹介します!

問題集を用意しよう

ここではリーディングパートの対策法についてご紹介します。

GTEC CBTの対策本は英検やTOEFLと違って、出版されている数が限られています。

まずは、ベネッセから発売されている公式問題集を用意しましょう。

前述したように、GTEC CBT リーディングは他の試験とは形式が異なりますので、専用の問題集を使うのが良いでしょう。

もし公式問題集がしっくりこなければ、他社が出しているGTECの問題集でも大丈夫です。

このGTEC CBTリーディング の問題は、実はTOEICのリーディング問題と形式が酷似しています。

そのため、もっと練習したいという方は是非TOEICの問題集も活用してみましょう。

速く長文を読むには

前述したとおり、GTEC CBTのリーディング 55分間で約40問の問題 を解く必要があるため、素早く長文を読む必要があります。

そこで今回は長文問題を速く解くための2つのテクニック、 スキミングとスキャニング についてご紹介します。

スキミングとは

スキミングとは「上澄みをすくう」という意味で、文章の内容をざっくりと理解するための手法です。

このテクニックは、 「この文章の目的は何か」
「この文章について正しいもの/誤っているものを選べ」
といった問題や、段落の前後関係を判断する問題に使われます。

やり方についてですが、まずそれぞれの段落の第1~2文目を読みましょう。

これらはトピックセンテンスと言われます。

英語では、1つの段落に主張は1つしかないと言われています。

そして、その主張を端的に表した文が トピックセンテンス です。

このトピックセンテンスは、大体の場合それぞれの段落の第1~2文目であると言われています。

そして、それぞれの段落のトピックセンテンスだけを読んでいけば、文章全体の内容をざっくりと理解することができます。

この方法は、文章全体を理解するためには有効ですが、細かな設問が設定されている長文ではあまり用いることが出来ません。

そんな時に是非試していただきたい方法が、次にご紹介するスキャニングという方法です。

スキャニングとは

スキャニングとは、問題を解くために必要な情報だけを長文の中から集める方法です。

手順としては、 ①問題を先に読み解答に必要な情報を理解する
②必要な情報を探すために余計な部分を読み飛ばす
というものです。

それでは、例題を使って実践してみましょう。

(例題はGTEC Basicから引用しています。テクニックの練習用に使いましょう。)

Q1. 次の長文を注意深く読んで、質問に答えなさい。

Every year, big storms hit Houston, the fourth largest city in the USA. Wind and rain cause terrible damage. Because of this, in 2008, the city center had to close for almost a week. After that, some engineers had the idea of protecting the city center with a dome.

The dome would be taller than Houston’s tallest buildings, and it would cover about two square kilometers. Actually, it would not only be the tallest building in the world, but also the widest. The dome would be made with ETFE, a material that is like glass, in that light can pass through it, but is not nearly as heavy as glass. This material has already been used in buildings around the world. It is so strong that even winds of up to 289 km/h won’t damage it.

【問1】 According to the passage, what problem does Houston have?

[A] Damage is caused by bad weather every year.
[B] Tall buildings block the sunlight.
[C] There isn’t enough money for any public projects.
[D] There isn’t enough rain for plants to grow.

【解き方】
問いでは、ヒューストン(Houston)が抱える問題について問われています。そのため、ヒューストンにとって悪いことを文章中から探してみましょう。

では第1パラグラフの第1~2文を見てみます。

「Every year, big storms hit Houston, the fourth largest city in the USA. Wind and rain cause terrible damage.」
毎年、アメリカで四番目に大きい都市、ヒューストンに大きな嵐が直撃します。風と雨が甚大な被害を引き起こします。

この文より、答えは[A]であることが分かります。

【問2】 According to the passage, what is the material for the dome like?

[A] It allows wind to pass through, but not water.
[B] It does not allow light to pass through.

[C] It is lighter than glass but very strong.
[D] It is made of ETFE and glass.

【解き方】
問いでは、ドームに用いられている素材がどのようなものか問われています。ここから、ドームの素材に関する情報を文章中から抜き取りましょう。

第2パラグラフ後半に以下の文章があります。

The dome would be made with ETFE, a material that is like glass, in that light can pass through it, but is not nearly as heavy as glass. (略) It is so strong that even winds of up to 289 km/h won’t damage it.

この文より、正解は[C]であることが分かります。

[D] と迷われた方もいるかと思いますが、ドームはETFEというガラスのような素材でつくられているのであり、ETFEと(and)ガラスで出来ているわけではありません。


英語の試験は他にもいくつかございます!他にもどんな試験があるのか知っておくと、自分にはどの試験が合っているか確かめることが出来ますよ♪♪

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さいごに

今回は、GTEC CBT リーディングの出題形式について解説したほか、 スキミング
スキャニング
といったテクニックをご紹介しました。

このような長文問題を速く解くためのテクニックは、一朝一夕で身につくものではありません。

そのため、早い時期から長文問題を使って練習する必要があります。

このテクニックは、一度身につけてしまえばGTECのみならず、英検やTOEFL大学入学共通テスト二次試験など、幅広い場所で使うことができます。

みなさんも是非実践してみてはいかがでしょうか。